『意味がないこと』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
一度切れてしまった恋を戻そうとするのは
ただの徒労だろう。
終わってしまった恋にすがるのは意味がない。
だけど、その恋から得た思い出は意味がある。
あの人との楽しかったことや苦しかったことは
また誰かを好きになり縁が繋がったとき
思い出という名の経験が教科書になる日が来る。
もう恋はしない。
今の私はそう思ってるけど、
きっといつかはまた誰かにときめくだろう。
意味とか関係なく、ときめいて始まる恋だから。
君とくだらない話が出来ることの、なんと素晴らしいことだろう!
中身のない、空っぽな会話。適当に相槌をして、
そうやってまだ君と話をしていたい
君の紡ぐ言葉を永遠に聴いていたい!
……でもすぐに、この時間にも終わりが来てしまう
だからせめて、太陽がこの世界に飽きるまで
君の隣にいることを、君は許してくれるだろうか?
[いつまでも、意味の無い話をしていよう。私はそれを望む。]
貴方を真似したり
貴方を追いかけたり
貴方と仲良くなったり
貴方に告白したり。
どれもこれも、全て
意味が無い事。
人にものを頼むのは
難しい
どんなに話し上手でも
話の底にかすかな
違和感を感じる時がある
そうなると
言葉は説得としての
意味をなさなくなる
人は言葉と心が一体となると
安心感を醸しだすものだ
母として
子にかける言葉は
子を思っての事と
信じてはいるが
子は顔をしかめる
母の話の真ん中にある
大いなる不安を
聞き飽きた
からかもしれない
『意味がないこと』
わたしはくだらない話が好き
でも、あなたはそうでもないのね
ついつい自分だけで盛り上がってしまうわたし
あなたの返事が無いときや
興味なさそうな顔して頷いているのに気がつく
あぁ、言わなきゃぁよかった
意味のない話なんて
聞きたくないのだろうね
言わなきゃぁよかった
言わなきゃぁよかった
そんな日々が続いていく
ついにわたしはほとんど話さなくなった
「自分なんかが、お前のこと好きでいて、いいのかな。意味あるのかな」
「そんなこと考えることこそ意味ないと思うけど。…付き合ってんだし」
「…うん、ごめん。やっぱ大好き」
【意味がないこと】
意味がないこと…
いろんな罠にはまってきた。
詐欺に遭ったこともある。
私は、そのすべてに意味があったと思いたい。
昨今、闇バイトのニュースを聞かない日はない。
はっきり言おう、
うまい話はありません!!
ホワイト案件、荷物運び、高額〇万、日払い
全部詐欺と思っていい。
自宅内職の時給換算は高くて200円だ。
自宅で簡単、ネット、高額報酬…相手は巧みに誘う。
気がついたときには何万も損をしている。
闇バイトで騙されて強盗殺人
やれと脅されても、やるのは自分だ。
やらないのも自分だ。
騙されないのが一番だけど、
騙されたら、どうしたらいいか、どうするか
それはもっと大切なんだ。
〜意味がないこと〜
あなたと関わるのは意味がない
そう言われた
今まで話したいから話すし
話さなければいけない状況だから話してた私にとって
理解出来ない言葉だった
自分は価値があるかないかで優しくされてたのか
自分を満たすための道具だったのかとまで感じた
だから私は私を信じることを決めた
本当か嘘か分からない人の言葉より
ただ素直に愛してくれている自分のことを
自分のこと一番に考える人しかいない世の中でも
自分のこと愛していない人はいないんじゃないかな
自分に嫌われたいそんな人も居ないと思う
何を信じるかは自分次第だけど
何にも変えられない自分を信じてほしいな
#意味がないこと
N県の山奥、廃神社の先に不思議な池がある。
底が見えるほど澄みきっているが、生物は棲みつかず、木葉一つ落ちていない。
まるで鏡のような静けさで、実際その池は神々の鏡なのだという。
近隣の八百万の神が日の出と共に現れ、己の姿を映して朝の身支度をするそうだ。
「だがその鏡を、人が覗いてはいけない」
この話を聞かせてくれた友人は言った。
なぜだい?と尋ねると、
