『安らかな瞳』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
〝安らかな瞳〟
ツンデレで、照れると当たりの強くなる君。
どうしようもなく好きで告白したけれど、
本当は嫌いなんじゃないかって、
不安に思うことも少しあったんだ。
でも一緒に過ごすうちに、
君の表情が柔らかくなっていって、
知らなかった君の一面を知って、愛は深くなった。
何もないただ過ぎていく時間を、君と共有できる。
隣には、安らかな瞳の、愛する君がいる。
こんな幸せなことって、他には思い浮かばない。
本当に、君に出会えて良かった。
これからも、まだ知らない君と出会いたい。
夜の色をした瞳 誰にも話せない痛み
飲まない薬 「大丈夫」 平気なフリ 作り笑い
ねぇ、僕さ 気付いたんだ
使用回数はその逆の状況の場合が殆ど
知らないフリって 自分にも使えるんだね
大人の真似が随分と上手くなった
いやいや
生き方が適当になっただけなのかも
さよならの時が近付いている
真っ白な部屋、真っ白なシーツ
消毒液の香りと
死がもうすぐ側にいる人のにおい
もう、ベッドの力を借りても体を起こせない
シワシワの冷たい手を握って
握り返すその力に驚く
沢山の愛、沢山の時間
山のように降り積もった
大切な思い出の数々
寂しくて寂しくて、
家族みんなで、どうか長生きしてと泣いて
あなたには辛いだろう、延命を続けている
もう、本人の口からは聞けない同意
それでも顔を見つめれば
もうよく動かない筋肉を
めいいっぱい使って笑ってくれて
その力強い瞳で、見つめ返してくれる
強烈な程に、知性と年月を感じさせる
強いつよい瞳
そして、瞬きをゆっくりする
再びその眼が開いた時には
春の日の縁側みたいな、
あたたかくて、安らかな瞳に変わっていた
慈しむような、
大丈夫だから、そんな顔しないで、と
そう語り掛けてくるようなまなざし
瞳だけで全てを語れるようなあなた
私を慈しんで、無償の愛をくれたあなた
ずっとずっと見守っていてほしくて
どうかどうか居なくならないでほしくて
でももう、とっくに決めてたんだね
ぎゅうっと握った手を
強くつよく握りしめて
頬ずりして
笑顔で
またね、と
「安らかな瞳」
穏やかな瞳ならわかります。
しかし、安らかな瞳ですか……
寿命を迎えて亡くなった人の目の事でしょうか?
なんだか突然、ぱっと死んでしまえそうな夜にたよるのはまずきみだった、大きなかなしみの過ぎたころ、つめたくシーツをひからせた朝日の端きれを指でたどって、どうしてもどうしてもはなれがたいことばかりがわかっていた、すくわれたいのかすくいたいのかよく分からないままお守りのようにきみの指を握りしめていた
普段安らかな君の瞳を
にごしてしまうくらいなら
側にいない方がいいのかな、
安らかな瞳
花粉症は辛い
完
Theme:安らかな瞳
彼が瞳にあれほど安らかな色を湛えているのを初めて見たような気がする。
周囲の啜り泣きや嗚咽の中、私は「お疲れ様」と密かに呟き敬礼した。
彼は私と同じ士官学校で学んだ中で、軍師の道を選んだ。
私は戦場に立ち兵士達と共に戦う道を選んだが、親交は変わらず時々酒を酌み交わしていた。
いつもは穏やかながらも厳格な彼は、そのときだけは普段は見せない迷いを見せていた。
「私は争いが嫌いだ。味方も敵も命は唯一無二のものだ。それが失われるのは耐え難い」
「だったら、戦場から身を引けばいいのではないか?」
私が彼のグラスに酒を注ぎながら言うと、彼は小さく笑って首を横に振っていた。
「見えないからといって、争い自体がなくなる訳ではない。だから、私は双方の犠牲を最小限にする策を立てて、少しでも早く戦争を終わらせたい」
