『好き嫌い』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
好き嫌い
「うっま」
貰ったばっかりのクッキーを早々に口にする。
バレンタインという行事は本当に素晴らしい。
義理チョコという食材をあちこちで貰える、素敵な一日だ。
軽い足取りで目的もなく大学構内を歩けば、誰かしらに貰える。
ああ本当に素晴らしきバレンタイン。
俺、絶対に食品メーカーに就職してみせる。
「せんぱーい! トッポお好きですか?」
「トッポはお菓子の中でも大好きだ」
「わぉ、ホントですか! じゃあ、これ、貰ってください!」
「いいの? ありがとう」
ほらまた貰った。にこりと笑えば見知らぬ女子生徒も嬉しそうに笑った。
俺もハッピー、みんなハッピー。
「お前、今日はお菓子ばっかりな」
「バレンタインだからね。パンとかも嬉しいけど、甘いもの大好きだから嬉しいよね」
「俺はいつかお前が誰かに刺されないか心配だよ」
「そんな物騒なことする子、居ないか、ダイジョーブ!」
パンが好き、と言ったらみんながこぞってパンをくれるようになった。
日々の生活の中で食費は常にカツカツだから、奇跡が起こったのだ。
時々お弁当までくれる子もいる。俺はその子を神様だと思っている。
「だいたいなんでお前ばっかモテるんだよ。やっぱ見た目なのか?」
「俺別にモテる訳じゃないよ? あまりにもみんな俺に食べ物くれるから、なんでって聞いたらさ。俺に“餌付け”が出来ると両思いになれるんだってさ」
「……お前と?」
「俺じゃない別の本命と」
友人は真顔で「なんでそんなの広まるんだよ」と言い、「俺は嬉しいけどね〜。でもご利益は無いよね」と俺は笑った。
食べることか好きだ。
好き嫌いはない。
食べ物ならなんでもいい。
昔食べた、ダンボールよりもマシだから。
誰にでもあるコンプレックス。
私にももちろんある。
だからって自分の事をキライにならないで。
そんな自分でもスキって思ってくれる人は必ずいる!
そんな人いないと言う人は出会ってないだけ。
絶対にいるから!
そう思って生きててみて。でも努力は必須。
努力すれば自信が生まれる。
自信があると活力が生まれる。
その活力に人は引き寄せられる。
#好き嫌い
好き嫌いがあまりない私。
食べ物は基本何でも美味しく食べるし
難しい事も自分から取り組んでいくタイプだから。
でもそんな私にも一つだけ大好きなものと大嫌いなものがある。
君の幸せそうな顔を見るのが大好きだけれど、
君の辛そうな顔を見るのは大嫌いなんだよ。
だからね、君が幸せなら私も心の底から幸せと思えるよ。
好き嫌い
好き嫌いをい行ったり来たり
まだまだ貴方への依存は解けないみたい
しつこい魔法ね
好きな時は
あの時、突き放さなければよかったって
最後に2人で会える機会をつくってくれたんだから
会えばよかったって
そこでまた私の気持ちだけを言えばよかったって
嫌いなというか冷静になれてる時は
あの時、突き放すのが辛かったけど
何も間違えてなんかないって
どうせ2人で会える機会を設けたのだって
私を都合よく使うためだって
寂しさを埋めるためだって
私の気持ちを伝えても何も変わんないって
分かってる
もう魔法は、依存は解けてる
それでもしがみついてる私はただの馬鹿
早く目覚めなさい
私がした行動は全て私を幸せにするために
必要だったのだから
『好き嫌い』
「好き…嫌い…好き…嫌い…」
花びらを一つ摘んでは千切り。
隣を一つ千切り。
また一つ。
「花占い? 珍しいことするね」
「嫌い…好き…」
「綺麗な花だね。マーガレット、だっけ?」
「ちょっと離れててよ」
「いいじゃんか。見てるだけなんだから」
「気が散るんだよ……。って、やばっ」
「どうかした?」
「次がなんだったか忘れた……。
最後どっちだったっけ?」
「ちなみに、聞かれてもこっちも覚えてないからね」
「邪魔されただけかーい!!
っく…、思い出せそうで思い出せない……!」
「ごめんって。
……ところで、何を真剣に占ってたの?」
「それは…、
……………秘密」
まだ半分花弁を残した、白いガーベラが宙をふわりと舞った。
好き嫌い
好きは好きだけど
嫌いにするには、ちょっと大変
ある意味整理整頓みたいで
トマトに嫌いな札が貼ってあって
だから、食べない
大変惜しい人生かもね
好き嫌いのはっきりした人
なんて言い方あるけど
一体どんな人なんだろう?
