『安らかな瞳』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
変化
それは がらがら と
音を立てて壊れるようなものではなく、
スノーボールの周りが ほろほろ と崩れて
中から実は声をひそめていた、
小さなまあいる真珠が生まれ出てきたような
花水木の薄い花びらが ほわほわ と
柔らかく優しく開いていくような
そんな
静かでいて
でもなにかが決定的に変わる
静寂の中の凛とした音をはなつもの。
どきまぎしたり、
じたばたと暴れ回りたいような
落ち着かない気持ちに襲われることも多々あるけれど。
まっすぐにすすめばいいんだ
変化の先に生まれ出ようとするわたしを信じて
《テーマ無し》
掲示板や知恵袋、某新聞社◯△小町も
見るのは好きでも参加はしない
そんな文章力は無い
ツラツラと載せる色んなSNSもあるけれど
近頃と言うのか御時世と言うのか
病んだ人が多く居る
その人達は悪くない
けど
命に関わる過激な発言は見たくないし
病んだ自分を正当化する内容も見たくない
それこそ◯△小町でボコボコに叩かれて欲しい
ここに永く居られたら良いな
安らかな瞳
その瞳に映るのは、私である。
それは私にとって大事なこと。
その瞳に映るのが、私でなくても
それも私にとって大事なこと。
その瞳が安らかであるならば
私にとって、それが大事なこと。
【愛されたい】
彼と出会ったのは2022年の12月25日
最初は顔もかっこ良くないし、図々しいあの性格今思うと似たもの同士なんだろうな
最初から優しさはあったけど図々しいあの性格がやたらとカチンときた
エッチしたときもなかたったことにしたかった。
最近はエッチもキスもしていない
付き合っていても喧嘩デートもない
アフターも中途半端だから
一緒にいるのが疲れた
距離を置いて喧嘩も会話もない
感じになれば楽だ
いわゆる空気みたいな存在に
なりたい
しばらくアフターはやめよう
3000円を別封で必ずもちあるいたら
大丈夫だろうからそれでネカフェに泊まろかな
被りとアフターすれば?
被りと松のややカラオケで一緒にいれば
「7月30日付近にもうひとつ『瞳』書いたわ」
たしか「澄んだ瞳」だったかな。某所在住物書きは過去投稿分を確認しながら、ぽつり。「安らか」通り越して虚無な瞳で呟いた――眠いのだ。
10時間以上前の揺れに関しては何の被害も無かった。ただ情報を追い掛けているうちに睡眠時間を削ってしまったのだ。
いわゆる「明日は我が身」の心構えである。
「『澄んだ瞳』ってどんな瞳よって、当時俺、それっぽい顔して、鏡見たんよ」
ふわわ、わわぁ。デカいあくびを行儀悪く為して、物書きはまた虚無る。
「……案の定鏡見た途端自爆したわな」
日頃の防災意識は重要だが、眠れるときに寝ておくことも大事である。
――――――
日付変わる頃の例の最大震度5弱、某ヤホーのリアルタイム検索でぼーっとトレンドウォッチンしてたら
『強い地震がありました』
って速報がトップに上がってきて、
一番揺れの酷かった県を見た途端、ヒュッって、私の舌先から血流が引いてった。
そこは「おばあちゃん」の引っ込み先だった。
血縁関係ある本当のおばあちゃんじゃない。小学校と中学校時代にお世話になった「大化け猫の駄菓子屋さん」って駄菓子屋さんを切り盛りしてた、当時の皆のおばあちゃんだ。
去年の5月6日頃――つまり、さかのぼるのも面倒なくらい昔の数ヶ月前――都内のお店を畳んで、福島に引っ込んだ。
さいわい私は約5ヶ月後の10月14日頃――つまり、これまたさかのぼるのが面倒な昔――職場の長い付き合いな先輩のおかげで、「おばあちゃん」に手紙を出すことができて、
おばあちゃんは私にランチクレープのレシピを手紙に書いて贈ってくれた。「贈って」くれたのだ。
福島のおばあちゃん、どうしてるだろう。
おばあちゃんのスマホの番号は知らないし、グルチャや呟きックスに関しては、そもそもおばあちゃんのアカウント自体存在しない。
だから安否の確認方法なんて、手紙しかない。
すぐ書いて速達に出そうにも、0時だから郵便局が開いてない。コンビニに持ち込むにしたって速達対応できるコンビニが分からない。