彼の策のお陰で、戦争は自国に有利に進んでいた。次の戦いに勝てれば停戦に持ち込めるかもしれない。
そんな意気込みがあったのだろう。彼は自ら戦場に立ち戦況を見守っていた。
それがいけなかった。彼は流れ矢に当たってしまい重傷を負った。
にもかかわらず停戦に向けて彼は尽力し、停戦が成立した。
彼はようやく療養に専念するようになったが、彼に残された時間は僅かだった。
一度、彼の見舞いに行ったことがある。彼は上体を起こして外を眺めていた。窓の外には墓地がある。私の部下達の何名かも眠っている。
「…私のしたことは、本当に正しかったのだろうか」
ポツリと零れた彼の言葉に、私は言葉を返せなかった。
そして、それが彼と過ごす最後の時になってしまった。
彼の墓は私が強く希望した公園墓地に建てられた。あまり人が訪れることはない静かな場所で、公園を一望できる。
公園では、子ども達がボール遊びに夢中になっている。風に乗って笑い声がここまで届いてくる。
私は墓石の隣に座ると、ここで眠る彼に話しかける。
「これが君が成したことの結果だよ」
『一秒先を見つめていたい』
0を1にすることは難しいことは知っている
1を10にすることだって大変なのに
そこから更に努力と継続をして
人間という生き物は100にしたがる。
100と100がぶつかった時に
片方が弾け飛ぶのか、融合するのか、はたまた
化学反応を起こして新しい何かを生み出すのか
その先が気になる私は変ってる人。
あとがき
誰に向けたとかではなくて
最近思うことがありすぎて
その中でも様々な角度から
物事を見ることは絶やしたくないけど
言葉にするのも少し怖いかなっていう
傍観者を傍観することって人間観察に
似てると1週間前に気づいた凡人。
安らかな瞳 20240315
お前の意外なとこ。
寝顔が子どもみてぇにあどけないとこ。
起きてる時は眉間にすげぇシワよせてるし、何かあったらまわりにもすぐかみつくのにな。
お前の意外なとこ。
目が覚めてすぐ、俺のことすげぇあったかい瞳で見つめてくるとこ。
その後すぐいつもの調子に戻っちまうから、これはほんの一瞬俺だけのお楽しみ。
お前のそんな顔見たことあるの、世界で俺だけなんだって思うと、たまらない気持ちになるんだ。
今日は仕事休みで
ほんの少しだけ
遅めの起床
リビングのカーテンの向こう側
暖かな日差しがきっと隠れている
そして、カーテンの下に
まぁるい膨らみ
カーテンの隙間から
少しはみ出してる、茶色の毛
―私を起こさないように気を使ってくれたのかな―
カーテンにそっと手をかけて
開けてみると
そこに居た子はその拍子に
閉じていた瞳を眠たそうに
しぱしぱさせながら、開いて顔を上げる
私の顔を
いつもの変わらない、
優しく
かわいらしい
安らぎのある瞳(め)で
見上げてくる
あぁ、この瞳(め)は
本当に好き
「ちゃい、おはよぉ〜」
元気の回復薬……
暖かい日差しを浴びていたこともあって
この子の体からはお日様の香りがしてる
そして過ぎていく休日の1日―
[安らかな瞳]
安らかな瞳
惨い死体を見つけた。
死因は不明だが、死後に暴力を振るわれたようだ。
この人は嫌われていたのだろうか。
生前のことを思うと幾らでも同情の念がわいてくるが、そんなこと明日には忘れているだろう。
しかし、時が経っても私の脳みそに貼りついて離れないであろうことがひとつある。
唯一綺麗な顔に焼き付いた表情は、あまりにも安らかであった。
ぱっと思いついたのは、ドキュメンタリー番組に出ていた人の顔
「もう春が来るんだねぇ」
呑気に笑う君。
「そーだね」
僕がそう返すと、
彼女はくるっと振り返った。
「だってさ、今日春のにおいがしたもん」
「花粉?」
「違うよ、空気だよ。くーきっ」
