幼い頃から正しい愛情を向けられなかった私は、
どうやら愛の価値観を違えてしまったらしい。
父は人に興味を持たぬ人で、
母はそんな人と一度だけ過ちを犯し、私を産んだ。
父は母にも私にも関心を向けることなど無く、
母は私を居ないものとして扱った。
好きの反対は嫌いではなく無関心。
私に食べ物の好き嫌いは無い。
それは、私が食に関心を持たないことを意味する。
つまりは、好きも嫌いも関心を持つが故の感情だ。
私を嫌いになれないのなら、どうか好いてくれ。
私を好きになれないのなら、いっそ嫌ってくれ。
無関心が何より恐ろしいものだと、私は知っている。
6/12/2024, 3:54:06 PM