『怖がり』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
怖がり
何が怖いのだろうか?
あまり怖いものはない。
強いて言えば、家族の期待だろうか?
仕事で怖いと思ったことはない。
奮闘しながらも、折り合いをつけてきた。
その仕事に対する会社の評価が怖い。
自分にとって精一杯の仕事に対する評価が怖い。
仕事を辞めれば、怖いものはない。
私は最強になる。
私は好奇心が旺盛な方だ
でも、挑戦は怖い
やってみたい事はたくさんある
でも、実際に行動するまで時間がかかる
そしてしまいには諦める
ああ、今までどれだけやりたい事が浮かんでは諦めただろうか
ああ、今までどれだけ諦めた言い訳をして来ただろうか
時間がない、お金がない、体力がない等々
しかし、経験が人生を彩るとは言ったものだ
諦めた途端、それまで描いていた理想が灰になって跡形もなく消えていく
またモノクロに戻ってしまった
モノクロの中にほんの小さな光があれば
彩りを添えられるのに……
付き合ってない。付き合う気もない。それは事実。
だけど、こいつの側に居るのは心地ええし、触れ合うんも気持ちええし、好きかどうかといったら当然好きだ。
ただ、付き合ってないってことは、いつかくる別れもないってことで。
「いつ来るかも知れん別れが怖いから付き合わんってこと?」
そう。存外、俺は怖がりなんや。
【お題:怖がり】
僕は怖がりだ。
色々な嘘が飛び交っている世界が怖い。
暴力を振るってくる親が怖い。
いじめてくる友達が怖い。
そんな親や、友達を殺した自分も怖い。
もう何も分かんないや。
「お前」って呼ばれていたから自分の名前もわからない。
助けてくれる人は誰もいない。
ただただ苦しい。自分が生きていることを実感するたびに息苦しくなる。
本当に生きにくい世界に生まれちゃったな。
そう言い残し僕は怖がりながらも大嫌いな世界に向かって真っ逆さまに落ち、自殺をした。
人の気分を損ねるのが怖くて
人に好意を向けられるのが怖くて
自分の弱みを見られるのが怖くて
自分がどれか分からなくなるのが怖くて
とにかくたくさんの顔を持っていた
そんな私は誰よりも弱くて
誰よりも不要な不純物で
だからとりあえず顔色を窺って
空気に流れて空気を読んで
そうやって消えてく予定だった
18の誕生日に死ねと言われたとき
もうこの環境には居られないと思った
なにかが音を立てて切れ
私の気をおかしくした
消えるものも消えきれなかった
もうなにも怖くなくて
もうなにも楽しくなくて
もうなにも嬉しくなくて
もうなにも信じないことにした
だから今は ぜんぶがおもしろいの
だからもう 今は 怖がりは居ないんだ。
_ ₁₆₆
怖がり
俺の幼馴染はひどく怖がりだ。
「ふえぇ…朝起きてからずっと鼻水が止まらないぃ…死んじゃうのかな…」
大体常に「ふえぇ」と言いながら周囲のものに怯えている。「ふえぇ」だなんて、漫画やアニメのヒロインにしか許されなさそうな泣き声(鳴き声?)だが、実際幼馴染は美少女なので許されるのである。ルッキズム様々だ。
「普通に風邪か花粉症だろ。今年、花粉の飛んでる量すごいらしいし」
「ふぇ…そっかぁ…ふぇ…ふぇ、ふぇっくち!…うぅ、鼻がすごいむずむずする…」
「やっぱ花粉症じゃね」
「うーん、そうかも…」
そう言いながらポケットティッシュを取り出してちーんと鼻をかむ幼馴染。あんまり症状が酷いようなら、今度鼻セ◯ブでもプレゼントしてみようか。
「前から思ってたことなんだが、なんでそんなに怖がりなんだ?」
「ふぇ?」
涙目できょとんとこちらを見つめる幼馴染。なんか変な気分になるからやめてほしい。
「うーん…人は知らないもの、わからないものを怖がるから、かな…」
「いやでもお前、学校だと毎回テストの時学年一位だし、大体のことなんでも知ってるし…何も怖がる必要なくないか?」
「ふ…知るということは、知らないということを知ること…ふぇ、ふぇっくち!」
せっかく哲学めいたことをかっこよく言おうとしていたのに、最後のくしゃみで台無しである。
「…大体、私がこんなに怖がりなのは、君に関してだけだけどね」
「ん?なんて?」
「ふぇ、な、なんでもないよ…ふ、ふぇっくしょい!」
「おー、でけぇの出たな」
結局理由はよくわからなかったが、まぁ、この臆病な幼馴染の面倒を見るのも、幼馴染としての役目だと思っている。
怖がりなところも元気なところも寂しがり屋なところも嬉しそうにするところも全部あったら生きていけると思う。怖いから避けて元気だから遊んで寂しいからひっついて嬉しいから笑う。それができることはすごいんだから生きていけると思う。怖がりだから他とは違うってわけじゃないもん。怖がっていい寂しがっていい。てか自分はそうじゃないと生きてるって感じしないし。興味をなくしても感情は無くならないから。
怖がりなところも愛おしくてしかたがない
大丈夫よって、ずっとずっと抱きしめさせて
臆病、ビビり、弱腰
それは否定すべきてんではない
臆病になるほど恐怖に備え
ビビりと呼ばれるほど注意深く
弱腰と言われるほど全体を俯瞰して見れる
これほどの褒め言葉がひとつある
#怖がり
何もしてないのに、夜中に、突然物音がして、
そんなに意識してなかったけど、
気になった。
誰かの足音?
