『子猫』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
子猫
生まれ変わったら何になりたい?
と、いうのは誰もが考えることだろう。
ボクも幼い頃から現在まで沢山考えた。
また人になって恋するのもいいな、
犬になって広い場所を沢山走りたいな、
クラゲになってぷかぷか浮きたいな、
金魚になってお祭りの時に売られて掬われたいな、
機械になっていろんなものを生産してみたいな、とか。
って、人からよくわかんないって言われるようなことも考えてた。
それが楽しくて、つまらない時間を過ごす時はそんなことばかり考えて、空を眺めながら、ボーッと時間を潰してた。
何かを考える時間が好きなボクは、ふと思ったことがある。
生まれ変わったら、子猫になるのはどうなんだろう?
子猫になったらまず、ボクは何処にいるんだろう?
誰かの家で産まれて、のんびりゴロゴロしてるのかな?
それか捨てられて、ダンボールの上で寂しく震えてるのかな?
あるいはガラス越しに沢山の人に見られて、売られてるのかな?
または野良猫として野生で生きていくのかな?
という所からの想像から始まるんだけど、今回は誰かのお家で産まれたらにしよう。
産まれたらまずは母のミルクを飲んでるのかな?その前に人間が哺乳瓶で飲ませたりもしそうだし、歯が生えたら固形物のご飯も食べさせてくれそうだな、だなんて思ってるけど、味の想像はあんまり出来ないな。美味しいのか?不味いのか?こんなことを考え始めてたらキリがないからやめとこう。
その後に、沢山ご飯を食べたら何匹かの兄弟と遊んだり、走り回ったり、登ったり、一緒に寝たりするんだろうな。
家の隙間はきっと、知らないところを冒険みたいな感覚だから潜ったり入ったり遊んだり、隙間に入りすぎて埃まみれになっても楽しそうだなって思える。
それを親猫に怒られても楽しそうだし、自分の好奇心旺盛が部屋の中を冒険として楽しめたら、それはきっと楽しいだろうし、満足したらそこで寝たらいいし、お腹が空いたら親や人間の元へ走って、ご飯を強請ればいいし、何より、移動するのが面倒だったら親に咥えてもらいながら移動すればいい。
人間はきっと、可愛いものが好きだから子猫のボクに甘々だし、沢山愛でてくれそう。
何より、冒険として暴れてても、
「もう、しょうがないなぁ。」
って言ってくれそう、なんて現世で人にほとんど甘えないボクが言う。これは、子猫だから甘えれるんだよ、なんて思ってみる。
話は戻るが、やっぱり子猫はなってみると楽しそうだな、と感じる。人や親に沢山甘えれる子猫はきっと傍から見ても可愛いし、何より相手も自分も幸せだなぁ。
そういう人生を歩んでみたかった、なんて思ったりもする。
きっと、こういう妄想は毎回生まれ変わっても、つまらないと思った日には毎回考えてしまうんだろう。
可愛い子猫になったら、次はイケメンなライオンになりたい!なんて思う日も来るかもしれない。
さて、次はどんな生まれ変わった時の人生を考えてみようかな。
真っ黒なおめめでじーっとこっちを見ている。
籠からのぞくふわふわした黒い毛が
ちろちろ見え隠れして、かわいらしい。
この子は先週生まれたばかりの小さな子猫。
“子猫”
みゃあ。
弱々しい声が聞こえた。
ダンボールに、捨てられた子猫。
この大雨。
まるでアニメみたいなシチュエーションだ。
そんなこと考えてる場合じゃないと、
慌てて子猫を拾い上げた。
親に泣きながら説得して、
ようやく飼えた子猫。
白い色で、ふさふさな毛。
わたしは、子猫にシロと言う名前をつけた。
私は、シロが大好きだった。
シロのことを弟みたいに思っていた。
ほんとうにーーーー
シロの事が、大好きだった。
「うわぁぁん!」
「猫は、人より寿命が短いんだよ。」
「シロも、きっと空から見てる。」
シロは、寿命で亡くなった。
わたしは、1ヶ月位悲しみを引きずった。
でも、
シロが空から見てる。
そう思うと、少しすっきりした。
シロ。
私の事、空で見てるよね。
自分でも馬鹿馬鹿しいと思う。
でも、信じたいんだ。
近所に子猫が産まれていたんだけど、その子達も大きくなった。時間の経過が早いね、
「子猫」
「子猫」
可愛くて愛らしい
癒やしをもたらす、小さな天使
子猫
赤ちゃんと猫は
似ているらしい
どちらも
愛される為の造形をしているとか
幼児図式と言って
育児、保護の行動を促すらしい
猫って不思議
猫はニャーと
鳴いているが
実は、
「ニャー」と鳴くのは
赤ちゃんの泣き声を
真似したかららしい
つまりは
「ニャー」は「オギャー」と似た意味
成猫になっても
子猫の様に鳴けるのか
猫って凄い
人間は
大人になると
良し悪しが出るのに
猫は永遠に
子供の侭なんだな
だから
ママに好かれるのか
「ふわぁあ」
