『幸せに』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
幸せになりた〜いふりかけ という物が発売された。
なんでも、そのふりかけをご飯にかけて食べるとちょっとした幸せを呼んでくれるらしい。
ネーミングのインパクトから、発売当初は話題を呼んだが、一時的なモノでいつの間にか割引商品にまで成り下がってしまった。
そんな 幸せになりた〜いふりかけを手に俺は食卓についた。
白米にかけてみると、パッケージに描かれた通りの海苔と卵と胡麻が入った至ってシンプルなふりかけが姿を現した。味は、うん、これも至ってシンプル。普通に美味しい。
特にそれ以上の感想もなく黙々と食べ進めていく。
(それにしても、今日の夕飯がふりかけご飯と
えのきの味噌汁か…。)
給料日前とはいえ、簡素な献立に思わずため息が漏れてしまう。
ふと、パッケージの文字を声に出して読みあげる。
「幸せになりた〜い…」
誰もいない一人暮らしの部屋に響いた声は、どこか寂しさをはらんでいたように思えた。
そんな気持ちを誤魔化すようにご飯をかき込んでいたら、スマホが震え、待ち受け画面に実家の母からメッセージが届いた。
『明日カレー作る予定だけど、あんた帰ってくる?』
あまりのタイミングの良さに出た溜め息は、すぐに苦笑いに変わった。
幸せになりた〜いふりかけは、確かにちょっとした幸せを呼んでくれるらしい。
【247,お題:幸せに】
「なんか、...私もうダメっぽそうね」
抱えた身体が何度も苦しそうに震えた、救急車はまだ来ない
彼女は自分の状態をよく理解しているようで、静かに最後の言葉を紡ごうとしていた
「よく聞きなさい。...あんた、絶縁に幸せになりなさいよ」
最後の言葉なんて聞きたくない、でもこれが最後になるかもしれないと思うと
簡単に言葉を遮るなんて出来なかった
勝手に手が震える、怖い彼女が居なくなることが何よりも怖い
前から身体の具合が良くなかったけど、こんな急に悪化するなんて思わないじゃないか
「辛いなら、忘れてもいい...私のこととか、忘れていいから
何でもいいから幸せになりなさい、」
幸せに...なんて、彼女がいなくなった時点で、僕の幸せなんて無いのと一緒なのに
よく言うよ、僕がどれだけ君が好きなのか君が一番知ってるのに
「...ずるい人...」
幸せに
幸せになって欲しいと願うし、幸せになりたいと願う。
けれども、人それぞれ幸せの基準は違う。
私自身何が幸せかなんてわからない。
今幸せ?
そう聞かれたらきっと私は
幸せだとは思う。
そう答えると思う。
当たり前の日常が、とても幸せだ。
だけど、まだまだ人生は続く。
新たな幸せを見つけるかもしれないし、
失うかもしれない。
人の幸せも、同じ。
基準が違う故に誰かを傷つけてしまうかもしれない。
だけど、知らずの間に救っているかもしれない。
これは誰にもわからない。
空が晴れるまで一緒に走ろう。
歩いてもいい。止まってもいい。
別の道に行ってもいいよ
ただ、もうすぐ晴れるからさ
それまでは、そのあとでも、晴れて快晴でも
一緒に向かってみようよ。
「幸せに」
あなたのことが大好き。
でも、あなたはどうやら違う人が好きみたい。
だから、あなたのことを応援しようと思うの。
好きな人が好きな人と結ばれて幸せになってほしい。
なんて、綺麗事かな。
願ったり求めたり諦めたり…
実感するのは難しい
だけど案外近くにあったりして
問題は、それに気付けるかどうか
#幸せに
「君を幸せにする」
大好きな彼からのその言葉に、私はゆるゆると首を振った。
彼は悲しそうな顔をした。
「どうして」
絞り出したように彼が言った。
私はしまったと思い、慌てて言葉を口に出した。
「ちがうの!ごめん、紛らわしいことして。」
不思議そうな顔をする彼が面白くて、少し笑いながら、続けた。
「私を幸せにしてくれるのはもちろん嬉しい。だけど、私だけじゃダメ。」
「一緒に、幸せになろ?」
「幸せに」
ウエディングの時期は、やはり6月かな?
