『子猫』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
途中書きです。すみません。
「子猫」
毒舌子猫。
私がそう心の中で呼んでいる友達の話にしようかな、と思ってます。
変えるかもしれませんが…
子猫
子猫じゃなくて老猫とかバチ猫とかだったら書く気になるんだけどなあ。こねこ。子猫の話ってなんかあったっけ?
ところで「子子子子子」と書いて「ねこのこねこ」と読んで歌舞伎の女鳴神の一種らしいんだけど調べてもよくわからない。「子子子子 子子子」とか「子子子子子子子子子子子子」は検索するとすぐ出てくるのになあ。歌舞伎の鳴神は面白い。ハニートラップに引っかかった鳴神上人が怒り狂うお話で、ほとんどラノベである。そういう面白いネタを女主人公にしてみましたというのが女鳴神で、やっぱりラノベである。歌舞伎ってとってもラノベ。
いやなんの話だっけ。子猫だ。子猫は神なので人は子猫について語ってはいけないのである。
ころころ転がって
ひとりでじゃれて
あっちへこっちへ
予測できない
君の心は
子猫みたいだ
………子猫
#子猫
今にも消え入りそうな声で
泣いてる 泣いてるのかな?
それとも誰かを呼んでるの?
月夜も凍る寒い夜
あの優しい眼差しと
暖かな手を求めて
キミに会うと何故か強がりばかり
素直になれない
好きとひと言言えばいいのに
私も子猫になりたい夜
月を見上げて泣きたい夜
子猫
家の近くの路地に
子猫が3匹いた
穴の中に身をしそめ
とても寒そうだった、
私はその時、子猫が
可哀想と見えたのに…
とても楽しそうにも見えた
僕は猫派だ。ただ、猫が大好きというほどでもない。犬か猫かで訊かれれば猫というだけである。子犬か子猫かで訊かれても同様である。
まぁでも猫が可愛いのは間違いない。子猫ならば尚更だ。しかし、なぜ僕は猫派なのだろうか。考えたことがないだろうか。なぜ自分は猫派or犬派なのかと。そこには必ず何か自分の体験が関係している筈である。例えば親が猫を飼っていたから猫派、犬の博物館に行ったから犬派、という具合だ。僕は幼い頃、野良の子猫に近所の子供達と一緒に餌やりをしていた。多分、僕の猫派はそれに由来している。
今考えるとあれはいけないことだった。野良猫に餌をやっては駄目なのだ。でも、あの体験が自分を猫派にしていたと思うと感慨深い。
雨の日。仕事帰りに子猫を見つけた。
雨に濡れて寒そうにしている、段ボールに入った子猫。
最初に思ったのは、今どきこんなことするやついるんだ。だった。我ながら少し冷たい感想だったと思う。
俺の家は狭く、とてもじゃないがペットを飼うスペースはない。
それに、俺自身も遅くに帰るからペットを飼うのに向いていない。
だから、子猫のことは見なかったことにして帰ろうとした。
子猫の鳴き声が聞こえた。
そこからはよく覚えていない。
ただ、いつの間にか子猫は俺の部屋にいた。
捨てるわけにもいかないから俺は一生懸命部屋をきれいにして早く帰るようにした。
いつの間にかその子猫は大きくなって、俺は猫とともにいることが日常となった。
餌を買いに行ってから帰ったある日。
いつもは聞こえる鳴き声が聞こえなかった。
慌てて駆け寄れば、どことなく苦しそうだった。
病院に連れて行った。
もう、治ることのない病気だと言われた。
余命はほんの少ししか無かった。
俺は会社を休んでずっとそばにいた。
ある日、家を君は飛び出した。
追いかけると君は道路に飛び出した。
俺が声を掛ける前に、道路を車が通って、君は轢かれて死んだ。
車が去ってから俺は君に近づいた。
君はもう、息をしていなかった。
俺は泣いた。
いつまでもいつまでも。泣いた。
せめて寿命を全うするまで一緒にいたかった。
でも、君はもういない。
子猫が道に迷って鳴いていた
私は子猫と言えば
好きな小説に出てくる白黒の猫を想像する
飼い主にすりよるその猫は
気分屋で寂しがり屋で
気付けば飼い主の側にいる
その子猫は道に迷うことがあるだろうか
鳴いてもきっとまた前を向いて
気ままに散歩をするんじゃないかな
優しさと愛情に満ちた子猫たちが
みんなもっと愛されて幸せになりますように
人が蒼い球に住む前
事象、具象だけで満たされてた
名無しの金平、有象無象や
金平糖はとても美味くて美味や
人は何にでも名付け、分類したがる
金平蔵と紺碧子付き合ってるで
二人とも成績優秀、美顔んだ
名無しの紺碧子、顔なし顔梨
梨はとても美味しくて美味や
人は仲間を欲しくなる
愛、友情、絆は全部甘酸っぱい
人は紅の地で踊るおどる
今日は踊らせてくんませえ
金平糖と梨だけじゃ甘すぎる
もうちょい塩っぱいの下せえ
へいお待ち、ラーメン一杯
へいわだ平和だ今日も地球は
『食いもん』
