# 怖がり
くだらない自分語りです。完全に自己満足。
私は、昔から頭がいいと言われ続けていた。
こう言うと決まって自慢だと思われるが、別に自慢したいわけじゃない。ただの事実だ。人の少ない中学校だったから、どうせ一位は貴方でしょ、と言われた。大して勉強などしていないし努力と呼べるようなこともしていないのに、みんなは必要以上に誉めた。
高校に入って折れないでね。私が進学する高校を卒業した姉には繰り返しそう言われた。高校とは自分と同じようなレベルの人がたくさん集まる場所で、中学のように簡単に高得点が取れるテストにはなっていない。格段に授業のスピードも難易度も上がって、今まで頭がいいと言われていた人だと心が折れてしまうこともあるのだと。私はそれを聞いて、驕るのはやめようと思った。私は所詮井の中の蛙でしかなくて、大海に出れば荒波に揉まれ、すぐに溺れてしまう程度なんだと繰り返し言い聞かせた。
結果としては、そこは想像していたより優しい世界だった。他の人に比べてそこまで勉強していないのにある程度の点は取れた。成績もまあまあだった。上の下辺りを彷徨っていた。
ある時、バス通の私は登校直後に吐いた。貧血のような症状が出て、吐き気と下痢が急激に襲ってくるのだ。それまでも何度かあったことで、受験前などはひどかった。慢性的な胸焼けのような吐き気が続いて、何をする気も起きない。病院に行ってもなんともない。緊張や不安が高まった時に起こるから、ストレス性のものだろう。この日はテストの朝だった。
失敗するのが怖い。失敗して失望されるのが怖い。
いっそ、高校一発目で大失敗した方がよかった気すらした。中途半端にいい点を取ってしまったものだから、今後もそれを継続して取らなきゃいけないという強迫観念に縛られた。
流石は自称進学校、最近はずっと進路についてしつこいほどアピールしている。受験勉強にフライングはないとかなんとか、耳にタコだ。進路のことを考えると、胃の中に鉛を十キロ分ほど投げ込まれたような気分になる。学びたい学問も見つかっていなければ、もちろん大学だって決まっていない。
私はプライドが高いから、良い大学に入れと自分で自分を苦しめている気がする。それを「他人が自分を必要以上に褒めるから〜」とかここでつらつらと述べて、責任転嫁とプライドの保護、両方を叶えようとしている。
青臭い悩み。傲慢にも程がある。こんなこと書いてる暇あったらさっさと勉強しろ。
自分が一番わかってる。だから自己嫌悪になる。悩んでる自分が滑稽すぎてまた嫌になる。
何をどうしたら良いかわからない。
嫌われるのは怖い。失望されるのは怖い。プライドがめっちゃくちゃに壊されるのは怖い。
でも、悩みを笑い飛ばされるのはもっと怖い。だから、誰にも言えないままだ。
3/17/2023, 9:00:36 AM