『怖がり』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
半信半疑で生きるのは、
その距離が一番楽だから。
安心と引き換えに、
それ以外の全てを犠牲にして生きる私は、
臆病な卑怯者だ。
「怖がり」
昔のトラウマ、いつかできてしまった恐怖。
誰にでもあるんだ。なにも怖くない人はきっとこの世にはいない。
何かが怖いていうことは、ちっとも悪いこととは思わない。
怖がりを弱虫と勘違いしてはいけない。
『怖がり』
あなたは昔から怖がりだった。小さな頃はどこに行くにも私の後をついて回っていたっけ。少しの物音にもびくりと金の巻き毛を揺らして、震える睫毛から覗く青い瞳も揺れていた。あの頃は私の方が背が高くて、人見知りで怖がりなあなたをよく背に庇っていたわ。しがみついてくる細い腕が、まるで弟みたいで愛しかった。
いつしかあなたが私の背を追い越して、輝くような金の巻き毛は落ち着いたダークブロンドに変わって、人見知りもずいぶん治って、貴公子様なんて呼ばれるようになって。あなたはずいぶん遠くに行ってしまった。社交界でも中心に近い位置にいるあなたは、私の背で震えていた小さな少年とは違うのに、私の目はまだあなたを追ってしまう。あんなに立派な青年になって、それでもまだ私の前では臆病な少年みたいに気弱なまま。えへへと幼く笑うその顔を、知っているのは私だけ?他の人といると疲れるなんて言うあなたは、私の前で見せる怖がりが素の表情だっていうの?私を見つけるとパッと笑顔になるのは昔から変わらないのに、昔と違って私の胸はときめいてしまう。
叶わないとわかっている想いを捨てられなくなる前に、どうか私から離れて行ってほしい。思うばかりであなたを拒絶できない私の弱さに、あなたは甘えているのかしら。本当は犬も雷も怖くないのでしょう?いじめっ子だった彼らにも簡単に勝てるくらい強くなったのでしょう?気付かないフリをしていることも、あなたは知っているのかしら。猫を被るのが上手になったあなたの本心は、私にだってわからない。このまま行き遅れになってしまったら、誰が責任を取ってくれるのだろう。それでも私は、訪ねてくるあなたを笑顔で迎える他はないのでしょうね。私にだけ見せるあなたの弱さだなんて、甘美な蜜を捨てられないのだから。
暗闇を恐れ 明るみに憧れを
爪先が独りでに 誘う
怯えは 溶けて中和する
体に満ちる 優越感に
手を伸ばし始める
嗚呼 この世界で独りぼっち
手を引かれるままに
お題【怖がり】
タイトル【さぁおいで】
人と深く関わるのが怖いと思ってしまう。
傷つくのが怖いのかな?
けど一人は好きだけどほんとうの一人はイヤだ。
なんてわがままなんだろう…(笑)
自分は強く(笑顔で)いるつもりだけど心は寂しい。
いつか、素を見せれるようになったらなー
(ボヤキ)↑
題名【怖がり】
レコードの針とあなたと
私はレコードをかける。
華やかな音楽が流れ、憂鬱な夜がロマンチックなものに変わる。
いつの間にか、あなたが部屋にいた。
私の手を取り、ダンスへと誘導する。
私は踊れない。
それでも構わないと、あなたは私をリードする。
あなたはとても暖かい。
あなたの温もりを感じていると、つい足を踏んでしまった。
気にしないでくれ、とあなたは微笑む。
レコードの針のノイズ音がとても切ない。
曲が終わってしまうことが悲しい。
でも、いつまでも踊り続けることはできない。
曲が終わりに差し掛かる頃、私は踊るのをやめて、あなたの腕の中へと身体を預けた。
あなたは微笑んだ。
私は何度も何度もあなたの名前を呼んだ。
素敵な夜だった。
レコードは、もう鳴らない。
針は折れてしまっている。
道路の真ん中で私は横たわっていた。
頭から血だまりができている。
遠くから救急車のサイレンが聞こえてきた。
あなたが誘導してくれるのを、待っていた。
「怖がり」
子供のころに怖かったものが大人に
なるにつれてそうで無くなってくる
ちょっと寂しいかも
# 怖がり
くだらない自分語りです。完全に自己満足。
私は、昔から頭がいいと言われ続けていた。
こう言うと決まって自慢だと思われるが、別に自慢したいわけじゃない。ただの事実だ。人の少ない中学校だったから、どうせ一位は貴方でしょ、と言われた。大して勉強などしていないし努力と呼べるようなこともしていないのに、みんなは必要以上に誉めた。
