『忘れられない、いつまでも。』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
出来の悪い絵画の様な思い出も忘れられない、いつまでも。
ずっと。
題目「忘れられない、いつまでも。」
どうして忘れられないの!
本当は忘れたいのに!
どうして、どうして、どうしてー!
いつまでもこんなこと考えていたくない!
メールが届いた瞬間の嬉しさ
メールを開く瞬間の不安
メールに溢れるやさしさ
メールに見え隠れする嫉妬
すぐに読み進めたい気持ちと
ずっと読み終えたくない気持ちと
何度も読み返したい気持ちと
もう二度と読みたくない気持ちと
言葉も
行間も
忘れられない、いつまでも
題「忘れられない、いつまでも。」
失うこと、悔しくて悲しい気持ち
壊れた心は治らないだろうと思っていた。
時間が解決していく、本当にそう。
在り来りなのに事実で、
いつか忘れる。
ケロッとしている自分に気づく時、
辛さを克服する寂しさ。
私はいつか忘れてしまうことを、忘れられない。
いつまでも続く時の流れに抗って生きていく。
忘れられなくなりたい。
少しの間でも、人間だった。たしかに、アソコの人たちは自分を人間として扱ってくれたから…人間だった。
だから、こいつはコロさない。俺の角で突き刺しはしない。突き刺すふりだけをする…それで、俺はコロされる。こいつに…
~忘れられなかった。あの日々が。
アイツらは…忘れるだろうか?
もし…アイツらが、アイツらさえ覚えていてくれるなら…
俺はここで終わるけど、アイツらの記憶の中にはのこるということか?俺の一部の、何かが…
…いつまでも。
フム、よかろう。俺はどうやら笑っている。
では、いくとしよう。人間でないものとして。
*忘れられない、いつまでも。*
どうしてくれるの?
あなたのせいで、人生が少し狂ったかもしれない。
毎年の記念日にはいつもこの海へ来ていたね
あなたとの想い出
浜辺をゆっくり歩いてから
レジャーシートを敷いて
まったり温かい飲み物を飲んで1年を振り返るのが
お決まりのコース...
彼が事故にあったと警察から連絡がくる時までは
いつまでもこの幸せが続くんだと思ってた
ねぇ、あなたは今も横でこの景色を一緒に
みてくれてる?
いつもは気にならない冷たくなった
ミルクティーの甘さが口に広がる
【忘れられない、いつまでも。】
絨毯の細かい目に溜まった埃のように、たくさんの記憶が溜まりに溜まっている、
というのが、私の抱いている記憶のイメージである。
それらは、普段は忘れているけど、どうかすると、ふと思い出してしまう、とても鮮明に。
先日ここに書いた、中学時代に異性の先輩と相合傘をした話など、
他人からしたら、なんのハプニングも起こらないし、変化球もないストレートボールで、
「金返せ!!」「告れや!!」「押し倒さんかい!!」などと野次が飛んでもおかしくないのだが、
書いた当人にとっては、これでも珠玉のように美しい記憶なのである。
その時の記憶では、私はいつまでも中学生だし、たった1つ歳上の先輩が、すごく大人に見えているのだ。
21歳か22歳の時、映画『マルサの女』が公開された。たまたまその日は「成人の日」に重なったのだろう、
伊丹十三監督が1人で舞台挨拶に現れて、作品については一切触れず、何故だか成人に向けたスピーチみたいな話をし出した。
たまたま私は若かったが、劇場(シアターアプル)の観客の年齢は様々だったのに。
伊丹十三は、映画監督の伊丹万作の息子である。
万作の家には多種多様な人が頻繁に訪れたが、ある日、学生服を着た青年数人がやって来て、十三の母は彼らにご馳走を振舞ったという。
当時は戦争真っ只中、戦局は悪い方へ悪い方へと傾いて、如何に万作の家でも贅沢な物は口に入らなかったのに、伊丹家では、たぶん精一杯のもてなしをしたのである。
