『子猫』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
甘ったるい声で鳴きながら、その曇りを知らない青い瞳をこちらに向けてくる。私は勝手に引け目を感じるけれど、向こうの目に映る私は濁ってなんかいないはずだ。曇りを知らないとはそういうことだ。でも、自分も黒いのだと思い込んでしまうとしたら、それは申し訳のないことだと思う。
/お題「子猫」より
学校に行くふりをしてサボった。こういうことをしたのは初めてで罪悪感もあった。とぼとぼ歩いていると、子猫に会った。その子猫は、足元に来て懐いてくれた。学校をサボらなかったら、こんなことはなかったかもしれない。たまには、こういう日があってもいいかもな。
「みゃあ!」
え、ウチに子猫!?
振り返った先で彼女が笑った
「そろそろ私を飼ってはくれないかなぁ?
みゃあ!彼氏クン?」
あのー…
きみは責任重大な子猫になりますけど…(汗)
#子猫
今、家には子猫がいる。
とてもかわいくて、天使みたいな子だ。
雪を拾ったのは初雪の日だった。
俺は、仕事の近道で路地裏を通っていた。そしたら急に
「ミャオ」
と猫の声が聞こえたんだ。
その子は毛布もない(飼ってください)の文字が書かれた段ボールの中に
一人寂しそうにしていた。
「ミャオ…」
俺に小さな声で助けてと言うように声をかけてきた。
「……しかたねーな。」
今ではあったかいこたつの中で丸くなって気持ち良さそうに寝ている。
#子猫
子猫が俺の足元に擦り寄ってきた。
可愛いなぁと撫でようと手を伸ばすと、するりと逃げられてしまう。
これも猫の可愛さか。
みゃーみゃー、と。
可愛らしい鳴き声が聞こえてきたから、そっちの方を向いてみる。
そうしたら、青色のお皿をこっちに寄せながら、物欲しげにつぶらな瞳をキラキラと輝かさせていた。
そういえばご飯の時間だったね。
そう言いながらお皿に餌を入れると、小さい身体で、もぐもぐと勢いよく食べだした。
しっぽも揺れているし、時折こっちを向いて嬉しそうな顔をする。
ふふ♪可愛いな〜。
---二作目---
「猫って可愛いよなぁ...」
学校からの帰り道、ふらっと現れた一匹の小さな子猫。
首はも付いていないし、きっと野良猫だろう。
「ふわふわだし、こうやって撫でると擦り寄ってくるし」
「...それはお前が動物に好かれいるからだろう?普通なら野良猫はすぐに逃げ出してしまうからな」
「ん〜そうなのか...ま、なんにしても可愛いってことは事実だからな♪」
嬉しそうに、楽しそうにそう言いながら、わいむはそんな子猫を優しく撫でている。
「...俺からしてみれば、お前も同じなんだがな...」
「?何か言ったか?」
「...いや、何も言ってない」
...少し前に可愛いものと可愛いものの組み合わせは最強だとか
なんとか聞いたことはあったが...あれって本当だったんだな...
なんて頭の隅で考えながら、俺は戯れているわいむと子猫をそっと眺めていたのだった。
#子猫
119作目
(内容思いつかなくて変な感じになっててすみません( т-т)もう少し表現力とか豊かにしたい...)