「神々の鏡には自分の姿と、この世の真理が映るのだ。その深淵に耐えられる者がいるかな」
そう答えて、彼は薄く笑った。
その会話の全てを、私は酒の上の戯れ言だと思っていた。
ほどなくして彼が失踪し、N県の山中で無人の車が見つかるまでは。
N県と聞いた私は、すぐさま件の話を思い出した。
もしや友人は、神の鏡を覗きに行ったのだろうか。
だとすると、どんな真理を見たのだろう。
運転席のシートには、一言
“意味がない”と走り書きされた、メモがあったらしい。
私はビニール袋を剣のように絞り、剣に見立てて、撫でるように身体を切る。切り刻む。何度も何度も繰り返す。
死にたいという気持ちをぶつけるかのように。あるいは、紛らわすかのように。
精神科の先生に相談したら、対処療法で誰にも迷惑が掛からなければ良いと認めてもらえた。良かったと思う。周囲から見れば、何か変なことをしている。意味のないことをしている。そう思われているのだから。
分かっていてもやらざるを得ない。例えそれが意味のないことだとしても。
そこに理解者がいてくれるだけで、助かるものもあるのだ。
私はこれからもビニール袋を剣のように見立てて、自分の身体を切り刻んでいくのだろう。されが今の私の、精神病に侵された私の行動の拠り所でもあるのだからーー。
遠い世界に旅にでようか。
それとも、家で寝てようか。
どっちも幸せ。
#5_意味のないこと_
貴方は帰って来ない、もう帰ってくる事はない。
僕は意味のない、願い事をして希望を持ってる。
行動も選択も何もかも意味がない。
僕の努力も成果も何も意味がなかった。
でも、一つだけ意味がある事をしている。
月にお願いをしているんだ。
『貴方は、月にお願いをすれば帰って来るかな』
2024/11/09
意味がないことなんて確かにない。意味あるものの中に順位はあるけれど。
意味がないなと考えることにすら意味がある。何故なら本当に意味あるものを判断し、分別しようとしているから。
意味を考えて、何かを理解しようとして無駄なことなんて、一つもないんです。
私からしたらこの文章を書くことにいみは、
無い……けど書いたほうが良い気はする
だから書く
Byあんちゃん
いくらたくさんの富を持っていたとしても、たくさんの人の愛されたとしても、それらは全て死んでしまえば意味を成さない。しかし、本当にそうだろうか。たくさんの富を持っていたらあの世で神様に認められるかもしれない。たくさんの人に愛されて死んだのなら、あの世でも周りに人が集まって来るかもしれない。小さな努力だっていつかは結果に繋がるかもしれない。つまるところ「無意味なこと」というのは人生においてほとんどないのだ。人生はまだ長い。きっと人生のうちで何度も怠けることはこれからもあるだろう。だが、それは「怠惰」などでは決してないということを覚えておいて欲しい。
zene
意味の無い事なんて何もない、全てにおいていみがある、雨がしとしとふる時も、雨がバラパラふるときも、冬の寒さも、夏の暑さも全てにおいていみがある、それを敏感に感じなければならない。
「赤い石」
駅前の公園で、私は足元の赤い石を見つけた。小さくて普通の石だったけれど、なぜか気になって拾い上げ、ポケットにしまった。歩きながら、そのことを考えたけれど、心のどこかで不安な気持ちが拭えなかった。
その時、背後から声が聞こえた。
「その石、珍しいね。」
振り向くと、彼が立っていた。目が合った瞬間、心臓が跳ねるような気がして、思わず息を呑んだ。彼とは、数回目が合ったことはあったけれど、話したことはなかった。
「え?」私はうろたえて答えた。
「その赤い石、前にここで見かけたことがある。」彼は少し照れたように言った。「こんな色、珍しいから。」
「本当に?」私は驚いた。
「うん。」彼は微笑んで続けた。「なんか、記憶に残るんだよね。」
その瞬間、私の胸がドキドキと高鳴った。たった一言で、こんなに心が動くなんて思ってもみなかった。
「それ、意味ない石なんだけど。」私は少し恥ずかしくなりながら、ポケットから取り出して、彼に見せた。「なんでか、手放せなくて。」
彼はじっと赤い石を見つめてから、少しだけ笑った。「分かる気がする。僕も、たまに意味がないものに引き寄せられることがあるんだ。」
