彷徨う小話

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『安らかな瞳』

綺麗な、瞳だった。
瞳は、その人の積み上げた経験を写していた
でも、今は、動かない瞳だ

そこにあるのは、眠るように棺へ入った、兄さんだった。
頭が働かない中。
安らかな瞳だけが、私の視界に入っていた。

3/15/2024, 4:52:15 AM