〈子猫〉
子猫を拾った。
いや、正確には勝手についてきて、勝手に住み着いてしまった。
僕はたまたま同居人になったそいつと一緒に暮らすことにした。急いで納屋から猫用トイレやケージを出す。僕が子供の頃に飼っていたねこのものだ。捨ててなくて本当によかった。あとは、ご飯や猫砂を買いにいけば、とりあえず大丈夫なはずだ。
「こういう子はね、まずは動物病院につれていかないと」
病気を持っている可能性があるからね、と彼女が言う。
「わかってるよ」
ぶっきらぼうに返す。彼女は気にするそぶりもなく、食器棚を勝手に漁っている。
「このへんに、ねこのごはんをいれるのにいい感じのお皿があったよね」
僕はそれを眺めながら、子猫を抱き、キャリーにいれる。あたたかい。いのちの温度。
「じゃあ、病院つれていくから」
いってらっしゃーい、と手を振る彼女を見て、僕は一人暮らしの家を出る。
友人で、相棒で、子供で、兄弟で。
そうなって欲しいのと、そうだったのと。
今ではもう、そう願うことも烏滸がましくなってしまったけれど。
”子猫”を見かける度に思い出すのは。
いつも一緒だった、かれらのことだったりするんだ。
子猫
子猫-(11/15)
お題とは違うが、話さないと心が爆発しそうなので、書かせてもらおうと思う
実母とは2ヶ月に1回会っている
母の受診の、付き添いの為だ
いつも見ていると気付かないものかもしれないが、定期的な間隔をあけて会っていると、その変化に気付く
(認知、進んだ気がする。。)
そう思った
2ヶ月で変わるものなんだな。。
複雑だった
実父は他界し、私はひとりっ子
彼氏も配偶者も友人もいない
親戚はあてにならない
この先きっと、
「あんた誰やったかな」
と、言われる日がくる
それでも長生きはして欲しいが、やはり今後認知症が進んでいくことを考えると、苦しいものがある
同じような境遇にある人でないと、この気持ちは分からない
普通に生活している人からの、慰めや共感しようとする言葉は、決して嘘では無いだろうが、そこには心から共感する力なんて無い
いや、そもそも全く同じ境遇にいる人なんていないんだから、分かってくれる人なんていないんだ
わたしはひとり
この先どう生きれば良いのか
最後に自分自身の事で泣いたのはいつだったか
涙も忘れた無感情のわたし
朝、アパートの隣に住む友人に呼び止められた。
「なぁ。猫でも拾ってきたか?」
「はっ?」
オレは間抜けな顔をしていたと思う。猫…拾ってないけど。オレが口を挟む前に、友人は肩をがしっと掴んできた。
「みょーに甲高い声で夜中ににゃーにゃー聞こえてきてうるさかった。内緒にしとくからバレないようにな。メスは気が荒いからな。メスは」
そしてばちんとウィンク。
「ね、猫…」
自宅に帰ると、その猫と思われてしまったものが丸まってくつろいでいた。
あなたが差し伸べてくれた手に顎を載せる
あなたが顎を擽ってくれる度に私の胸はポカポカして
とても心地よくなるの。
あなたが私に構ってくれない時はとてもとても寂しくて
足や身体に頬擦りをする、そうすればあなたは
仕方ないな。
なんて顔をしながら私の頭や頬を撫でてくれるのだ。
優しくて美しい私のご主人様。
あなたは少し頑張り屋さんみたいで、たまに凄く疲れて帰ってくる
その度に私は心配してしまうのだけれど、
偶にしつこすぎてあなたを怒らせてしまう。
ごめんなさい。 けれどあなたが心配なのよ。
けどあなたは怒っても、暫くしたらごめんねと言いながら私を抱き締めてくれる。
あなたの体温はポカポカしててとても心地が良いの。
あなたの匂いはいつも違う匂いがするけれど、それでも私はあなたが大好きなのよ。
他の人の所に行っても許してしまう。
私はあなたの帰る場所なのだから。
あなたが怒って私に着けた傷も
愛してくれている時の痕も全部が全部愛おしいの。
甘い声で心地の良い声で私の事を「子猫」と呼ぶあなた。