十三は訳が分からなかったが、彼らのお相伴をし、しばらくは遊び、やがて彼らは礼を述べ、爽やかに帰って行ったという、
後で分かった事だが、その青年達は
神風特別攻撃隊のパイロット達だったそうで、
出陣前にせめてもの慰労をしたという事情だった。
だから、その時の青年達はすごく立派に大人びていたけれど、本当はかなり若かった筈なのである。
舞台挨拶をする監督は「自分はいま55歳ですが」当時の青年達を思い出す時、彼らが子供だったとは、到底思えない、55歳の私よりも、ずっと彼らの方が大人に感じてしまうのです。
と語っていた。
『マルサの女』と本当に関係のない、そんな話をして、伊丹十三はまた何処かの劇場へ向かった。
監督の深いシワを私はかなり至近距離で見ていた。
そして、この話をする私も、いつの間にか、当時の監督の年齢を越えてしまった。
到底、彼が私よりも年下とは思えない。たぶん、私が80歳になっても、伊丹十三のイメージは、
いつまでも私よりずっと上なのだろう。
忘れられない、いつまでも
恥ずかしい記憶っていつまでも忘れられないんだよな。布団に入ってる時なんかに思い出して、あー!もだえるやつ。
嬉しいこととか大事な忘れちゃいけないことなんかはあっさり忘れちゃうことあるんだけど忘れたい記憶に限って忘れられないんだ。人体って不思議なもんだ。
それと恥ずかしい記憶じゃなくてもすっげーどうでもいい記憶がいつまでも残ってたりするんだよな。あれなんなんだろ。
なんかこう子どもの頃にあったささいなできごと。そういうのが意外と残ってたりする。
もし自分で記憶を整理できるなら消してしまうような記憶ばかり残って消したくない記憶ばかりが消えていく。人間ってよくわからんよな。
忘れられない、いつまでも。
本当に?
忘れられない?
嘘ばっかり!
忘れられない、いつまでも
君が言った。「オイラたちはみんなで、みんなで、行こうな。どんな時でも! だって、オイラたちは親友だもん。」と。
なのに、お前は一人で行った。そして、一人で虹を渡った。この裏切りものめ。何がみんなで行こう何だよ!
何が親友だもん…
そんなことを君に伝えたくても伝えられない。お前はこの世にいないだもん。最後に君はオイラのこと忘れてくれ。と言ったなあ。忘れられるか。この愚か者!
「ミヤコ、おはよう」
「……あら、どなた?」
これで300回目。一字一句同じ会話だ。
「悟だよ、サトル。君の夫さ」
「面白い方なのね。私は貴方の事を知らないわ。夫婦であるわけがないもの」
銀、というには艶がない髪と、シワの多い朗らかな表情。若い頃、マドンナだのアイドルだのと囃し立てられた顔面は、50年経った今でも美しいままだ。
「ここは病院かしら? ああ、分かったわ。貴方、私を車で撥ねたんでしょう」
「違うよ。体のどこかが痛むかい?」
「あら……そうね、確かに。どこも痛くはないわ」
彼女は怪我や病気をしてこんな無機質な部屋に閉じ込められているわけではない。もうすぐ寿命が来る、というそれだけのことだ。
「ならどうして? そもそも、貴方はどなたなの?」
「夫だよ。さっき言ったじゃないか」
「……まあ、そういうことでいいわ」
あれ、違う。棚の掃除をする手が止まる。うっかり花瓶を倒してしまいそうになって、それをどうにか阻止した。
「あら、どうかしたの? サトルさん」
「いや……、いいや、なんでもないさ。僕も歳かなあ」
慌てて荷物を整理した。今すぐにここから離れてしまいたかった。だって、都子がそんなことを言うはずがないのに。
「サトルさん?」
「も、もういいんだ。すまない。何かあったらそのボタンを押すんだ。また明日来るよ」
ナースコールの説明を一瞬で済ませ、ボロボロのリュックを背負って病室を出た。リュックにぶら下がるキーホルダーがうるさい。なのに心地良かった。