そんなはずない。僕以外に誰もいないから。
怖がりがエスカレートした。
除霊してもらったら、音がやんだ。
やっぱり、見えないところに霊はいる。
怖がりなあの子が前をゆく。怖がっているのは少し丸まった背中からも見て取れるのに足運びには迷いがないと思っていたらジリジリと歩幅がだんだん小さくなるとともにちらちらこちらを振り返りはじめた。迷ったとささやかな声が耳に届く。だろうなと、薄々途中からだんだん迷走しているような気はしていた。前を任せたあの子が困っているようだから時々そっと声を掛けてはいた。でも別に聞こえなくったって構わないとも思っていた。もとよりこちらは行き先などあってないようなものだから、いきたいようにいきてほしいと前を任せたのだ。困ったことにどこでもいいのだ君がいれば。多分君と何処かにたどり着くまでの道こそが自分にとっての目的なのだろう。
怖がり
隣で怖がっている様子だ。
不意に手を差し伸べた。
彼女は驚いていたけど、安心した様子。
昔から、暗い場所や独りぼっちは怖かった。
覚えているのは、保育園に預けられる時に大泣きして母にしがみついた記憶がある。
割と、3歳以降の記憶残っている俺。
普通は忘れそう?でもないか・・・色んな人がいるんだもんね。昔というか、深層に記憶されたものかもしれない。
でも、今はその記憶が尊い。母に叱られたり、褒められたり、家族や親戚で団らんしたことも。それも今になっては過去の記憶。
アラフィフになって現在、両親も他界。色々あって独身だ。気を張って生きてきたけど・・・ふと、思うことがある。
このまま独りでこの部屋で孤独死したら。
持病も抱えている現在・・・たまに怖くなる。
少年よ、何を怖れる。
其方の道は拓かれているではないか。
飛び込むのだ、未知の世界へ。
変化を怖れる事なかれ。
我々は、進化する為に在るのである。
怖がり(お化け、人間不信、不安、勇気が出ない、高い、恐怖症)
僕は空気、何も出来ず何も特筆するものもない。
波風立てない様に居ないように生きる、そんな僕は人が怖い。
知り合いや同僚、友達に親友、家族。
どんなに近い存在だったとしても人は皆信用に値しない、自分自身でさえも。
人はすぐ裏切る、嘘は自分を歪める。
真実が悪で、嘘が正義なことだってあるこの世の中が怖い。
怖がり──ちょっとしたことにも怖がること。
また、そのような人。
怖がりな人の特徴──想像力豊か、トラウマがある
小心者で気が小さい、etc。
…なるほど。
今夜は、怖がりから恐怖へ。恐怖の文字に触れず恐怖の心理に触れてみよう。
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深夜、人通りのない道を一人歩く。
──こんなはずではなかった。
疲労で霞む頭がぼやいている。
本来であれば、まだ明るい夕飯時に帰れるはずだった。
しかし、就業間近にまさかのトラブルが発生した。それだけでも肝が冷えるというのに、そのトラブルがさらなるトラブルを発生させるという、非常に笑えない自体となった。
トラブル処理に奔走し、何とか両方のトラブルを収めることは出来たが、この有り様である。
何が悲しくて、こんな真夜中に一人歩かなくてはいけないのか。
──こんなはずではなかった。
安月給の身では、駅近の物件に住むことは出来ない。
駅前商店街を抜け、住宅街を通り、寂寞の僻地といもいうべき場所に我が家はある。
かつての農道の名残りがある道は嫌に狭く、くねくねと蛇行を描く。自分はこの道が嫌いだ。特に夜は大嫌いだ。
疎らな街灯は手入れが行き届いていない為に薄汚れ、チカチカと不安定な明滅を繰り返している。
壊れたストロボの様な明かりに、今夜もまた古いホラー映画が重なった。
白黒不明瞭な世界に長い黒髪の女が一人立っている。長い黒髪の間から恨めしげにこちらを見つめ…。
なんていうものを思い出させるのか。
トラブル続きで疲れた脳ミソは、余計な事しかしない。
忌々しげに思う一方で、心臓がキュッと握りしめられたように苦しい。
心臓を庇おうとした指先も氷のように冷たい。
ドキンドキンと嫌に自分の心臓の音が響いている。激しい運動をしたわけでもないのに呼吸がままならない。
ゾワゾワとする背中も気持ち悪くて落ちつかない。
視界は、白、黒、白、黒。
壊れかけの街灯が、壊れたストロボの世界を連れて来る。
恨めしげな目をした女は確か、あの後…。
白黒に傾く世界で、無数の黒く冷たい手が、闇の中から現れた。
二の足、腹部、背中、そして、心臓。
絡みつき、臓腑を冷やしてもまだ飽きたらないその手は、深淵へと引き摺り込もうとしている。
