『好きな本』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
好きな物語が短編集の中にあるものだから好きな本って言っていいものか。だから好きなお話。
好きな本
「好きな本」
高校生のとき、荒井良二さんの「あさになったのでまどをあけますよ」を見てから絵本が好きになった
とはいえ熱心に読み比べてまわっていた訳ではなく、気になったタイトルだけをなんとなく読んでいた
しかし子どもが絵本を読む年頃になり、自分が手にとらなかったような絵本も読む機会ができた
おかげさまで、多分私は背景が素敵な絵本が好きなんだな…という傾向がなんとなく見えてきた。最近は「バムとケロ」が読みたくてしょうがない
ヤメピをずっと眺めていたい
好きな本は、化け物が人をバクバク食べるような、グロい描写のある本だ。
化け物と化け物が、人を取り合って、人がちぎれる。
大きな化け物が人をバクッとひと飲みにする。
小さな化け物が人を少しずつ、ついばむ。
人にフォーカスをあてたら、ひとりひとりドラマがあって、悩んだり笑ったりしていて、家族がいて、友だちがいて、人ひとりが死ぬだけで、多くの人が涙するのに。
化け物はバクバクと人を食べていく。
男だか女だか、わからないうちにどんどん食べていく。
ドラマも涙も笑顔もひと塊になって、あっという間に化け物の腹におさまる。
なんと痛快。
私のこともひと飲みにしてくれ。
ドラマも涙も笑顔も、もういらない。
雨が降りそうで降らない。
泣きたくても泣けない。
どんよりと曇った空は、私の心を現しているようだった。
『あいまいな空』
泣きたい。
二回目である。こうやって、投稿を忘れてしまったのは。
でも、一回お題は見ていたのだ。その時思い浮かばす、後回しにしてしまったのが良くなかった。忙しくてそのまま忘れてしまった。
後回しにするのは良くない。
思い浮かばなかったら本を読もう。好きな本を読むと、わくわくする。本の世界の情景が、色鮮やかに浮かんでくる。影響されて、自分も書きたくなる。頭に文章が浮かんでくる。
そうしてまた次から、忘れずに自分も書こう。自分なりの物語を。
『好きな本』
好きな本が古本屋に
並んでいるのを見ると
少しうれしくて
少しせつない気持ち
良い出逢いがありますように
好きな本はいつもそばにいて欲しい。
あの子が側にいる時くらい安心するの。
私が言葉にできなかった
渦のような感情を
綺麗な言葉で教えてくれた
ずうっと昔に書かれた本
(好きな本)
小説を読んでいると、嫌な思い出が蘇る。
でも、でもね、私は読み続ける。
その嫌な思いでは過去の思い出であって、私、信じてるんだよ。
それは、前世の記憶も思い出せるかもしれないってことを。こんなに過去の嫌な思い出を掘り返させるくらいなら、過去の記憶も記録されてるはず!
なのに、私は思い出せない。思い出そうとしているというのに、思い出せない。いいや、思い出させてくれない。
それなのにね、安心する。
きっと私の前世は、すごく楽しい思い出がなくて、反対に辛い思い出もなかったんだと思う。
だから思い出せないんだよね、でも私は思い出すまで読み続ける。
たまに、どうでもいい場面の過去を思い出すんだもん。だから思い出せる気がする。
何冊も何冊も読み続けているのに、思い出せない過去の記憶は、私に必要のないものなのだろうか。
好きな本
本、正直よまないからな〜
愛読書、恥ずかしながらないです
喫茶店で週刊誌を斜め読みくらい
古本屋で買うけど、それも読めない
そんな程度だね
『好きな本』
恋愛、ミステリー、ホラー、ファンタジー。絵本も好きだし、哲学的なのも好き。
それを読んでいる時だけは、現実から目を背けられるから。物語に没頭していると、まるで自分がその登場人物にでもなったような気がして、好き。
幼い頃から本を読み続けているせいで、友達も数少ない。でも、居心地が悪いなんて思ったことは無かった。本だけが、私にとっての生きがいだ。
開くたび、ここだよ、と指で確かめながら、いつもそれがわかるたび、鏡みたいにしんとした湖にいる
『好きな本』
好きな本
幼い頃、家が貧しかった俺は、
殆ど本を持っていなかった。
それでも、俺には、
お気に入りの本があった。
少年が不思議な世界に迷い込み、
様々な冒険をする話だった。
時が流れ、俺は大人になっていた。
忙しい日々に忙殺され、
本を読む余裕なんて無くなっていた。
だから。
『好きな本、何かな?』
お前にそう聞かれた時、
俺は、答えに困ってしまった。
子供向けの本の名を、
大人の俺が答えるのは、
恥ずかしかったが、
子供の頃に好きだった、
あの冒険物語の名を答えた。
するとお前は、満面の笑顔で、
『俺もあの本、好きだよ』
と言ってくれた。
その日から。
俺はあの本がもっと好きになった。
幼い俺と、少し前の俺の、
大切な思い出が詰まった、
俺の『好きな本』。
大好きな本だった
その本が完結するまでは死ねないって、それで死なないでいられた
その本がどんな未来に進んでも、全てが愛おしくてその本と向き合っている間だけ、私は幸せという物を噛み締めていた
でもある日、その本を手放した
裸足で踏むパラペットは冷たくて驚いた
下を見たら怖くて死ねなくなるから、前だけ見て足を外す、まさにその瞬間
背後に強く引っ張られて、尻餅をついた
「まだ、終わってないんだけど?」
そこには、会うのは初めてだけど、自分のこと以上に知っている少女が私を見下ろしていた
「ねぇ、私を生み出した責任とってから死んでよ......」
「うん......そうだね、全て終わらせたら一緒に死のう」
僕は再び筆を取った
タイトル「私の本」
『好きな本』
悪役令嬢の住むお屋敷には
広々とした図書室がある。
天井高い吹き抜けの空間には、
幾重にも重なる本棚が立ち並び、
迷路のように入り組んだ書架の小径を進むと、
柔らかな光が射し込む
落ち着いた窓際の席や、
居心地の良い書斎が広がっている。
暖炉の燃え盛る火が揺らめく書斎で、
悪役令嬢は赤いベルベットの椅子に
身を預け、茉莉花の香りが満ちる
空間で読書に耽っていた。
本日のお茶は九狼城から仕入れてきた茶葉で、
"花茶"と呼ばれるもの。
透明な急須の中で咲く花の姿は
何と可憐なことか。
時が止まったかのような
静謐な空間に聞こえてくるのは、
ページをめくる音と穏やかな息遣い。
「あなた方はどんな本がお好きなんですの?」
不意に悪役令嬢が、執事のセバスチャンと
メイドのベッキーにこんな質問をしてみた。
「わたしは恋愛要素のある作品が好きですね!