その言葉に、私はどこか温かい気持ちが広がった。私だけじゃないんだと思うと、心が少し楽になった。
「それで、どうしてここに?」
思わず私が聞くと、彼は少し戸惑いながら答えた。「実は、君が気になってたんだ。」
「え?」
「君が、いつもここで歩いてるのを見かけて。声をかけようか迷ってたけど、なんとなくタイミングがなくて。」
私の胸が痛くなるような気がした。彼も私に興味があったなんて、全然気づかなかった。
「私も、あなたを見かけてた。」私は少し恥ずかしそうに言った。「でも、どうしていいか分からなくて。」
その言葉に、彼の顔が少し柔らかくなった。「じゃあ、今度は話しかけてみてもいい?」
その問いに、私は胸の中で少しだけ期待を抱いた。言葉が喉に詰まりそうになったけれど、やっと答えた。
「うん…話しかけてくれると嬉しい。」
彼はその言葉を聞いて、少しだけ顔を赤くしながら微笑んだ。「じゃあ、また会えたら。」
赤い石が、私たちを繋げてくれたような気がした。意味のない石だけれど、今はその石がとても大切に思えた。彼が微笑むと、私も自然に笑顔がこぼれる。
「またね。」私は小さく言った。
彼はうなずいて、ゆっくりと歩き去った。その背中を見送りながら、私は手のひらで赤い石を転がした。これから、何かが変わる予感がした。
:意味がないこと
全部、あんま意味ない。考えたりしてるのも、結局堂々巡りで、意味ない。これも意味ない。
局所麻酔が痛くて怖くて、手を力強く握りしめて耐えたつもりが、全く耐えられていなかったらしい。全身がブルブル震えて、寒くて寒くて、息が荒くなって、意識が遠退いていく。
これ、あれだな、不安とか恐怖でパニックになったやつとか、腹痛がキツすぎて蹲ったやつとかと同じ部類だな。血の気が引いて、過呼吸になって、視界がジワジワしてくる、何度もやってるパターンだ。どうせまたなんか駄目になったんだろう。
頭の中は冷静だったが、かといって対処法は思いつかない。息苦しくて、プールで溺れたときと似てるな、と、これまた過去の記憶が引っ張りだされはした。
麻酔 体調不良 とかで検索して迷走神経反射というものが出てきた。おお!なるほど、仕組みはこうなんだな!と納得して、じゃあ、対策は?と思ったが、結局のところ安静にしてリラックスすることが大事らしい。いやいや、だからどうやったらならなくなるんだと思って、めんどくなってやめた。結局慣れと気持ちの問題だ。そう根性が足りんのだ。
根性論のせいにして、じゃあ、メンタルが良くなる待ちだなあ、ということにする。これ以上どこかの病院へ行きたくはない。気持ちの問題だから仕方がないと開き直ったほうがきっと自分には合ってる。そう思っておく。
痛いのは嫌だ。耐えられない。
一度なると癖が付く。良くない流れだなぁ。
「1回やると癖になるよ!!」「逃げ癖がつく!!」そう怒鳴られたことを余計に思い出して、更に自分で悪化させたのかもしれない。
痛いのは嫌だなぁ。
怖かった記憶が芋づる式に出てくるのが良くないのかもしれない。あれもこれも一気に思い出して、余計に負荷をかけてる。
考えても意味ないなあ!こればっかりは無理だ。気持ちなんてコントロールできない。できる人もいるのだろうが自分は無理だ。できない。できないものは仕方がない。諦める他ない。別の方法を探そう。
嫌だ無理だよ。だって痛いんだよ、怖いよ。できないものはできないし、思えないものは思えないし、強くなんてなれない。なんにも
一人でなんて耐えられない、でも誰もいないし、結局は自分の問題だから頑張らないと。でも痛いよ、痛いのは怖いよ、嫌だよ、耐えられないよ。
泣いてもあんまり意味ないな。なんにも変わらない。
落ち込んでも、怖いのも、頑張ろうとするのも、別に意味なんてないしなぁ。耐えられなくても耐えて耐えて無理やりやってもらうしか、方法が思いつかない。
死にはしないんだから、パニックになってようと無理矢理やっていいのに、どうして気遣うんだろう。たかが麻酔で気分が悪くなろうと痛くて怖かろうと、死ぬわけじゃないし。行き過ぎたら死ぬのか?局部麻酔で?
