眩しいな、と思ったのが第一印象だった。
色を抜いた髪に、色素の薄い肌。同じく他より色素の淡い瞳に、真っ白な歯がきらりと光る。
「よろしく」
なんて差し出された手を、「お近付きにはなりたくないな」と内心思いながら、愛想笑いで握り返した。
「それなら、今はどう思ってるワケ?」
ひとつの布団の中で、高い体温でまとわりつきながら、いつもの歯を見せる笑顔を見せてくる。
「……きみがいないと生きていけない」
ぎゅううっときつく抱きしめられて、
「だから、近すぎ!暑苦しい!!」
と抗議の声だけはきっちり上げておいた。
8/6/2023, 2:35:48 PM