またいつか…
会えない人と分かっているのに、なぜそう思うの?
「またいつか」
流れ星を見ていられるのは、ほんの一瞬だ。
「あ、流れ星だ!」と目で追っても、すぐに地面に消えてしまう。
願い事を3回なんて、到底無理な話だ。「えっと、○○が…」と、1回も言えない。
たくさんの人が願い事を言うから、星も全部聞いてられない、と急ぎ足で消えていくのかも。…なんて、そんな事無いか。
「星を追いかけて」
現実ばかり見ていては、生きていけないよね。
時には、現実逃避くらいするよね。
どうせ現実は切っても切り離せないのだから、
心くらい、自由にしたいよね。
悩みや苦労が立ちはだかる毎日、
せめて心は何にも縛られずに生きて。
「心だけ、逃避行」
人づてに聞いた。
あの人は、会社を辞めたらしい。
関連会社ヘ異動した、とのことだった。
あの人が私の心に現れてくる。胸がざわつく。
もう会うことの無い人。そんな話一つで心が揺らぐなんて、でもそれは仕方がないことなのかも知れない。
完全にあの人を忘れてしまうには、思い出も共に過ごした季節も多過ぎる。
私の中に、いつまでも残る人。思い出は消え去ることは無い。
私は元気ですよ、と連絡先を消去してしまった今では、決してあの人に届くことは無いし、教えてくれた人に、あの人に伝えてほしいとお願いする気もさらさら無い。でも、本当は、心の奥底では、あの人に届いて……と思っているのだろうか。
いや、たくさんの思い出が、私の心にそう思わせているんだ。感傷的になるのは変じゃない。一つの話を聞いた、ということで、今日はもう寝よう。
「届いて……」
今日のテーマ、「七夕」だろうなと思っていたら、「願い事」だったか。
願い事…いっぱいあるなぁ。叶ったら、どんなに嬉しいことだろうなぁ…。
近所のスーパーで、ささやかながら竹が飾ってあり、客が自由に短冊を吊り下げられるサービスが実施されていて、何気に見ていたら、とある短冊が目に留まった。
「いつまでも元気で飲めますように」
これは、アルコールのことを言ってるんだろう(笑)と思うのは、自分が大人だからなんだろうな。
「願い事」