『太陽』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「太陽」(一行詩)
太陽光熱に足取りが遠退く
◆
自動で太陽光熱でお茶はあたたか~いにされました
◆
アメンボの水溜まり干上がりいく午後
太陽の光が陽だまりを作った。
私たちは、あの陽だまりには入れない。
牛のようにのびのび遊ぶ子もいれば、
犬のように駆け回る子もいる。
馬の女の子が私に手を伸ばしてきた。
手を取るととても暖かかった。
私も遊びに行きたいと
踏み出そうとすると貴方が着物を引っ張る。
『行かないで』と言わんばかりに着物を引っ張る。
いつになったら暖かい場所に行けるの?
皆は知らないが私達は呪われている。
❧
フルーツバスケットより
【太陽】
今での他の誰とも違う
あいつは太陽みたいだった
私を月で例えるなら
あいつがいなきゃ輝けなかった....
「三十七度……」
天気予報が知らせる最高気温にげっそりと呟いた。
今日の仕事の予定は外での聞き込み。ターゲットが贔屓にしている店などを訪ねて歩こうと思っていたが、あちこち動き回るにはしんどい気温の高さに、外へ出るのを躊躇してしまう。
けれども、昨日も同じ理由で予定を変更している。
そう毎日延期にもできないし、依頼の消化は早いに越したことはない。
仕方がない。今日は諦めて外へ出るか。
「うわ~。今日も外は暑いんだね。気を付けて出掛けておいでよ~」
決心してのそりと立ち上がれば、隣に転がる相棒からふわふわとエールを送られた。
こいつは良いよな。外に出ないんだから。
「まったく他人事みたいに言いやがって」
「だってしょうがないじゃ~ん。その分、こっちの仕事はきっちりやるからさ!」
どでかいソファーに寝そべって、ノートパソコンを弄る姿は何とも優雅なものだ。
これから猛暑の中へ繰り出す自分とは対照的に余裕な様に、ついつい嫌みの一つや二つ言いたくなる。
しかしながら、こいつの言う通り。こればっかりは代わりようがないことなので諦めるしかない。
仕事はシビアにこなしたいスタンスの俺だって、流石に吸血鬼のこいつへ、日中の聞き込みに行って来いと言うほど鬼ではない。
人間にとっても連日死にそうな暑さだが、こいつにしてみればちょっとした日差しでさえも命取りだ。
だから、ここは適材適所。
俺が足を使って聞き込みをする間、相棒のこいつには、SNS関連のネット絡みから集められる情報を探るように任せている。
本人曰く、「引きこもりスキルを駆使した情報収集は大得意」だそうで。
実際にそれで、なかなか精度の高い情報を見付けてくるのだから侮れない。
そういう訳で、俺らにとっては利に叶った役割分担なのだ。
お互いに納得した上でのことだから、いくら酷暑でも、炎天下の外へは俺が行くしかないのである。
「なあ。たまには交代とか……」
「じょ、冗談でしょ!」
「だよな」
無理な相談なことは分かっていた。俺らしくない、女々しい冗談でも、何となく言ってみたかっただけだ。
まずいな。弱気に拍車がかかる前に、とっとと出掛けて終わらせて来るとしよう。
「太陽もたまにはお休みすればいいのにね」
「本当にな」
見送る相棒に手を振って、涼しい事務所を後にした。
(2024/08/06 title:047 太陽)
私には イカロスの羽が生えていて
今なおあなたを 手に入れたいと
太陽
あの人を言葉で表すと、太陽だった。
みんなを平等にあたたかく照らし、その光の下にいれば何からも救われるような気すらする。
誰かが光のあるところには影があると言ったが、私の知る限り、あの人自身にはそんなものはなくただひたすらに、光であった。
そして、太陽は一人でも輝くことができた。私が、誰かがいなくても。
その強い光が眩しくて、耐えられなくて。
私には遮光板越しに見ることしか叶わないのです。
太陽のような奴だと言っていた。
その場にいるだけであたりを照らし出し、導いてくれる存在だという。
そんな奴が自分を変えてくれた、勇気を出させてくれたと彼は言っていたが
自分にとっては、そのお前こそが太陽だと言ったら---笑うだろうか。
『太陽』