高校に入って折れないでね。私が進学する高校を卒業した姉には繰り返しそう言われた。高校とは自分と同じようなレベルの人がたくさん集まる場所で、中学のように簡単に高得点が取れるテストにはなっていない。格段に授業のスピードも難易度も上がって、今まで頭がいいと言われていた人だと心が折れてしまうこともあるのだと。私はそれを聞いて、驕るのはやめようと思った。私は所詮井の中の蛙でしかなくて、大海に出れば荒波に揉まれ、すぐに溺れてしまう程度なんだと繰り返し言い聞かせた。
結果としては、そこは想像していたより優しい世界だった。他の人に比べてそこまで勉強していないのにある程度の点は取れた。成績もまあまあだった。上の下辺りを彷徨っていた。
ある時、バス通の私は登校直後に吐いた。貧血のような症状が出て、吐き気と下痢が急激に襲ってくるのだ。それまでも何度かあったことで、受験前などはひどかった。慢性的な胸焼けのような吐き気が続いて、何をする気も起きない。病院に行ってもなんともない。緊張や不安が高まった時に起こるから、ストレス性のものだろう。この日はテストの朝だった。
失敗するのが怖い。失敗して失望されるのが怖い。
いっそ、高校一発目で大失敗した方がよかった気すらした。中途半端にいい点を取ってしまったものだから、今後もそれを継続して取らなきゃいけないという強迫観念に縛られた。
流石は自称進学校、最近はずっと進路についてしつこいほどアピールしている。受験勉強にフライングはないとかなんとか、耳にタコだ。進路のことを考えると、胃の中に鉛を十キロ分ほど投げ込まれたような気分になる。学びたい学問も見つかっていなければ、もちろん大学だって決まっていない。
私はプライドが高いから、良い大学に入れと自分で自分を苦しめている気がする。それを「他人が自分を必要以上に褒めるから〜」とかここでつらつらと述べて、責任転嫁とプライドの保護、両方を叶えようとしている。
青臭い悩み。傲慢にも程がある。こんなこと書いてる暇あったらさっさと勉強しろ。
自分が一番わかってる。だから自己嫌悪になる。悩んでる自分が滑稽すぎてまた嫌になる。
何をどうしたら良いかわからない。
嫌われるのは怖い。失望されるのは怖い。プライドがめっちゃくちゃに壊されるのは怖い。
でも、悩みを笑い飛ばされるのはもっと怖い。だから、誰にも言えないままだ。
お題 『怖がり』
友人の代わりに死んでいたら、大切な物を失うことに怖がらずに済んだのに。
友達は怖がりだ。
すぐに泣く。
みんなはその子をからかう。
まだみんなは知らない。
その子は大人になって警察官になることを。
怖がりな君は
ひとりで眠れないと
私に泣きつくことはなくなった
怖がりな君は
私を守るなんて言うようになった
怖がりな君は
私がいなくても怖がらなくなった
怖がりじゃなくなった君には
私の存在は必要ないかもしれない
いつまでも怖がりなのは、私のほうだ
┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄
「怖がり」2023. 3. 16
子供のころ、私はとにかく何かを恐れていた。
高いところが怖い、暗がりが怖い、虫が怖い。
今となっては、それらはどれも私に恐怖を抱かせるに至らない。
私は強くなったのだろうか?怖がりの子供から、大人へ。
でも今は、あのころの感覚が、刺激的に思えて、
恐怖の裏には、未知に対する好奇の心があったはずで。
かつて羨望した、揺るぎなく、頼もしい大人の姿は、
それを、おそらくは体現できている今の自分にとって、
どこか空虚を感じさせるものと成り果てていた。
ワタシにはさ
魅力がないのよ、アンタは
つまんないの
怖くない、怖くないと言い聞かせてもやっぱり幽霊は怖い。
友達、家族、誰もが私を笑った。
しかし怖いものは怖いのだ。
今も私の首筋には誰のものかわからない冷たい手が、
視界の端には常に人間のように見える黒いモヤが浮かんでいるのだから。
嫌だ、もう辞めて、怖い、嫌だ、もう辞めて、痛い
私の気持ち知らん癖に、あぁ
私の気持ち知らん癖に、
〈♪〉
お化け屋敷、この前、行ったのさ
そしたら、赤い服きた女が出てきて、綺麗って口を見せたんだ、
私は逃げたんだけどね
あなたが居たから、少し安心
けどあなたが居なかったら寂しい
なんで、
貴方は
こう言うの?
