『恋物語』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
お題 恋物語
キャッチーな題名だったから軽い気持ちで見たのに泣かされたのは
『世界一キライなあなたに』だな。
気持ちが昂りすぎて落ち着かなくて、結構な時間しくしくやってた。完全に舐めてた。
ラストシーンの主人公を見えなくなるまで、目が追っちゃうんだよなぁ。ほんとに最後まで。
エンドロールが終わっても
許されるなら、これから先の彼女の人生もずっと見ていたい。見守っていたい。そんな気持ちになる。
そして、気付く。うわぁーーーーってなる。色々と。
って、これは恋じゃないな。愛とか人生の話だった。
恋は、しばらくしていない。
昨日のお題 真夜中
寝てる。ここ何年かは夜遊びもしてないし、次の日が仕事だと思うとね。
次の日休みなら、尚更寝たいしね。
うん、だいたい寝てる。
暑い日が続いた。仕事関係で昨日と今日、会う人会う人だいたい全員に『暑いですねー』って言ってる。
冬はだいたい『寒いですねー』って言うし、
言う事ないと『夏ですねー』って季節言っちゃう。ついこの間までは『春ですね』だった。
この流れは、わたしも言われた相手も
だいたい決まったテンプレがあって、自然に次の言葉が口から出ている。
次から次に入れ替わり立ち替わり人が変わっても、同じ会話ばかり繰り返して、
こういうとき、自分が九官鳥にでもなったように思う。
そして同じ言葉しか出てこないときは、だいたい頭が疲れてる。
ご自愛しましよう。おやすみなさい。
あの方とは小学校からずっと一緒の学校に通ってるんです。中学校では生徒会長にまでなって、凄い人なんですよ。そんな顔せずに聞いてください。
私、あの人に小学一年生の頃助けられたんです。とても軽いものだったんですけど、転んで置いていかれそうな私に手を差し伸べて皆の所まで連れてって貰ったんです。優しい人でしょう。私もそう思います。
何度も話しかけようと思っていたんですけど、その時の私は自分に自信がなくて、話しかけても見向きもされないだろうなって諦めてました。だってその時の私はぽっちゃり体型のまん丸顔だったんですもの。
だから私、彼に話しかけるためにいっぱい頑張ったんです。ランニングや筋トレ、食事制限もしました。
アスリートの貴女からしたらとても滑稽に見えるかもしれない運動量ですけど、それでも小さい頃の話ですから続ければ痩せてスラッとした体型を手に入れました。
やっとあの人に話しかけれると感じたのは、小学校四年生の頃でした。でも私たちの学校は7クラスという大きな学校だったので、あの方と同じクラスになることは全くなくて、見かけることもありません。ダイエット中は探そうとしなかったというのもあると思いますが、普通に過ごしていればすれ違うこともないような状況でした。
それでも五年生の時、神様は私の味方をしてくれたんです!あの方と同じクラスになるチャンスをくれました!毎日毎日神に願っていたことが叶って私は大いに喜び、そして話しかけることができるようにと意気込んでいました。…けれど、あの方は1年生の時のようなキラキラと輝く宝石のような瞳ではなく。黒く濁った何も映さない瞳をしていたんです。
とてもショックを受けました。私が恋したあの人はもう居ないんだと、私が努力した今までは全部無駄だったのかもしれないと。悲しくて1週間ほど寝込んでしまうほどでした。
もう新しい恋を見つけよう。そう思って学校に通っていました。でも、あの人の興味関心を持たない瞳が、時折儚げに伏せられ、丸い瞳をふちどる長いまつ毛が、どうしても気になってしまうのです。友達のいないあの人は毎日机に向かって本を読んでいました。
当時はその孤独感がカッコよくて、可哀想で。もうそれでもいいと思ってしまったんです。彼はずっと独りで生きて行く。それを見守るだけでもいい。
私はそう考えました。それがいい。あの方は高貴な方だから。だからあのように独りで寂しく過ごしているのです。私のような下劣な人間はあの方と接触してはいけない。そう思うようになりました。
だってそう思うでしょう?艶のある黒髪に整った顔立ち。大きい瞳と綺麗な鼻筋。まるで神の作り物のようでしょう?