神覧試合の勝者は神への捧げ物として体を割かれ心臓を取られる。幾千もの奴隷の手によって組み上げられた神殿に神官が恭しく“それ”が入った小壺を供えた。神殿の真上に輝く太陽。それがこの国で崇められる絶対の神であった。
神覧試合のことは今でもよく思い出す。
「お前は生きろ」
組み合ったときに最初に言われた言葉に俺はまんまと動揺し、足を掬われて敗者となった。俺がつい最近に妻を娶ったことを相手は知っていたのだろう。地に伏しながらも心の奥底に湧いたのは悔しさではなく安堵であり、勝者には感謝とそして言い表せない罪悪感を抱いた。
太陽へと新たに焚べられた薪は燃え尽きれば捨てられ、次の薪が望まれる。あれから数年が経っていた。妻は泣き崩れていたが、何も知らない幼いこどもは試合へと向かう俺に小さな手を振った。
私たちその重力に惑わされつかず離れず熱に絆され
太陽
太陽が燃えている
私のベスト接待ソングである。
社会人になり、色々な世代の人とカラオケをする機会が増えた。
上司との飲み会や接待時のカラオケは選曲がとても大事。
色々歌った中で、自分ではこの歌が1番しっくりきている。
■選曲ポイント
①なんか聞いたことあるかもと思ってもらえる。
(口ずさんでくれたら最高)
②場の雰囲気が明るくなる。
③1曲目にふさわしい。
(誰も歌わない場合のみ、1番に歌うようにしている)
④会話している人の邪魔にならない。
(ちょうど良い騒がしさ)
⑤歌いやすい\_(・ω・)コレ重要!
(無理なく歌える、実はヘタ)
まだまだたくさんある。
こんな素晴らしい曲と出会えて良かったと言うお話でした。
まぁ、どんな歌を歌うかより、どうやって相手の曲を聞くかの方が多分大事なんだけどねー
太陽
星が輝くの太陽があるからだ。
人の心が輝くのも太陽があるからだ。
おっと、この太陽は空にある太陽のことじゃない。
隣にいる大切な人のことだ。
我々はみな、星なんだ。
小さくも歪な形をしても、色が無くても...
もちろんひとりだと輝きが小さくて綺麗に輝けない。
でもそんな星を輝かせてくれるのが太陽という存在。
親でも友人でも恋人でも...
人の心にそれぞれ太陽は必ず存在している。
例え心がだろうが、曇りだろうが関係ない。
隣に太陽がいるだけで晴れるんだ。
私はあなたの太陽になりたい。
ここまで言って手を差し伸べる。
傷だらけの君は何それと笑いながら私の手を取った。
私がいる限りその星の輝きを止めさせやしない。
語り部シルヴァ
「タロットに『太陽』があるから、変わり種のネタ盛りだくさんだと思ったんよ」
発雷確立の予測と雨雲レーダーを交互に確認しながら、某所在住物書きは弁明した。
去年は「太陽」の光を受けて光るサンキャッチャーの物語を書いた。 今年はどうすべきか。
ちょっとシャレたエモいハナシを書こうとしたら前回は酷く爆死して、結果として上記を投稿したが。
「子供、対立の融合、幸福、新しさ、不調、衰退、忍耐力の欠如。あと『気が置けない相手』に『物事を甘く見る』。色々書けると思ってたんだがな」
なんでこんなに物語が閃かないんだか。加齢と己の程度である。物書きはため息を吐き、発想の不調を「太陽」逆位置のせいだとカードに押し付けた。
「カムバック忍耐力と幸運幸福」
――――――
多くの都道府県で30℃以上が続く今日このごろ、いかがお過ごしでしょうか。
暑い太陽が憎らしくなってくる夏の盛りに、こんなおはなしをご用意しました。
最近最近のおはなしです。都内某所のお話です。
某稲荷神社敷地内の一軒家に、人間に化ける妙技を持つ化け狐の末裔が、家族で仲良く暮らしており、
そのうち末っ子の子狐は、善き化け狐、偉大な御狐となるべく、絶賛修行中。
ごはんを食べて、いっぱい遊んでいっぱい人間を見て、不思議なお餅を売ったりお母さん狐の茶葉屋の看板子狐をしたりして、よく寝て。
善良に、幸福に、すくすく成長しておりました。
昨日はひょんなことから手水の中にボッチャンして、手水の上で遊んじゃいけないと学習しました。
多分数日で忘れます。コンコン子狐、子供なのです。
さて。天気ぐずついて、太陽なんか見えてるんだか見えてないんだかの東京です。
そのくせ湿度はちょっと高めで朝から真夏日の気温。要するに、街の中は蒸し暑いのです。
