『愛情』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
愛情の形
愛情ってなんだろう?
私はまだ知らない。
自分の愛を押し付けるのが愛情なんだろうか、甘やかすのが愛情なんだろうか、相手を縛り付けるのが愛情なのだろうか?
私にはわからない。
でも、どれも違う気がする・・・
愛情に正解などあるのだろうか?
私が受けてきた愛情とは違うだけで愛情の形はたくさんあるのかもしれない。
いつか、私にもわかる日が来るのだろうか?
#花鳥風月
両性愛者になっちゃった、
でも彼女に愛されたい
彼女に好きって言いたいし言われたい。
私を見てよ、お願い
無理なんてことはとっくに分かってるけど独占したい、一緒にいたい
…隣りにいてほしかったな。
テーマ「愛情」
俺は親から愛情を受けたことはない。
愛情の代わりに受けたものは、父の握り込めた拳である。母はそんな父を遠目から何も言わずに見ているだけだった。
俺が高校を卒業後、働けるようになってからは家を出た。その後彼らがどうなったかは、知るよしがない。
高校を卒業してからは、鳴りっぱなしの警告音が鳴り止んで、夜もぐっすりとまではいかないが、朝まで寝れるようにはなった。
妻に抱かれた生まれたばかりの自分の子を見ながら、昔のことを思い出した。
父親から愛情を受けたことのない自分が我が子に愛情を注げるのか。彼女が妊娠の報告をしてからそんな考えが何度も頭を巡っている。
良い父親とはなにか、父親らしさとはなにか。
正直、俺にはわからない。俺が父から受けたものは、握った拳以外は何も無い。
「抱いてみる?」
病床の上からの突然の問いかけにはっとする。
「あ、いや。いいや」
彼女が我が子を両手で抱えて、少しこちらに差し出したが、思わず断わった。
彼女は困った様子で再び我が子を胸に抱き寄せる。
「ほらー、お父さんですよー」
彼女が子供の顔をこちらに見えるように抱き上げて、少し戯ける。
俺は少しぎこちない笑顔で応えた。
「抱いてみる?」
「あ、いや」
「抱いてみて」
彼女が俺の腕を掴むと、くいっと自分の方に強引に引っ張る。彼女が俺の胸に子供を押し当てたので、思わず腕で器を作った。
彼女が腕を離した瞬間、腕にずしと体重がのる。俺は彼を優しく包み上げ、元いた椅子に居直る。
俺の悩みを知ってか知らずか、彼は屈託のない笑顔をこちらに向けている。
「なれるよ」
不意に話しかけられて、彼女に視線を移す。
「なれる。絶対になれる。私が保証する」
彼の頬を優しく撫でると、彼は再びくたくたと笑う。
ーー
X(旧twitter)アカウント
NaoNovel
愛情の種類は多岐に渡る。
家族愛、自己愛、庇護愛、友情愛。
好きなことに対する「好き」という気持ちも、愛情に含めるのだろう。
だけれど、キミに向けるこの「愛情」は、そのどれにも当てはまらない。
(……欲しい。)
キミのその艶やかな髪が欲しい。
手に吸い付くような、滑らかな肌が欲しい。
心地好く鼓膜を揺らす、その声が欲しい。
快晴の空を閉じ込めたような、穢れなき瞳が欲しい。
髪の一本から爪の一欠片まで、キミという存在を構成する全てが欲しい。
(欲しい、欲しい。)
キミが他の誰かと喋っているだけで気分が悪い。
輝くような笑顔を他の誰かに向けているだけで我慢がならない。
その瞳に他の誰かを写しているだけで、腸が煮えくり返る。
キミに、オレ以外の誰かを見てほしくない。
歪んでいる、それはわかっている。
こんな感情、キミに知られたらどうなることか。
気味悪がって離れていくだろうか。
近づくなと拒絶されるだろうか。
例え拒絶されたとしても、オレはキミを閉じ込めて、一生外に出さなくしてしまうだろうけど。
あぁ、キミが笑っている。
オレ以外の誰かを、その双眸に写して笑っている。
何がそんなに楽しいんだ。
どうしてオレ以外の奴を見ているんだ。
どうして、オレを見てくれないんだ。
なぁ、なぁ。
「キミは、よく笑うな。」
[愛情]
#41『愛情』
何が難しいって、与えた愛が相手のカタチに収まるかわからない。歪んでいるのかもしれないこれは確かに心からの気持ちで。相手がそれを普通だと思って過ごしていたとしたら。
どんなに温かい愛でも求めているものと違うかもしれない。相手の愛は伝わるのになんとなく傷ついて受け入れられない。なんて我儘なんだろう。自分で自分が嫌になる。
きっと愛って色々あって、表現するのが苦手な人もいるはずなのに、お互い好きって気持ちが変わらずずっと側にいられるのって素敵だな。
私もこの行き場のない愛を与えられる人と出会えたらいいな。
愛情は見えない、本当の愛情か、それも分からない。
普段の態度で愛されてるなんて思いもしない。
言葉にしても信じられない。
愛情ってじゃあ、なんだろう?