……あぁ。ずっとずっとそう居て欲しかったのに。中学生になってからあの方は変わりました。いえ、最初は小学校の頃と同じような瞳と姿をしていたんです。あの儚げな顔をして窓の外を見つめていたんです。けれど、いつしかその顔に、笑みが浮かび始めました。
生徒会に入った頃でしょうか。何があったのかは分かりませんが、とても楽しそうだったのが印象的でした。あぁそんなのあの方では無い。あの方は笑顔など見せない。冷酷で人に興味など示さなくて何も映さない真っ黒な瞳を持ってて、人を馬鹿にしたように一瞥する。あの方はそういう方なんです。
どうにかしなきゃと考えました。あの方を取り戻さなきゃ。どうにか。
でも…そんなことは杞憂だったようです。中学2年生の最後ら辺、あの方は元の表情、いえ。それ以上に悲痛な顔をするようになりました。そこ頃には生徒会長になっていたので、仕事が忙しいのかもしれないと思いましたが…貴方のその表情を見るに、あの方が悲痛な顔をしていたのは貴方が原因だったんですね。
やっぱり、貴方なんですね。貴方があの人を狂わせたんですね。あの方は中学3年生に上がってから楽しそうに、前よりも笑って話すようになりました。生徒会長だった頃のあの他人行儀の張り付けの微笑みではなく、心から笑っているようなそんな笑顔を。貴方の隣でするようになりました。ああ、嗚呼。気が狂いそうでした!あの方はあんな風に笑う人じゃない!あんな風に笑って話して冗談を言って意地悪げに笑ったりなんてしないんです!あの方は高貴な方だ!人間味のあるような行動はしない!あの方は友達なんて作らない!あの方は、あの方は!私がずっと崇め称える神だったのに!……あの方は変わってしまった。人間になってしまった。馬鹿で哀れで欲深い人間になってしまったのです。なら、今まで唯一の信者の私ができることは。彼を殺すことでした。
あの方の血が私にかかったときの快感と言ったら!初めてあの方に触れた時の喜びといったら!とてつもない幸福感が私を襲いました。あの方はやはり神だったんです!私はあの方を人間から神に戻すために生まれた唯一の存在だったんです!
……でも、それだけじゃ足りない。それだけじゃダメ。あの方を人間に堕落させた貴方も殺さなければいけない。それが私の最後の使命なのです。天から、神から授けられしもの。
貴方ならわかってくださいますよね?
「私の恋物語を聞いてくださいますか?」
何が起こったか全く分からない。
突如プロアスリート選手達のロッカールームに訪れた女は、一番奥に座っていた俺を見て綺麗に笑って見せた。チームメイト達が何故か可愛い、綺麗、美人と騒いでいるが、ここは選手達や関係者しか入れないロッカールーム。なぜこんな所に関係の無い女が入って来れるんだと俺は真っ先に思う。それでも、チームメイト達が聞きたいと言い出すので何も言わずに頷いた。最初は普通の恋する女の子のような雰囲気で語られた物語は、いつしか狂気じみてきて、叫び声のような語り口調になった。そして最後、女は俺に血走った目で静かにわかってくれると言ってから、鞄からキラリと輝く何かを取り出す。気づいていた。それが包丁だと。鋭い俺を殺す凶器だと。けれども、俺の脳は全く別のことを考えていた。
コイツは俺の友人を殺した張本人だということ。
数年前通り魔殺人事件が起きて、その犯人は実行日に雨が降っていたこともあり何の証拠も掴めずしばらくして未解決として警察は諦めた。けれど、俺はずっと探していた。ずっとずっとずっと何年も何年も何年も何年も。
周りの奴らの一人が女に向かって突進するのが目に入る。包丁が女の手から離れ、誰かが警察に報告しようと携帯を取り出した。
自然と、足が前に出る。一歩一歩踏みしめるように3人係で取り押さえられている女の元へ歩き出す。周りの止める声が聞こえてくるが、冷静だけど混乱している頭は機能しない。何も返事を出来ぬまま、女の顔の前に佇んだ。睨みつけるように見上げてくる女に、あぁ。コイツは何も知らないんだな。と理解する。アイツがどんな気持ちで生きていたのかも、俺とどんな話をしていたのかも。どんなに意地悪い性格なのかも。何も知らないんだな。
どうしてあいつは殺されなければいけなかったんだろう。どうしてこんなクズ女に。どうして、なんで。数々の疑問が頭を埋め尽くす中、俺は床に膝をつきゆっくりとした動作で女の隣に落ちている包丁の柄を握った。何も理解出来ぬまま。周りの状況を処理しない脳は、ただ一つ。
包丁を女に振り下ろせと全身に命令した。
【恋物語】
『恋物語』
今日もあの子の近くをわざと通る。
そして、わざとらしく話しかけてみる。
「ねぇ、次さ、移動教室だって…!」
「あ、あぁ。ぼーっとしてた。ありがと。」
「うん!」
…やっぱり一緒になんか行けないよな〜。
そもそも他にライバルもたくさんいるだろうし。私なんか、やっぱり、だめなんだ。
そう思いながら、1人で教室を出た。
その時、誰かからか肩をトントンとされた。
振り返ると、さっき声をかけた…
「あのさ、あのー、友達、先行っちゃたから………」
「一緒に行こ?」
私は、驚いたような、嬉しいような。よく分からない顔で
「うん!」
そう答えた。
人が恋に落ちたときに物語が始まる。