おばあちゃん、どうしてるだろう。
居ても立ってもいられなくなった私は、呟きックスで現地の「無事です」の投稿を漁って、でもやっぱり少しも安心できなくて、
何をトチ狂ったか、先輩のアパートの近所にある稲荷神社の鳥居を潜ってた。
「困ったときの神頼み」とはこのことだと思う。
テンパってもいたんだと思う。
相手の安否を「すぐ」確かめるための方法が無い。
既読も未読も無い。相手と1ミリも繋がってない。
それは、今の私にはとんでもなくストレスだった。
お賽銭して、手をパンパンして、ただただ、昔お世話になったおばあちゃんの安全を祈る。
我に返って振り返ると、ポツリ、すごくキレイな大人の狐が、ホンドギツネとキタキツネのハーフっぽい色合いの明るい毛並みな狐が、
参道の真ん中におすわりして、私を見て、
すごく安らかな瞳をしてて――
――「……そっから帰宅までの記憶が曖昧なんです」
「狐にイタズラされたのでしょう」
「いたずら、」
「稲荷の狐は善良な心魂を愛でて、そういう者を茶化したり、心の味見をしたりするのを好みますから」
「はぁ……」
15日の昼休憩。
今どこに居るとも分かんない先輩がよく使ってる茶っ葉屋さんにフラリ立ち寄って、リラックス用にスイーツでも買おう、と思ってブラリしてきたら、
お店の女店主さんから開口一発、ポツリ。
『日付変わってすぐの頃、稲荷神社を参拝していませんでしたか』。
茶っ葉屋さんの店主さんは、稲荷神社のひとだった。
「『駄菓子屋のおばあちゃん』でしたら、」
私がレジに持ってきたスイーツをピッピしながら、店主さんが言った。
「震度は3で、被害も無く元気にしていますよ」
何も心配は要りません。善い杞憂で終わるでしょう。
店主さんはそう付け足して、なんだかすごく見覚えありそうな、安らかな瞳を私に向けた。
……。
……いやまさかね(あなた疲れてるのよ案件)
スマホで決済して、おまんじゅうと低価格生菓子を小さい紙箱に入れてもらって、
こちらクーポンですからの、アリガトウゴザイマシタまたお越しくださいからの、退店。
ドア潜って、ふと店主さんの方を振り返ったら、
やっぱり、店主さんはバチクソに見覚えありそうな、すごく安らかな瞳をしてた。
叔母さんの旦那さんが亡くなって3年。
会うと会話の中に出て来るのは
死んだ叔父さんの事。
もっと何何してあげれば良かった、
何何出来なかったのを後悔してる。
と、辛い思い出ばかりみたいだ。
私は何と返せば良いか分からず、
黙って頷いて居たけど
、ある本を読んでから、
どうしたら良いか分かった様な気がする。
その本には、
死んだ事を受け入れられない、
後悔ばかりして、悲しんでる人には、
時間だけが解決する方法ではなくて、
その人と
「一緒に悲しみを共有してあげることと、
託された想いを見つける」
ことだと書いてあった。
小さい時から知ってる叔父なのだが
下手に叔母さんの思い出に入らない方が良い、
と勝手に解釈して
共感しなかった自分が子供だなと思った。
人は独りでは生きて行けない
叔母さんと同じ悲しみの深さには
なる事は難しいけど、
悲しみを
受け入れ、話を聴くことは出来る。
叔父さんの話をしよう、
記憶を辿って
少しでも和らぐように。
僕たちの関係を言葉で表すなら、
恋人という言葉が相応しいだろう。
だが、僕たちは互いを愛し合ってはいない。
互いの利益が一致したから付き合ったにすぎない。
僕たちは愛し合ってはいないはずなんだ。
少なくとも貴方は僕を愛してないはずだ。
だから分からないんだ。
なぜ貴方はそのような瞳で僕を見つめるのか。
安らかな瞳で。
この世に未練はないという、穏やかな瞳で。
僕は分かりたくない。
貴方の瞳が意味することも、僕のこの心の痛みも。
苦しい日常の中に女神さまがいればな、って思うんだ。
君も思うだろう? そうだろう。
彼女は、見目麗しい。そして誰にでも慈悲深い目を向けられる。そしたらひとびとは救われると思うんだ。
そんな人が、職場にいたら僕はいいなと思うんだよ。
なんでかわからないけど!気持ちがかきたてられて!