何故なら、June Bride{ジューンブライド}がありますね。
6月の花嫁は、幸せになれると言われてる。
花嫁が身につけるものもある。それは、
Something Four{サムシング フォー}がある。
それは、
Something old{サムシングオールド}・何か古いもの
Something new{サムシングニュー}・何か新しいもの
Something borrowed{サムシングボロウ}・何か借りたもの
Something blue{サムシングブルー}・何か青いもの
この4つを結婚式に身に着けると幸せになれるというジンクスがある。
色々、あるが結婚ができ、子供が生まれれば幸せかもね。
あとは皆が幸せに 幸アラレ
別れたあとはあとの話だけど
大好きな人と別れたあとって
その人の幸せ願うけど
やっぱりその人に幸せにして欲しいわけよね
その人といることで幸せ感じてたのに
その人じゃなくなったら幸せじゃないんだよね
それを近くにいすぎて気付けなくて
結局私以外、俺以外、にいい人がいるよとか
言ったり言われたりしちゃうんだよね
その人がいいのに。
別れてからしばらくして未練なんてどっかいったら
客観的にそれが分かるのにね
こゆ恋愛だったなあって。思い出にできる
そうなるまでが長いんだよね 恋って。
幸せに幸せに
私にとって悲鳴のような教室だったけど
唯一きみの視線だけがやさしかったとおもう
どうかきみだけ幸せでいて
他のやつらはどうにでもなれ
幸せに#48
あの人との別れが私を変えてしまった、なんて思いたくないのに。仕方ないよねって割りきれたらどんなに楽か。
“出会いは偶然、別れは一瞬”あの人の口癖だった。
だからお互いにこの偶然を大事にしようねって言い合っていた。実際私のこと大事にしてくれていたし私もあの人を大事にしていた。
最後くらい甘えてくれても良かったのに。
「ねぇ、あなたは私と一緒にいて幸せになれていましたか?」
これを聞くことをためらって聞かなかったことをひどく後悔した。
【幸せに】
いつも願うことは
きみの幸せ
神様がいるのならお願いしたい
あの子を幸せにしてあげて下さい
神様がいるのなら
【幸せに】
時間を持て余し、俺は居眠りをしてしまったらしい。
夢を見ていた。
俺がただ、彼女が見守る中で眠っている幸せな夢。
夢というよりは、自分の中にある一番の優しく幸せな記憶、という方が正しいのかも知れない。
彼女の前では安心して眼を閉じる事が出来る。彼女の側に居るだけで、心が暖かいもので満たされていく。
この穏やかな時間を、自分の手で守り育てたい……そんな感情と、愛しい存在を俺は得たのだ。
俺の人生の中で、それはほんの数ヶ月だったけれど。
確かに俺は幸せだった。
けれど全てが遅過ぎた。
何故そんな事が許されるというのだ。人を殺めた、この俺に―――
俺は己の愚かさ故に、彼女の微笑みや暖かな温もり、あの穏やかで優しい声……その全てを切り捨てなければならない。今の自分はもう、彼女の、いや誰のどんな愛情にも値しないのだから。
俺はそれだけの事をしたのだ。
でも彼女は違う。いつか違う幸せを、愛を掴める日が来る。
だからこそ、この先俺に関わらせてはいけない。万が一にも犯罪者の恋人なんて、彼女が世間の好奇な目に晒される事などあってはならないのだ。
「今度こそ……さよならだ」
アンタと会えて良かった、と心の中で呟く。
早く俺の事は忘れて、幸せに。
****************
※彼女=2023/8/25お題【やるせない気持ち】の『私』
初めての恋愛を
震えるような感動を
何もかもをくれたあなた
最後はあなたの未来のために身を引いた
あなたはそんなこと知らずに
ただ私が心変わりをしたのだと思ってたよね
あれから頑張って成功を手にして
素敵な人と出逢えたんだね
別れたかいがあった
どうぞ幸せに
ずっと幸せを祈ってます
[幸せに]
「幸せに」
子供の頃、幼馴染を庇って障害が残った。
彼はうまくいかない日常生活を支えてくれた。心無い言葉を投げかける人から守ってくれた。自分がやりたくてもできない事は彼が代わりにやって感想を事細かに教えてくれた。
そんな生活が何年も続いたある日のことだ。
「今度、結婚するんだ」
「え?」
「少し前に出会った人と。だから、是非出席してほしいなって」
その後の会話は覚えていない。多分、当たり障りのない会話をして別れたんだと思う。
今思えば、何となく気付いていた。
彼が私の元を訪れる頻度が減っていたこと。見覚えのない、どちらかというと女性受けしそうなも物を身につける事が増えたこと。
それに気付いて不安になって、自分が彼に依存している事を自覚するのが怖かった。
そう、私は彼に依存している。彼の罪悪感につけ込んでずっと縛り付けてしまっていた。もう解放してあげないと。
どうか愛した人と幸せにーーー。
なんて願えるわけがない。
たった数年一緒にいた奴より私の方が彼を愛してる。彼だってこの数年間ずっと私を大切にしてくれていた。
やっぱりこれは何かの間違いだ。何か弱みを握られてるに違いない。
また私が彼を助けてあげないと。
***は、おうじさまと しあわせにくらしましたとさ。めでたし、めでたし。
読み終わった本は閉じられ、物語はめでたしの先に行くことはない。幸せになった、おじいさんになった、泡になって消えた……物語はそれで終わり。
「し、幸せなんかじゃないじゃない……!」
でももし、その物語の世界に入れたら。終わりの先を、めでたしのその後を知ることができたのなら。
「シンデレラってハッピーエンドじゃなかった!?」
読み終わった本は開かれ、物語はめでたしの先へ。これが本当にハッピーエンドなのか、バッドエンドなのか、それは物語の住人になって初めて分かる。
さあ、あなたもぜひ、物語の世界へ。
幸せに
ちっちゃい頃から、生まれたときから
ずーっと一緒だった。
大好きだった。
自分がお前を幸せにするんだと疑わなかった。
でも違ったみたいだ。
相手は俺の親友。
俺が気持ちを伝えるのを渋っている間に横からかっさらっていった。
でもアイツならお前を絶対幸せにしてくれる。
隙を見せたらかっさらうからな?