隣のデスクで殿山くんが欠伸をした。
うーんとひと伸びして、顔を擦り、いかんいかんという具合にまたパソコンに向かう。
昼下がり。
ランチの後のこの時間帯って、眠くなるのよねえ。今日、小春日和だしねえ。
と思っていたら、
「なんです?」
と、殿山くんが私の視線に気づいた。
「ん、何でもないよ」
「でも俺のこと見て笑ってたでしょ」
追及された。あら……見てたのね。
「んー、何だかね、欠伸して伸びる殿山くん、うちの猫に似てるなあって思って」
「ねこ」
目を見開いて殿山くんが言った。
「うん、子猫。最近うちで飼い始めて。可愛いの。毛並みも色素薄い茶色で、地色は白っぽくて。八重歯があるとこも殿山くんっぽいなあって」
「……こねこ」
ストンと声のトーンを落として呟く。しまった、流石に気分悪くしたかしら。
調子に乗って喋りすぎた。私は反省して「ごめん」と彼に手を合わせた。その弾みにスーツの胸に挿していたペンを床に落としてしまう。
「あ、」
慌てて屈んで拾おうとした。同じタイミングで殿山くんもデスクの下を覗き込んだ。
あ、ーー
頭と頭がぶつかりそう。ーーううん、顔が、くっつきそうなくらい近づいた。
うわ、ドアップ。い、息かかる……。っていうか、殿山くん、まつ毛長!少女漫画の王子様みたい。大きな目。
思わずフリーズする。と、殿山くんがゆっくり私のペンを拾い上げた。身を起こす。
「あ、ありがとう」
お礼を言って手を差し出した私を殿山くんはじっと見つめた。
そして、目を細めて声を絞り、
「佐久さん、あんまし男のこと子猫みたいだとか、可愛いとか言って笑わない方がいいですよ。油断して、急に引っかかれても知りませんよ」
と言った。
え?
私は咄嗟に反応できない。殿山くんは拾ったペンを手渡さずに指でくるりと弄び、おもむろに私の左の胸ポケットにスッとそれを挿した。
「〜〜〜え、?え?」
オタつく私を尻目に、殿山くんはそのまま何事もなかったかのようにパソコンに向き直る。
かち、かちと、マウスをいじる音だけが私たちの間を埋めていく。
私は彼の耳たぶが真っ赤に染まり、首まで赤くなっているのを間近で見た。
彼が挿したペンのポケットの辺りが熱を持ったみたいに熱くてどきどきした。
#子猫
「紅茶の香り4」
チャレンジ117(子猫)
夏目漱石の「吾輩は猫である」の語り手の猫は、生まれた時から大変な受難である。親きょうだいから離された受難。人間を皮肉な目で見ながら、猫である誇りを忘れてはいない。複雑な幼少期を過ごし、勉学で身を立てた漱石の姿が重なる。子猫でありながらクールな語り口が、ほろ苦い。ユーモアのある小説だという人がいるが、私は、笑うに笑えない苦しさを感じる。
白くてふわふわな毛並み
ビー玉みたいな青い目
フクスケ、ふく、おいで
名前はフクスケ。
彼がくれた最初で最後の誕生日プレゼント
この子がみっちゃんに幸せを運んで
来てくれるよ
と、カゴを抱えて微笑む彼
ふたりで一緒に育てようって言ったのに
彼はこの子をフクスケを置いて私の前から
姿を消した
にゃーにゃーとカゴの中で鳴く子猫を
そっと抱き上げた
フクスケには私しか居ない
あれから、色々あったけどあんなに小さかった
フクスケは今は立派な成猫になった。
今日も明日もこれからも、ずっと一緒だよ
子猫/夜凪
子猫
ある日、帰っている途中に子猫がいた。
首に首輪がついていた。
どこかの家から逃げてきてしまったのだろうか。
それから毎日私は子猫を見に行った。
しかし、その1ヶ月後には子猫はいつもの場所にいなかった。
家に帰れたのだろうか。
子猫
道端の段ボールから猫の鳴き声がする。
覗いてみると、子猫が数匹入っている。
捨て猫だろうか。
それとも野良猫が棲家にしているのだろうか。
野良猫なら子供には触らない方がいいだろう。
親猫が怒る可能性がある。
しかし、捨て猫なら保護するべきだろう。
そして場所を考えれば十中八九捨て猫だ。
だが私には猫を飼う事はできない。
懐かれないようにすぐにこの場を離れるべきだろう。
さようなら可哀想な子猫達。
ひとりで遠出をした時そこは饂飩がおいしいところなのだが、どうにも山に登りたくて饂飩の店を探しつつ山に向かうという奇ッ怪な行動に出た。
緑も増え始めいよいよかと息巻いていたらどうにも私が歩いている所は車道らしい。
弱ったなあ、と思い乍らガードレールを跨ぎ脇道に入り思考を廻らす。
来た道を戻るのが最善だが、如何せん私は山に登りたいのだ。
迷っている私を尻目に1匹の猫が通り過ぎる。
これは僥倖、と思い私は猫について行くことにした。
子猫
私は、同じことの繰り返しでも、小さな変化を見逃さずに楽しめる人生を歩みたい。
だから、来世は猫になりたいんだ。
できれば子猫ね、だって小さくてかわいいし。
どうせ生まれ変わるなら可愛い方がもっと良いでしょ!