俺はトマトが嫌いだ
俺はトマトの入ったパスタは食べない。
生まれてから一度もトマトは食べてない。
その証拠に、まず味を知らない
好き嫌いの激しい子だった私。
あれはなんだかゴリゴリしてておいしくない。あれはなまぐさい。
子供ながらに、子供ゆえに無視できない違和感。
いいじゃない。
好き嫌いが多くたって。
でも、そうも言ってられなくなった。
私に妹ができたのだ。
好き嫌い
好き・嫌い・ハッキリ言えたら
みんなきっとストレスたまらない
誤魔化しながら必死に生きてる
いつか報わるといいな…
お題:好き嫌い
『空を仰ぐ』
波の音が響く浜辺に
月に照らされるひとつの影
波の音に誘われてか
月の光に魅せられてか
影はどこに行くでもなく
(いや、ひとり歩きをやめたのか?)
ただじっと佇んでいた
海が好きなのか
朝が来るのが嫌なのか
誰も知る術はない
朝が来る気配がした
背を向けて歩きだした影の
後ろ姿が懐かしいのは
夢という名の幻であろうか
長年一緒にいたら
私の好き嫌いなんて把握されちゃって
私が「代わりに食べて」なんて言う前に
あなたは自分の手元に持っていくの
でも、私もう食べられるようになったよ
あなたがいなくなったからだよ
苦手を克服したのは嬉しいことなのに
こんなにも悲しいなんて
#好き嫌い
目を瞑り、思い切って口に詰め込むと、一気に広がる青臭さと苦み。
「まずい……」
つい、口から漏れる。もう取り繕う必要のない正直な感想。
昔からずっと、嫌がる君の代わりに食べていた。本当は私も嫌いだったのに、平気なふりをして。そうして君に尽くせば、ずっと君の隣で君の一番でいられると思い込んでいた。
でも、そうじゃなかった。噛みしめると一層強く、青臭さと苦みを感じる。
好きだけど嫌い。
タワー・オブ・テラー。
建造物としてのインパクト。
隣接するS.S.コロンビア号との豪華な景観。
Qラインで美しいホテルの庭園・ロビーに触れ、
プレショーで謎を共有されるサスペンス。
そして通される怪しげな物品の数々が並ぶ倉庫。
好きだ。ここまでは心躍る完璧なコンセプト。
しかし、あれよあれよと進むうちに
謎の箱型の領域に通される。恐怖。
シートベルト着用せよ、とまで命じられる。
遂にもう逃げられないところまで来てしまった。
冷や汗が止まららず脚も落ち着きなく揺すってしまう。
前に掴まれそうな棒もない。
仕方なく心許ないシートベルト着用チェック用の紐を力一杯握って気を紛らわす。
ホテルスタッフが、
「いってらしゃい」と言う。
終わりの始まり。後ろに動き出す。
悲鳴の準備は万端だ。
好きだけど嫌い。
タワー・オブ・テラー。
これからも同じ事を繰り返し、
ますます好きになり、いっそう嫌いになる。
#好き嫌い
「すき、きらい、すき、きらい、すき、きらい……」
「すき」
はぁ、何やってんだろ俺
こんな歳になってまで花占いして舞い上がって…、ピュアかよ
地面に落ちた桃色の花弁のそばに残った筒状花を捨てる
「あ、いた、らん」
「何してんの?」
「花占い」
「は?なんで?」
「好きな人でもいんの?」
「まぁ、想像に任せる」
『いる』とも『いない』とも言わない。何を言っても面倒になりそうだから、適当に解釈してもらおう。
いるまは、俺が言った言葉に考え込むような表情をする。てっきり、笑われるのかと思ってたのに。
「いるま、?」
「あぁ、ごめん」
「で、どうだったん。占い」
「好き、だって」
「ふーん」
「まぁ、占い特に信じてる訳じゃないけど」
「じゃあなんでやってんw」
なんで…、、
チラリといるまの顔を覗く。横顔もかっこよくて、ついつい見つめてしまう
「なに?」
「なんでもー?」
「…そうだなぁ、信じてる訳じゃないけど、信じたくなる時はあるんだよ」
「好き嫌い」
この人が好き、というのは理解できる。LIKEでもLOVEでも好きな人と話したり一緒に何かをするのは楽しい。
でもこの人が嫌い、という感情をずっと持ち続けるのは理解できない。自分の限りあるリソースを、嫌いなその人の為にわざわざ割いているのだ。
この人のこういう所嫌だなとか部分的に思うことはあるけど、人格否定のような、根本を嫌うという行為はエネルギーの無駄だと思う。
「I don't have time to worry about who doesn't like
me. I'm too busy loving the people who love me.」
スヌーピー
「好き嫌い」
食べ物であれ人間関係であれ、必ず好き嫌いはある。
でも、いつかはそれを克服できるかもしれない。
小さい頃は嫌いだったのに、大人になるとそれに対する味覚も印象も変わる。
勇気をもって向かい合えば、一気にそれが大好きになることだってあるはずだ。
全てを好きになれるわけではないけれども、嫌いなものを理解しようとする気持ちは持つべきだ。
好き嫌いは、若い頃の方
が多々あって、、、
わがまましていた
今は好き嫌いは、無い
に等しいかもしれません
好き嫌い関係なく全て
役割があるように
見えてきたのです😔💦😝
私には好きなものも嫌いなものもたくさんある。
あれもこれも嫌いであれもこれも好き。
到底数えきれないくらいだけど確かなのは、
そんな私も、やっぱり大切な人には好きなものがたくさんあって欲しいと思ってるということ。
ーーーー幼馴染みが微妙な顔をした。
前からこの話題になると少し困ったような顔をするからなるべく避けるようにしていたけれど、もう四年生なろうというのに彼は入学してから一度も実家に帰らず、長期休みはずっと寮で過ごしている。さすがに一度も帰らないのはそろそろ不味いんじゃないだろうか。そうと思えばどうにもこうにもその話題に触れずにはいられなかった。
「去年は寮に残ってたでしょ?今年は実家に帰るの?」
「…どうしようかな。別に帰ってやりたい用事もないし…」
衝撃だった。
用事がない…!?実家に用事がない!?
