安らかな瞳』の作文集

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安らかな瞳』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

3/14/2024, 1:00:35 PM

安らかな瞳が人工のものになる未来。高性能な瞳とサイバーデジタルなボディのあふれる世界でネットの海を泳いでいく人たち。嘘をどれだけ上手につけるかでお金をもらう芸人たちの溢れる世界にインターネットはなっていく。そんな未来を頭の中で眺めてるずいぶんとデジタルの世界に馴染んだものたちは現実と地続きの加工された現実で生きている。輝く瞳はどこまでもレンズのように無機質にどこまでも加工された瞳に変わっていく。高性能さの代わりに現実を見失う。いつかの未来。

3/14/2024, 12:57:22 PM

【230,お題:安らかな瞳】

今まで何人も死者を見送ってきた。

僕の仕事は死んだ人間があの世へ行くための手伝いをすること
死んだら当然人間は動けないから、代わりに僕が身支度を行う

身体をきれいにして、衣装を取り替えて、化粧をして

僕のところに来る人たちはみんな安らかな顔をしていた
満足げな、それでいてちょっとだけ寂しそうな顔

乾いた唇に紅をさしながら、ふとその手を止めた


御遺体の目が開いている。


暫くの間ぼーっと見つめ合った、美しい瞳だと思った
だがこのままには出来ないので目蓋を押さえ引っ張って、目を閉じさせた

安らかな瞳だ、看取ってくれる誰かがいて、満足に死ねたんだろう


少しだけ、羨ましい。なんて


ポツリと空いた穴に気付かないふりして、青年は作業を再開した。

3/14/2024, 12:55:20 PM

安らかな瞳

…安らか。
…。

ちょっと意味を調べよう。

安らか:何事なく平穏無事であるさま。
    何の心配もなく心が穏やかなさま。

…なるほど。
安らかな瞳=穏やかな瞳、ということか。

…昨日書いた物語とニアピンな感じだ。
昨日の物語は今日生まれるべきだったのかPart2…。
…。
くだらないことを言っていないで、テーマに向き合おう。そうしよう。
今回のテーマは、物語向きだと思う。
物語を打つとしたら…。

────────────────────────
初めて君に出会った時、花のような人だと思った。

周囲を明るくするような笑顔に、鈴のような声。

穏やかで理知的な君の姿に、ひだまりで人を迎え入れる花々が頭の中を巡った。

蒲公英、白詰草、フリージア、ネモフィラ、向日葵、コスモス、ダリア、薔薇。

どの花もあまりに君にピッタリ過ぎて驚いた。
それと同時に、近寄り過ぎてはいけないという自分の声を聞いた。

自分にとって、花は清らかなものだ。
清らかなものは、神聖に繋がる。
花のような君の神聖さを保つには、壁一枚越しにそっと見るくらいが丁度いい。

だから、近寄り過ぎない。

そう、決めていたのに。

君の作るひだまりの世界はどこまでも穏やかで、色鮮やかだった。
初めは壁一枚越しから見ているだけで十分だったはずなのに、いつからかそれだけでは満足できなくなっていた。

そんな事を思っていたからだろうか。
それとも、もう少し…なんて欲をかいたからだろうか。
気づいた時には、壁から出てしまっていた。

慌てて壁に戻ろうとしたけれど、どうやら遅すぎたらしい。

君の安らかな瞳に、恥じ入る自分の姿が写っていた。

3/14/2024, 12:52:57 PM

安らかな瞳を覗き込む。
そして椅子に座る少女に語りかける。
『サキ、今日の裁判も疲れたよ』
『今日はね、大臣の息子をね……』
そう語りかける彼はただ人形に語りかけていた。
それでも彼には聞こえる。
『え〜っ!すごいね、パパ!』
『ふふ、もう、パパってばおっちょこちょいだなぁ〜』
そんな声が。はしゃいだ娘の返事が。
周りから奇異の視線を向けられたとしても。
彼には娘との時間が何よりだったから。

