『子供の頃は』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
子供の頃は
子供の頃 父と一緒に近くの川へ
魚釣りに出かけていた
釣りを教わった当時は全く釣れなかった
けれど回数を重ねていくうちに
コツがわかり、釣れることの
楽しさを身にしみて感じていた
あの頃の記憶は今でも残っていて
川の近くを通ると昔を思い出して
懐かしさでいっぱいになる
「子供の頃は」
人の手が、とても暖かくて、それが何故か嬉しかった。
私の兄上。身代わりにしてきたやな人じゃない、兄上。
優しかった。目つきが悪くて、口も悪くて、みんなから怖がられてたけれど、とても優しくて強くて、かっこよかった。
私のヒーローになってくれると、約束もしてくれた。
親よりも、側近よりも、誰よりも信頼できた。
私とは全く違う正反対の、私の優しい、おにいちゃん。
見た目も全く違う、私は母様に似ていて、兄上は父様。
私の髪の毛はふんわりとしたパーマがかった髪の毛だけれど、兄上はストレートで髪の毛が多いからちょっとボサボサしてた。
お兄ちゃん。私の兄上。私のヒーロー。
もう会える日は、ないけれど。
どうかお幸せになって。私なんか忘れて。
こんな弟のことなんて忘れてね。幸せにね。
⬛︎⬛︎⬛︎、一度だけ呼んだ。兄上は、少し照れくさそうにして、私の頭を撫でてくれた。
幸せでした。
「…兄、上。」
それがこの国の王の遺言であった。
王には兄がいた。名は、王しか知らない
子供の頃は、何が好きだっただろう。
何に夢中になっていだろう。
思い出すにはあまりにも遠い過去になってしまった。
「いらっしゃいませ」
その青い花を見るまでは。
「気になります?」
「いえ」
「ずっと見てましたよね?」
若い女性店員にそう言われ、気まずさに目を逸らす。
娘と同じ歳くらいだろうか。
「この花、名前は何ですか」
小学校への通学路に咲いていたのと同じだ。小さな青い花をたくさん咲かせる。
初夏の日差し。クラスに馴染めなかった小学五年。
「アガパンサスですよ」
【お題:子供の頃は】
「子供の頃は」
将来なんてわからないまま時間が過ぎて、
今も、迷いながら歩いている。
それでも、手を繋いでくれるあなたがいるから、
私、笑えてるの。
拝啓幼い私へ、
子供の頃は、我儘ばかり言って大好きな人を困らせてたわね。本ばかり読んでいるからと、本に嫉妬してムッとしかめっ面をしたり、彼の腕を急に引いてみたり。ふふっ、今でもあの頃を思い出してはクスッと笑いたくなってしまうのよ。当時はすごく楽しくて、幸せだったわよね。でもね聞いて、今とても後悔しているの。彼が好きだと言ってくれた笑顔を彼にもっと見せてあげればよかった。当時は気づかなかった彼の気持ちにもっと早く気づいてあげれば良かった。ダメね、この歳になって後悔だらけ。でもね、どうしてもあなたに伝えたかったの。同じ時間はもう二度とやってこないの。後悔しない人生を生きろとは言わないわ。でも、叶うなら彼を大切にして欲しい。だってこの世にたった一人しかいない私の愛した人だもの。
80歳になった私より
子供の頃は
何でもできると思っていたし
何もかもわかっていた気でいた
実際は何もできないし
何も知らない
だから色んな失敗をしてきたし
今思うと恥ずかしいことばかりだった
だけど何も知らなかったあの頃にしか
できないこと、思いつかないことも
確かにあったんだ
あの頃に戻ることはできないけれど
ちゃんとあの頃の自分に向き合って
今を生きていたい
子供の頃は
子供の頃は、いつか私も誰かと幸せに結婚をするもんだと思っていた。
でも、気が付いたら女性としての旬は終わっていた。
友達から来る結婚式の招待状を、何通ももらっていた時から、もう少し自分の心配をしていれば良かったのに、私に取っては「仕事」が第一優先になってしまっていた。
そして恋愛をする気力があるほど若くもなく、ただ面倒と切り捨て、忙しない日々が過ぎていき、ある日過労で倒れた。
走り続けてきた自分は、そこで仕事に対する気力も失った。
今は少し休業中だ。
泥沼に浸かっているかのような気怠さ。
カーテンの隙間から差し込む朝日の輝きが、今の私の心持ちと正反対で、枕に顔を突っ伏した。