実家なんて私にとったらパラダイスに等しいのにどうやら彼にとっては居心地の悪いところのようだ。
多くは語らないが、その語らなさが全てを物語っている。彼の実家では美味しいアップルパイとかキノコたっぷりカルボナーラとか出てこないのだろうか。
いっそ、私の家に引きずっていこうかね………
それもおおいにアリアリのアリだったけど、それはまたの機会にして今回は友の背中を押すことにしよう。
「じゃあ手紙、送るね!」
「え、いや、まだ帰るって決めた訳じゃ……」
「返事かいてくれないの?」
「そ、…そういう訳じゃないけど…」
「ふふ、よかった。じゃあ楽しみにしてるから!」
あれよあれよと彼が言いくるめられてしまうのはだいたいいつもの流れ。優しい幼馴染みは私の願いならいつだって叶えようとしてくれる。それなら私だって君の心の底の願いを叶えてあげたい。多少強引でも力になれるならなんだってする。
好きな場所は、好きなものは、多い方がいいってきまってるんだから。
ーーーーーーーーー
待ち遠しい長期休みはあっという間に訪れ、みんなそれぞれの帰路へと向かう。騒々しい学校や寮に静かな時間の訪れ…にはまだ少し私たちには早い。
「ちゃんと!家帰るんだよ!」
「わかってるよ(笑)気を付けて帰ってね」
「そちらも!忘れ物もしないように!」
「はいはい(笑)ところで切符は持ったのかい?」
「!!!!……………今持った。」
「(笑)(笑)じゃ、またね。休み明けに。」
「うん、休み明けに!」
少し不安げな表情に何か声をかけたかったけど。
詳しく事情をしらない私が何か言える言葉があるはずもなく。
「ぜったいてがみちょうだいねーーーーーー!!!!」
「わかってるよwwww」
いつものように振る舞うことが私の唯一出来ることだった。
(また、この学舎で会うとき君の笑顔が一層輝いていますように)
そう願って私は一足先に寮を後にした。
以下、手紙の内容を一部抜粋。
『今度、私の家に遊びに来てよ!ご馳走用意する~!何食べたい!?何嫌い!?何好き!?!?』
『課題終わらない、、なんならどこが範囲なのかもあやうい………タスケテェ』
『帰ってくるときお土産買ってきてね!みんな呼んでお土産パーティーしよ!』
『遊びたい~~~!ホウキかっ飛ばしてそっち行こうかな。名案だと思うんよ。罰則と退学のスリルも味わえる。けどここでひとつ問題。私、飛行術はE判定なの、、、』
「好き嫌い」HPMA side. T
幼い頃から正しい愛情を向けられなかった私は、
どうやら愛の価値観を違えてしまったらしい。
父は人に興味を持たぬ人で、
母はそんな人と一度だけ過ちを犯し、私を産んだ。
父は母にも私にも関心を向けることなど無く、
母は私を居ないものとして扱った。
好きの反対は嫌いではなく無関心。
私に食べ物の好き嫌いは無い。
それは、私が食に関心を持たないことを意味する。
つまりは、好きも嫌いも関心を持つが故の感情だ。
私を嫌いになれないのなら、どうか好いてくれ。
私を好きになれないのなら、いっそ嫌ってくれ。
無関心が何より恐ろしいものだと、私は知っている。
『 好き嫌い』
好き嫌い好き嫌い好き嫌い
私は指を見ながらそう言う。
食べ物の好き嫌いは分かる。
教科や自分が苦手な生活習慣もわかっている。
だけど、人の好き嫌いが難しい。
友達には気を使うし、遊んだ後は楽しい感情より疲れたという感情の方が多い。
自分に合う人が分からない。
こう考えることは嫌いだ。
正解が分からないから。
人の心には正解が存在していない。
人の気に触ることを言ってしまっても、あの時どう言えばよかったなんて分からない。
こう言う難しいこと、嫌いだな。
人間にとって一番思考や行動の原因となり得るのが「好き嫌い」だろう。この感情がなければ人間とは言えない。「好き」故に相手を殺してしまうこともあれば、不便な世の中が「嫌い」だからスマートフォンを開発するなど、好きがマイナスの働きをし、嫌いがプラスの働きをすることもある。だからどちらか一方だけという世の中は危険である。何事もバランスなのである。