『太陽』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
貴方がいない夜はひどく寒くて。
あなたが明るくなればなるほど、影は濃く深くなっていく。
いつまでその熱を分け与え続けてくれるの?
/「太陽」
『お互いが』
貴方は血の赤で、私は太陽の赤。
そう言われることが多かったわね。
でも、私が太陽なら貴方を照らすことが出来る。
自分に流れている血が太陽にかざせば見えるように。
いつだって貴方の光になれるわ。
いつも貴方を照らすことが出来る。
お題:《太陽》
夜の足音 陽を染めて
黒き憧憬 脳を侵す
遠くで獣の咆哮が 黒き太陽の再来と成る
まだ夜明けを 待ち侘びて
境に触れた 爪先が
先を急かして 動かない
首を絞めた 掌
後ろ指を指す 人差し指
顔を隠した 嗤い声
両の足首を掴む 十の指
胴に絡んで放さぬ 無数の腕
声を塞いだ 両の掌
門が閉まる 彼を見た最後の夜
亡いた 太陽を待ち侘びて
黒き太陽の再来を
偽の者だと 心臓を刳る
黒き憧憬は芯と成り その身を侵す
川の向こうに 太陽を知る
夜明けの足音 夜を染めて
いつしか色付いた太陽 隣にはタカラモノ
伸ばした手に 無数の腕が絡みつく
崩れた足場 初めての涙は海の味
お題【太陽】
タイトル【海が綺麗だったのに】
あなたは、海であり太陽。
この星の力。
そのもののようなパワー
身体も心も人生すらも
冷えきった時に、命の熱さに
気付かせてくれる。
そうして、何度でも
踏み止まることができるの。
あなたは、私の太陽。
手が届けば、焼け落ちてしまう。
たとえ、どれほどの距離があろうとも
月夜に憂う、日々が続いても
あなたは、私の太陽。
きっとまた出会いたい、唯一無二の存在。
【お題:太陽】
#太陽
「やっぱり君を例えるなら太陽なんだろうね」
「いきなりどうしたよ?」
傾けようとしたタンカードを置いて隣を見れば、こちらをじっと見つめているそいつと目が合った。
「いきなりってわけじゃないさ。君は君自身が考えている以上に色々な人の運命を照らしてる太陽なんだなって改めて思った、それだけさ」
「いやいや、そんな大袈裟なことしてねえし……てか、なんだお前さん、もう酔っ払ってんのか?」
ちょうど吟遊詩人の歌が終わったらしく、ついで出てきたのはジプシーの楽団たちだった。彼らは一様に珍しい楽器を持っていて、その調律を念入りにしているらしい、ポロポロという弦楽器独特の音が酒場の賑やかさに上手く溶け込んでいる。
そうして調整が終わった頃に、楽団から一人の若い踊り手がすっと出てくる。一見すれば華奢な男性のようにも見えるその人はしかし、よく見れば艶かしい肢体をもつ女性のようにも見えた。そんな人物が酒場にいる客全員へ向けて恭しいく一礼をすれば、纏う装飾がシャランと涼しく澄んだ音を立てる。
それが合図なのか。打楽器の人物がリズムを打つと異国の不思議な曲が流れ出し、それに合わせ踊り手が華麗な踊りを舞い始めた。
「そう、だね。少し酔ってるのかも知れない」
時折体をしならせ、激しくだが淑やかな舞踏を異国情緒あふれる音楽に合わせ踊る踊り手をじっと見つめたまま、そいつはまるで吐息づくみたくほろりと言葉を紡ぐ。
――その横顔が何故か知らない人間のように見えて、無意識のうちにチッと短い舌打ちを漏らしていた。
「人に意味深な話を振っときながら、テメェは綺麗な姉ちゃんみて鼻の下伸ばしてんじゃねえよ」
そう言いながら持ち上げタンカードを傾け中身をぐびぐびと呷る。
そんな自分の言葉を拾ったらしい奴はこちらに向き直すと、ふはっと小さく吹き出した。
「君、ほんっと面白すぎだよ」
「けっ、こっちはなぁんにも面白くねえっての」
飲み干し空になったタンカードをいささか乱暴にテーブルに置いて、それから自分と奴の間にあるナッツの盛られた皿に手を伸ばすと、むんずと鷲掴みにした。そして掴み取ったナッツをポイと口に放り込みガリガリと噛み砕く。
「まったく、そういうところはまだまだ子どもか」
「へーへー悪ぅございましたねー」
ヤキモチなんてみっともないと分かっていても、どうしてかこの男のあんな顔はあれ以上見ていたくなくて、子どもみたいな癇癪を起こして奴の気を引いた。やってることはガキがやるそれと変わらなくて、我ながらウンザリする。
「まあいいさ。君がそうするのは……、みたいだしね」
だからその時、やつがボソリと呟いた言葉を拾い損ねた。しかも空きっ腹に火酒をかっくらったせいで、いつもより酔いが回るのが早い気がする。それでも何とかまだ呂律が回るうちに奴へ、何か言ったかと問うてみた。
「いや、何も。それよりここは君に貸しでも作っておこうかな?」
それをさらりとかわした奴はカウンター内にいる店員に水を頼み、また自身も追加の酒を頼んでいた。
「らしくない酔い方をするんじゃないよ、君も」
「……悪ぃ」
そう言って店員から渡された水の入ったグラスをこちらに手渡しつつ苦笑する奴の顔はいつもの奴で、それになんだか申し訳ないと思いつつも、どこかホッと安堵の息をついている自分もいたことは否めなかった。
そうしてそれから自分と奴は互いの現況や、これからの事を話し合ってのち、東の空が白み始める少し前にその酒場をあとにするのだった――。
なんでそんな明るいの
なんでそんな君は綺麗なの
どうして空高く目立って居られるの
綺麗なのに
綺麗だねって言わなきゃ行けないのに
言えない
正直に言うことが間違ってるみたい
メモしないと
当たり前のことが分からない
なんでみんなは分かるの
空気を読めって何
メモしないと
#太陽
〘テキーラ·サンライズ〙
―材料―
・テキーラ 30ml
・オレンジジュース 90ml
・昇りくる太陽のシロップ 2tsp.
