『好きな本』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『好きな人が好きな本』
喜ぶ顔が見たくて買った
あなたの大切な人が書いた本
私もあなたの大切な人になりたいの
ただそれだけ
心の中で願うだけ
#好きな本
舌をな、噛みちぎるんだよ。
銀座にはタンが大好きな神様が出るらしい。君は前歯にも届かない舌を覗かせて笑った。今日も排水溝はヤニと吐瀉物の匂いがする。それと混ざって、この排水溝の真上にある店の、甘い香水の香りが腹をかき乱し、せっかく食べた久しぶりの肉が出そうになった。
噛みちぎった舌はどうするの?
どうするってそりゃあ、売るんだよ。
そう言って血まみれのジップロックを見せてきた。
ふーん。おいしいのかな?やっぱり。
知らね。神様の趣向なんか知りたかねえよ。
排水溝にネオンの光が差す。地上に出ると、僕たちは手を繋いだ。君の手は震えていて、それが寒いからなのか、薬のせいなのかは分からなかった。路地裏に入って吸い込まれるように奥へと進んでいく。ガラス張りに僕たちの姿が写った。君の手には一冊の本があって、本の角が赤黒く変色していた。もう一方の手でナイフを握り、僕も1本のナイフを握りしめて、お互い胸から滲み出る血を垂らしながら引き抜いた。
壁に背をもたれ、気怠い体に身を任せてへたりこむ。神様、出なかったね。僕がポツリと言うと君は辛そうな顔をした。
実を言うと、嘘なんだ。本当は香水がキツイ店にいるクソ野郎にやられたんだ。それでさ、つい目の前にあった本で、ね。
ざまぁみろと力無く笑う君が綺麗で、僕も笑い返したかったけど、もう口角を上げることさえ出来なくて、僕らはいたずらに夜の闇へと没した。
僕にとってその本は神様だよ。
.好きな本
開けばわくわくする
何度も何度も読み返す
わたしが間違っていても
やらかしても
なんとかなる
大丈夫だ
振られて悲しいが
意外と平気だ
怒りと悲しみと冷静だ
なんで?の答えが物語にある
現実で見つからなかったこと
探してみようか
僕が本を読んでいると隣に来て本を読む君
ジャンルは違えどお互い静かな空間で本を読んでいるのが好きだった。
たまに本を交換して読んだこともあって新しい発見ができてのめり込んだこともあった。
人の影響を受けやすい僕だからあなたが好きな本今も読んであのころの思い出に浸ってます。
もちろん自分が好きな本も変わらず読んでいるよ。
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theme 好きな本 2024-6-16
『優しい死神の飼い方』この小説をご存知ですか?
私達が思ってる死神とはちょっと違う『死神』
現実とはかけ離れたお話だけど
なんか現実味があって読んでて楽しくなる。
死神と言うとなんだか怖いイメージだけど
そのイメージをひっくり返して
何故か『死』を受け入れられるような、
感動と涙の物語
『一生忘れない私が大好きな本』
辞書が愛読書。
そこからいくつか、それっぽいものを選んで、
繋げて作った、芸術的な言い訳。
あれ?
逃げ道の方も行き止まり⁈
手に取って、ページをペラペラと捲る。
私が見る事の出来ないような、綺麗な景色がそこには広がっていて
嗚呼、何度見ても
この一冊は、私に夢を見せてくれる
---二作目---
誰かが、生きている証。
沢山の感情と、冒険に包まれた人生路。
非現実的な世界での物語。
ページを捲る度、思いを馳せる度
誰かの想いが、心の中に落ちてくる。
...私も、何時か
誰かの心を満たせるような
そんな本を、書いてみたい
#好きな本
329作目
一周年記念まで...あと35日
私は「彩色」という本が好きだ。
その本は、初めから終わりまで幻想的な風景が描かれている。
かなりのページ数だが、文字は一切無い。
一つ一つの風景が、物語のように繋がっていることも無い。
ただ、風景だけの本。
私はその本が大好きだった。
何回読んでも、風景の美しさや新鮮さが薄れなかったのだ。
別の日に同じページを見ても、違う物語がどんどん浮かび上がってくる。
ある日には太陽が眩しい青春のような晴天に、ある日には異変が起き、「世界と少しズレてしまった」と感じるような空に。
ある日には辺り一面セレストブルーの花が咲く花畑に、ある日には雨上がりの水溜まりに反射するビル街の風景に。
何故こんなにも変わって見えるのかとても不思議だったが、読み込んでいくうち、私の想像力をとても豊かにしてくれたことは確かだ。
#好きな本
その本は、というタイトルの本
読んだことありますか?
