『太陽』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
火なんてそんな半端なものじゃない
炎なんてそんな生易しいものじゃない
まるではじめからなかったかのようにどんな闇夜も厳然と焼き尽くす
私達がその太陽なんだ
『太陽』
わたしは月なんだな。
誰かを光らせるのはできるのに、1人では輝けない。
全てにおいて出来損ないだなって感じ。
だからこそ、太陽のような貴方に惹かれてしまった。
わたしには勿体ないぐらいの人材で、
常日頃から '' 隣を歩くべき人はわたしじゃないよなー、''
って考えてしまう。
人はどうも自分と似た人を選ぶ傾向があるようだが、
わたしはそれに逆らっている。自分と逆の人に惹かれた。
でも、何処か通ずるものがある気がしている。
「太陽」
太陽
ジリジリの照りつける真夏の太陽…照り返しも、容赦無くまとわりつく…
青空には、真っ白な雲と、眩しい太陽が浮かんでいる…噴き出す汗と、煩い蝉の声、時々吹く熱風…得も知れないといイライラと、肉体的な疲労とで、心身共に押し潰されそうになる…そんな、いつ果てるとも知れない夏の一日を、せせら笑うような、容赦無い夏の太陽が、恨めしい…
約束
沈んだほうがいいのよ。
日が沈んだあとのほうが涼しかったな、貴方を君と呼んだとき、もうあの川辺にはいなかった私は、朱に白の斑点の浴衣を脱ぎ捨ててしまったの。それは過去にしてしまったみたいに。泣いていたのよ、私は。貴方が来なかったから。まだ呆れたわけじゃないの。
そう思って見上げた空はまだ太陽に包まれたままで、振り返れば、君が遠くに見えた。
今更今更なの?って泣きたいし叫びたいけど、また閉じ込めちゃうの。日が沈まない今ならまだ貴方と呼び直せるのね。
月下美人
溶けてしまいそう、キラキラして、目に染みる光なの。それ以外、どこに目をやればいいのか、緊張しちゃうの。太陽みたいな貴方だから溶けてしまいそうなのかもしれないけれど、私が溶けてしまいそうなのは太陽みたいな貴方じゃない。夜、月のように静かに囁く貴方なの。
太陽が消失してから3年。人工的な光源を見上げながらあの生命力に溢れた暑さを思い出した。
光源からの熱は完全制御されており、あの頃のように死を肌に感じる程の暑さはもうない。
耳をつんざく程の蝉の鳴き声はもう聞こえない。あの頃を知る人間の記憶の彼方と映画等の作品の中にあるだけだ。光源は日本全土を覆うことはできなかった。財政難と材料不足により作物を作る範囲だけだ。
その代わり家庭用の窓型スクリーンを導入している。ところもある。俺の家にはそんな高価なものはない。農業をしているのでその時浴びるし、問題は生じていない。
太陽が消失して最初の頃こそ恐ろしかったが、慣れというのはすごいものだ。
家庭用の光源がない人たちは一週間に数回サウナのように太陽を浴びれる施設に通っている。保険適用なので格安で使用することができるが、それでも痛い出費だ。
日に焼けた肌は富と健康の象徴となった。
まあ俺は「富」とは無縁だが……
早く俺の太陽を見つけたいよ。
あなたは燦燦と輝く向日葵
アウェーな鉢で根付きほころぶ
♯太陽
振り向いて笑う君。
顔には涙が伝っていた。
泣き笑い。
そんなに美しい表情を私は他に知らない。
拝啓、太陽のような君へ。
感謝を込めて。
【No. 20 太陽】
太陽
陽の光に誘われて
眩しさに手をかざす
暖かな光が活力を与えてくれる
太陽はいつだって
暖かくて眩しいけれど
恋しい時とそうじゃない時がある
ジリジリと照りつける日差し
アスファルトがゆらゆらと動く
最近の太陽は暑すぎる
もう少しお手柔らかにお願いします
太陽
太陽のように輝いてみたい
みんなから注目されたい
そんな思いが私を駄目にする。
作品No.128【2024/08/06 テーマ:太陽】
※半角丸括弧内はルビです。
「なんで」
目の前には、もう動くことのない、彼の身体。私が、私だけが、非現実な世界にいるような、感覚がした。でもそれが、錯覚だってわかっていた。
これは、現実だ。いくら私が認めたくなくても、目の前のこれは紛れもなく本当で本物だ。
「なんで、あんたがこうなってんの」
彼の声が、頭の中で響いている。「夢蘭(ゆら)は、僕の太陽なんだ。いつも輝いてて、照らしてくれて、導いてくれるから」——そう、言っていた彼の声が。