焼け落ちた屋敷から見つかったのは
孤独な男の亡骸と
焼け焦げた少女の人形。
人形の瞳は安らかだった。
眉間から血を流す彼の瞳には
安らぎなど感じなかったが。

【安らかな瞳】

3/14/2024, 12:52:07 PM

もう私の名を呼ぶことも
思い出話に花を咲かせることもない

すべてを忘れてしまったあなた

それなのに、あなたの瞳はこんなにも美しい

世の中の暗いものもが全て消え去って
綺麗なものだけを残した記憶がそうさせるのか

ああ、
あなたのその安らかな瞳が
私を絶望の渦へと叩き落とす


—安らかな瞳—

3/14/2024, 12:51:41 PM

「絶対に生きて帰るぞ」
 そう誓いを立てて、拳をぶつけ合った。なにがなんでもこの戦場から帰るつもりだった。友人とお互い、同じ日に結婚式を挙げる約束をしていた。だから、それに妻が身籠っている。絶対に、生きて帰って幸せな生活を送るんだと信じてやまなかった。
「とつげーき!」
 響き渡った隊長の声を背に受けて、走り出す。飛び交う銃弾が当たらないようにと祈りながら、敵との距離を詰めていく。隣で走る友人の目にも炎が宿っていた。
 だが、ここは戦場だってことをきっと忘れていた。この場に置いて絶対なんて言葉が通用しないことをわかっていなかったのだ。
 突然、隣を走る友人が倒れた。すぐに足を止めて、傷を確認する。ヘルメットを突き抜けて銃弾が入っていた。死んだのだ。そうわかっていても、見捨てられなかった。自分の死ぬ可能性なんて考える余裕もないまま、こいつを連れて帰らなければ。背中に背負って、なんとか掘まで走った。そこで改めて生死を確認したが、すでに息絶えていた。
 銃弾が飛び交う戦場で俺は叫んだ。友人の死を目の当たりにして叫ばずにはいられなかった。生きて帰るぞって約束しただろ。俺だけ帰って結婚式を挙げるなんてできるはずないだろ。
 銃弾が当たった瞬間のまま、目は見開かれていた。そこに宿っていた炎はもうどこにもなくて、安らかな瞳だけがあった。
「もうこんな戦場見なくていい。お前は先に天国に行ってろ」
 瞼を閉じて、俺は再び戦場を走ろうとした。だが、それではいけないことに気づく。俺まで死んでしまったら、友人の奥さんにこいつの骨一つだって持って帰れないのだ。あとで、どんな罰が下ろうとも俺は覚悟を決めてこの戦いが終わるまでそこで待っていた。
 ようやく、音が止んだところで立ち上がった。周囲に転がる大量の死体のうち一体何人が家族のもとに帰れるのだろう。
 隊長の撤退だという声を聞いて、俺は友人の手首を切り落とした。これが、戦場で戦い抜いた男の手だと、奥さんに渡してやろうと、非常食をその場に捨てて彼の手をポケットに入れた。

3/14/2024, 12:47:25 PM

安らかな瞳
空を眺める時
水鳥が川を進んでいる時
猫たちが戯れている時
花が風でそよいでいる時
その全てを慈しみながら
安らかな瞳で見ている
その横顔に惹かれたの

3/14/2024, 12:45:19 PM

●●ちゃんは、おめめがきれいだね
本当?ありがとう。あれ?でも…あなた、だあれ?
わたし?わたしはね──

ああ、またここで元に戻ってしまう。いつも見る夢は、いつも同じところで現実に引き戻される。私の瞳を褒めてくれた、あの子は誰なのか知りたいのに。
欠伸をしながら、洗面所へ向かう。鏡に映る瞳は、真っ黒で輝きを失っている。
他の人は赤に緑に紫と、色とりどりの宝石を瞳に嵌め込んでいるのに、私の瞳はただの黒だ。
何も映らない、何にも染まらない。こんな瞳を綺麗なんて、私自身一度も思ったことは無い。

