『太陽の下で』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
カフェは肌寒いが
テラス席には人がいる
犬を連れた夫婦
美しい2匹の犬
太陽のゆるやかな光の下
茶色と白のプードル
その毛並みがきらめく
初めて見た時は驚いた
プードルは小さくて
走り回ると言う先入観
スタンダードプードルはまるで違った
飼い主の横を気高く歩く
我が家に来たら
どうだろう
いや まるで
馬が2頭いる気分に
なりそうだ
「 」
教科書にのっていたステップをふんで
履かされたのは自由の靴
あれ? こんなだっけ? おかしいな?
だけど止まらずに
手本と自分見比べて目指すは
再現度100%?
自由の監獄に詰められちゃったら
翼も足も動かせないから
だからいっそさ
檻からはみ出そう
履きなれたボロボロの靴で
でたらめなステップで進もう
どうせこの道歩くのは君なんだからさ
檻から出て待ち受けるのは
本気を笑う世界で
一挙一動を指さしてくる
つい足が絡まった
模範生たちは言った「ほらね」
嘲笑と裏腹の落胆と目があった気がした
口に入った砂を飲み込み
足に絆創膏貼って立ち上がって
そうさ
ハイヒールなんて脱ごう
小指が見えるすれすれ靴で
でたらめなステップで踊ろう
どうせこの道歩くのはきみなんだからさ
君に言ってやる
歩幅歩いて手に入れたコピー能力
それも意外と役に立ったんだって
だけどそれだけじゃ足りないって目に物言わせてやる
その目に光を
時間に置いてかれないように
走らなきゃいけないからさ
過去なんて見ないでいい
足と心にひたひたに染み込んだから
だからもっと
不自由を楽しもう
魚もタコも吹き出しちゃうくらいの
でたらめと受け売りのステップで
これが自由だって見せつけてあげる
【太陽の下で】
雲ひとつない晴天だった。
私たちは一面に敷かれたような草原の真ん中で、馬鹿みたいにはしゃぎ回った。
私たちはずっと一緒だった。集まろうなどと号令をかけずともいつも一緒にいるような。
鬼ごっこからピクニックなんて、遊び方が変わっても、私たちの関係は変わらないと信じていた。
信じていたからショックだった。
始めからそれぞれの道が分かれていることが嫌だった。
分かれていても、ひとつ同じ道を行くと思っていた。
一人は昇進し、一人は結婚し、一人は夢を追いかけ、一人は…一人は…。
そうやってみんなの道を行く背中を見送り続けて、私は現実を受け入れられずに分かれ道の真ん中で立ち尽くしているだけだった。
だからせめて、誰かが戻ってきた時、一人にならないよういつでも帰ってこれる居場所であろうとした。
誰もここに帰らないと分かっていても。
私は今まだ、こうしてここに立っている。
遊び場の草原でさえ変わっていってしまっていた。
それでも私は、みんなを祝福して一人笑う。
皮肉みたいな青い空、輝き続ける太陽の下で。
《太陽の下で》
秋:そろそろハロウィン友達となにして過ごそうかなぁ〜?
夏:暑くなってきたなぁ〜。友達と海やプールに行こうかなぁ〜?
冬:そろそろ寒くなってきた。今日は、雪が降っている。姉妹と雪だるまや雪合戦して遊ぼうかな〜?
春:そろそろ卒業式悲しいなぁ〜。小学校生活も楽しかったなぁ〜。好きな人と離れるのやだなぁ〜。まぁ〜中学生になっても頑張ろ!!
流れに逆らい藻掻く翡翠は、魔女に訴えるように鳴いた。自然の摂理に干渉することを嫌う彼女だったが、見殺しには出来なかった。冷えた身体を温め、折れた羽を何日もかけて治す。荒れ果てた住処に帰すわけにもいかず、契約を持ちかけた。
そういうわけで、翡翠は義務と権利、終の棲家を手に入れた。
『空を泳ぐ蒼炎』
太陽の下で
(#騎士と魔女)
→四季、お日さまを頂いて。
春、
心をくすぐるぽかぽか陽気。
ウズウズ、身体が動き出そうとする。
夏、
頭頂を刺すような熱気。
イベント満載、うだる暑さを吹き飛ばそう。
秋、
冷たい風を穏やかにする小春日和。
外で本を読むのに最適。お供は水筒のコーヒー。
冬、
白い息をかき消す、白い陽射し。
少し早足。木枯らしと歩く。
テーマ; 太陽の下で
冬空の太陽の下で日向ぼっこをする君が
子猫のようで愛おしかった。
もう一度会えるなら
その時も僕はあの日の真似をしたい。
あの時できなかった愛情を行動で示したい。
『太陽の下で』
月は地球の衛星で、太陽の光で明るく見え、位置によって形が変わる、、、なんて事は、私たちにとって当たり前のことだけど、昼には太陽の下で、夜には月の下で、それぞれの人生が繰り返されてきたことになり、その絶対的な前提は、他の星にはないし、とんでもないミラクルで素晴らしく神秘的なことに思える。
(そもそも上にあるって概念も不思議だよね。人間が人間の感覚で人間を中心に物事を見てるから、天であり上なのかもしれないけど…なんとなく不思議に思うよ。)
太陽の下で光を浴びて何も悩まずにいられたら、幸せになれるだろうか
【太陽の下で】
「脛かじって荒れておまわりの世話になって親泣かせたけど本気出したら東大受かったみたいな本あるやん、あれな、そんなもん、ずっと真面目にやってきてな、親に心配かけんかったやつのほうがエラいに決まっとーやんなぁ?めっちゃすごいと思わん?なぁ?」