「太陽——か」
頭(かぶり)を振って、私は笑ってみせた。現実逃避? それとも、彼に心配かけまいとしての行為? どちらも、違う。
これは——自嘲だ。
「あんたにとって、私が太陽だったみたいに」
私の中で、いつも輝いてて、照らしてくれて、導いてくれたのは——他ならぬ、あんただったよ。それはずっと、変わらないと、代えられないと、思っていたのに。
「私にとってあんたも、かけがえのない太陽だったよ」
月が好きで
太陽は苦手
私は自分のことを、そう思ってた。
だけど、君は
太陽みたい。
眩しくて
熱くて
私をジリジリ灼いていく。
初めて気づいたよ。
私、太陽が 好きだ。
【太陽】
最近は毎日外に出てて年々暑さは増すけどここ3年の夏休みは外にほとんど出てなくて数分歩くだけでこんなに暑いんだって思って外に出て太陽に照らされているのが今じゃなんとも思わないのが少し怖くて冷房のきいた涼しい部屋でネットの友達と何時間もゲームをしてた俺はもう居なくてゲームすらほとんどやりたいとあんまり思わなくなっちゃって色々なものがゆっくりと変化していってそれに誰も疑問を持たず馴染んでいくのが悲しい。全部暑さのせいだよきっと、そうしよう、
太陽
『太陽』
嫌気がさすほど眩しい光が自身の肌をジリジリと痛めつけていく。満遍なく塗ったはずの日焼け止めは汗で流れ、熱気に圧倒される毎日。早く夏を終わらせてくれと何度願っただろうか。
「アンタも暑いでしょ」
日傘を左に如雨露を右に。石となった彼に水を浴びせる。中身が全て空になったのを確認し、熱を帯びた石の上にタオルを敷き座り込む。
「今年は特に暑いよ、ってこれ去年も言ったっけ?」
同じような言葉を繰り返している気がする。
「雲の上は涼しい?自分だけ楽してホントずるい」
日傘で隠しきれない靴に熱がこもる。黒なのもあって火傷しそうなほど暑くなっていた。
「じゃあそろそろいくね」
日傘を地面に置き、彼に抱きつく。
太陽より暑い熱が体に少しの跡を残した。
太陽
太陽でもいつかは、熱を失う。
その熱を失うのかは、いつかはわからない。
人間も同じだ…
日差しが強くなる時間が続く中、不意に空気が、いや、気温が下がった気がした。
彼女が空を見上げると、少し前まで広がっていた青い空、強い光を放っていた太陽が見えなくなっている。
彼女は、この天気に心当たりがあったので、バイクのスピードを上げた。
そう思っていると、どんどん空の色が暗くなっていき、ぽつりと雨がヘルメットに当たる。
車で出かければ良かったな。
今から会社に取りに行っても、会社に着く前に下手すればこの雨がやんでしまう可能性もあった。
そう思っていると、雨はどんどん酷くなっていく。
このまま走るのは、転んでしまうかもしれないと思った彼女は、屋根があるところにバイクを停めて雨宿りした。
「暑過ぎるから助かるけれど、こんなに降るのはつらいなー」
雨に当たった時間は長くはない。だがしっかり濡れてしまった。バイクで走っていたのも酷く濡れた原因のひとつだ。
「雨、凄いなー……」
止むのを待とうと思っているが、少し身体が冷えて行くのを感じた。
スマホを取り出して、雨が止むだろう予想時間を確認する。彼女が考えていた時間より長い。
この場所で雨宿りを続けると、風邪をひいてしまいそうだった。
彼女はどうしようかなと、思考をめぐらせつつ、少し離れた高いビルが視界に入った。
そこは恋人の務めている病院。小さく病院の裏口が見える。それくらいの距離だ。
だが彼は救急隊と言う群を抜いて忙しい仕事をしているので、連絡する相手からは除外する。
社長に連絡しようと連絡帳を動かしている時に呼出音が鳴った。
「わっ、びっくりした!」
表示されたのは彼の名前で、驚きの反射で通話ボタンをタップしてしまった。
「は、はい!」
『うわ、びっくりした!』
「あ、すみません」
『いや、こっちこそごめん。滅茶苦茶早く出るから、びっくりしたしちゃった』
「たまたまスマホを出していたところだったんです」
額から流れる雨を拭いながら、彼の言葉に答えていく。思いもよらず聞けた恋人の声に心が温かくなっていった。
『そうなんだ……ねぇ、もしかして外にいる?』
「えー……っと、はい、外にいます」
雨宿りしていると分かったら、きっと迎えに来ると言う。優しいから絶対に言う。
