私が今思っている自分の将来は、あまり良いものでは無い。
過去や未来に囚われることの無いよう、主治医から勧められてマインドフルネスを始めたのに、考えるのは自分がまったくの独りになったときの未来だ。
昔と比べてだが、今は過去のことをあまり考えなくなった。その代わり、この先のことを頻繁に考えるようになった。
独りになる生活。先のことは分からないと理解していながら、それは現実になる、と思っている。
私の思う未来図。それを思い描きながら、目の前にある現実を毎日見据え、矛盾の中で生きている。
「未来図」
舞い落ちたひとひらの花びら。
雨に打たれ、風に吹かれ、彼らは何を思うのだろう。
「ひとひら」
桜が満開になる期間は、とても短い。
今日は朝から雨で、昨日も見たけど花びらが歩道を埋め尽くしていた。
葉桜になっている木もある。
今年も、あまりきちんと見なかったな…。
新たな生活が始まる春があまり好きではなく、自分の仕事の環境も多少変わるのも相まって、花を愛でる気持ちはあまり無い。
今、目に映る風景は、ある種の寂しさを思わせる。心が晴れやかにならない。
明日から、また仕事の日々になる。
仕事が少しキツいこの頃、これからどんな風景を目にするか、きっとあまり意識しないだろう。
「風景」
久しぶりに、前にいた職場の夢を見た。
忘れた頃に、ふと見る夢。昔のことなのに、どうして夢に見るんだろう。
とりあえず、かつての同僚先輩上司は元気かな、と思っておこう。
「元気かな」
あの人と、どこへ遊びに行ったっけ。
あの人に、どんな表情を見せたっけ。
二人、どんな言葉を交わしたっけ…。
今はもう、思い出せない。
それでいい。あの人と過ごした日々の記憶は、遠い昔のものになっている。
「記憶」