その後の結末はどれぐらい予想出来るのだろう。
私は、結末を知っていたような気がする。
でも好きになったのだから恋物語を続けた。
私が好きになった彼は誰も好きにならない。
だから彼と付き合うことが出来た。
彼は優しい悪魔だった。
若かったからできた私の最後の恋物語。
これからは現実的な傷つかない物語。
きっと珍しくないが友達にも話せるありきたりな物。
いつもね
後で
気がつくの
そうか
だからだったんだ
ってね
その時そうだって
教えてくれてたら
よかったのに
そうだったら
どうなってたかな
近くにいるとね
嬉しくて
恥ずかしくて
ひとりだと
なみだが止まらない
どこからが現実
どこからが物語
そっちとこっち
あっちと
どっちも
#恋物語
恋物語
ある時 恋に焦がれて
ある時 恋に落ちた
そう、その時。
恋に、恋をしていた。
そしてある時、恋を失った。
恋は「寂しい」に変わった。
寂しさは僕を惑わせた。
恋に恋したあの時の事を忘れられない僕の心は、考えることを放棄した。
「恋は盲目」
全ての陰りを隠すように、僕は恋に落ちていった。
そこに心が、愛があるかさえ、知り得ないのに。
何も知らない僕は愚かだった。
愚かに恋に落ち、愛に迷い続けている。
まだ、物語の途中。
そう、恋に恋をしているから。
あの時の、僕がまだここに居る。
恋、友情、親愛。いずれ恋は消え失せるけど、愛は消えないわ。きみの言った未来は恋じゃなくて友情のものだし、君が語った夢は親愛のもの。
現実、そう上手くいかないわ。恋愛には光源氏も苦戦してたのに。
"恋物語"
『恋物語』
恋愛経験はあるけど、絵本の中の恋物語のような、キラキラした素敵なエピソードはない。
しかも、久しくトキメイていないので、想像すら難しい。
なので、昔、恋をしていた時の詩を載せておく。
「夜霧」
柔かな香りに誘われて
鼓動に耳を当てました
軽やかな声が心地よく
そっと瞳を閉じました
髪とく指に頬染まり
そっと唇寄せました
あなたの香り
あなたの美声
あなたの瞳
あなたの あなたの あなたの 全て
ああ 朝日で消える夜霧のように
私はあなたに溶けてゆく
彼のこと、思い出すと
未だに苦しいです。
そんな、どこにでもある、失恋物語。
どんな恋にも終わりはある
絵本で読んだ人魚姫にだって
流行りに乗って読んだ少女漫画にだって
その形がどんなものであろうとも
永遠などないと分かっているつもりだった
けれど僕は気付いてしまった
馬鹿みたいに縋るように永遠を望んでいるのだと
そしてそれは君を等しく永遠に
動けなくしてしまう事と同じだと
僕達の交わした約束は今や綺麗な琥珀となって
光が当たる度キラキラと輝くけれど
果たされる機会を失ったそれは
直視するにはまだ少し苦しい
「もうやめよう」って笑って言った君の声色が
本気かどうか見極められないまま
無意識に子供みたいな
我儘を放ったこの口が憎い
君が苦しむくらいなら何でも、なんて
誠実なふりをしたこの胸が恥ずかしい
結局僕はまた君の声に安堵している
永遠などないのに
心配して電話くれたりLINEくれたあの頃に戻りたい
私は今日、彼に告白する。朝ラブレターを彼の靴箱に入れて教室で今か今かと待っていた。彼は委員会に入っているため、おそらくもう少ししたら来るだろう。心臓が張り裂けそうになりながらも何とか落ち着く。きっと、
大丈夫だ。どんな結末になったとしてもこの想いを伝えられるだけでも十分なことだ。それに──
「えーっ! ラブレター渡したの?」
「うん。」
「そっかー。あんたもついに勇気を出したって事ね」
「でも、振られちゃうかも」
「頑張れ! もし駄目でも私達は応援して見守ってる
からね」
そう、私には応援してくれる友人たちがいる。だから
ここで逃げるわけには行かないのだ。
その時、ガラッと扉を開ける音がして彼がやって来た。私の緊張がピークに達する。
「ごめんね、待たせちゃって」
「ううん、いいの。私のほうこそわざわざ来てくれてありがとう。」
「それで、話って何かな?」
さあ、遂にやってきたこの瞬間。落ち着け、私。何度もシュミレーションしてきたじゃない。ゆっくり深呼吸しながら言葉を紡いだ。
「あ、あのね、私、実はあなたの事が──、あなたの事が好きなんです! 付き合ってくれませんか!」
私、言えた。言えたよ、皆。前を向く。彼の表情は
夕日が差し込んでいるせいでよく見えない。断られて
しまうだろうか。そんな不安が頭をよぎる。彼が口を
開いて言った。
「俺は─────」
その後、彼が彼女にどんな返事をしたのかは想像にお任せする。
『恋物語』
恋物語
恋をして、わかったつもりでわかってなくて
他の恋と比較して理解しようとする
詰まるところ、正解のない物語である
日々の繰り返しの中で出会った君
2人歩み寄り
気持ちは繋がった
そこからの日々は
沢山の極彩色の記憶
やがて
トーンは淡くおちてゆき
しずかな灰色になる
モノクロームの思い出
♯恋物語
憧れた 恋物語と違うけど
あなたと暮らす 今が楽しい
【恋物語】短歌
恋物語か〜、、、
甘酸っぱい恋とかしてみたかったなー
片思いが楽しいと思ってた時期もあったけど、やっぱり両思いが1番幸せなんだよね〜!
