いづる

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閲覧注意(怖い話)

僕は小さい頃とても怖がりだったそうです。

それもかなり変なタイプの怖がりで

鏡とか窓ガラスとか、そういったものだけに対して、酷く怯えたふうになっていたらしく。

洗面所の鏡を指さして、ブツブツなにか言っていたりとか言うこともあったりそうで。

その他にも臆病で、人見知りで。

そんなもんだから、両親はかなり心配したようです。

今では、人一倍度胸があって、快活だと言われるほどなのに。

さて、なんで今突然こういう話をしたのかというと、
引っ越しの準備のために荷物を整理しているときに、ある物を見つけたからなんです。

それは、子供の頃に書いていた絵日記でした。

へ〜こんなこと書いてたんだ そう思いながら楽しんで読み進めていくうちに、おかしなことに気づきました。

各ページに必ず、同じ姿をした人物が二人描かれているのです。

日記の内容から察するに、それはおそらく僕自身を表しているだろうと思われます。

しかしだとすれば、二人いるのは不自然です。

その違和感に気づいたとき、僕は覚えている限り初めて、背筋がゾッとするような感覚を覚え、それ以上考えることをやめました。

あの日以来、時々変な感覚に襲われることがあります。

鏡や窓に写った僕の顔が、こちらを睨みつけているような気がするのです。

それはそれは、私のことが恨めしいといった顔で…

みなさんは、小さい頃のことをよく覚えていないのだったら、深く考えては行けないかもしれません。

3/17/2023, 6:23:21 AM