あなたは生まれ変わるなら、ナニになりたい?
子猫の夢を見たよ
君と一緒に撫でていたよ
子猫と君と僕
3人で暮らしていたよ
幸せそうだったよ
そんな未来線もあったのかもしれない
そっちの僕、仲良く暮らしてね
子猫
なー。
そう言って子猫が足にすり寄る
自分は言う
甘えられるのが許されるのは、今だけかもだぞ?
と。
子猫は、なー。とご機嫌そうに言う。
何もわかっていなさそうに。
その様子を見るとなんだか自分が馬鹿らしく見えてきた
何も知らないのは、無知だけれど、
知らない事を知らないでいられることは、幸せと言うのかもしれないね。
と、心の内でそう呟く。
そのまま、子猫を撫でくりまわした。
今では、家の子になった猫が
何も知らなそうに、また
なー。とご機嫌そうに鳴く。
野良の子猫を見たことがある。
その時確か水溜まりに溜まった水を飲んでいたはずだ。
私を見た瞬間にげてしまったため、保護することができ無かった。
子猫の後をつけてみると子猫の母親がいた。子猫は母親に寄り添っており、まるで子が親を守るかの様だった。
こんな形の愛もあるのか…
「子猫」
あの頃はこんなに小さかった君が、今はこんなに大きくなってる
時間の流れは早いものだな
いつにも増して、心地よさそうだね
いままで、本当にありがとう
またどこかで
我が家は子猫に寄生されている
寄生することにより
子猫は外敵から守られ
安全な生活を送り
狩りに繰り出す必要もなく
労せず餌にありつけるのだ
そして寄生された我々は悲惨なものだ
日々の生活は子猫のための暮らしとなり
普段の活動の中心には子猫が鎮座する
そして真に恐るべきは
子猫は洗脳能力により
我々が進んで子猫の世話をするよう
常に仕向けてくるのだ
さらにそのことに対し不満を持つどころか
快感と幸福を感じるほどの強力な洗脳だ
もはや我々はここから抜け出すことはできない
このままずっと寄生され
洗脳による幸福感で満たされ続けるのだ
✎子猫
「ねぇ、可愛い子猫ちゃん!俺とお茶しなーい?」
まただ!
街を歩けば100人が振り向く美少女とは俺のことだな
え?女じゃないのかって?
なんだ、女装が趣味で悪いか?
まぁまぁそんな事は置いといて
とりま、ナンパ男をどうにかしなければ
「あ、あの、用事があるので……」
俺のターン!
上目遣い+超絶カワボで返事を召喚!
「えっ、じゃ、じゃあ電話番号だけでも…」
クリティカル入りましたぁ!!
これは勝った!
「電話番号ですか……?」
クソゴツイ友達の電話番号(本人には了承済み)を渡し
「(クソゴツイ友達が)後で連絡するね♡」
と、ハートマークをつけてトドメを刺す
するとナンパ男は満足したようで去っていった
「ざまぁねぇなww」
誰が子猫ちゃんだ
俺は人を騙す〝 化け猫〟だよ
「さて!今日はあと何人に声掛けられちゃうかな〜?」
テレビをつけると可愛い子猫。
小さくて、目がぱっちりしていて、
ふわふわしていて柔らかそうな毛。
人懐っこく可愛く甘えてくる。
隣にいるうちの子猫とは大違いだ。
目は小さいし子猫の割に大きい。
硬い毛並みで自分勝手で甘えてくるのは機嫌の良い時と
飯の催促のときだけ。
甘え方だって力強くて痛い。
でもうちのコが一番可愛い!!