それに比べて子狐の神社は、深めの森の中。湿度はどうにもなりませんが、木々と草花のおかげで気温はちょっと低め。若干過ごしやすいのです。
コンコン子狐、そんな神社の敷地内の、お父さん狐が手入れをしている薬草庭、ハーブガーデンで、
黄色くて大きくて、ちょっとだけアサガオに似てなくもない花が咲いているのを見かけました。
カボチャです。 カボチャの雌花です。
カボチャの果肉は数種類のビタミンとそこそこの食物繊維を含み、カボチャの種はポリフェノールや豊富なミネラル、α-リノレン酸なんかが含まれます。
要するに、美味しくて健康に良いのです。
「カボチャだ!」
コンコン子狐、黄色い太陽みたいな明るい花を見て、ウキウキびゅーん!駆け寄ります。
「カボチャのお花だ!」
狐は肉食寄りの雑食性。お肉も野菜も大好き。
なによりこの子狐は不思議な不思議な稲荷の狐なので、カボチャの煮っころがしの美味もパンプキンポタージュの幸福も知っているのです。
キラキラ明るい太陽の、カボチャの花がしぼんだら、まんまる丸いお月さま。カボチャの実が顔出します。
雄花雌花の補足情報こそあれど、甘くて美味しくて万能な、まんまる野菜が実ります。
コンコン子狐は今まさに、月が出る前の太陽が咲いたのを見ているのです。
このお花は、どんなカボチャになるのかしら。
「最近はあっついから、冷たいスープがいいなぁ」
なんて言ったっけ。れーせースープ、冷製スープ?
いやいや友達の化け狸の、和菓子屋さんに横流しして、おいしいカボチャのお菓子も良いかも。
子狐コンコン、未来の甘味を想像して、尻尾をぶんぶんバチクソに振り倒します。
お母さん狐が子狐をお昼ごはんで呼びに来るまで、
子狐コンコン、黄色いカボチャの花を愛でて、幸福に遊んでおりましたとさ。
どうも占いによると日曜日に産まれた私は太陽っぽい人間らしい。
そもそも太陽っぽい人間って何やねん。
眩しい、元気、明るい、暑苦しい、うるさい。
ちょっと連想してみたものの、自分の目指している理想像とは程遠いもので。
クール、冷静沈着、落ち着いている、穏やか。
恐らく私とは生涯相容れないキーワードだろう。
人は自分に無い要素に憧れを抱く生き物だ。
今の私が正にそう。
太陽は太陽なりに良い所があるのだから自信を持ちなさいと言われても、暑苦しいものは暑苦しいのだ。
そんな部分を好きになれと言われても、それはまるでアレルギーのようなもの。無理に喰らうと命に関わるレベルで拒否反応が出る。
だから私は太陽は苦手だ。
しかし苦手なりに共存するしかない、半ば諦めにも似た感覚を抱く。
自分の中のアレルギーにも似たそれを抱えて、死なない程度に今日も生きる。
『太陽のように眩しいあの人』
あの人は、僕の太陽だった。
ある日、僕の太陽は、僕のそばから姿を見せなくなった
まぁ、わかりきってたことだ。
でも、僕は君の影だったのに
こんなにも輝いていたのに。でも、今の君は、すごくきれいだ。
今ならわかることだが、太陽なんかなかったのかもしれない。君は、本当の太陽を、君をみて欲しかったんだね。
『さよなら、僕の愛しい君』
『第一温暖化』
ある寒い寒い冬の日だった。おばあさんと二人、焚火で温まっていた。突然、火が光始めた。そして、火が消えた。そこには、小さな赤ん坊がいて、おぎゃあおぎゃあと泣いている。私たちはその子を育てることにした。太陽の様に明るい子に育って欲しい、という意味を込めて「あかり」と名付けた。あかりは燃え盛る様にすくすくと成長した。そして、とても美しい子に育った。あかりは異性から大変人気だったが、見向きもしなかった。それでも諦めない五人の男がいた。どんなものでもあかりのためなら持ってくると男達は言うので、あかりは変わったものを頼んだ。一人目の男には燃えない布を、二人目の男には蒸発しない水を、三人目の男にはどんな熱にも耐えられる木材を、四人目と五人目の男にはとても暑い環境でも育つ植物と動物を、持ってきてほしいと言った。男達は、一生懸命探したが見つからない。なので、男達は普通の布や木材を持ってきて、嘘をついた。あかりは気づいているのかいないのか、それらを全て受け取った。その晩、あかりから話があると言われた。「私は、地球人ではありません。太陽に住む者です。遠い昔、太陽も地球のように住める環境でした。