あなたが私に子猫を望むのなら、私は一生懸命あなたの子猫になるわ。
それが私の生きる全てなのだから。
すきよ、だいすき。あいしてる。
テレビをつけたまま寝てしまったあなたに囁く。
視界の端に映る行方不明のニュースなんてもう私には必要ない。
外の世界なんて必要ない。
私は子猫 あなたの居るここが私の世界。
にゃーん。 ………なんてね。
300字小説
お礼参り
木枯らしが吹くと思い出す。小学校の頃、通学路の途中にダンボールに入れられ捨てられた子猫。友達数人とコッソリ飼うつもりだったが、あっけなく親に見つかり『命の責任』について、みっちりと叱られた。
その後、子猫は一時的にうちで保護し、動物病院を経て、貰われていった。
今年も木枯らしが夜の町を吹き抜ける。就職し、実家を出で、生まれた町を離れた私の、一人暮らしのマンションのガラス窓を揺らす。
『にゃー』
夜中、目が覚めると、布団の上によぼついた猫が。その額のハート型の黒い毛はあの時拾った猫そっくりで。
あの時はありがとう。お陰で良い猫生を送れた。
不思議とそう聞こえた鳴き声の後、布団から降り、猫は消えていった。
お題「子猫」
私、ネコアレルギー。
可愛いとは思うけどね。
子供の頃は実家にタータンっていう
トラ猫がいたの。
私は家族みんなに
なんで女が生まれたんだ、とか
誰にも顔が似ていないし、
何で家の子なのって、言われてたの。
だから、悲しくなっちゃって
いつもいつも玄関の前で泣いていたの。
でも、泣き言を言う私の隣には
いつもタータンがいて、
いいタイミングで、相槌打つみたいに
ニャーニャーって言ってさ。
私の救いだったのを覚えているよ。
今は昔の話。。
忘れたいのかな。。
"拾ってください"
雨の中、お母さんからおつかいを頼まれて小学2年生の私は買い物に出た。
お店の前まで来た時その文字を見つけたんだ。
中には子猫一匹が入っている。
こんな雨の中ギリギリ屋根が合ってまだ濡れていないけど、これ以上の激しい雨が降ったら濡れてしまうかもしれない。
そうなったらこの子猫ちゃんはどうなる・・・・・?
雨にびしょ濡れになりながら震える猫ちゃんが思い浮かんだ。
ダメだっ。
そんなの可哀想。
うちに持って帰ろう。
お母さんはダメっていうかもしれない。
でもこの子猫をほっとくわけにはいかないし、
説得しよう。
「ごめんね。ちょっと待っててね。」
サッと自分の上着を脱いで傘で囲うようにして
私はお店に駆け込んだ。
えっと。卵。牛乳。豆腐。こんにゃく。プリン。
よしっ。
ぱぱっと頼まれたものをカゴに入れてレジへ走った。
でもレジに行ってから子猫ちゃんが脳裏にチラついて。
急いで、猫用の遊び道具と食べ物を買った。
これでいいよね。
子猫ちゃんのことを思い出して思わず顔を綻んだ。
今度こそ、レジに向かってお金を払って外に出た。
傘を退けて子猫ちゃんが無事かを覗く。
けど・・・・・・・・
いないっ!
なんで。
もしかしてあの雨のなか出ていっちゃった?
寒くないかな。
濡れてないかな。
病気にならないかな。
そう考えると悲しくて悲しくて涙が溢れた。
すると
「ニャァ〜」
さっきの子猫ちゃんが足に擦り寄ってきた。
あぁ、よかった。
いなくなったわけじゃなかったんだ。
「もう。心配したのよ。帰ろう私と。」
かわいい。クリクリした目を見て優しくそういうと。
ありがとうっと言うようにニャーと鳴いた。
片手に荷物。片手に私の上着で包んだ子猫ちゃんを持って家に向かった。
「ダメよ!もといたところに返してきて!」
やっぱりダメだって言われた。
「お願いお母さん。私がお世話するから。
しかもこの子まだ子供なの。
拾ってくださいって書いてた。
これからずっと1人なのかもしれない。
私はお母さんがいて悲しくないけど、この子は悲しいかもしれない。だからいいでしょ?」
必死に頼むけど。
「ダメよ。」
聞いてくれない。
じゃあ、
「私この子と外にいるから!