そう自覚する理性の存在に気がついたのか、絡みつく手とは別に闇の中から新たな手が伸びてきた。
無数の手によって動けない体を前に、最後の砦を壊さんと黒い手が緩慢な動作でやってくる。
慈しむかのように頬を撫で、その手が目を覆った。
怖がりな君は、暗闇が嫌い。
学校からの帰り道、当たりは、暗くなっていて街灯がちかちかと光っている。
「手、離さないでね」
そう僕に話しかけるきみの手は、かたく僕の手を掴んでいる。
「離す訳ないだろう?あ、そこ段差あるよ」
君がわ、と驚いて躓く。でも僕が下敷きになって君が怪我しないようにするんだ。
「ありがとう、怪我してない?」
「してないしてない!僕を誰だと思ってるんだい?」
冗談めかしでそう言うと君は、変なの、と言って笑った。
「こうやっていられるのもあとどれくらいなんだろうね…」
「君の目が見えるようになるまでだろうね」
君は、僅かしか目が見えない。けれどもうそろそろ手術をして、見えるように頑張るらしい。僕は、それが嬉しいようで嬉しくない。君と一緒に帰ることができなくなるかもしれないから。
君の家まであと少しというところで君が声を上げた。
「手術して、成功しても一緒に歩いてくれる?」
「……それは、できないかもしれないなぁ」
「どうして?」
君が不安そうに話しかける。
「この怪我沢山の君に見られたくなんてないから。君に悲しくなってほしくないから」だなんて言えなくて「秘密」と言葉をかわしてしまう。ばいばい、と手をふりあって一日の最後のお別れを交わして僕の帰路についた。
わたしは、きみが怪我をするのが怖い。
怪我をしても無理をするから。明るい場所なら薄っすらと怪我をしてるか確認できるけれど避けられているし、暗闇では、何にも見えない。
君が傷ついていることに気が付けないから。だから
怖がりなわたしは、暗闇が嫌い。
お題「怖がり」
怖がり
怖がり 臆病 小心者
どれも自分にぴったりだ
虚勢を張り周りを困らせ
失敗を恐れ何もできない
自分自身に愛想を尽かす
《怖がり》
夜中にトイレに行くのを回避するためのルーティンが寝る直前までガチガチに組み立てられている 竹筒に引き籠もるかぐや姫 昼寝の前に「おしいれのぼうけん」を朗読するのはやめてほしい、と連絡帳に書いてもらった園児 押入れに近寄りたくないのはねずみばあさんの存在をいまだに恐れているから 沈下橋から淵に飛び込めない 「あなたの知らない世界」は視聴しない限り永遠に「知らない世界」のままだと力説する 日本人形については髪の長さからは目をそらすようにしている 飛び込み営業ほど恐ろしい労働形態はない 極力右折はしないルートで走行する
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読者様なりに
登場人物やその時々の背景、設定を
置き換えて読んでいただけるよう
あえて曖昧なストーリーとなっております
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―ねぇ、本当にそう思ってる?―
―育った環境のせいか?あぁ、いや、お前さんを否定してるわけじゃないんだがな―
―君は…また人を騙したのか…。実力でその地位にいるのは分かってるけど、お咎め少ないからってあまりやり過ぎるなよ―
物心ついた頃には
そんな言葉がまとわりついていた
どうしてなのか
そりゃ
自覚はあるさ
生きていくためには
抗えなかったわけだし
こんな世界じゃよくある話だろう
この種族はそういう種族とか
誰が上で誰が下とか
だけら
“ぼく“みたいな人間がいても
全く不思議じゃない
「さぁて、次のターゲットは……」
ピィンっと指に弾かれ
音を響かせた1枚のコインが
宙の空気を切った
[怖がり―うそで築いた今―]
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私は子供の頃から
妖怪という存在がすごく好きだった
大昔はそういったモノたちが
人の目に見え、世から恐れられていた
本やフィクションでしか見ることのできないモノたちを
成人した今でも存在すると信じている
と言っても
誰かに話したところで
バカにさせるだけだから黙ってはいるけど……
仕事の終わった帰り道
今日はなんだか少しだけ空が明るい気がする
暗い空に遠くの方が白いモヤがあるような
ちょっと不気味
自分の足音しか聞こえない道で
ふと妄想というか、思った
本当に存在していて
私が突然あちら側の世界に迷い込んだら…
このモノ達が楽しい存在とか
離れたくない場所だとか
思えるのだろうかなんて
人らしく
怖がって逃げちゃうのかな
“帰れないのに“
[怖がり―人外―]