しかし、どんどん暑くなり、水は蒸発し、干からびてしまいました。私はその頃生まれました。そして、太陽を救ってほしいと地球に送り込まれました。でも、この地球では温かい太陽が欠かせないことを知りました。それと同時に、ここに太陽を救える技術がないことも悟りました。私は、藁にもすがる思いで男に頼み事をしましたが、やはりだめなんだとわかりました。」思わずおばあさんと二人、聞き入ってしまった。「そして、この星では太陽が救えない上に温かい太陽を大切にしている以上、私に太陽を救う選択肢はありません。明日、私は過去の太陽に強制送還されます。最後の別れを告げたくて、話をしました。」そんな、明日であかりに会えなくなるなんて。おばあさんは泣いている。「二人の御恩は絶対に忘れません。ありがとうございました。それではお休みなさい。」あかりは部屋を出ていってしまった。
次の朝にはあかりはもういなかった。置き手紙には、「地球もお気をつけてください。」とあった。
愛おしきは 濃い木陰
燦燦と照る 湖面を滑れ
拙き音色は リコーダー
___________
今日の脳内BGMは、「手のひらを太陽に」でした。「ぼくの血潮」という普段は使わない言葉が生きている実感があって特に好きです。今確認のために検索して、やなせたかし先生が作詞者であることを知りました。なるほど。大人になってからアンパンマンマーチの歌詞に涙ぐんだ私が好きなわけですね。「時は 早く 過ぎる 光る星は 消える だから 君は いくんだ ほほえんで」
ピアノを習っていた私は芯からインドアな人間ではあるのですが、夏の太陽が作る木陰の下で演奏できる楽器に憧れがあります。ウクレレやギターも憧れるけれど、久しぶりに誰もが持っているリコーダーを練習するのも悪くはないかもしれません。
はじめ湖ではなく海にしようかと思っていたのですが、プラスチックに溢れた砂浜の記憶が頭から離れずやめてしまいました。楽器練習する気になんないですよね。あれは。焼石に水だし、偽善と言われそうだ等と思いながらも行く度にゴミ拾いをしてしまいます。
美空ひばりさんの愛燦燦のお陰か、燦燦という言葉も好きです。英語で太陽がSUNな偶然もなんだか嬉しくなります。
三浦大知さんの燦燦も好きだし、星野源さんのSUNも好きだから、私太陽の歌も結構好きなんだなぁと新たな発見にもなりました。太陽よりも月の歌が好きなのだと思い込んでいました。
8月に入ってから急に暑くなった気がするの私だけ?
日差しが強くて、カラッとした空気がホントにあつい
13時、14時頃なんて太陽が天辺で涼もうにも日陰が存在しないから外なんて出歩けない。
今から外出予定あるのに、太陽が恨めしいわぁ
太陽
俺にとって太陽が出ている時間帯は、眠くて体が重い時間帯だ。
自分でもどうしてなのか分からないのだが、夜の方が体が軽くて楽なのだ。
だが、残念な事に夜更かしはできない。なんてたって親が2段ベットの下で寝ているのだ。本当は妹が眠る場所なのだが、嫌がって父親と眠る場所を交換している。
まあそれで諦める俺じゃない。それに、外で猫の友達が待っている。ちゃんと去勢された地域猫だ。俺はムンと呼んでいて、いつも一緒に縄張りをパトロールする。
ムンが歩く場所はとても広範囲で、街灯がない場所もザラだ。おかげで俺は毎日ハラハラする。
でも、こうしてムンと歩いて、月を見たり、星を見たり、草むらを通ったりしていると、どんどんしがらみから解き放たれていくようで、俺にとって太陽みたいに輝かしい時間なんだよ。
でもこの事は俺とムンだけの秘密だ。なんてたってバレたら親に怒られて、ムンとの散歩を禁止されてしまう。それだけは絶対になってほしくない。
まあ、暗闇とか小道とかに行くのは勘弁してほしいけどな。
8
【太陽】
最初はとても暖かくて心地の良いもの
凍えた心を溶かし
孤独に寄り添い温めてくれる
けれど手を伸ばして近付こうとすればする程に
その熱に灼かれ苦しくなる
それでも
それが無くては生きられない
決して
無くてはならないもの
夢も理想も憧れも
大切なものはきっと太陽のようなもの
わたしにとっての太陽のような人。
あなたに近づくためだったら、
この翼など、溶けても構わないわ。