この子を飼ってくれないんだったら私もこの子と外にいるの!」
「なにを言ってるの。
ダメに決まってるでしょ。風邪引くわよ。
その猫は置いてほら。体拭きなさい。」
「いやっ!」
どうしても離したくなくて。この子と一緒にいたくてお母さんを見つめると。
「はぁ。仕方ないわね。」
渋々うなづいてくれた。
よかった。
「これからはずっと一緒よ。」
子猫ちゃんを見てそう言った。
子猫も可愛いけれど
どちらかと言えば
子犬派かな
彼は子犬のように
私の後ろを
ついてきた
可愛くて
愛しくて
たまらなかった
元気にしてるかな
ちゃんとご飯食べてるかな
風邪引いてないかな
母のように心配してみる
余計なお世話だと
君は怒るだろうな
まあるいひとみ
こころのなかを
みとおすような
きれいなひとみ
きまぐれなキミ
あまえてみたり
じゃれてみたり
しらんかおして
とおりすぎたり
ふりまわされて
なにをされても
ボクはしあわせ
だいすきなキミ
『子猫』
朝、出勤前のバイクのメンテナンスをしていると、
倉庫の中からか細い鳴き声が聞こえた。
先日は雪が降りしきっていた氷点下で、
夜は耳を覆って立ち竦みたくなる程の寒さだった。
そう言えば倉庫を閉めずにさっさと家へと入って
しまったのかもしれない。
私は不審に思いつつ、小熊などでは無い事を
祈りながら倉庫の奥を覗くと、
そこには小さな子猫が居た。
生まれたばかりなのか、まだ歩く事も拙く、
倉庫にしまってあった最後いつ使ったのかも
覚えていないキ〇ィちゃんの毛布に必死に包まっていた。
周りを見渡しても親猫らしき姿も影もなく、
私自身も出勤の時間が近付いて居た。
そんな時、当時まだ生きて居た私の恋人のNが
子猫を優しく優しく私からとりあげて、
「俺が動物病院連れて行ってあげるから、
〇〇ちゃん。お仕事行っておいで」
と寒いの苦手な癖に、裸足にサンダルを履いて
スウェットのまま鼻と耳を赤くして、
嬉しそうに微笑みながら言っていたのを
私は今も鮮明に覚えてる。
それからその子猫はウチで飼う事となって、
名前はあの毛布のキャラクターに由来して付けた。
Nは男の子なのにそんな可愛くていいの?と
焦って居たけれど、私はこのキャラクターは
新しい家族を寒い中守ってくれた恩人…いや、
恩猫さんなんだよ?と言うと、渋々、
いや、かなり渋った上で了承してくれたっけか。
彼は本当に優しい人だった。
素敵な冬の思い出が、
微かにも私の頭を飽和して、
肺も凍る様な氷点下も、
貴方の笑顔で春を迎える。
あの時、時間をフッと止めて仕舞えば、
どれほど幸せだっただろう。
いや、止めて仕舞えば、
その時が1番幸せだなんて、
気付けて居ないんだろうな。
私達だけの歯車が廻って逝く。
Nだけを取り残して、
私達を追い越して。
1人と1匹は、今日も。
春のない世界で
止まった時間を喰らっている。
いつの間にか、おじいちゃんになっちゃったんだね。
おやすみ。
言葉を知らないから、
気持ちを伝えられない。
声が涸れるまで叫んでみても、
あなたはいつも微笑むだけ。
私の声が、あなたに届いて欲しい。
私のことをあなたに知って貰いたい。
でも、その術を持たない私にはどう仕様もない。
だからこうして身を寄せるのです。
温かいですか? 私は温かいです。
冬のとある日。
わたしは運命の出会いをしました。
「それがこの子です…!!!」
じゃーん!という効果音とともに見せられたのは、1つの画像。
「この子って…猫じゃん」
「そう!子猫!!!かぁわいいでしょぉ!」
「運命の出会いっていうから男かと思うじゃん」
「いや、それはナイ。ほらみてよ!めっちゃ可愛くなーい?!この白いもっふもふの毛並み!!ちっちゃいフォルム!ぷにぷに肉球!!!!職場の人から引き取ってくれないか〜って言われて画像見せてもらったとき、これはもう運命だと思ったねっ!」
「あんたねぇ、ペット飼い始めたら終わりだよ?」
「いやだからほんとにそーいうのドウデモイイ。
わたしはこの子がいてくれたらいいの!一生!」
「あ、そう。あんたがいいならいいけどね」
「はぁ…かわいい…ずっとかわいい…一生かわいい…」
「うわー…重症だあ…」
今日,BL本を呼んでたんですけど、受けの人たちってされてる時子猫みたいに可愛いですよね?