あるところに、一人の少女がいました。
少女は、積極的でした。
好きになった男の子に、よく話しかけて
いました。
少女はほんの少し、女性に近づきました。
好きな男の子に、話しかけるということを
意識するようになりました。
ドキドキすることを覚えました。
もう少女と呼べなくなった頃、
彼女は、あるクラスメイトのことが
気になっていました。
抱えていた感情が「好き」というものなのか
よく分からず、彼が人気者だということもあって、
友達に自分の気持ちを話すことができません
でした。
彼女の世界が広がり、いろんな人と会うように
なって、おつきあいというものをするように
なりました。
会話が合ったり、笑いあったり、ケンカしたり、
いろんなことがありました。
傷ついたり、泣いたりすることも覚えました。
彼女は、今までを振り返ってみると、
あの時は、ああ言えばよかったなとか、
こうしたら、もっとよかったなとか、
そういうことが解るんだそうです。
大人になって、そう思うことができるように
なったということです。
「好き」や「愛」は、特別な感情に思えます。
自分の心を揺さぶられる人に出会うことは、
簡単ではないと思います。だから、そういう人に
出会うと一緒にいたくなるのでしょうね。
「恋物語」
5/18/2023, 12:20:16 PM