では聴いてください!
「女神はそれ慈愛というんだぜ!」
『安らかな瞳』
綺麗な、瞳だった。
瞳は、その人の積み上げた経験を写していた
でも、今は、動かない瞳だ
そこにあるのは、眠るように棺へ入った、兄さんだった。
頭が働かない中。
安らかな瞳だけが、私の視界に入っていた。
僕は本来君の前にいてはならない存在だ。生き延びるためなら何だってやってきた。どんなに手を染めようとも気にしなかった。それがこんなところで後悔に変わるなんて。
甘いミルクチョコレートの瞳にうつされた自分の顔が歪んで見える。
やさしい君。世界の甘く優しいところだけを切り取って作り上げたような愛おしい君。
どうかその安らかな瞳で僕を見つめないで。
安らかに眠る、という言葉の方が耳馴染みがあると私は思う。何の悩みもなく、心を穏やかにし、穢れのない瞳をその瞼の下にしまい込み、その日の幕を閉じる。それが「安らかに眠る」という言葉ではないだろうか。
安らかな瞳、というと、「安らか」という言葉の意味は上記と大して変わらないが、瞳という部分が大きな違いだろう。
何の悩みもなく、心を穏やかにし、穢れのない瞳……
そう考えると、その瞳を持つ者はきっと、自身の死期を察した者だと私は思う。
その上で、自身の人生に何の未練もない者のみが持つ瞳なのではないだろうか。
そんな瞳で人生の幕を閉じることが出来るような、後悔のない人生を送れたらなんて幸せなんだろう。
既に後悔だらけの私には微塵も関係の無い話だ。
望むだけ望んでみてもいいかもしれないが。
静かに微笑んでる君の瞳は綺麗な宝石なよう。
今あなたから見える景色は私と変わらないのかな。
少しでも写れてたらいいな。
「安らかな瞳」
安らかな瞳
祖父は趣味で油彩を描いていた。部屋ににはいつも絵の具の匂いがしていた。
ある春に、クッキーと紅茶を運んだことがある。彼は腕を組んで難しい顔でカンヴァスを眺めていた。
できたの?