愛すこと?愛されること?どうなんだろう。
これも人の捉え方による。
少なくとも私は、態度でも言葉でも伝わらない、そう思っているせいで
愛情は信じていない。信じられない。
それはまるでスライムのようだ
人気があって
人気が無くて
ベタベタして
ツルツルして
キラキラしてて
汚れていて
すぐ触れて
後片付けが大変で
そんなところが似ている
でもスライムと違うところがある
必ず無くちゃ生きていけないことだ
お題『愛情』
「死んだら四十九日だけ私のこと考えててよ」
「……ずっと考えててじゃないの?」
思わずそう聞いてしまった。
「駄目だよ。死んだらそれまでだもん。四十九日過ぎたらちゃんと他の人好きになってね」
それに思わず抱きついた。
戯れ付いてきたと勘違いしているのか楽しそうに笑う彼女。だが自分の顔を見ると呆れたように肩をすくめる。
「忘れたくない」
「私からの愛情だよ」
何が愛情なものか。
痩せ細った体で抱き返され言葉を飲み込んだ。
愛情って、暖かいイメージ。
「愛情って、暖かい?」
「うーん、分からない」
「お兄ちゃん、なんでも知ってるかと思ってた」
「いつか教えられるように、なれたらいいな。俺も」
そういうお兄ちゃんは、何処か悲しそうでした。
愛情って、暖かいイメージ?
「愛情」
それは人を悲しませる
それは人を苦しませる
それは人を怒らせる
そしてどんな感情よりも強い心の原動力である
愛情
相手を想う…
信頼…愛情
愛してる…
愛してます
人間愛
宇宙愛
全て愛で…
繋がっています
愛情
あたたかく慈しみ
心から大切に思う
その対象が
いつも笑顔で
幸せでいてくれるのが
私の喜びや癒やし
そして活力ともなる
それは犠牲をともなうものではなく
ましてや見返りを求めるものでもない
自分を愛するように他人を愛する…
みたいな感情だろうか?
今愛情について思いを巡らし
私の拙い語彙の中から絞り出したのがこれ
ただ自分を愛するっていうのが私にとってはまだ少し難しかったりするから、そこが今ひとつピンとこない
愛情って一体なんだろう
明日になったらまた違う答えが出てきそうだな
愛情
こぼれちゃいそうな気がして
おもわず口をつぐんだ
今わたしのすみずみまで
あふれそうに満たしてるもの
ちいさく たえまなく光って
くすみも いくすじか混じって
じぶんのかたちも保てなくなりそう
ゆらゆら流れてそっと
心のやわいところをすべってく
ことばは生まれない
ただ ただ…
愛情を注ぎすぎたら溢れてしまうし、注がれないと不安になる、だから一定の量で、たまには多かったり少なかったりすることもあるけど、注ぎ続けれる人がいい。
愛情はわからないときもあるけど
人に伝えることは大切だね
【愛情】58 kogi
愛情とは。
某TV番組の、猫を預かるボランティアで、預かった人が、「譲渡会へ行く時、愛情をもって世話をした子を、洗濯ネットに入れる時が一番つらい」と言っていた。
今さらながら、愛情を向ける対象は、なにも人だけではないと気づく。
人でも動物でも物でもいい。
自分が愛しい気持ちを持つものであれば。
「愛情」
『愛情一本、シオビタドリンク』
テレビから流れるCMの音をBGMに皿洗いに勤しむ。
手を動かしながらも、思考が手持ち無沙汰になり、
(愛情か...結婚してから数年はあったかな...)
などと考えていると、2階から
「ママー、お風呂入っていい?」
と次男が問う声が聞こえた。
「いいよ」と答えるとドタバタと階段を降りてくる音がする。
リビングからは缶のレモンサワーをゴクゴクと、喉を鳴らしながら飲む音が聞こえる。耳が真っ赤だ。
(弱いくせに良く飲むわ)
「この芸人さ、よくドラマにもでてきれるんだけど、芸人のイメージ強すぎて役が入ってこらいよね」
呂律が回っていない。
生返事をしながら、皿洗いを続ける。
皿洗いが終わってリビングへ行くと夫はドラマに飽きたようで、寝そべりながらスマホをいじっていた。
ドラマは途中から見たが、案外面白く すっと見入ってしまった。
CM中に話しかけると夫は寝息を立てて眠っていた。夫のスマホは、なにやらショッピングサイトで花のアクセサリーや雑貨を見ていた様子だ。
(そうだわ...そろそろ結婚記念日...私は正直忘れてたのに、律儀に覚えているのね、適当に見えて真剣だから、そういうところが好きなのよね)
と考えたところで、気付いた。
(愛情はすぐ近くに隠れてたのね)
「愛してるわ」
と小声で耳打ちをした。
「んんっ」照れ顔を隠すように寝返りを打ったのは気のせいだろうか。
そっと手を掴まれる、私を見てにこやかに笑う君につられ笑いしてしまう。
半ば強引に手を引かれる、何かに夢中になっているその視線が愛おしく感じる。
手を繋いで横を歩く、少し緊張した顔をする君が大人っぽく見えた。
強く手を払われる、毎日のように喧嘩して毎日仲違いをした。
私の手から離れた、いつもそこにあった筈なのに全て無くなった。
君が再び私の手を取った日、君が歪んで見えた。
私を見てにこやかに笑う君につられ笑いしてしまう、あの頃と変わらぬ笑顔を君は見せてくれたね。
背丈も声も変わってしまったけれど、君の手の温もりは変わらない。
私から離れていっても、私は変わらぬ愛を君に捧ぐよ。
そして君は私になって、君は私に小さな手を握らせた。
貴方に似た笑顔に、私は再び笑ってしまった。
i乗
ある値xをi乗したx^iを考える。
x^i = e^(i*logx)
オイラーの公式を用いて、
e^(i*logx) = cos(logx) + i*sin(logx)
これは複素平面の単位円上の点( cos(logx) , sin(logx) )
と理解できる。
xは1次元を自由に動けるが、i乗を受けると2次元を動ける代わりに、単位円上に束縛されてしまうのだ。
愛情によって束縛されていると感じることがあるかもしれないが、愛情によって広がる世界もあるだろう。
あなたの愛情がほしいの。
あなたの言葉、あなたの優しさ、あなたの厳しさ、全部全部全部、ほしいの。
あたしの愛情は、もう、あなたに全部あげたから。