『好きじゃないのに』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
すき きらい すき きらい
すき きらい すき きらい。
きらいで終わった花占い
も一つ花をとってきて やりなおした花占い
きらい すき きらい すき
きらい すき きらい すき。
きらいじゃないけどすきでもない
花占いですきが出ると なんとなく嬉しいぐらいの君
あいつのことは好きじゃないのに、なぜか気になってしまう
なんでもできる、なんでも持ってる、いいよなそれ
お前がいると俺は霞む
モノクロの世界 色鮮やかな世界
〝好きじゃないのに〟
好きじゃないのに
いつも気になっている
むしろ嫌いないのに
ムカつくのに
どうして、私の視界に入ってくるの?
「好き」じゃないのに「好き」と言わないよ
キミの事を知れば
知る度に好きになっていく
自分でも分からないくらいに
キミの魅力に惹かれているの
見た目も性格も全て好みのタイプ
なんて思う相手はいないって
ずっと思ってたのに‥巡り会えた
矛盾を抱えて生きている気がする。
理想はあるはずなのに
それを回避するみたいに言い訳が出てくる。
変わることに大きな期待があって
変われなかったら自分を責めてしまう。
もう戻ってこない昨日と真っ暗な明日。
なんとか生きてる今。
向き合えますように。
何でこんなに胸の奥が痛むんだろう。たった一言、君が「私たちは親友」だって言っただけなのに。その通りだ。私たちは親友。私が君を友人として以外に好きな訳、無いのに……。好きになっちゃいけない筈、なのに……
***
「私たちは親友」そう言った時に貴女の顔に影が差した気がした。そんな筈ない。証拠にその影はすぐ取り払われて、私の大好きな笑顔で「当たり前じゃん!」と返ってきた。そんな勘違いをしたくなる位に、私は貴女を好きになってしまったのだなぁ……。
例えば。
鳥が優雅に飛んでいるとき。
例えば。
小さな子どもの泣き声が聞こえたとき。
例えば。
とてもとても背の高い人を見かけたとき。
例えば。
大っ嫌いな虫を見つけたとき。
ついつい、目で追う。それはただ自然と、無意識に。聞こえた音を、触れた温度を、見つけた色を、把握するために視界が動く。犬が動いてるものを追いかけるのと同じように。きっと、これは生き物の習性。
だから。
「お前、見すぎ。惚れてんの?」
「自惚れんな、バーカ」
この見慣れた笑顔が頻繁に視界に映るのは、そういうこと。自然の摂理。生存本能。未確認であることを拒む、心臓の訴え。
だけど。
世界から外す程、嫌ってはいないんだよ。
なんてことを、伝えようとも思わなかった。
【好きじゃないのに】
彼女はなんであんなに自分が嫌われることが怖いんだろう?
どう見ても彼女は周りのひとのことが好きじゃないのに。
思い出の側面は
今日の積み重ねでしかない
見たことのない明日や未来なんかより
よっぽどお馴染みの
いつからか分からないくらい昔から
一緒に歩いてきた「今日」という日の積み重ね
喜んでいたのは本当か
苦しんでいたのは本当か
迷っていたのは本当か
付き合っていたのは
夜にすれ違ったのは
一緒に暮らしていたのは
本当は好きじゃなかったのは
嫌いと言い切ってしまったのは
夜の波の音を二人で聴いていたのは
桜並木道を手をつないで歩いていたのは
朝日刺す眼の痛みに耐えて家路につくのは
卒業したのは
涙を流していたことは
ホントウだったのか
今日を積み重ねた。
「好きだ」と言った。
確かに、そう言った。
【好きじゃないのに】
「好きじゃないのに」
そう これはあんまり好きじゃないよ
どちらかというと苦手かな
嫌いとまではいかないけどさ
まあ正直がまんしてたかな
それでも
大好きなキミが好きなものなら
ボクも好きになるかと思ったんだけど
でも無理するのやめたんだ
え?なんで今さらって?
だってさキミはもうボクのこと
好きじゃないんだよね
新月みたいだな。
それをわざわざ探したりしない。探したところで見つかりやしないのだし。
気づいたらいない。いなかったことに、ふと気づく。
そうやって、いないときにばっかり、気づくんだよ。
わたしにとっての君って、そういう感じ。
君のこと、好きでも嫌いでもない。
でも、君がいない、ってことばかり、気になるんだ。
#好きじゃないのに
わたしは。
楽しくないのに、面白がるふりをした。
好きじゃないのに、とにかく、笑っていた。
わたしは、そういう性質だ。
本当に厭になる。
「あら、お客様は帰ったの。すっかりむくれているわね」
「……最初からむくれているわよ」
「うん。じゃあ、お茶にしましょう」
あなたの長くてきれいな髪がなびく。
わたしのこんな性質を知っているのは、あなただけ。
あなたは、なにもかもつまらないわ、大っ嫌いなの、ってぶすっとしたわたしに笑いかけてくれる。
厭な気持ちが、少し、すうっと軽くなる。
淹れたての紅茶を飲みながら、向かいに座るあなたのことを考える。
ねえねえ、わたしね。
あなたとお話するのは楽しい。
あなたに笑いかけるのは好きよ。
わたしの、唯一のお友だち。
『好きじゃないのに』
テーマ:好きじゃないのに #133
私のことをいじってくる
彼のことが好きじゃないのに
視線では彼のことを
自然に追いかけている
恋なんてしたことない
漫画みたいにときめいたり
小説みたいにイベントが発生するわけでもない