僕の一言が気に入らなかったのだろう。
彼女はわざと頬をぷくーっと膨らませてみせる。
彼女は本気なんだろうけど。
ころころ変わる表情は、見てる分には面白くて。
思わず僕は吹き出してしまう。
「あ、」
今度は何だろう。
「桜につぼみができてるー!」
確かに今日はいつもより暖かかったかもしれない。でも、それだけでそんなに喜べるなんて。
楽しそうにするなんて。
ふざけているのではないかと、
勘違いするくらいのハイテンション。
でも、彼女を見て驚いた。
今までに無いくらいの、
優しい顔をしていた。
「かわいーねっ」
目を細めて、人差し指でそれに触れれば
桜も嬉しそうにサワサワ揺れた。
「やっぱり春が来るんだねぇ」
春みたいに暖かい、柔らかい顔。
そんな顔も、するんだ。
目の前のことに敏感な、
ただのオーバーリアクション人間かと思ってた。
「おい。誰がオーバーリアクション人間だよっ」
彼女の声ではたと気付く。
あ、口に出てたみたい。
悪気は無かった。たぶん。
「ごめんて、」
「絶対に許しませんっ」
「何でもしてあげるからさ」
「じゃあ、いちごミルク奢って」
「ったく、仕方ないなぁ」
「やったぁー」
こんな何気ない会話、冗談。
もう楽しくて仕方がない。
なんて彼女に言ってしまえば、
調子に乗ってしまいそうだから
絶対に言わないけれど。
でも、最近思うんだ。
明日も、明後日も。
無邪気な君と笑っていられたらいいな、なんて。
体温と同じくらいのそよ風が頬を撫でる。
もうすぐ、春が来る。
#7
安らかな瞳
僕を部屋まで連れてきてくれた天音は安らかな瞳をこちらに向けながら優しく微笑む。明日から天音と一緒にシェアハウスに行き自由になれると考えたら嬉しく思うのと同時に不安になる。シェアハウスの人達がここにいる人と同じだったら思うと怖くて仕方がない。
独白 2024/3/14
平穏と幸福を手にしている。
大したストレスも欲求もなく、
穏やかに続く日々に
いつまで甘んじていられるだろう。
変えたいと思う意志がない以上、
いつか来るそれはきっと
明るいものではないのだろうと
満たされた脳でぼんやりと思う。
長い入院生活で、一度だけ目を開けたことがあったらしい。
「先生がずっとこのままかもしれない、って言った日の夕方だったかな」
いつものようにウサギ林檎を食べながら指先を触っていたら、不意に目を開けたそうだ。
「いつもと変わらない大好きな目だった」
でも、いつもよりちょっとボーッとして、天井を見上げたまま、ほんの少し笑ったらしい。そしてまた眠りに落ちた。
「なんか、安心しちゃって」
そう言ってアイツは笑った。
「何にも変わってない。大好きな目で、大好きな笑い方で、大好きな君だった」
それから八ヶ月と十三日で、俺は退院した。
医師の話では、あのままずっと目を覚まさないか、目を覚まして退院するかは半々だったらしい。家族は奇跡だと言っていたが、俺は違うと思う。
シャク、と音を立てながらウサギ林檎に齧り付く。
俺の目の前で食べられる為に新しいウサギが生まれる。ウサギは俺の記憶より形がいい。
丸っこい、柔らかそうな指の持ち主がナイフで器用に林檎の皮を剥いていく。
俺が目を覚ましたのを奇跡じゃないと思ったのは·····、あの指のあたたかさを、ずっと感じていたからだ。
「なんか言った?」
「なんにも」
アイツが笑う。やわらかな眼差し。俺の大好きな目。
きっと、アイツの目に映る俺もこんな感じなのだろう。
なんだかとても――しあわせだ。
END
「安らかな瞳」
スマホゲッツ!
データとか移動して良かった😂
『安らかな瞳』
寝顔
愛おしいモノを見る目
タヒ顔
これくらいかな?
眠る猫を見る時。
私は、安らかな瞳をしていると思う。