あれは、もう遠い昔のこと。
あの人は、私と一緒にいたこと、どう思っていたのだろう。
「secret love」
8月31日、午後5時。その時間は、家でタブレットでゲームをしていた。お腹の調子が少し悪く、楽しみにしていたプリンが食べられなかった。
まだ夏真っ盛りなのに、夜に聞こえるのは秋の虫の鳴き声だ。暑い暑いと言いながらも、秋がもうそこまで来ているのを感じる。嫌だー、まだ8月だよー。
今年ももう後半に入っている。それを考えたくなくて、8月という月日にしがみついている。明日からもまだまだ気温が高い予報だ。秋という感覚が狂いそうだ。
「8月31日、午後5時」
ふたりでいることの幸せ。
向かい合ってくれる人がいることの幸せ。
ふたりはとても暖かくて心地よい。
ふたりからひとりになったことの悲しさ。
目の前の人がいなくなったときの寂しさ。
ふたりは、ふたりは時に嬉しく、苦しくなる。
ふたりでいることの幸せって、何だっけ?
「ふたり」
とある歌手の歌が思い浮かんだ。
「あと一歩だけ前に進もう」だったと思う。
その一歩が、未来を変えるかもしれない。運命を変える意味を持つかもしれない。
そう思うと、小さな一歩は、大きな進歩になる。
もう一歩だけ、の気持ちは、この先を生きていく自分の糧になる。
「もう一歩だけ、」
ヒールとか革靴とか履いている時の「コツコツ」という音が好きだ。
今も、仕事では、ほんの少し踵の高い靴を履いていて、それも「コツコツ」と音をたてる。小気味いいけれど、小走りになった時は、屋内だからちょっと響くか?と歩調を緩めたりする。そう言えば、今の靴は二代目だけど、一代目も似たような靴だったな。好みが出てるな。
「足音」