アニメみたいにキラキラ輝く王子様に
惹かれたりもしていない
ただ隣の席に座る
私をいじってくる
たまに少し思いやりのある行動をする
クラスの男子に今日も振り回される
別に君のことなんて好きじゃない。
頑固だし、一人で突っ走るし、どんくさいし、おまけに服のセンスはダサいし。
でも、仕事熱心で、何でも一生懸命になって、自分のことよりも他人のことばっかり優先して。
そんな君が心配で、気になって、目が離せないなんて。
(僕もどうかしてるよね…)
隣に座る彼女を見やる。
今日の飲みの約束に遅れてやってきた彼女は、大好物の芋焼酎をたらふく飲んで気が済んだのか、うとうとと眠りはじめていた。
ここのところ、仕事が大詰めでろくに寝ていないと言っていた。相当疲れが溜まっているのだろう。
(仕事熱心なのはいいけど、もうちょっと自分のこと大事にしなよね)
だらしない顔で寝こける彼女の頬をつつく。
一瞬顔を顰めたが、起きることはなかった。
「ちょっと起きなよ。こんなところで寝ても疲れ取れないでしょ。」
今度は肩を揺すってみる。
うーん、と何か唸っていたが起きる気配はない。
(よくもまぁ、無防備に寝てられるよね…)
なんだか疲れている彼女を無理に起こすのも忍びなくなり、すやすやと眠る寝顔を眺めるだけに留める。
どこでも寝られるこの子の図太い神経が少し恨めしい。
寝落ちる前に、「今日会えるのすごく楽しみだったんですよ!」と嬉しそうに話していた君の顔が頭に浮かんだ。
「僕も楽しみだったよ」
さっき返せなかった言葉が、今になって自然と口に出た。
君と会えるたび、嬉しいと思う。一緒に過ごす時間を楽しいと感じる。君のことが大切なんだと思う気持ちが何なのか、僕は気づいている。
だけど、素直じゃない僕は、どうしてもそれが伝えられないままだ。
人の気持ちには聡い君だ。きっと僕の気持ちなんてとっくにわかっているだろう。
「…別に君のことなんて、好きじゃないんだからね。」
早く起きて僕に構ってよ、という気持ちを込めて、未だ目を覚さない君の額にデコピンを喰らわせた。
好きじゃないのに、好かれそうな態度取らない
好きじゃないのに、思わせぶらない
好きじゃない人に、告白されたとき
好きな人に、叱られた…
テーマ「好きじゃないのに」
好きじゃないのに
この人はこう考えて、こう想って、こう行動して、今はこうで、きっとこの後こうするだろう。
その理由はこうで、こういうことがあったからだ。
これは僕の推測、あるいは想像、はたまた空想かもしれない。それはその人に対する、紛れもない、何かしらのの想いだ。
名前を付けるなら「愛」かもしれない。
あだ名をつけるなら「情」ともいうかな。
「好き」は不思議。
好きになって、恋して。
愛してほしくて、恋愛して。
愛されたら、愛して。
愛情が生まれて、好きが分からなくなっていく。
愛から目覚めて、情が残る。
好きじゃないのに。
心変わりして、愛が離れていく。
恋をしている時が、一番幸せで、一番残酷だった。
愛に溢れている時、一番辛くて、寂しかった。
情が残ったこの時、あなたの全てが分かる気がした。
ちゃんと愛せなくて、ごめんね。
好きで居てくれて、ありがとう。
ごめんね。
もう、あなたに僕がしてあげられることはないのかもしれない。ごめんね。
どうして背中を探しちゃうんだろう。
きっと、好きじゃないのに。
シーツの擦れる音に目を醒ます。
あの子の笑う夢を見た。
気怠い腰と、咽せ返る汗の匂いが嫌でも現実を思い出させ、私は枕に顔を沈めた。
好きじゃないのに
ベッドに腰をかけ、服を着てコーヒーを飲んでいる彼氏が、裸のまま寝ていた私の髪を撫ぜてくる。
「……起きた?」
黒い髪を白いシーツに無造作に散りばめながら寝返った私は彼氏の顔を見上げた。
「おきた、……何時?」
「10時。帰る?」
起き上がって、こくんと頷く。
「シャワー浴びてくる」
あくびを一つして伸び上がる。腰近くまで伸びた長い髪は汗を含んで気持ち悪い。今更恥じらいなどなく裸のままで、ラブホテル特有の知らない音楽が流れる明るい部屋を進み、浴室に向かう。
彼氏はもう済ませたのだろう。「行ってらっしゃい」と言ったきり、付いてくる気配はない。
かこん、
と響く浴室のドアを閉めて、シャワーから湯を出し頭から浴びる。
心地良い。
私は彼氏のことが好きなわけではない。告白されたから付き合った。あの子の、好きな人だったから。
あの子——伊原 梨恵は私の親友だ。高校二年生の時に出会い、地元の同じ大学に進学した。そして、彼氏とは大学で出会った。軽音サークルでベースをやっているという、一つ年上の少しお調子者な彼に、梨恵は恋をした。そして彼は私に恋をしたのだ。梨恵を愛する私に。
梨恵は私の全てで、私は梨恵に愛されたかった。しかし叶わなかった、だから梨恵の愛する者に愛されることで満足する事とした。
それだけだ。
だから私は、今日も好きでもない男に抱かれ、あの子の嫉妬も何もかも、全てを手中にする。
シャワーの音が、私の体を伝って床に滴る湯が、世界を包み込む様だった。
————嗚呼。
あの子の笑顔が見たいと、ただただそう願う。
必死になって笑って
笑って、笑って、笑って
好きじゃないのになぁ
君も、笑うのも、何もかも。
好きじゃないのに
ラウールって名前を聞いて
ハガキ職人のラウールくんと名前が同じだから
アイドルとか好きじゃないけど応援したくなる。
R.N ラウール