好きじゃないのに』の作文集

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好きじゃないのに』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

3/26/2026, 5:30:12 PM

好きじゃないのに


――別に、好きじゃない。

それは彼女の精一杯の強がりだったと、後になって知った。

生まれた時から一緒にいることが多かった彼女。互いの親が親友で、家族ぐるみでの付き合いが彼女との距離を近くさせていた。
例えるのならば、しっかりした妹のような存在。頼られるより頼ることの方が多かったせいか、彼女のことを強い人だと勝手に決めつけていた。

「はぁ……」
「何だよ。辛気臭ぇな」

ぱしん、と丸めた雑誌で友人に頭を叩かれた。

「痛い……」
「痛くしてねぇよ。何なら本の角でやってやろうか?」

ベッドに突っ伏したまま、顔だけを友人に向ける。抗議の視線は、しかし半眼になってマンガを構える友人には通用しなかった。
それも仕方がないことだ。何しろこのやりとりは、これで三回目になるのだから。

「何回も言ってるけどさ、うじうじしてるくらいなら会いに行けばいいだろ」
「簡単に言うなよ」
「幽霊屋敷が怖くて近づけませんってか。なっさけねぇな」
「――幽霊屋敷って言うな。あいつに失礼だろ」

ぼそぼそと反論すれば、友人は盛大に溜息を吐いた。適当にマンガを手に取り、読み始める。
繰り返したやり取りに、付き合うことすら面倒になったらしい。
それでも帰らずここにいてくれる優しさに、心の中だけで礼を告げる。毎回何かある度に付き合わせてしまっているが、それに対して文句を言われたことはない。面倒だという態度を隠されもしないが、話を聞いてくれるだけでもありがたかった。
枕に顔を埋め、溜息を吐き出す。友人にも呆れられながらも、まだ行動する勇気が出なかった。

彼女とは生まれた時からの付き合いだ。しかし、彼女の両親が仕事で海外に行ってしまってからは、以前のように常に一緒に遊ぶことは少なくなった。
両親も自分も、旅行や食事に誘うことは何度もあった。最初は誘われるがままだった彼女は、けれど次第に何かと理由をつけて断るようになっていた。
無理に付き合わせてしまう訳にもいかない。それに何も知らなかった幼い頃と違い、成長した自分たちが一緒にいるのも、落ち着かないのだろう。そう考えて誘う頻度が減り、いつしか前のように泊りがけで遊びに行くことも、家に誘って一緒に食事をすることもなくなってしまった。
他の友人たちと同じように、会えば話をして別れる。そんな前よりも軽い関係が続いて、彼女の家に遊びに行くこともなくなってしまった。
だから、という訳ではないが、離れている間に彼女の家にはある噂が付きまとうようになった。

――彼女の家は呪われている。化け物が住む家だ。

最初その話を聞いた時、何かの冗談かと気にも留めなかった。
どこかの家と間違えているのだろう。彼女の家には何度も行ったことがあるが、一度も恐ろしい体験をしたことなどなかった。
けれども話は消えることはなく、次第に彼女が心配になった。
彼女は今、家に一人きりだ。もし化け物が家にいたとしても、彼女を守ってくれる人は誰もいない。
そう思ったら居ても立っても居られず、以前のように彼女を家に誘うようになった。
しかしどんなに誘っても、彼女は頷いてくれなかった。昔好きだった料理やお菓子の話題を出しても、よく一緒に遊んだ場所の話をしても、視線を逸らして今は好きじゃないと答える。
ならば彼女の家に行けばいいと思うのだが、行くための理由が思いつかなかった。

「――なぁ」
「何だよ」
「どんな理由だったら、女の子の家に行けると思う?」

何も思いつかず、結局友人にアドバイスを求めた。

「――は?」

横目で見る彼はあからさまに眉を顰め、疲れたように息を吐き出し頭を振る。
マンガを置いてこちらに向き直る友人に合わせ、体を起こして彼の方へと向いた。

「そもそも何で、そいつの家に行きたがんだよ」
「そりゃあ、心配だから……もし本当に変な化け物がいたら、助けてやらないと」

友人の真っすぐな視線の強さに、思わずたじろぐ。それでも何とか答えると、彼はその答えを鼻で笑った。
不快に眉を寄せ、睨みつける。しかし友人はどこか馬鹿にしたように、唇の端を歪めて笑った。