精神が軟弱なんだな。ほとほと呆れる。
ああこれだよ!自分で痛めつけておいたらちょっとは正気でいられる。 別の方法を探さないと。それくらいようやく学んできた。自傷行為は簡単だが、それじゃ結局昔と変わらない。別の方法で精神を保つやり方を
誰が教えてくれるんだ?自力で探す?また?めんどくさい、めんどくさいけどやるしかない。
いやもう全部めんどくさい!!何やったって全部意味ない!!!!意味ないんだから、やらなくていいや。やりたくないから意味なくていいや。ああめんどくさい面倒くさいめんどくさい、ひきこもって蹲って勝手に病んでよう。
どうせメンタルがちょっと調子いいときくらいしか、明るい方向へ行けないし、策なんて考えたくもないし、ろくでもないし、もうろくでもなくていいし、そんなことよりドクターペッパーが飲みたい。そんなことよりお腹がはちきれそうになるまでカップ麺を食べたい。それで苦しい苦しい甘くて気持ち悪いっていってしんどくなってたい。いやだ、まともな考えなんてしたくない、元気になんてなりたくない、一生病んでていい、ちょっとでも頑張ろうとして駄目になるくらいなら何もしたくない、もうずっとひねくれてたい、もうずっと卑屈になってたい、なんで頑張らそうとするんだ。なんで元気な瞬間が来るんだ。なんだあの無敵時間、気狂ってる。なんでいきなりスター状態なんかになるんだ、なんでこんなに波があるんだよ、なんで突然元気になって活動的になって途端に駄目になるんだ、もっと安定してろよ、何なんだよ!!
仕方ない。躁状態か鬱状態かで、中間がないんだから、それならまだ大人しく病んでる方がマシだ。
ああだから、どうして、あれだけ元気で、今日はなんだかハッピー!!!なんて思ってたのに、どうして駄目だったんだ。
鬱だと痛みとかあまり感じないからじゃないか。心底病んでるときって、ちょっと痛いくらいどうってことなかった。巻爪が気になって無理矢理爪切りで治したときも、血が出てドクドクしてたけど、別に気にならなかったし、ガリガリ肌を引っ掻いても別に痛くなかったし、火傷しても痛くなかったし、注射も痛くなかった。というより虚無ってるから痛みに鈍感になれたんじゃないか。痛くても分からない。
でも元気なときって何もかもがハッピーだから、普段食べてるものもやたら美味しく感じるし、音楽もよく響くし、匂いもすごくする。感覚が研ぎ澄まされているようで、だからちょっと痛いだけで物凄く痛く感じるし、辛いことに耐えられないんだと、思う。でもそういうときってオールとかできるし、睡眠とかに関してセンサーが働いてないのを考えると、感覚が鈍ってんだか鋭くなってるんだか分からないなぁ。五感が鋭くなってるのは確かだと思う。やけに世界がキラキラ見えて、もう何でも素晴らしくって、頭の中もいいイメージでいっぱいで、ああすればいいんじゃないかこう考えればいいんじゃないか今ならどれだけでも歩けるから歩こう!!なんて自分は天才なんだ!!って、止まらなくなって、ハッピーでいっぱい。
その勢いで死んだら良かったのかなぁ。でも死んだら勿体無いよね。こんなに人生は愉快なんだから。
今日もやっぱりちょっと元気だ。麻酔でダメージがあるとはいえ、だってこんなに精神が健康。やっぱり意外と自分はまともなのかもしれない。だってかなりいい考えができてる気がする。
朝の冷たい空気を感じて嬉しいし、窓を開ければ冬みたいないい匂いがするし、空の色もこんなに輝いているし、何より今日はたっぷり寝た!ただのお水がこんなに美味しいんだから、今日は何を食べても美味しい日。
さっきまで何を泣いてたっけ。痛いのが嫌だって泣いてたんだっけ。かわいいなあ!