お幸せに。
「幸せになってね」
僕に向ってそういった後、涙を流していたのは僕の両親だった。
「ごめんな、父さん達はもうこれ以上お前を幸せにできない」
「お義母さん、拓也(たくや)を頼みます。拓也、頑張ってね」
「うん」
その時の僕はまだ「頑張ってね」、この言葉の意味が理解できなかった。
しばらくなにかの話をしていて数時間後に両親と別れた。
僕は叔母さん達の車に揺られて大分山奥まで連れてこられた。
家のような建物につくと、叔母さんは僕を車から降ろしてこう言った。
「ここは拓也さんの親戚の家です、ここで暮らしてください」
いやに丁寧な言葉使いに不安をかられたことは忘れられない。
家の中まで案内され部屋を紹介された。
家には住人が居なく、不気味で鳥肌が立ったことは言うまでもない。
その事について僕が尋ねると叔母さんは綺麗すぎるくらいの笑顔でこう言ってきた。
「ここに住んでいる方は毎日九時まで帰ってきません、不安ですか?」
不安に決まっている、そんな言葉が喉まで出かかったが慌てて呑み込んだ。
「いえ、何も不安はないです」
「そうですか」
それからは別の話題に切り替わりひとしきり話した後叔母さん達は帰っていった。
帰る直前、叔父さんが興味深いことを呟いていた。
「可哀想だな」
その事について質問してみたものの誤魔化されてしまい深くは聞けなかった。
その後九時まで待ってみたが誰も帰ってこなかった。
そこで一つの疑問が出てきた。
叔母さん達は何故ここに僕をおいていったのか。
そこまで考えて少し嫌な想像をしてしまった。
実現しないように願いながら布団に潜った。
〜数日後〜
案外嫌な想像はあたってしまうのかもしれない。
結局、住民は帰ってこなかった。
そもそもこの家にはいなかったのかもしれない。
そしてもう一つ、この家には食料がない。
水道もとめられている。
山奥だから気軽に買い物に行くこともできない。
もっとも、僕はお金を持っていないのだが。
四日目の今日、僕の体力は限界に達していた。
餓死寸前。
まぶたを閉じる前に両親の言葉を思い出した。
『幸せになってね』
ごめんなさい。
無理そうです。
幸せに、なりたかった。
そこで僕の意識は途絶えた。
ー幸せにー
何が幸せか
その瞬間に幸せと思うこと
過ぎ去ってみて幸せだったと思うこと
幸せになりたいと思っている今が幸せかもしれない
幸せに
家には、10歳の老犬がいる。
見た目は子犬だが、人間なら還暦ぐらい。
子供がいない我が家では、欠かせない存在で、
その子から親心や子供を心配する親の悲しみとかを
教えてもらった。
昨秋、友達と2泊3日の旅行に行った際、その子を
知り合いに預かってもらった。
私たち以上に可愛がってもらったが、その子の
精神に支障をきたし、痩せ細ってしまった。
その際、その子の弱さと親の無責任を思い知った。
もう、そんなことはしない。申し訳ない。
そんなに私たちが必要だったとは。
あと何年生きてくれるかは、その子の運命だが、
それまでは、どうか幸せに生きてほしい。
ずっとそばにいるから。
もう離れないから。