「今更?つかず離れずの距離で、気が向いた時に声をかけるくらいだったくせに?」
「それは、だって……何に誘っても好きじゃないって言うから、無理に付き合わせることないって、そう思って」
「その好きじゃないって言葉を、深く考えたことはあんのか?」

指摘され、けれどどういう意味なのか分からなかった。
好きじゃないということは、文字通りの意味ではないのだろうか。好きじゃないのに付き合わせてしまうのは悪いと思っていたが、本当は違うということなのか。
戸惑う自分に、友人は呆れた目をする。鈍いな、とぼやきつつ、口を開く。

「家族ぐるみの付き合いがあるからって、少しは遠慮するもんだろ。それに自分の親はいないのに、お前の家族団らんを見せつけられたら、余計に寂しくなるんじゃねぇの」
「そんなの……言ってくれたら……」
「お前、言えるのかよ。毎回誘われるのは申し訳ないし、両親がいないのを実感して寂しくなるので遠慮しますって……余計に気を遣わせるだけだって分かってて、普通は言えないだろ」

何も言えず、俯いた。
そんなこと、言えるわけがない。彼女の性格を考えると、余計にだろう。

「好きじゃないって精一杯の強がりを真に受けて距離を置いてたんだ。このままそっとしとくのがいいんじゃねぇの」

確かに、今更元に戻るのは難しい。けれどこのまま離れていくのは嫌だった。
本当に嫌じゃないのなら、もっと一緒に色々なことがしたい。出かけたり、食事をしたり、遅くまで話していたかった。

「というかさ。今のままでも十分距離は近いだろ。何でいつも隣に張り付いてんだよ。普通は会話をするのに手を繋いだりしないもんだぞ」

友人の言葉をどこか遠くに聞きながら、彼女の家に行く予定を考える。
折角だから、何か手土産に持っていこう。最近できた洋菓子店のお菓子と、映画のチケットはどうだろうか。

「おい、話を聞け。何一人でにやにやしてんだ」
「なぁ、女の子が好きそうな映画って何だろうか」
「は?そりゃあ、そいつの好みもあるだろうけど、恋愛ものとかか?……って、まさかお前……」

友人の顔が引きつっているが、気にしてはいられなかった。
早く彼女に会いたい。少しでも長く側に居たかった。

この時、彼女とのこれからを想像し浮かれていた自分は、彼女の家で待ち受けている恐怖に気づくこともなかった。
一人きりで寂しかった彼女を支えていた人形。それが自分の最大の障害になるのだとは、今はまだ欠片も予想はできなかった。



20260325 『好きじゃないのに』

3/26/2026, 3:16:43 PM

【好きじゃないのに】

insa lawa mi li kama seli li kama telo tan seli sina.
seli sijelo sina li pana e pilin pona tawa mi.
tan ni la mi ken ala lawa e mi.
tan ni la uta mi li pana e kalama sewi.
ni la mi pilin pona ala.

luka mi li len e uta mi tan ni:
mi wile e ni: uta mi li ken ala pana e kalama.
sina lukin e ni la sina toki e ni:
“o weka e luka sina tan uta sina.”
mi toki e ni lon anpa luka mi:
“... mi ken ala.”
“ni li tan seme?”
“... mi wile ala e ni: sina kute e kalama mi ni.”

tan ni la sina luka e sinpin mi sama suwi, li toki e ni:
“mi wile kute e kalama sina la sina ken ala anu seme?”

sijelo sina li kama poka mi la mi pilin mute e sina.
seli sina li pona. kalama sina pi sama ilo tenpo li pona.
oko mi li kama jo e seli en telo lili tan pilin pona.
tan sina la mi kama seli mute.