すし詰めになりながら通勤して、ミスをして、怒られて、瞳を貶されて、涙を堪えて、家に帰っても常にどこかへ帰りたくって。誰から見ても最悪の人生だ。
できることなら死んでしまいたいけれど、勇気のない私にはそれも無理だった。

私に子供ができた。
丸くて、暖かくて、愛おしい。この子を守ることに、残りの人生を全てかけようと思った。
例え、父親はいなくとも、その分私がこの子を幸せにしてみせると誓った。
そこからは少しだけ、仕事をするのが苦ではなくなった。

あるとき、家の近くに工場ができた。随分と大きな建物で、自動車か何かの工場だったと思う。そこからたくさんの灰が出た。工場なのだからある程度はと思っていたけれど、あまりにも酷い量だった。
しかも、灰はどうやら人体に有毒な物質が含まれていたらしく、灰を吸って、私の体はもうボロボロだった。
管を体いっぱいに刺されて、ここまでして生き永らえようとも思わない。視界の端に映る自分の手は、醜く老いさらばえていた。
機械に頼っても、どうせ寿命は変わらないのに。お医者さんに、もう治療を終わらせてもらうよう伝えましょう。ああ、その前に、あの子たちにも言わなくちゃいけないわ。愛しい子たち、私がいなくてももう大丈夫よね。
瞳を開けていることさえ辛くて、暫く瞼の帳を降ろしていると、いつの間にか眠っていた。
気付くと、髪も瞳も肌も真っ白な女の子が窓に腰掛けていた。確か、こういう子をアルビノと言うのだった。
それにしても

綺麗ねえ

気付くと、そう口走っていた。女の子は少し瞬きをすると、口を開いた。

「そう?ありがとう。でも私は●●ちゃんの目の方が好きよ。きれいだわ」

その言葉を言われるのは二度目だった。いや、一度目は夢の中だからこれが最初なのかしら。
そもそも私はこの子に名前を教えたかしら…
なんだ
あなただったのね
そう、あなたはそうだったのね
長年の謎がやっと解けたわ
ええ、思い残すことは無いわ
ほんとうよ…


「お母さん、本当に良かったのかな」
「…おばあちゃんはね、辛い思いをたくさんしてきた人なの。これ以上苦しめるなんて、出来ないわ」

「あ…お母さん、見て。おばあちゃん笑ってる」
「本当に、安らかな瞳ね…」


お題『安らかな瞳』

3/14/2024, 12:41:43 PM

自分を責めて…泣きたくなる
そんな夜でも君を想ってる人が
居ることを忘れないで

君が安らかな瞳で笑顔になれる
そんな日のために…僕は生きて行きたい

また巡り逢えるその日まで
僕は君を探し続けるよ

そして必ず君と巡り逢うと
僕は…信じている

3/14/2024, 12:40:00 PM

安らかな瞳

「来てくれてありがとう」

大きな月を背に、君は微笑んだ

「最期に、会いたかったから」

行くな
そう、引き止めたかったのに
声も出せず、足も動かない

「あなただけがわたしのこと、わかってくれた」

君のやろうとしていることは間違っている
まだ引き返せる
なのに

「ありがとう、さようなら」

君は遠ざかっていって
ビルの下に消えた

僕の記憶には
君の安らかな瞳だけが残された

3/14/2024, 12:38:02 PM

【安らかな瞳】
悲しそうな瞳の君に声をかける
「どうしたの?」
君は笑っていうね
「大丈夫だよ」
いつもみたいに笑うから.
その安らかな瞳をみると何も言えなくなるんだよ.
踏み込めたらよかったね.ごめんね。

3/14/2024, 12:35:37 PM

安らかな瞳

今日も貴方を見つめる。遠くから。
この時間が私の幸せ。
貴方はいつも安らかな瞳をしている。
それは、あくまでも主観だから本当はそうじゃないかもしれない。でも、その瞳が私を幸せにしてくれる。
日々色んなものを映している貴方の瞳。
そんな瞳に私を映し出してくれる日が来るだろうか。
私は今日も貴方を見つめる。淡い期待を胸に抱いて。