いや、とだけ答えた。カンヴァスを見たままで。
静物画だった。テーブルの上の果物。よくあるテーマだ。
祖父の隣で、僕も腕組みして眺めた。
じいちゃん、下手だね。
そうか。どこがだ。
だってなんか変だから。バランスっていうか斜めになってる。りんご落ちちゃうよ。
彼がようやく僕を見た。そしてなぜか嬉しそうに、そうか、斜めかと言った。
そのあと紅茶に手を伸ばし、またカンヴァスとのにらめっこに戻っていった。だがさっきまでと違って、優しい目になっていた。
後に知ったのだが、祖父はセザンヌが好きだったらしい。あのときの絵は、もしかしたらセザンヌを真似ていたのかもしれない。
僕も子供の頃は純粋だった。
あの絵はどこに行ったのだろう。完成したのだろうか。描きかけしか記憶にない。
愚直な僕に彼女はいつも微笑んでいた。
その安らかな瞳に映る僕は
どんな顔をしていただろうか。
きっと優しい君に見合わない顔だった。
その平穏は、きみの懸命さが生んだもの。
その愛は、きみ自身が繕い、満たしたもの。
きみのまなざしは日だまり。この世界のすべてがきみだ。
【 安らかな瞳 】
あの日、彼女は光を失った。
夫の裏切りで友人とやらに弄ばれたと、
消え入りそうな声で掛けてきた電話。
心を乱されて、視界は暗闇に覆われて、体も衰弱して、
駆けつけた時にはもう遅かった。
入院した彼女は、漆黒の世界に何を見ているのか。
悪夢に苛まれ、体を震わせ、一人で恐怖に耐えるばかり。
僕がしてやれることは、ただ一つ。
ひっそりと、奴らを葬ることだけだ。
時間はかかったが、なんとかやり遂げ、彼女に知らせる。
一瞬、化け物を見たかのような表情をされたが、
状況を理解したのだろう。
優しい微笑みを僕にくれた。
ありがとう―――
その言葉を発した彼女の眼は、安堵に満ちていた。
「安らかな瞳」
薄明を 街の目覚めを 見届けて
もう眠ろうか おやすみなさい
菜の花とうららかな風を見つめて
安らかな瞳(め)で何を思うか
故郷よ 移り変わりし 故郷よ
あなたは私を まだ見ているか
色褪せた いつかの思い出 切り取って
壁に飾れば 心が満ちる
眠る時を 私と街が 眠る時を
安らかな瞳は 見つめています
安らかな瞳
「あ、札幌最高裁のやつ、同性婚出来ないのは違憲判断だって。」
「お〜まじで、道のり長いとしても良い傾向だ〜。」
「まあ…十分しあわせなんだけど、お国様に合法にしてもらわないとしあわせ壊されちゃうかもしれないからなぁ。」
そう静かに言う怜の瞳は安らかな色をしていた。
俺が思い出す10代の君は、いつも瞳を下に向けてうろうろさせている。君はひとりで同性愛を抱えて、俺がそうなわけないって決めつけてた。
俺としては怜が望む関係でいたいって思ってたんだけど…それが受け身すぎたんだよな。
「…もっと早く安心させてやれたら良かったなぁ。」
「んん?」
「俺は最初から怜の王子だったのに言うのが遅すぎた。」
「なに言ってんの…むしろ言わなかったでしょ、僕に言わせたんだから僕が晶の王子だったんだよ。」
安らかな瞳は笑って煌めいた。10代よりも無邪気に20代を過ごせているのが幸せだ。
「…というわけで日本くんは5年以内くらいには同性婚出来るように変わってくれ〜〜。」
「ほんとだよ〜。」
きみを最初に見た時、一瞬で心を奪われた。私達で守ってあげないとと思った。クンクン泣きながら、目は潤んでいた。寂しそうな、心細そうな瞳をしていた。
うちに来てからの数週間は落ち着きがなかったね。24時間震えていた。落ち着いたのは、たっちゃんのおかげかな。たっちゃんが優しく接し始めてから、君は泣かなくなったね。
あれから3年。大きくなりました。完全に我が家の一員ですね。今はあの時のおびえた瞳ではありません。落ち着いた、安らかな瞳をしています。
君のおかげで我が家は明るく楽しく過ごせてます。
ありがとう
昼寝の寝顔を見ながら
新米ママの私を
透き通るような
純真無垢な瞳で
見上げながら
コクンコクンと
懸命におっぱいを飲む
My天使ちゃん…
ママを選んで
ここにきてくれたんだね…
本当に…
本当に ありがとう♡
#やすらかな瞳