・氷 適宜
・スライスオレンジ 1枚
―作り方―
①タンブラーの8分目まで氷を入れ、テキーラとオレンジジュースを注ぎステアする。
②昇りくる太陽のシロップをグラスに静かに注ぎ沈め、層を作る。
③スライスオレンジを飾る。
―備考―
※「昇りくる太陽のシロップ」は、最寄りの宇宙商店でお買い求めください。手に入らない場合は「グレナデン·シロップ 2tsp.」で代用可能です。
〘テキーラ·サンセット〙
―材料―
・テキーラ 30ml
・レモンジュース 30ml
・沈みゆく太陽のシロップ 1tsp.
・氷 1cap
・スライスレモン 1枚
―作り方―
① テキーラ、レモンジュース、沈みゆく太陽のシロップを氷とともにミキサーにかける。
② ①をグラスに注ぎ、スライスレモンを飾る
―備考―
※「沈みゆく太陽のシロップ」は、最寄りの宇宙商店でお買い求めください。手に入らない場合は「グレナデン·シロップ 1tsp.」で代用可能です。
―――銀河レシピより抜粋
#34【太陽】
まるで太陽のように眩しかった。
眩しくて一度も目を合わせたことがなかったキミ。
クラスの中心人物で人気者のキミ。
カッコ良く頼りになるキミ。
少しの変化にも気付くキミ。
だけど、本当は
少しドジで天然なところが魅力的なキミ。
負けず嫌いなキミ。
努力を恥ずかしいと努力することを隠しているキミ。
眩しい太陽は、
昼の時はみんなの憧れの存在。
夜になると努力を惜しまない。
月と太陽が眠るときくらいは
ただ、キミも普通の人であって欲しい。
~太陽~
かつて世界の中心は
最寄り駅の駅ビルだった
買い物も食事もそこで
それで満足してた
大きくなるにつれて行動範囲は広がって
中心は遠くなっていった
今の世界の中心はドコだろう
世界中へ旅行に行けるのだから日本かな?
いつか宇宙旅行が当たり前になって太陽を中心と言える日が来たら楽しいな
「太陽」
君に出会ってから夏が特別な季節になった
蝉の鳴き声がする青い空の下
太陽のように笑う君が眩しかった
私はそんな君の隣りにいることが嬉しくて
何気ない毎日が続いていくだけで良かった
君しか呼ばないあだ名で私を呼んで
私も私しか呼ばないあだ名で呼んだ
そんな特別感が幸せだ
ある日待ち合わせ場所に見知らぬ男の人の姿
「彼氏ができたんだ。紹介するね」
私に1番に報告したかったって
心の中に急に暗雲が立ち込めて…
ぎゅっと拳を握りしめながら
「良かったね。おめでとう!1番に報告してくれて嬉しい」
精一杯の笑顔で言うしかできなかった
どうして私じゃダメなの?