明日は君と想いあえればいいな
これは、私の恋物語。
私だけの、誰とも違う、物語。
この物語は、私の青春。
私の人生が詰まっている。
この物語の最後は、大好きな君と居られたらな。
君の傍に居られたら、私は十分幸せです。
最後まで君の隣に、居られるように。
お題〚恋物語〛
恋の方がロマンティックで
愛になるとシステマティックで
出逢った頃から
何度でもやり直したい
そんな夜
知りすぎないってこと
スマートフォンに残る
あなたのアドレスと写真を消した
それだけで
"恋物語"は呆気なく終わったんだ。
【恋物語】
たとえばすれ違っていた二人が、互いの想いを確かめ合いキスを交わす物語。たとえば恋人同士の二人が、様々な障壁を乗り越えて結婚する物語。そうした物語をこそ『恋物語』と称するならば、はたして僕たちの紡いできた物語はどのように分類されるのだろうか。
「相変わらず君って、難しいことを考えるよね」
悶々と頭を悩ませる僕へと、君はあっけらかんと笑った。日曜日の早朝、住宅街の片隅でひっそりと営まれる喫茶店。開店前のこの時間、クラッシック音楽のゆったりと流れる店内に客は僕一人だけだ。君が珈琲豆をミルで引く音が、優雅なはずのクラッシックの音色をやけに現実的で素朴なものへと変えていた。
「そういう予定調和なエンディングがあるのは、それが物語だからだよ。現実の人間関係なんて、綺麗に分類できなくて当たり前でしょう?」
慣れた手つきでフィルターをセットし、君は挽いた粉をフィルターへと入れる。布でできているから紙のものよりも口当たりが滑らかになるとか何とか前に言っていたけれど、あまり理解できてはいなかった。
お湯を注いで、一度止めて。少し置いてからまたお湯を。何でそんな面倒なことしているのかは知らないが、あまりにも見慣れた手順だから、君が次に何をするのかまですっかりと想像できるようになってしまった。
煮立ったミルクを珈琲カップへと注ぎ入れて、軽くスプーンで撹拌して。ことりと涼やかな音を立てて、君は僕の前へとそれを置く。シュガーポットも忘れずに。そうしてこの世で一番愛おしいものでも眺めるみたいに、柔らかく瞳を細めて微笑んだ。
「現実なんて複雑なんだから、一緒にいたいからなんて理由で珈琲専門店に通ってくる、珈琲嫌いな男の子の恋物語があっても良いんじゃない?」
「っ、珈琲は嫌いなんじゃなくて、苦手なだけだから!」
半ば反射的に言い返しながら、角砂糖を三つカップへと放り込んで口へと運ぶ。メニュー表には存在しない、ほぼホットミルクな珈琲の優しい味が僕の口の中を満たした。
あるところに、一人の少女がいました。
少女は、積極的でした。
好きになった男の子に、よく話しかけて
いました。
少女はほんの少し、女性に近づきました。
好きな男の子に、話しかけるということを
意識するようになりました。
ドキドキすることを覚えました。
もう少女と呼べなくなった頃、
彼女は、あるクラスメイトのことが
気になっていました。
抱えていた感情が「好き」というものなのか
よく分からず、彼が人気者だということもあって、
友達に自分の気持ちを話すことができません
でした。
彼女の世界が広がり、いろんな人と会うように
なって、おつきあいというものをするように
なりました。
会話が合ったり、笑いあったり、ケンカしたり、
いろんなことがありました。
傷ついたり、泣いたりすることも覚えました。
彼女は、今までを振り返ってみると、
あの時は、ああ言えばよかったなとか、
こうしたら、もっとよかったなとか、
そういうことが解るんだそうです。
大人になって、そう思うことができるように
なったということです。
「好き」や「愛」は、特別な感情に思えます。
自分の心を揺さぶられる人に出会うことは、
簡単ではないと思います。だから、そういう人に
出会うと一緒にいたくなるのでしょうね。
「恋物語」