なんとか平気だと伝えようと、彼女は頭をフル回転させた。
『どこにいるの?』
「え、あ、大丈夫ですよ」
『俺、どこにいるって聞いただけだよ』
先回りした回答は、大丈夫じゃないと伝えているのと同じだった。
そして、病院から出たであろう救急のサイレンが通り過ぎた。
彼女に嫌な予感が走る。
「えーっと……」
『そこから動かないでね』
「え!?」
通話がぷつんと切れる。
どういうことだと彼女は混乱した。
しばらくすると、見覚えがある車が目の前に停まった。
「みーつけた」
青年は満面の笑みで迎えてくれた。
「どうして……?」
「知りたいー?」
彼は隣に乗るように促しながら、いたずらっ子のような笑みを向ける。
もうここまで青年は来てしまったのだから、彼女は降参だなと思い、急いで車に乗った。
「実は電話する前に、先輩から君が雨宿りしているの聞いてたんだ」
「は!?」
「救急隊の車、帰る時はサイレン鳴らさないからね。気が付かなかったでしょ」
驚きと戸惑いで言葉に詰まっていると、更に青年は楽しそうに言葉を続けた。
「俺、裏口から探しながら電話してたんだよねー。肉眼で見つけられる距離だったから迎えに来ちゃった」
「き、来ちゃった、じゃないですよ」
彼女は嬉しい反面、彼の時間を使わせてしまった事に、申し訳なさが心に広がった。
「お仕事、大丈夫ですか……?」
ほんの少し驚いた青年は手を伸ばし、彼女の頬に触れてくる。
「休憩時間だから大丈夫。それに俺が来たくて来たの」
休んで欲しい。
私のことは後回しでいい。
そう伝えたい気持ちで溢れる。でも、きっと彼はそれを望まないだろう。それは分かった。
だから彼女は、ごめんなさいの気持ちを、ありがとうの気持ちに変換した。
「ありがとうございます」
一瞬、戸惑った表情を見せる彼。だがすぐに、全力で笑みを返してくれた。
それは、この雨に負けないくらいの太陽のような笑顔。
彼女が、どうしようもないくらい大好きな笑顔を。
おわり
お題:太陽
・5『太陽』
ねえさんを外に連れ出して散歩する。
私はねえさんから寿命を少しずつ頂戴し、若返る。
ねえさんは歳を取り、
以前よりずっと私のねえさんらしくなった。
私は以前のねえさんのような少女の姿になっていく。
体力と知性がある。
「あなた、大丈夫なの?」
まだ、彼女は完全にボケてはいない。
ええ、何が?
「だって吸血鬼は太陽が苦手ってきまってるでしょ」
ええ、ええ、そうですね。
でも私は吸血鬼じゃありませんよ?
「そうなの?ならお散歩できるわねえ」
【終わり】
太陽が
照らすあなたの
髪の毛は
朝日に揺れる
ユリの花びら
太陽
やあみんな、人類は衰退しつつあるけど人類を常に見守り支えているものって何か分かるかな?
自然?地球?母なる大地?笑えるね。
正解はそう、常に僕たちの上から見下ろし照りつける太陽だね。
て事で私は今から太陽に成り代わります。そして僕は天から君達を見下ろしその愉悦を楽しむよ。
そしたら早速ロケットに乗って宇宙に行ってくるよ。
ロケット内は無重力状態で液体も球体になってふわふわしているね。とても愉快愉快、でもこうしている間も私は夜もすがら本当になれるのか漠然とした不安に駆られるのだ。あのお天道様に成り代わることは出来るのかな?
うわ!考え事してたら液体が顔についちゃった!
ガボガボガガ…溺れ…溺…
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太陽
太陽が輝いているから、地球が誕生した。
太陽が輝いているから、大気、海、空、緑、生物がうまれた。
太陽が輝いているから、私たち人間が誕生し、心も産まれた。
太陽が輝いている、太陽が守ってくれてる地球は、今どうなってるのだろう。
沢山のひまわりが、輝く夏。
小さな太陽の分身が、私たちに語りかける。
いっぱいいっぱい輝いて、あなたたちを光輝く世界に導くから、地球という奇跡の星を大切にしてね。
テーマ︰太陽
あなたは太陽。わたしの太陽。
わたしは月。あなたの月。
どちらが欠けては輝けない
いつかこの人生が終わって
離れ離れになってしまっても
私はあなたを見つけにゆくよ
どれだけ遠くにいても
惹かれ合って輝くから
だから待っていてね
わたしの太陽
2024年8月6日
私を見つけてくれてありがとう