3/14/2024, 12:33:18 PM

魚は水の中で
どのような世界が見えているのだろう。

照らされた光が、
ゆらめいたりしているのだろうか。

狭く広い水槽の右下にいる君の瞳は
変わらず落ち着きを払い続けている。

いろんな角度から向けられる
私達の瞳はどのように映っていますか。
どこまでも深く安らかな瞳に
水槽は反転する。


安らかな瞳

3/14/2024, 12:31:23 PM

僕を見つめる君は、いつもと何ら変わらない無愛想な顔。
けれどその瞳は、どことなく安らかだった。






【安らかな瞳】

3/14/2024, 12:31:15 PM

どうか
最期目に映した情景が
あなたにとって
幸せな思い出でありますように


『安らかな瞳』

3/14/2024, 12:25:48 PM

安らかな瞳


君は、最後、何をその安らかな瞳に映すだろう。
最後に見るのは僕の笑顔だったらうれしい。

3/14/2024, 12:24:34 PM

あなたの瞳はなにを写しているのかな?
まだ赤ちゃんのあなたの瞳にはいろいろと目新しい風景が広がっているんですね。
生まれてきてくれたあなたは元気な産声ですごく可愛らしかった、そのあと一か月、二か月と日を追うごとに成長し、顔つきも変化し、凛々しくもある顔つきになってそれもまた可愛かった。
その時に撮影した写真で穏やかな表情に安らかな瞳でこちらをみているようにかんじました。
赤ちゃんのあなたにそんな表情や瞳で見つめられると自然とこちらも表情がゆるんできます。
これから、あなたは時間をかけていろいろな物をその瞳で見て育ち、またいろいろなことを経験しながら大きくなることでしょう、願わくばあなたが幸せになった姿をまたいつの日か私に見せてくれたらと思い、今日も私は頑張ろうと思える。

3/14/2024, 12:20:08 PM

(穏やかな)瞳…

穏やかな瞳の君は海ほどの
涙をこえてきたのだろうか

3/14/2024, 12:18:04 PM

安らかな瞳をして暮らしていた私たち。

一週間前のあなたのひと言で、それを失いました。
大きな山を乗り越えながら、やっと落ち着いた日々を送っていたのに。乗り越えられたと思いたかったのに。やはり人の本質は変わりませんね。

以前は泣いてばかりいた私。
でも今はあなたの言葉や態度に左右されずに、私は私を見失わないで生きていきたい。
だから心の中は不安で寂しくても、せめて態度はいつも通りにと。
そうすればいつかこの許せない気持ちもなくなる日が来るのだろうか。
いつかまた安らかな瞳であなたと暮らしていけるのだろうか。

3/14/2024, 12:17:23 PM

「さっさと帰れ」

 師匠の見舞いに行くと、そんな言葉が飛んできた。
 いつものように、眉間に皺を寄せて険しい顔しているのかと思えば、そうでもない。
 咳き込んで辛そうだけど、どこか安らかな顔をしていた。

「なんだよ、せっかく見舞いに来たってのに」
「そんなもの頼んでない」

 私は大人になった。結婚して子供も産まれた。なのに師匠とのこういうやりとりは相変わらずだ。
 風邪をこじらせたと聞いた。でもそれだけじゃないのを私は知っている。
 師匠は、昔から毒を呷っていた。直接問いただしたことはないけれど、ひょっとしたら私を拾う前からかもしれない。

 毒の何が良いのかわからない。毒は体に毒だろうに。きっと師匠のことだから、罪悪感とかあるのだろうなとは推測できる。
 それか、毒でも飲まないとやってられない……とか?
 
「また……呷ってたのか」

 植物片を見つけた。師匠は黙っている。
 もう既に体はぼろぼろだ。もしかしたら、心もずっと前から駄目なのかもしれない。
 
「馬鹿師匠……やっと死ねるって顔、するなってんだ」

 私の好きな赤い瞳は、言葉とは裏腹に優しく、安らかに細められていた。
 いやだよ、もっと一緒にいたいのに。



【安らかな瞳】

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