麻酔を打って気分が悪くなって「今日体調悪かった?」って、聞かれた。毎日精神状態がおかしいから体調が悪いも何もない気がして、なんて答えていいか分からなかった。それから、申し訳なかった。「麻酔で気分悪くなる方もいらっしゃいますからね、気にしなくて大丈夫ですよ」って。もっと気を強く保っていられたら、もっと頑丈だったらと、またたらればを考えた。
でもきっと大丈夫!痛くて痛くて耐えられないなら諦めればいいだけ!死にはしないから大丈夫だし、もし死ねたら念願かなっておめでとう!どっちに転んでも大丈夫。不安になるだけ意味ないんだから。今日が来たら今日を過ごすだけ、明日のことなんて気にするだけ意味ない!楽しいならやればいいけど、楽しくないのにする意味なんてないわ!だってこんなに空が綺麗なんだし、空気も美味しいし、なんだかやっぱりハッピーな気がしてきた!そんなことよりお腹すいたなぁ。
意味がないこと
人は一日に1.2万から6万回も思考を重ね、そのうち80%がネガティブなものだという話をどこかで見た
犬や猫は将来のことなんか気にせず今を生きてる
一匹で生きていかねばならない野生の猫ちゃんにとっては、寂しいという感情は不要なもの
だから親元を離れるとお母さんや兄弟のことも忘れるし、前の飼い主のこともせいぜい3年くらいしか覚えていないそうだ
過去の嫌な思い出や未来への不安など、ありもしない意味のない妄想に苦しめられている人間は、犬や猫の生き方に感銘を受けるのであった
私たちが語ったり行ったりすることの
ほとんどがムダなもの
物事は瞬く間に消え去り
完全に忘却され埋没してしまう
一部の有名人以外、みんなすぐに忘れ去られる
自分だけでなく、自分のことを覚えている人たちも、いつかはみんな死ぬ
名声も人の気持ちもあっという間に心変わりするし、貯めたお金はあの世にはもっていけない
価値があるとされるものは、
むなしくて、腐っていて取るに足らない
死は自然のプロセスであり、古いものが消え去り
新しいものが生まれる、その繰り返し
皇帝マルクス・アウレリウスの自省録やセネカなど
ストア派の思想は、仏教の諸行無常に通じるものがあり、日本人にも親しみやすい
自分も大切な人も嫌な人も過去のやらかしも、いつかはすべて消えて忘れ去られると考えたら救いのようにも感じられる。みんないなくなるんだ
頭の中であれこれ考える妄想のほとんどはすぐ忘れる意味のないことだけど、文字や言葉にして形にすることは自分にとって意味がある
そこにはなんの意味も無い。
お互い割り切った関係性でしかないはずなのだ。
それなのに何故、お前は慈しむような眼差しを向けてくるのか。
やめてくれ、思い上がりそうになる。
そんな勘違いはもうたくさんだ。
いつものように口付けだけはやんわり拒否する。
不意に汗ばむ額に唇を落としてきた。
それはどこまでも優しい、柔らかい。
何でそんなことを、いやだ、心が揺れ動く。
痛む胸の奥を誤魔化すように思い切り背中に爪を立てた。