何とか起きて朝ご飯だけでも食べようと、義務のような感じで足を出す。
コンビニやスーパーのできあいもので済ませていた私は、料理もまともに作れないと改めて女子力のなさを感じた。
と、携帯が鳴った。
鳴ったと言っても一瞬なので、LINEの知らせだ。
どうせ、フォローしているサイトのお知らせだろうと思いつつも、つい仕事の癖で確認をする。
「……あ、」
思いがけない相手は、自分の担当するタレントからだった。
何かあったのかと思い、LINEを開く。
「大丈夫ですか?ちゃんと朝ごはん食べてくださいね!仕事、行ってきます!!」
まさかタレントを心配させてしまうとは、マネージャー失格だなと思いながら
「ありがとう。仕事頑張って!」
と端的にLINEを打つ。
そうするとすぐに既読がついた。
早っ!と思いつつも、次に送られてくる愛くるしいスタンプに笑ってしまう。
私には愛する人も、子供もいないが、守るべきタレントがいる。
私はこれからも彼らの盾となり、有名になるよう育てる責務がある。
これも「愛」と呼ぶのだろう。
タレントに取ってはありがた迷惑かもしれないけれど。
ナツキとフユト【20 子供の頃は】
「フユトは子供の頃からカフェをやるのが夢だったの?」
「いや、一人暮らしを始めるのが早かったから、コンビニのメシに飽きて自炊するようになったら、意外と料理が性に合ってて、それでなんとなく」
「へえ、そうなんだ」
「ナツキの子供の頃の夢は?」
「お店屋さん。なんのお店かまでは考えてなかったけどね」
「でも、今は接客業は苦手なんだろ?」
「そうだけど、フユトと一緒なら…」
(つづく)
子供の頃はよかったな、なんて言ってる人を見ると、幸せだったんだな、この人は、って思う。
戻りたい過去がありますか、という質問に、すぐに答えられる人もそう。
あなたはどう。
子供の頃はよかったな、戻りたいな、って思うのなら、それは幸せなことだよ。
子どもの頃はね、お星さまを捕まえられると思ってたの。月にすぐ行けると思ってたの。でも違ったの。
「星はすっごく遠い場所にあるから捕まえられないよ」
ーーそっか。ならそこまで旅行すればいいのかな?
「違うよ!すっごく遠いんだよ!私たちが星の場所にいくまでに死んじゃうよ!」
ーー……そっか。
昔は一緒に月に行こうって言ってたのに。みんな大人になって夢を見なくなった。夢を見るって素敵なことなのに…どうして。
「イオ起きろ。せみちゃんが作った朝ごはん冷めるぞ〜?」
アルベルトの声で目が覚めて、リビングに向かう。こう歩いてるとみんなが夢を見なくなった理由が分かったかも。
「せみちゃん、起こしてきたよ」
「ありがと、2人共食べな」
だって現実が幸せだから、夢を見るより幸せになったんだもんね!
そうだよね?きっと…………
創作 【子供のころ】
子供の頃は
周りの手の届くところまでが、すべてだった
良いも悪いもそんな概念もなくて、
ただ生き延びる為のことしか考えられなかった
子どものころは
知識も論理もなく
鼻水を垂らしながら、
色んなことを感じていた
今は、知識と論理で
物事を賢く見ようとする
世界が曖昧なままだった
子どものころは
毎日が楽しかった
子供の頃はただ一緒にいて、遊んで、笑い合う。
僕の隣に君がいる…ただそれだけでよかった。
けれどいつしか二人は分かたれ、道を違えた。
大人になるとはそういうことだと、誰かが言った。
子供のままではいられないと、君が言った。
―――…僕は、それが嫌だと言った。
…本当はわかってる。大人になるという意味を。
子供のままではいられない、その理由も知っている。
それでも僕は、君との時間だけはあの頃のままでいたかった。
純真無垢に君を想い、ひたすら君を愛しく想う。
何ものにも囚われず、何ものにも阻まれず、
周囲の視線も、世間の偏見も、何もなかった。
子供のままでいたかった。
そうでなければ、
この恋は許されるものではなかったから…。
【子供の頃は】
〘※未消化お題 4/27分〙
誰もがみな生きる意味というものを探し求めて、そしてそれを死の間際に得るのだろう。
私は、私の死の間際にそれを得られるのだろうか。
冷たい離宮の中で、孤独という寒さの中で、ただ一人誰にも看取られず潰えていくこの瞬間にでさえ、けれどその兆候は見られない。
私はなんのために生まれたの?