tan ni la
luka sina li kama jo e luka mi la mi ken ala weka e luka sina.
uta mi li pana e kalama sewi pi wile ala mi tan ni: luka mi li weka e uta mi.
taso mi wile ala len e ni.
mi awen jo e luka sina, sama mi pana lili e mi tawa sina.
ni la sina kalama lili sama pona kepeken pilin sina.

mi lukin e ni la,
kalama mi li pona ala tawa mi. taso lon tenpo ni taso la ni li kama lili:
ona li ike ala tan ni: ona li pona tawa sina.

3/26/2026, 2:13:17 PM

『好きじゃないのに』
好きじゃないのに
好きなふりをする人はいるよね
かなり

嫌いじゃないのに
嫌いなふりをする人はいるよね
たぶん

それっていったいどんな人
ただのツンデレじゃなさそうだ

3/26/2026, 1:34:07 PM

好きじゃないのに

昭和の子供
好きじゃないなんて言ったら
食べるまで同じものを出されたよ
にんじん ネギ 貝…

父が乃木大将の幼少期の逸話を語る
子供には迷惑な食の躾
乃木希典と同じ教育を施しているんだからと
自信たっぷりで一方通行の愛情をかけてきた

その結果か好き嫌いは皆無
外国も旅してきたが食で困った事はない

孫は平気で好きじゃないという
庶民が栄養面での代替品が選べる時代
好きじゃないのにどうして食べなきゃいけないの?と悪気なく口にする

一瞬マリーアントワネットの
パンが無ければお菓子(ブリオッシュ)を食べれば良いじゃない…が頭をよぎる

孫が食糧難に遭遇しないとも限らない
令和の一方通行の愛情は豆尽くしの食卓に姿を変える

3/26/2026, 10:20:09 AM

「ねぇ…ねぇってば!!」
「なぁに?」
話し掛けてる最中もその手は止まらない。
「あのさー…俺がピーマン嫌いって知っててわざとやってる?」
俺の目の前の皿には、下には美味しい他の食材も入っているだろう料理の上にこんもりと盛られた色鮮やかなピーマン。
せっせと自分の皿からご丁寧にピーマンだけ選んで俺の皿に運んでいたその手を止めてにっこりと微笑まれる。
「まさかこの僕が丹精込めて作った料理が食べれないとか、そんな事ないよねー?」
サクッとピーマンの山にフォークを刺してそのまま俺の口に差し出される。
それを俺は意を決して口の中に入れた。
口の中に広がる苦味。
やっぱりどうしたって好きじゃない。
何とか飲み込んで水で流し込む。
「美味しいだろ?好き嫌いはよくないぞ!」
にこやかにご機嫌な彼は言い放った。
それを恨めしそうに見つめる事しか出来ない。
反論したら何をされるか。
「…やっぱりお前のこときらいだ」
ひっそりと彼に聞こえぬように呟いた。
問題は残りのこの緑の山をどう攻略するかだ。
何とか彼の機嫌を直して回避する策を捻り出さなくては。
目の前にはご機嫌にピーマンを差し出してくる強敵。
にこやかなのが逆に怖い。
俺は何をして怒らせてしまったんだろうか。



              (好きじゃないのに)

3/26/2026, 10:01:13 AM

【好きじゃないのに】

「卒業おめでとう」

「ありがとう」

中学校の卒業式。
家は隣同士で、親も仲がいい。
物心がつく前から知っているらしい。
俺のほうが一つ上だが、変わらず仲はいい。

「また、先に行っちゃうんだね」
「しょうがないだろ」
「……頑張ってね、高校でも」
「おう」

手に持った卒業証書がズンと重くなる。

「……俺の第二ボタン、やるよ」
「え?」
「誰にも取られなかった、俺の第二ボタン」
「いいの?」

横顔がほんのり赤い。
力任せに第二ボタンを引きちぎって、渡した。

「……好きじゃないけど、もらってあげる。ありがとね」

                       fin.