( ??? )
私はこんなに叫んでんのに、貴方は無視
辞めて、辞めて
もう置いてかないで
って私誰に言ってるの、?
私、君を殺したのに
虐めと言う、殺人
ここに居るのは
私じゃなくて
怖がりピエロ
怖いもんなんてないと
言い聞かす。
怖いを苦手に、すり替えて
平気!大丈夫!って
なんでもない、ツラして歩くんだ。
そういうフリが大事な場面が
沢山あるんだよ。
怖がりじゃなくて、強がり。
【お題:怖がり】
春の景色はすごく綺麗だ。
新鮮で、疲れきった自分の体を優しく包んでくれる。
全てが、新鮮で輝いて見える。 毎日見ている景色のはずなのに、春の景色は本当に眩しくて、まるで人の美しい心のようだ。
なのに、どうして私の心は満たされないのだろう。
私は、こんなにも恵まれているのに。
こんなにも、人にも住むところも何もかも恵まれているのに、私の心はこんなにも空虚だ。
私の心の景色は、寒くて暗くて、周りには霧があって何があるのか分からなくなっえしまうほどだ。
「怖い」という感情というものが鈍くなってしまいそうだ。
遠回りを繰り返したな
同じ所にずっと居たな
転ぶのが怖くて走れないから
追い越された背中を何度も見たな
もう少し勇気があったのなら
叶っていた夢もあったのかな
怖がりの自分は今日も泣きそう
でも自分自身は怖がらずに愛そう
閲覧注意(怖い話)
僕は小さい頃とても怖がりだったそうです。
それもかなり変なタイプの怖がりで
鏡とか窓ガラスとか、そういったものだけに対して、酷く怯えたふうになっていたらしく。
洗面所の鏡を指さして、ブツブツなにか言っていたりとか言うこともあったりそうで。
その他にも臆病で、人見知りで。
そんなもんだから、両親はかなり心配したようです。
今では、人一倍度胸があって、快活だと言われるほどなのに。
さて、なんで今突然こういう話をしたのかというと、
引っ越しの準備のために荷物を整理しているときに、ある物を見つけたからなんです。
それは、子供の頃に書いていた絵日記でした。
へ〜こんなこと書いてたんだ そう思いながら楽しんで読み進めていくうちに、おかしなことに気づきました。
各ページに必ず、同じ姿をした人物が二人描かれているのです。
日記の内容から察するに、それはおそらく僕自身を表しているだろうと思われます。
しかしだとすれば、二人いるのは不自然です。
その違和感に気づいたとき、僕は覚えている限り初めて、背筋がゾッとするような感覚を覚え、それ以上考えることをやめました。
あの日以来、時々変な感覚に襲われることがあります。
鏡や窓に写った僕の顔が、こちらを睨みつけているような気がするのです。
それはそれは、私のことが恨めしいといった顔で…
みなさんは、小さい頃のことをよく覚えていないのだったら、深く考えては行けないかもしれません。
―怖がり―
SNSで何か投稿する時めっちゃ怖い。
誰かを嫌な気持ちにさせないかとか文句言われないかとか考えちゃう。
ここはコメント機能がないから、少しは楽だけど、やっぱり画面右上のOK押す時ちょっと怖い。
なので、いつも読んでくれてる方ありがとう。