私はなんのために死にいくの?
その問いに答える人も、神もなく。
枯れ果てた涙が流れることはなく、声にならない言葉が届くこともなく、凍てついた花は氷漬けのまま粉々に砕け散っていく。
氷花―――それは凍りついた花。
温かい日差しをいっさい知らず、
その美しさにも目に留められない。
彼女の真実は、その死後に知られることとなる。
【生きる意味/氷花】
子供の頃の方が、自由の楽しみ方が上手かった
いろいろ知った今は、不自由な自由ばかり
ほら、今日も日曜日なのにずっとベッドでゴロゴロ
子供の頃は
サンタクロースの存在を本気で信じていた。
プレゼントをくれるというより、神様的な感じで願い事を叶えてくれる魔法使いのおじいさんがサンタクロースの国で生活していると…
ソリは空を飛ぶしトナカイも人間と会話できて、心の中も全部わかる。夢見る夢子の時代。
ありがたい事に今はNetflixでいつでもクリスマスドラマや映画がみれる。
寝る前にクリスマス映画をみよう🎄
子供の頃は何も気にしないで良かった。
私情によりしばらくお休みします
きっと私たちはなにかを取り戻すために歩いているんだよ。
子どものころ、欲しかったおもちゃ、食べたかったお菓子。いつの日か忘れてしまったあのころの夢。
大人になればなんでも手に入るって、信じていた。
はやく大人になりたくてしかたがなかった。
ようやく大人になり、社会にでて働きはじめた。仕事の忙しさにかまけてあの日の誓いもあのころの喜びもすべて忘れていた。
心ない言葉とか、噛み合わなくなっていく歯車とかそういう小さなことが、積み重なっていた。
自分はここにいないほうがいいだとか、そういうネガティブなことばかり考えてしまう。そういう思考になる自分に腹が立つ。だけどそれではなにも解決なんてしないということも経験上よくわかっていた。
「子どものころに戻りたい。あのころのほうがよかった」
会社を辞めた同期がよく言っていたことを思い出す。
そうなのかもしれない。結局、自分は大人になったところでなにも手に入れていない。何者にもなれていない。
ふと窓の外を見た。そこには三日月になりきれていない月が浮かんでいた。
月は好きだ。心がすさんだ夜でも当たり前にあるから。
しばらく眺めて、気づく。
月は本当はずっと丸だ。影ができるから三日月とかに見えるだけで。
今なにも持っていないと思っているだけで、本当はずっと持っているのかもしれない。
そしていつだってなにかを取り戻せるのかもしれない。
とりあえず明日、おもちゃ屋さんに行ってみようかな。
幼かった頃は
ただただ真っ直ぐに突っ走っていた
その行き先がどんなに曲がりくねった角だろうが
泥道だろうがとにもかくにも突っ走っていた
突っ走る事しか思いつかなかった
今を思えばその時の無謀さはある意味羨ましくもある
今は恐る恐る進むしかない
そんな社会だ
だけどたまには昔を思い出して
真っ直ぐに進みたいと思う時がある
真っ直ぐな志はきっとその轍が誰かの道となり、
大きな一歩となるのだから
「道」
子供の頃はまっすぐ本音が言えた。誰かにすぐ助けを求めることが出来た。泣くことが出来た。いや、違う。許されていた。本音を言うのを許されていた。助けを求めることを許されていた。泣くことが許されていた。だが大人になるにつれ許されなくなった。本音を言うのも助けを求めるのも泣くのも全て。これが成長なのか?これが大人になるということなのか?それならば私はずっと子供でいい。
大人になんてなりたくなかった、
これから先、きっと必ず、離れてしまうあなたとしたいことがあります。
交わしたい約束が、あります。
いつか、いつかさ。離れて進んだ道が交わって、何処かで会えたなら。あなたと、会えたなら。
子どもの頃はさ、なんて過去の話をしませんか?
あそこで手を繋いだね。あそこでハグしたね。あそこに集合して遊んだね。あそこで友達にバレたね。
君と笑って、話をしたい。