著者のふたりにならって、私もひとつ、お話を作ってみようと思います。
―――
その本は、
世界に一冊しかなくて
みんなが持っている。
語り継がれ
読みつがれ
少しづつ違う。
その本は、
あなたの中にあって
あなたの外からは
時に大きく
違って見える。
その本は、
失っても
失っても
失っても
失っても
消えない。
読書好きなまこと
「ここはこうなってこうなるからこうなるんだよー、
オッケー?じゃ、次ねー」
カリカリカリカリ。
クラスの数学苦手勢が必死に板書する音が聞こえる。
先生の言ってることがすぐ理解できないから、とりあえずノートに写して、後から質問するなりじっくり考えるなりしなければならないからだ。
かくいうまこと自身もその一人なのだが。
まことは高一だ。
今年の春入学したばかりのぴちぴちJ Kというやつである。
塾に恵まれ、親の頭の良さがそこそこ遺伝したおかげで県でトップの進学校に入学した。
周りはもちろん秀才ばかり。
中学の頃はワークを丸暗記して定期考査で高得点を取るだけで頭が良いと言われた。
それが中1からできる子はあまりいないからだろう。
そして中1の頃からその方法をして、高得点をとり、周りよりも頭が良いと思われた。
人は、周りと異なるものが個性となる。
中学の頃は周りに頭が良い子が少なかったから、「頭が良い」というのが1つの個性として成り立っていた。
だが、高校は違う。
同レベルの学力をもつ集団なのだ。
もう、「頭が良い」は個性にはならない。
そもそも中学の頃言われていた「頭が良い」は本当の意味での頭の良さではない。
ただ暗記するだけなら誰でもできる。
真の頭の良さとはなんだろう。
それはまだまことにはわからないが、、、。
ともかく、そうなってくると、まことの個性は何もない。
個性のなさにまことは結構悩んでいる。焦っている。
一体どうしたらいいんだろう。
そして今、さらに大きな問題がまことにふりかかろうとしている。
中間考査である。
中学の頃は根性で一夜漬けでもどうにかなったが、高校ではそうはいかないことはわかっている。
なんせ県トップの進学校である。
中間考査がそんなに甘いわけがないだろう。
「キーンコーンカーンコーン、、、」
「きりーつ、れいっ」
「ありがとうございましたー」
スマホで音楽を聴いてるとき、ボタンが長押しされ、ボリュームが徐々に上がるような感じで、まことの耳に皆の話し声が入ってきた。
帰りの準備を済ませ、席に座ってぼーっとしていると、
後ろの方から声が聞こえてくる。
「ねー、物理どんくらい勉強してる?」
「一応昨日初めてワークやった、結構むずいねあれ」
「だよね、物理ってさーどうやって勉強」
もうワークしてんのか。はっやいなあ。
まことは聞き耳を立てるのを中断し、頬杖をつきつつ考える。
でも、もううかうかしてられない時期だよなあ。
最近休み時間も勉強してる人増えてきたし。
嫌だなあ。
この前受験が終わったばっかなのにまた勉強かよ。
そもそも毎日予習が大変すぎるから中間の勉強とかできねえよ。
予習に加えて課題もあるからマジでくそだわ。
「さ、ホームルーム始めるぞー」
「きりーつ、、、」
「ただいま、、、」
「おかえりー」
学校が終わり、家に帰るとまことはソファーに身を投げた。
母は最近ハマった韓国ドラマを見ていた。