3/26/2026, 9:57:21 AM

「……は晴れ。『ところにより雨』や祝福の花びらが降るでしょう」

 朝のニュースで天気予報をチェックするのが、仕度の最後。
 テレビを消して玄関へと足早に移動し、靴を選んで履いて、迷わずに長いほうの、UVカットも兼ねた傘を手に取る。

 まったく。いくら少子化対策待ったなしだからって国も、お狐様に頼むってのは、どうなのよ?

 で、「いいよー」とばかりに安請け合いした……のかどうかはわからないけど。
 お狐様はしっかり、国民への祝福を約束してくれた。

 この「狐の嫁入り」という名の祝福。
 無作為に、晴れの日の小雨とともに授けてくれるのだけれど、わかりやすく花びらを一緒に散らしてくれる、ということになっていて。

 その祝福を受けたくない者は、傘を差せばいい──そして。
 私は絶対に、その祝福を受けたくなかった。

 テレビやSNSで見た、祝福を受けてしまった人たちの話によると、どうやら、たいして『好きじゃないのに』相手と結婚に至ってしまった、そんな事例もあるのだそうで。
 そんなのって……それも出会いの一つ、だなんて私は、ちょっと怖くて割り切れない。

 祝福を受けて、24時間のうちにあなたは、お狐様のご縁で、運命の人と出会えるでしょう──って?

 喜びの声も多く、なーんて報道もあるけど、さ?
 みんな、本当に……どうかしちゃってるよね?



<つづく>
……かどうかは今後のお題と気分次第!

3/26/2026, 9:53:11 AM

好きじゃないのに久しぶりに目に入ってから
どうしても気になってしまう。

間違いなく好きではないし、
なんなら苦手だった気がする。

でも、どんなだったか気になってしまう。

カリフラワーの事が。

3/26/2026, 9:53:08 AM

好きじゃないのに

私は一週間に一度、本を買いに行く。今日は家への帰り道にたまたま見つけた書店に入った。そこでジャンルは問わずに色んなコーナーを見て行く。
-これじゃない。
-これでもない。
-あった!
やがて目当ての本を見つけて本を買う。本を買っても余り読めないし、まだまだ読みきれてない本も沢山あるのに、なんて考えて苦笑する。別に本何て好きじゃないのに。それでもこんな事をしてしまうのは彼女が好きだからだろう。

