彷徨う小話

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12/17/2024, 4:54:06 PM

『とりとめもない話』

とりとめのない話をするのが、ひたすら楽しかった。
普通の人に言ったら、引かれるだろう。
他人に言えば、見下されるだろう

建設的な意見を交わす
将来のために必要な話をする
そんな高尚な会話よりも。
しょーもない話をするのが、生きる楽しみだった。
毎日の喜びだった。

…もう、あの頃の幼さは戻ってこない
もう、あの日は戻ってこない。

12/5/2024, 6:55:03 AM

『夢と現実』

夢を見ていたかった。
暖かく、自分に残酷でない夢を。
しかし、夢の中で生きることは不可能。

夢を現実に殺される者、夢を必死に守る者、夢と現実を愛す者、現実を嫌う者、夢を嫌う者…

たくさんの者が、今日も生きている。
今日も、現実はただそこにある。
いくら嫌っても、そこにあるのだ

12/3/2024, 6:53:40 AM

『光と闇の狭間で』

一般的に、光は救いなどの、良いもの。
闇は絶望などの、悪いものとされる。
しかし、眩い光に耐えきれず、闇に癒やされる者。
どん底の闇に耐えきれず、光に進む者もいる。

そんな人々を横目に、光と闇の狭間で、私は生きていた。
半端者で良い。狭間で休んだって、良いのだろう

11/17/2024, 3:00:58 PM

『冬になったら』

冬になったら、あなたと遊びに行きたかった
冬になったら、あなたに会いたかった。
冬になったら、あなたと話したかった。

…冬になっても、あなたの姿は見えなかった。

11/16/2024, 6:03:19 PM

『はなればなれ』

いつも近くにいて、いつも話を聞いてくれた。
いつも隣にいて、いつも理解してくれた。
いつも近くに居たから、私は警戒を忘れていた

いつも近くにいた貴方は。
夏の暑さと共に、私から離れてった。

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