僕は今日、初めてこの病室で彼女の夫としてそこにいた。初めて、彼女の口から僕の名前を聞いた。やっと覚えてくれたんだ。
いや、思い出してくれたんだ。
――忘れられない、いつまでも。
忘れられない、いつまでも。
真顔。そらせない眼差し。鋭すぎる言葉。
その時の私は何も分かっていなかった。
ただ覚えているのは、あなたからの血を吐くような痛みだけ。
『忘れられない、いつまでも。』
ある秋の日の夕暮れに、
1人の少女が絵を描いた。
窓から見える丘の上、
高く聳える教会を
紙いっぱいに描きあげた。
真白い壁に青屋根の
木製扉を誂えた
厳かさがある教会であった。
その教会がまさに今、
私の前で燃え尽きた。
銀の食器を狙っていた
野蛮な賊の点けた火が
燃え広がって焼け落ちた。
少女が描いた絵の中に、
その中だけに教会は
今も寂しく建っている。
あの教会のある丘を
忘れられない、いつまでも。
地面から湯気が立ち上ってきそうな、ある夏の日。
太陽の目から逃れようと足速に家路を辿っていた。
ふと、視界の端に黄色が映った。
蝶々だ。
忙しなく羽を動かして低空を飛んでいる。
何の気なしに眺めていると、道路の向こう側から車が近づいてくることに気付いた。
(このままいくと、あの蝶は──)
少し焦って蝶を見る。
気付いていないのか、それとも脅威だと分からないのか、蝶は車の進路上を呑気に飛んでいる。
助けてあげたいが、飛び出す訳にもいかない。
ただ、車と蝶の間で視線を行き来させる。
結局その時は来た。
青空に映える黄色が、宙を舞う。
重さを感じさせない動きで地へ落ちていった。
それは、ひどく儚くて幻を見ていたかのようだった。
あの光景が、いつまでも脳裏に焼き付いている。
忘れられない、いつまでも。
良い悪い問わず
強い印象の出来事は映画みたいに
カラーでよみがえってくる
忘れない
そう、忘れないんだよ
終わった事にしてる奴
何倍にもなって返ってくるからな?
良い行いも回りめぐって自分に返ってくる
人生は自分次第
ホント人間って、どーでもいいほんの一瞬のこと、ずっと覚えてるもんだよね。
つまらない言い間違いとか、勘違いで恥かいたとか。
忘れていいのに忘れない。
何かの折に触れて思い出す。
そして、思わず身悶えしたりするのは…自分だけ?
出勤途中に不意に思い出して、思わずうめき声が出たことだって…うん、記憶に新しい。
幼い頃、親戚の高校生のお姉さんと一緒に歩いてて、ちょうど目の前に彼女の手があったので、自分に差し出されたもんだと勘違いして握ったら、ビックリしたような顔で慌てて手を引っ込められたという…幼心にはなかなかショックなワンシーンが、半世紀経った今でも忘れられない。
まあ、突然だったんで驚いた、みたいな他愛ない理由だと思うし、今となっちゃ、もちろんどーでもいいことなんだけど。
他にも、そんな類の忘れられないエピソードはいくつもあって、まさに「恥の多い生涯を送って来ました」って感じ。
きっと、心のどっか奥深くの引き出しにがっちりホールドされて、これからも解放されないんだろうな。
そんなもん墓場まで持っていってもしょーがないのに。
恥のひとつやふたつやみっつやよっつ、いや、いくつだろうが、かき捨ててしまえばきっと楽しい人生になりますよね、太宰さん。
とはいえ、そんな失敗経験の積み重ねが、今の自分を作っているとも言える。
あの日あの時、「ああ、女性の手はむやみに触っちゃいけないんだな」とインプットされた。
インパクト大だから効果も抜群だ。
まさに、忘れられない、いつまでも。
願わくは、この記憶が自分だけのもので、突然手を繋がれた相手側の心に、不快な思い出として残されていませんように。
何となく、「あなたのことが忘れられないの。」みたいな、恋愛っぽいテーマだけど、ここは、私が今、頭を悩ませていることを一つ。