「子猫」とかけまして
「忍者」と解きます。
その心はどちらも「ニャンニャン/ニンニン」と鳴きます。
猫は苦手だ。全ての動物苦手だ。でも、子猫なら可愛いかもななんて思ったりする。説明って難しいね
『子猫』
子猫がにゃあ、と可愛らしく鳴いて、私がそれに呼応するようにみ゛ゃあとかう゛っとか声を上げて、母と父が笑う。
それが幸せ。
家の裏で
鳴き声がする
と思ったら
子猫が
生まれていた。
はじめは
母猫もいたのに
いつの間にか
子猫たちだけになって
そのまま
にもしておけず
かと言って
引き受けられる状況でもなく
連絡を入れて
子猫たちを
引き取りにきてもらった。
あの子たちは
その後
どうなったのだろう。
命は
尊いけれど
生きていくって
残酷。
#子猫
子猫
(お題更新のため本稿を下書きとして保管)
2023.11.16 藍
子猫が後ろ足で顔をかいてるのを見た。
とても可愛い。
小さな幸せ見つけた。
『子猫』
ペットを飼う人の気持ちが分からなかった
煩わしいし、責任が生じるから嫌だと思っていた
君の目を見るまでは
なかったことにならないかと思う。
何もかもがなかったことに。
何に才能があろうとも、金にならないと言われてしまえば、それに反論する術を私は持っていないから。食っていけない。生きていけないと言われて、実際そうなのだとそこで止まっている私がいる限りは。
人と同じように並ぶために、いつまでも馴染めないものを目指して、どうせこのまま生きていくというのなら。鍋底で煮え切らない骨の屑のように、順応しているふりをして、つまずいて、呆れられ、信頼されず必要とされず、積み重なってゆく記憶に蓋をして笑うなかで、ふっと訪れる虚しさにこたえながら生きていく、その連続が私の人生だというのなら。いっそ最初から、私という存在がなかったことになってしまえばと。そう考えているときだけ、ぼやけた思考回路がクリアになって、はじめて、ただ一点だけを見据えることができるようになる、そんな錯覚をする。
弱々しい鳴き声の子猫は、真っ先にカラスに食われるだろう。人間は弱々しい声をあげてるだけでは誰の目にも止まらない。そこが辛い。
聞こえない、もっと大きな声を出せと、
どうして声が出ないのかといわれるだけ。
だから、命有る限りは、ただ、生きるしかない。
マイナスから0になるために、そのために、生きることしかできない。
子猫#10
「私たちもう別れようよ」
私はそれだけ送信してスマホの明かりを消した。
真っ暗で曇った空にため息をついた。
星なんてなかった。
もう今年もラストスパートで、私の香水もラストノート。
クリスマスを前にして別れを告げた。
空は黒くて息は白い。私は待ち続けたあの人が来るのをずっと前からこの寒空の下で。
でもあの人は一向に現れなかった。
約束なんてなかったみたいに平然としているのかな。
私は分かっていた。あの人は他にも会っている人がいることくらい知ってた。
だって私と会う時はいつだって他の女の匂いがしたから。
別れようなんて今更かもね。
私はいらない子。
あの人猫好きだって言ってたな。
私が子猫にでもなったらまた愛をくれるのかな。
霜のように冷たい手と、あなたの心。
さようなら。
【子猫】
「なんかこう、イライラするっていうか……」
眉を寄せてボソボソと呟いたから、何気なく聞いてみる。
「えー、猫キライ?」
「別に嫌いじゃない」
イヤではない割にむっつりとした声が返ってくる。
「じゃ、どして?」
「可愛いは、可愛い。けど」
「けど?」
「小さいの。丸めて、丸めて」
「丸める?」
思ってもみなかった方向に、話が進んでいる気がする。
「こう、手の上で」
「手の上で?」
「こう?」と左の手のひらを上にして差し出す。
「撫でてるうちに」
「うん。撫でる」
手のひらに乗っている何かを、右手で丸く撫でるようにする。
「どうしていいか分からなくなるんだ」
「へ?」
両手と目と口を開いたまま、固まる。
「どうしていいか分からなくなる……の?」
繰り返して、そのうち何かがじわじわときたのか、背中を丸めて笑い出す。
「どうしていいか、分かんないんだ〜。そっかそっか」
「なに!」
どうして笑われているのか分からず、ムキになる。
「可愛くて、可愛くて、どうしようもなくなっちゃうんだね〜」
「は?」と言った顔が真っ赤に染まっている。
「そんなこと言ってない!」
「分かるよ〜」
「ウソつけ! 思ってもいないくせに」
「そんなことないよ。ホント可愛いって困るよね」
親がいない子猫を見かけた。
このまま生きていけるのだろうか。
もしかしたら近くに親猫がいるかもしれない。
それか、人間に拾われるかもしれない。
勝手にみて勝手に心配している。
ただのエゴ。
そんな時が自分を人間だと改めて思う。