禁断の恋や運命の出会いみたいな話に
弱くて……」
頬を紅潮させながら語るベッキーに、
「わかります、わかりますわ」
と共感する悪役令嬢。
「セバスチャンはどうですか?」
「特にこだわりはありません。
小説、自叙伝、図鑑……自分にはない知識や
考え方が得られるものは、どれも興味深いです」
彼は沈着な声でそう答えた。
ふむふむと頷く悪役令嬢に
「お嬢様の好きな本は何ですか?」
とベッキーが尋ねる。
「私?私は悪女が転生して成り上がる物語や
復讐を企てる作品が大好物ですわね」
ほほほと笑う悪役令嬢の膝元には、
月刊連載中の『どすこい!ナスビくん』
の単行本が置かれていた。
かくして三人は、芳醇な古書の香りと
甘美な花茶の香りに包まれながら、
好きな本の世界に浸り、
穏やかな一時を過ごしたのであった。
『好きな人が好きな本』
喜ぶ顔が見たくて買った
あなたの大切な人が書いた本
私もあなたの大切な人になりたいの
ただそれだけ
心の中で願うだけ
#好きな本
舌をな、噛みちぎるんだよ。
銀座にはタンが大好きな神様が出るらしい。君は前歯にも届かない舌を覗かせて笑った。今日も排水溝はヤニと吐瀉物の匂いがする。それと混ざって、この排水溝の真上にある店の、甘い香水の香りが腹をかき乱し、せっかく食べた久しぶりの肉が出そうになった。
噛みちぎった舌はどうするの?
どうするってそりゃあ、売るんだよ。
そう言って血まみれのジップロックを見せてきた。
ふーん。おいしいのかな?やっぱり。
知らね。神様の趣向なんか知りたかねえよ。
排水溝にネオンの光が差す。地上に出ると、僕たちは手を繋いだ。君の手は震えていて、それが寒いからなのか、薬のせいなのかは分からなかった。路地裏に入って吸い込まれるように奥へと進んでいく。ガラス張りに僕たちの姿が写った。君の手には一冊の本があって、本の角が赤黒く変色していた。もう一方の手でナイフを握り、僕も1本のナイフを握りしめて、お互い胸から滲み出る血を垂らしながら引き抜いた。
壁に背をもたれ、気怠い体に身を任せてへたりこむ。神様、出なかったね。僕がポツリと言うと君は辛そうな顔をした。
実を言うと、嘘なんだ。本当は香水がキツイ店にいるクソ野郎にやられたんだ。それでさ、つい目の前にあった本で、ね。
ざまぁみろと力無く笑う君が綺麗で、僕も笑い返したかったけど、もう口角を上げることさえ出来なくて、僕らはいたずらに夜の闇へと没した。
僕にとってその本は神様だよ。
.好きな本
開けばわくわくする
何度も何度も読み返す
わたしが間違っていても
やらかしても
なんとかなる
大丈夫だ
振られて悲しいが
意外と平気だ
怒りと悲しみと冷静だ
なんで?の答えが物語にある
現実で見つからなかったこと
探してみようか
僕が本を読んでいると隣に来て本を読む君
ジャンルは違えどお互い静かな空間で本を読んでいるのが好きだった。
たまに本を交換して読んだこともあって新しい発見ができてのめり込んだこともあった。
人の影響を受けやすい僕だからあなたが好きな本今も読んであのころの思い出に浸ってます。
もちろん自分が好きな本も変わらず読んでいるよ。
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theme 好きな本 2024-6-16
『優しい死神の飼い方』この小説をご存知ですか?
私達が思ってる死神とはちょっと違う『死神』
現実とはかけ離れたお話だけど
なんか現実味があって読んでて楽しくなる。
死神と言うとなんだか怖いイメージだけど
そのイメージをひっくり返して
何故か『死』を受け入れられるような、
感動と涙の物語
『一生忘れない私が大好きな本』
辞書が愛読書。
そこからいくつか、それっぽいものを選んで、
繋げて作った、芸術的な言い訳。
あれ?
逃げ道の方も行き止まり⁈