3/26/2026, 9:50:06 AM

『好きじゃないのに』

本当はね、僕は別に歩くのはそんなに好きじゃないんだよ。
疲れるの嫌いだし、虫もあんまり好きじゃない。

暑いのも好きじゃないし寒いのも好きじゃない。ちょうどいい気温が好きなんだ。だから、夏の夜の花火も冬の雪遊びも、特別好きなわけじゃない。

テレビもそんなに好きじゃない。色は見にくいし音はうるさいし、そのくせあんまり理解ができないし。

きれいな景色とかもあんまりよくわかんない。車酔いだってするしわざわざ知らない所に行くのは疲れちゃう。

でもなんでかな。

君とするお散歩は楽しいよ。歩くのも虫に出会うのも好きじゃないけど、でも君が楽しそうに隣を歩いてくれるのが嬉しいんだ。

君とする花火も雪遊びも楽しい。暑くても寒くても、君が隣ではしゃいで、「楽しい?」って聞いてくれる時の笑顔、僕好きなんだ。

君と見るテレビも好きだよ。僕が見てるのはテレビじゃなくて君だけどね。ホラー映画をみたらぎゅって抱きついてきてくれるの、すごく嬉しいよ。

君と行く旅行も楽しいよ。綺麗な景色とかはよく分からないけど、それをみてキラキラしてる君の目を見るのが好きなんだ。

ね、僕が好きなのは君なんだよ。

10年ちょっとしか一緒にいられないのにわざわざ家族に選んでくれて、名前をつけてくれて、僕の好きなものをたくさん考えてくれて、僕にとっては君がすべてなの。

だからね、好きじゃないはずの全部が、好きじゃないはずなのに、すごく大切なものになったんだ。

僕を家族に選んでくれてありがとう。

大好きだよ。

3/26/2026, 9:47:37 AM

駅前の愛用スーパーが全面改装で閉店して一週間。冷蔵庫がほとんど空になった。ギャグマンガみたいに、まじでなんも入ってない。
 仕事帰りに遠くの店まで行く気になれず、 休日の今日こそ買い出しに出るつもりだった。なのに予報はところにより雨。起きた頃に覗いた地面は乾いていたのに、ベッドでウダウダしているうちにざあっと強い音がした。雨雲レーダーを眺めても、一旦止んではまた降るような際どい雲行きだ。
 今日はもう、買い置きのカップ麺でいいや。部屋着のまま、もう一度ベッドにもぐりこむ。徒歩15分のコンビニに行くのさえ面倒だ。頼りにしてたものが消えるダメージに、じわじわとやられている気がした。
 ところにより雨なんて一番タチが悪い。いっそのこと一日ザーザー降っていてくれればまだ諦めもつくのに。
 カーテンの端を引っ張る。変に明るい窓を雨粒が伝い、水滴同士がくっついて星のようにスッと流れた。

 いっそのこと思い切り嫌わせてくれたら、まだ諦めもつくのに。


『特別な存在』『ところにより雨』

3/26/2026, 9:47:04 AM

誕生日に父親から、もらった参考書
誕生日に母親から、もらった文房具

勉強は好きじゃないのに、普通に友達と同じようなゲームが欲しかったけど、嘘をついてありがとうといった。

両親は理想の子供を見てるだけで自分という個人を見ていない。

辛かったけど、笑うしかなかった、
悲しかったけど、さらに笑うしかなかった、

結局、あの人たちは理想の育成ゲームをしてるだけ
量産型の感情表現。

この世界を好きでいなきゃ
嘘つきとしてだけども

あぁでも、

こんな世界

好きじゃないのに

[好きじゃないのに]

3/26/2026, 9:45:50 AM

『好きじゃないのに』

好きなことと向いていることは違う。

好きなのに上手くできないことよりも、好きじゃないのに上手く出来てしまうことを仕事にしたほうがいい、と聞いたことがある。
それが自分に向いていることなのだと。

特に好きでもないのに、何故か縁がある物事もある。
選ばずにいた道に誘導されているような。
まるで誰かにお膳立てされているような。

それを好きになれたら、良い方向に向かうのだろうか。
それとも、好きになった瞬間に上手くいかなくなるのだろうか。
難しいなぁ。

3/26/2026, 9:45:13 AM

貴方がた
を見てるよ
悪態を
吐く合間
もタイパは
忘れない
ひと1人
1年間
どれほどの
汚れたこと
実行し
忘却炉へ
数えて
覚えておく
そんな仕事
シュウショクキボー

隙だらけで
嫌なとこだらけ
日々だらけて
また泥だらけ
好み分ける
歯がゆいたわけ
でも好きだね
あまのじゃくだね

おとこめせんの
おんなごころ
おんなめせんの
おとこごころ
もうほどぼどにしよ
ところどころ
わかりあえよ
まったくよ
みじかくてはやいな
うぬのこころ
かこつけきめつけた
うぶなこころ