「ねえ、お母さんが高校の頃って勉強どのくらい頑張ってた?」
まことはソファーに顔を埋めたまま聞いた。
「ぜんっぜん。定期考査の前日だけ、ワーク暗記しまくってたよ。一夜漬け。」
「へえ」
一夜漬けねえ。リスク高すぎるよなあ。中学と違って留年とかあるし。
あーでも勉強したくねえ。勉強っていうか暗記がめんどくせーんだよなあ。
「ああー、暗記めんどくせーーーー」
ソファーの上で仰向けになって呟く。
なんか昔の方が暗記力あったような気がするんだよな。
ま、そりゃそうか。
そりゃ今より昔の脳の方が容量の余裕あるに決まってらあ。
昔は絵本の文丸々暗記とかしてたもんなあ。
ふと、立ち上がり、自分の部屋の本棚を覗いてみる。
久しぶりに小さい頃大好きだった絵本を読んでみる。
亡くなってしまった子供がどうにか母に自分の無事を伝えて安心させようとする絵本だ。
子供の健気さと母親の愛情と親子の絆。
あたたかいストーリーで絵本とは言えど侮れない。
気づいたら泣いていた。
あー、自分、だいぶ弱ってんなあ。
思ってたより、新しい環境というのはストレスを与えるものらしい。
「こういうときは、、、」
「まことっいい加減本読むのやめてっ!」
母がなんか叫んでいるが、やっぱ、好きなことを思いっきりするっきゃないよな!
何時間没頭しただろう。
前ハマった全ての本を読み返している。
美少女が見事な推理で事件を颯爽と解決するミステリー小説、
少年とタイムトラベルによって過去から来た少女との儚いラブストーリー、
悩みの持つ中学生が集まって励まし合い、慰めあってそれぞれの夢を見つけて歩み出す友情物語、
きつねのキャラクターがバカなことばかりしてて爆笑できる児童書。。。
だんだんと元気が出てきた。
やはり、好きなことをすると元気が出る。
母の忠告もことごとく無視。
お風呂にも入らずにずうっと読み続けた。
ふとスマホで時間を確認すると、もう真夜中の一時だった。
と同時にクラスラインの通知に気付く。
「なあ、明日数学単元テストだよなあー?他クラスに聞いたけどめっちゃむずいのに90点合格らしいよ」
まことの顔は顔面蒼白になった。
一夜漬け決定である。
シンプルに私の好きな本を紹介します。
私の好きな本は、雨穴さんの著書「変な家」です。
分類的にはホラーに当たるのかな?
でも、お化けとかではなくて奇妙で怖いとかそんな感じです。
なので、心霊が苦手な方でも全然読めます。
私も心霊系は苦手だけどスラスラ読めました。
そして、話のほとんどが登場人物の会話文で構成されているのでとても読みやすいです。
また、「奇妙な家の間取り図」がテーマなので図も多くて、「文字がたくさんなのは読むのがしんどい…」「いつも話の途中で訳が分からなくなる」という人でも、読みやすいです。
ページをめくるたびに想像が膨らんでゾクゾクするし、驚くような展開が次々と訪れるので読む手が止まらなくなります。
ホラーが苦手な人もそうではない人もめちゃくちゃ楽しめる作品です!
ぜひ手に取って読んでみてください。
「好きな本」
好きな本と言われると、僕は絵本が好きです。
子供に読み聞かせる物だと侮るなかれ。
読んでみると、思った以上に話に引き込まれます。
絵本と言うのは、簡単な話なのではなく、分かりやすくまとめられた物語なのです。
読んでみると、思った以上の名作があるかもしれませんよ?