以前、職場の職員の間で、トラブルが起こったことがある。とある話し合いの時、一人の職員が逆ギレして、ものすごい剣幕で、主任を集中攻撃したのだ。元々気が短い人ではあったが、それは言い過ぎだろう、とハラハラするくらいのキレ具合だった。
その出来事が、今でも頭に残って消えない。
その職員に「言い過ぎだと思います。」と言えなかったこと、自分の意見で反論できなかったこと、これが後悔となって、記憶の中から消滅してくれないのだ。
いつも多かれ少なかれ頭の隅っこにあって、ふとした時にフッとあの時の状況が浮かんでくる。
あの後、いろいろあって、その職員は退職し、新しい人が入ってきた。とっくに新体制になっているのに、今でも完全に忘れることができない。
主治医は、「フラッシュバックになっているんだね。」と言う。
そうなのだろうか。フラッシュバックというと、ある時突然、嫌な出来事が浮かんできて苦しむ、というとイメージがあるんだけど、私のは、あまり突然、というわけでは無い気がする。
でも、主治医がそう判断するくらい、私にとっては、仮に後悔をしていないとしても、あれは衝撃的な出来事だったとのか…と思った。
せめて、「昔そんな事があったなぁ。」と思えるくらいになりたいのだが、「あの時反論すれば良かった…。」と思っているうちは、まだまだ消えがたい出来事として残っていくのだろう。
私より、攻撃された主任の方が辛かったのだから、と思って自分を納得させようとしているが、それもなかなか難しい。ほんと、後悔先に立たず、だ。
「忘れられない、いつまでも。」
忘れられない、いつまでも
忘れたくても忘れられない、嫌な思い出はたくさんある。でもそれは、自分が生きていく上で、次はこうならないようにしよう、という教訓にもなる。それを教訓と捉えて、次はこうしてみよう!と前向きに考えられるか、それとも、またこうなったらどうしよう、と後向きに考えるか、によって、今の自分が変わってくる。どちらにせよ忘れられないのなら、この経験を積んだから今の自分がある、と前向きに捉えられた方が得だ。人間は放っておくとネガティブ思考に偏っていくと聞いたことがある。ポジティブ思考になるのには根気がいるし、そうなれないときもある。でも、少しずつでいいからポジティブを増やしていけば、人生はもっと豊かになるんじゃないか。
僕が今日見た景色は、いつまでも忘れられないものになるだろう。
今日は全国大会。
高校3年間という時間を部活に費やし、この日を迎えた。
やっとこの舞台に立てたという嬉しさ。
直ぐに負けてしまうかもしれないという不安。
試合が始まれば、必死になるから、緊張などしない。
早く試合よ、始まれ。
───コテェ
声が響く
足音が響く
息が聞こえる
───ファイトォー、いいとこー
声援が聞こえる
最高の舞台だ。
次、勝てば入賞。
相手は優勝候補。
最後は楽しむと決めていた。
色んな人に応援してもらって立てた舞台。
こんなに素晴らしい舞台を用意してもらった僕は幸せ者だ。
同じ高校の仲間、同じ県の仲間、東海の仲間。
先輩の声、同期の声、後輩の声。
先生のアドバイス。
僕は独りじゃなかった。
とても多くの人に声をかけてもらって気にかけてもらった。
遂に、試合が始まる。
こんなに大舞台に立つのも、こんなに声援が聞こえるのも初めてのことだ。
ワクワクする。
───1本あり、勝負あり
僕は負けてしまった。
悔しかった。
でも、試合が終わった時、会場は暖かい大きな拍手で包まれた。
僕を応援してくれていた仲間たちが、僕に大きな拍手を送ってくれた。
試合に負けた悔しさよりも、多くの人に応援してもらっていたんだという事実が嬉しくて。
そして、感謝の気持ちでいっぱいだった。
僕はこの景色を、忘れないだろう。いつまでも。