隙だらけで
嫌なとこだらけ
日々だらけて
また泥だらけ
この身、分ける
歯がゆいたわけ
でも好きだね
あまのじゃくだね

3/26/2026, 9:44:21 AM

《好きじゃないのに》#21 2026/03/26
※『超かぐや姫』二次創作小説

 別に、なんとも、思ってなんか。

 ノイズカット機能をオンにしたイヤホンを耳に突っ込み、参考書を開くために机にかじりつくその背後で、確かに何かがせわしなく動き回るその気配を肌越しに感じながら…
 その存在を無視し続けようとして、失敗していることを悟って、彩葉は深いため息をついた。
 あえて伏せていたスマホを手に取り、時刻を確かめる。まあ、確かめるまでもなかった。鼻腔から刺激してくる、食欲をそそる何かの匂い。夕食の時間だ。私が定めたものではないけれど。
 ああ、今日は食費がいくら飛んだのだろう。
 この先の遠い未来のことは分からない。けれども、この東京で一人で生きていく。誰にも文句を言わせず、完璧に。
 私が築き上げてきた、その完璧が、ある日出会った異物によって、少しずつ綻びかけようとしていて。その綻びを、今までの倍の努力で繕っていく。
 いつかは分からないけど、この奇妙な同居生活が終わるまで。努力して、努力して、努力して…いつまで、続くの、これ?
 そんな私の心配をよそに、我が家の炊事担当(自任)が夕食を知らせる為にか、私の肩を叩いた。
 その、手のひらから伝わる人肌に、私はハッとした。

 あの日、確かにこの手で抱いた、赤ん坊の温もり。
 この災難の始まりであるところの、いと小さき存在は、確かに何かを私に求めていた。
 救い?ううん、そんなんじゃない、深い、何か。
 私しかいなかった。私だけに求めていた。私だけを、求めていた。
 だから、ミルクをやり、オムツを替え、あやして、寝かしつかせて。
 好きとか、嫌いとかじゃない。

 ただ、愛しい。そう、思ってしまって……

 イヤホンを、外す。
「いーろーはー、ごーはーんー」
「はいはい、今行く。今日は、何?」
「ハンバーグ!」
「ハンバーグ?」
「そう!フレッシュラムハンバーグ」
 知ってるハンバーグだと思ったら、また知らないハンバーグだった。でも、味は保証出来るはずだ。だから。
「あり、がとう……」
 この狭いプライベート空間で、誰かに伝えるはずが無かった、言葉。
「どういたしまして!」
 デヘヘ〜と照れ笑いをするかぐやの笑顔を見て、思う。

 好きなんかじゃない。
 でも……
 この私をもってしても、言語化出来ない、想い。

 いつか、それを伝えるべき言葉を。
 理解する時が、来るのだろうか。

3/26/2026, 9:43:48 AM

口を開けば、嫌なこと言ってくる。小学生かというような態度なのに。勝手に視界にズカズカと入ってきて。そんなのは、苦手だ。

 時々私のこと分かっているようなことを言ってくる。いざという時には、気の利いた態度をしたりして。油断ならない。

 でもある時、いつもとは違う表情でいるのを見かけた。はっとした。瞳が奥深く見えた。

 気がついたら、こちらから目で追うようになっていた。どこにいて、何をしているのかなんて気にしている。全然、好きじゃないのに。


「好きじゃないのに」

3/26/2026, 9:35:24 AM

どうしても嫌われたくなくて、
言葉を選んだり、君の口癖を真似したり、
メッセージを送る時も、
長すぎたら気持ち悪いかとか、他の人には
気にもしないようなことを気にかけたり。