彼より長く一緒にいるし君のこと1番分かっているのに
私がどんなに頑張っても彼には勝てない無力さがやるせない
君は当たり前のように私の隣りにいて
彼の話しをする
彼は後からきたくせに、当たり前のように彼女と手を繋ぎ
当たり前のようにデートして、キスをする
こうなるなら最初から
特別だなんて言ってほしくなかった
一緒にベッドで寝るんじゃなかった
眠る君に…キスするんじゃなかった
さようなら、私の夏恋
絵里
太陽
みんな輝ける
きっといつか
いつ輝くかの
タイミングを
見計らうだけ
風を追いかけ
闇を蹴散らし
暖かさを注ぎ
笑顔を照らす
そんな存在に
私はなりたい
燦燦過ぎでしょうよ
冬は相も変わらず寒いのに
夏は年々暑くなる訳で
そのうち外で作業
出来なくなるんじゃあなかろうか
恵みの太陽
されど
厳しい太陽
目を閉じていても圧倒的な存在を感じる
疎ましい 羨ましい
目を開けると想像していた通りの笑顔が此方を覗き込んでいて この光から逃げれないのだと今日も悟る
「何考えてたの?」
背筋を伸ばした君の影で此方が暗くなる
「太陽」
「また?好きだねえ太陽の事」
「別に、嫌いだよ」
「あははっ無いとみんな生きてけないよー?」
「だから 嫌いなの」
わたしだけのものじゃないから
太陽
太陽と聞くと私が一番に思い出すのは、
太陽に焦がれる余り、
翼を焼かれてしまったイカロス。
それを今の人が聞くと
「当たり前だ」「アホなのか?」
というでしょう。
けれど、私にはわかってしまう。
どんなに遠くとも、手を伸ばしても届かないと
わかっていても。
諦められない。何度でも、
たとえイカロスのように空から真っ逆さまに落ちようとも…
焦がれてやまない感情があるのだと知っているから。
諦めようとしても、胸を焦がす、
激しい感情があるのだと知っているから。
何度でも手を伸ばしては、届かない距離にあるのがもどかしいと感じてしまうから。
燦々と照りつけては
地上を苦しめてる
ような気がする。
熱い暑い…なんて
なんだか太陽が悪いみたい。
でもね、
こんなに暑くなったのは
一体誰のせいなのか
よく考える。
人間の愚かな文明が
地球を熱くしてるだなんて
知って知らんぷりして
今日も暑いと
太陽を睨みつける
–太陽–
眩しいな、と思ったのが第一印象だった。
色を抜いた髪に、色素の薄い肌。同じく他より色素の淡い瞳に、真っ白な歯がきらりと光る。
「よろしく」
なんて差し出された手を、「お近付きにはなりたくないな」と内心思いながら、愛想笑いで握り返した。
「それなら、今はどう思ってるワケ?」
ひとつの布団の中で、高い体温でまとわりつきながら、いつもの歯を見せる笑顔を見せてくる。
「……きみがいないと生きていけない」
ぎゅううっときつく抱きしめられて、
「だから、近すぎ!暑苦しい!!」
と抗議の声だけはきっちり上げておいた。
【太陽】
朝8時の公園に向かう。手に持っているのは、さっきコンビニで買ったソーダ味のアイス。
休みの日の早起きは、なんだか特別なかんじがする。今日は特に予定もなくて、ただ気の向くままにブラブラと歩いていた。
公園には、意外にも誰もいなかった。朝が早いからか、夏の暑さが強まってきたからか。夏休み中なのに1人で歩き回っている私の方がおかしいのかもしれない。
藤棚のベンチに座る。ズボン越しにも、太陽のぬるさが伝わった。
少しの深呼吸、それと背伸び。アイスの袋を開ければ、アイスは既にちょっとだけ溶けていた。
慌ててそれを口に含む。身体が内側から冷えていく感覚がした。冷たい。けど、温かい。
太陽の光が、ジリジリと肌を焼く。あと5分もすれば、私の肌は真っ黒に焼き焦げているかもしれない。それもいいかもなと1人で笑う。
夏を、太陽を、私の身体いっぱいで味わう感覚。帰りは裸足で帰ろうか、さすがにお母さんに怒られちゃうかな。
「あ」
アイスの棒は、当たりだった。
#太陽
太陽の下で
大口開けて笑って暮らせる…
これって平和だね〜
78年前…
太陽の下で沢山の人が命を落とした…
何の罪もない尊い命が一瞬で消えた!
善良な人々の命が沢山沢山…
あの時
太陽も絶望感に泣いただろう…
そんなのって悲しいね…
🌈黒猫のつぶやき🌈
悲しい出来事でしたと
終わらせてはいけない
ずっと語り継がなくては…
絶対忘れてはダメだ!
太陽には2つのイメージをもっている。
まず思い浮かぶイメージは「恵み」。
植物を育てるのには、水と同じくらい太陽の光が欠かせない。
植物が育つから、私たち人間も含めた動物たちは命を繋ぐことができる。
また、太陽を「生命の創造者」として信仰の対象とする「太陽崇拝」が古代文明ではあったという。
また、現代でも「ご来光」という形で、日の出をみることで様々なご利益があるとされている。
古代でも現代でも、太陽は私たちの生命や希望に恵みをもたらしてくれるものだと私は思う。
もうひとつのイメージは「孤高」だ。
太陽は恵みを与えるが、自らに誰も近づけることはない。
ギリシャ神話のひとつ「イカロスの翼」を初めとして、太陽は自分に触れようとするものを拒んでいるという印象がある。
また、私たちは太陽の恩恵を受けているにも関わらず、その姿を直視することはできない。
他者に「恵み」をもたらしながらも、他者を拒み「孤高」を貫く太陽。
眩しすぎて、近づけない。
ほんの少しでいい。光を和らげて、あなたに感謝を伝えたい。
太陽
全ては何かを失い続けながら生きているんだよ?
叶「昔母に、太陽の様に生きろと言われた明るく元気に育って欲しいからだそうだ。でも僕は思った、太陽って自分の身を滅ぼしてるから綺麗に輝いているんじゃないかと、犠牲の価値が高ければ高いほど綺麗に美しくなることができる。でも僕は違う僕は醜くてもいい酷くてもいいただ大切なものを大切なものにしておきたい」