いま
好きな本
じつは
忘れていた本
けれど
思い出した本
ひとつ
覚えていた詩
たどって
戻ってきた本
ずっと
好きな本
もう
離さない本
「好きな本」
君が読んでいる本の表紙をこっそり覗いたんだ。
図書館で同じ作者の違う本を借りた。
話しかけるきっかけの1つになればいいと思って。
……この人の本、全部面白いな。
/「好きな本」
“ 好きな本 ”
良さそうな本を見つけた 。
読みたい 、 ってよりは雰囲気が好き とか その物自体に惹かれる
的な 。
そーゆー好き だった
「なに ?その本気になるの ?」
「いや 、そんなことないよ 。 ただ落としそうになっちゃって 。」
立ち寄った本屋でその本を手に取って友達に聞かれ
咄嗟に嘘をついてしまった
後日 、 恋人と本屋に来た 。
「この本良さそう」
君が手に取った本は 、あの時俺が気になった本だった
「うん 、いいと思う」
「じゃあこれにする!」
この子は 、 感性があう 、
その事実が何よりも嬉しくて
この子だけは何があっても大切にしようと思った
もし私が「好きな本はなんですか?」と聞かれたら即答出来る。それは母の形見の魔導書だ。この魔導書には私に必要な呪文がすべて載っている。朝寝坊しない呪文、皿洗いを自動でする呪文、失くしたものを探し出せる呪文、今までいろんな呪文に助けられてきた。この魔導書は大切な形見であると同時に私の生活の一部でもある。
私の母は魔法の研究職についていた。昔の呪文の解析から魔法の自作までなんでも出来るすごい人だった。母が作った魔法は一般の家庭にも普及しているほど簡単で使いやすく使用者を選ばない魔法だった。母の魔法には他人を思いやり博愛主義的なところがある母の人柄を反映したようなものが多かった。
私はそんな優しい母が好きだった。母の声で紡がれる呪文も撫でてくれる優しい手も、目が合った時の柔らかい笑みも全部が大好きだった。
母が居なくなったのは私が11歳の時だ。
-途中-
付き合ってどれくらいと考えればある程度長くそばにいるのだが、その殆どが遠距離だったため、こうして部屋に入るのは初めてだったりする。
散らかっているけれど、なんて本当に口だけで。
綺麗に整頓された、こざっぱりとした部屋。
物持ちが良いのか、それともあまり持ちたがらないだけなのか。
分かるのはビデオ通話から見えた世界は実は存外広かったこと。
棚に並べられた賞状を眺めては、彼の抱える今が自分の理想とする行動を丁寧になぞるようで、とても嬉しく、こそばゆく、誇らしかった。
そしてその棚にささっている痛みのある本は『好きな本』なのだろうか。
何度も手に取り、読み込まれ。
どんなに生活リズムが変わろうと変わらない本。
そんなささやかなことですら滲み、こみ上げるものがあって。
自分が知る彼は。
まだほんの表面でしか知りえなくて。
あまりにも俺たち二人の間には時間が足りなくて、歯痒かった。
「好きな本」と言うお題を見て
最近は本を読んでないな、と。
昔は山田さんの作品が大好きで新しいのが出るたびに本を買い読んでた。
本を読んで初めて泣いたのも山田さんの作品。
けど最近はまったく活字を読まなくなった。
電子書籍で購入してもなぜか読み進まない。
これを機会に本屋で文庫を購入して読んでみようかな。
#好きな本
好きな本を数冊も挙げれば
自分の性質というか傾向というか
何かがバレてしまう気がするのですが
どうでしょうね
人間悩みが尽きない。
人間苦痛が過ぎない。
人間鈍痛が増さない。
誰かが言った、時間が解決してくれる。
周りはそうかもしれない、周りは。
私はそうじゃない。きっとね。
誰かが言った、痛みも必要だ。
けど鈍い痛みが続くのも、鋭い痛みが突如来るのも、私は耐えられない。
私はそんなに強くない。きっとね。