嫌われたくないだけだと思ってた。
好きなわけじゃない。好きじゃないのに、
ってずっとずっと、追いかけて、

ああ、好きなんだな。って気づいてしまった。

テーマ:好きじゃないのに

3/26/2026, 9:29:09 AM

好きじゃないのに。

青い瞳の来客編8

「……やっぱり人間は信用できない!あなたの元には行かない!!」
トルコ猫は拒否した。
「……そうか…。それなら仕方ない…。では、君の脱出プランを聞かせてもらおう」
僕は質問した。
「……そんなもんはないよ!あるわけないがない!ノ−プランだよ、ノ−プラン!」
「ハァ?なんでないんだよ!」
「俺たち猫はネズミなどの小動物を狩るのが仕事。考えて何かをするのはあなた方人間の役割でしよ?」
「お前はプランAが通用しなかったら、後は選手任せの帝拳ジムより酷いじゃないか!WBCボクシング世界バンタム級タイトルマッチで、那須川天心が井上拓真に負けちまったじゃねえかよ!天心を応援してたのに…。僕は井上一家は好きだし、尊敬してるよ。井上尚弥さんは無敵の偉大なチャンピオンで人格者だし、お父さんの真吾トレ−ナ−も素晴らしい。なのに、なぜ、弟の拓真は結婚しているのに、合宿に愛人を連れているのを容認するんだ?ここは尚弥さんも、真吾さんも激怒して別れささなあかんやろ?奥さんが可哀想だよ…。僕が言う事ではないけど奥さんを大事にしたれよ!そこが残念でならない…。だから拓真は好きじゃない!ちなみに天心も浮気したからよろしくないけど、独身だからまだマシかなっと思ってね…」
「……旦那、本題から外れてます」
「僕も分かってはいるんだけど、こういう話をする相手がいないのよ…。じゃあ、ここから本編に戻ろう…。僕は今から15分この場を離れる。脚立はそのままにしておくから、逃げろ!分かったな!じゃあな!」
僕はそう言うと脚立から降りて、ホテル内に姿を消した。
15分後、僕は駐車場に戻ってきて脚立を片付けた。
これで一件落着だ。
良かった…。
僕は満足して屋根を見上げるとそこにトルコ猫がいた。
「なんでそこにいるんだよ!逃げろよ!!」

続く。

3/26/2026, 9:21:31 AM

ドキドキと心拍数が上がっていく。

彼を見ただけでするこの動機は、きっと怒りによるものだ。
何かとあれば声をかけてきて、特に用事もないのに構ってくる。
構ってちゃんばりに私にちょっかいをかけてくるのだ。

教室の中で、廊下を歩いている時、登下校ですれ違った時、エトセトラ。

いつからか、あまりのちょっかいぶりに声を荒らげたことがある。
彼はビックリして、その日一日ちょっかいをかけられることはなかった。
だが、収まったのはその一日だけで、次の日からまたちょっかいをかけられる日々が始まった。

だんだんとむかっ腹が立ってきた。どうして私がこんなに彼に構われ続けなければいけないのだろう。
イラついて無視をしたこともあったが、そういう時は応えるまで話しかけられ続けたので、今は何かしら相手にするようにしている。

私は休憩時間は読書をしたいのに、最近ではずっと邪魔され続けているから、それをする間もない。

相手にする度にイラついていたが、ある日。
親戚が亡くなったとかで、彼が忌引きで3日ほど学校を休んだ。

その3日間は驚くほど静かで、久し振りの静寂だった。
私は数ヶ月ぶりに休憩時間に本を開いた。
だが、内容が入ってこない。文字が滑るだけで、頭に中身が入っていかないのだ。
静かだった3日間、それは私を悩ませた。ずっと欲しかった時間がこんなに苦痛になることなんてあるのだろうか。

忌引きが明け、彼が復帰してきた。
またやかましい日々が再開した。

彼は少し沈んだ顔をして、また私にちょっかいをかけ続けた。
彼が普段の様子ではないことに私は訝しんだが、1週間もすると、彼はいつものハイテンションに戻っていた。
私はそんな彼の様子に少しホッとした。

またうるさい日々が続いている。

私はまたイライラしている。
心拍数が上がる。動機がしている。
これはイラついているせいだ。きっとそうに違いない。

彼が肩を叩く度、私の心臓はドクンと跳ねる。


3/26『好きじゃないのに』

3/26/2026, 9:10:21 AM

『好きじゃないのに』

好きじゃなくなったはずなのに

自分から別れを切り出したはずなのに

他の人のところに行ったのに

今になってあなたが心から消えてくれない。

他の人と見比べてやっと良い人だったって分かった。

自分の機嫌は自分で取れて、

倹約家で努力家で、

好奇心旺盛で多趣味で責任感が強くて、

心強くてお姉さんでいつでも味方で、

なにより一緒にいて1番楽しかったのはあなただった。

1番自分が出せるのはあなただった。

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