と
煙草の煙を吐きながら太陽の下で笑ったひと
僕らは ただ
何気ない一日を
過ごしたかっただけなんだ
特別なことは
何ひとつ 望んでやしないんだ
キラキラした朝日を浴びて
穏やかな一日が始まる
それだけで良かったんだ
今はただ
真っ暗な地下室で
空爆に怯える日々を過ごす
太陽の下で
思いきり背伸びがしたい
愛する人と
笑い合いたい
きっと いつか……
きっと 、 必ず。
#太陽の下で 768
「『太陽の下』って言葉の第一印象が夏なのは、だいたい理由分かるけどさ。
『月の下』って言われても、そういえばいまいち、特定の季節と結びつきづらいよなって」
なんでだろうな。不思議だけど、俺だけかな。某所在住物書きはポツリ呟き、太陽と夏の妙な結びつきを引き剥がそうと、懸命な努力を続けていた。
今は冬である。一部地域は平地で雪が降った。
東京の明日が20℃超え予想だろうと、どこかで寝ぼけた桜が狂い咲こうと、今は冬である。
寒空の太陽の下はさぞ、さぞ……どうであろう。
「放射冷却?寒い?それか道路の雪が溶ける?」
ヤバい。分からん。物書きは首を大きく傾けた。
――――――
最近最近の都内某所、某職場の、完全に倉庫かゴミ置き場と化した支店、朝。
お題回収役を藤森といい、まさしく「おてんとさまの下」すなわち「緒天戸」という男の下で、彼の指示に従い、本店から業務用車両で、ここに来た。
『混沌倉庫支店の整理をせよ』とのお達しである。
制服の上着を脱ぎ、汚れないように車に収納して、
ひとり、腕まくり、腕まくり。
「で?」
どこから手をつけろとのご命令だったか。
無人支店のドアを開け、一歩踏み出すと、
カサリ、靴と紙との接触音。
足をどける。 踏んだのは数年前の競馬新聞だ。
…――発端は昨日、本店の昼休憩にさかのぼる。
「おい。藤森」
緒天戸と藤森、ふたりで昼食を食っていたところ、
藤森の上司のお天道、もとい緒天戸が言った。
「お前このまま、俺の下で仕事しねぇか」
藤森の職場において、役員であるところの緒天戸。
藤森が今年の春まで抱えていた「職場内の恋愛トラブル」の一時的な避難先として、己の部屋の整備役という立場を提供していた。
「茶ァ淹れるのうめぇし、掃除丁寧だし、電話もすぐ出るから、総務課連中が助かっててよ」
「一時的」で終わらせる仮の仕事が、絶妙かつ高効率的に機能・貢献を果たしてしまい、
今ではお天道の下、もとい緒天戸の下で、藤森が緒天戸の仕事部屋を完璧に整えていることが「あたりまえ」になってしまった。
「『ヒラ』の私には、荷が重過ぎます」
あくまで自分は、「一時的」なのだ。藤森は緒天戸の残留の指示に、「否」を突きつけた。
「そこをなんとかしてくれよ。俺の下の方が、給料良いだろ?有給もとりやすいだろ?」
「ごもっともですが、私にできることは、誰でもできる雑用です。私のトラブルが解決して、ここに置いていただく必要が無くなった以上、」
「その『誰でもできる雑用』を、総務課の連中はお前ほど完璧には、やってくれねぇんだって」
「あの、」
「考え直せよ。藤森。
あ、そうそう。お前のウデを見込んで頼みてぇことがあってだな。『混沌倉庫支店』、『ブラックホール倉庫』のことは知ってるだろ。あそこの――」
――…「さすが『混沌倉庫支店』だ。置かれているもののラインナップが酷い」
時は進み場所も変わって、現在。
「競馬新聞、雑誌、本来なら廃棄されているべき契約書と解約書のセットにポテチの袋……
なんだこれは。『コンコン稲荷ブライダル』?」
その混沌倉庫に放り込めば、二度と戻ってこないが、確実にありとあらゆる物がそこに眠っている。
ブラックホールの異名と噂はダテではなく、混沌の比喩は直喩かと疑うほどのごちゃつき。
ひとまず「確実にゴミと断定できるもの」の回収から、藤森の混沌整理が始まった。
「あの人の下で、こんな酷い『ゴミ箱』が残っているとは……あー、20年前の退職届けまである」
菓子の袋、タバコの箱、ペットボトル。
紫外線に焼けた紙には昭和の日付が記されていたり、あるいはつい数ヶ月前の、「本来各支店・本店に並べられて在るべきチラシ」が数枚落ちていたり。
「いや、その『支店と本店に在るべきチラシ』が『ここにある』のは一大事では?」
ゴミとゴミでない物、正体不明と出所明確な物。
分けて、まとめて、袋の山が1時間も経たずにどっさり。撤去にはトラックが必要だろう。
「これ、今日で終わるのか……?」
「太陽」の下で働くのも、ラクじゃない。
大きなため息をひとつ吐いた藤森の手に、複数枚の紙の束が当たる。ほこりの付き具合から、最近置かれたものだろうと、藤森は推理した。
「えっ?」
それは現在、実際に効力を持っている最中であるところの、本店の従業員が取った契約書。
契約を取ってきた者の枠には、すべて、同一人物の名前が手描きで記入されている。
従業員の名前は、
「『藤森 礼(ふじもり あき)』……、」
藤森は業務用のスマホを取り出し、
「お疲れ様です。藤森です」
緒天戸に電話をかけた。
『お前の契約書、見つけたか』
太陽もといお天道、緒天戸はお見通しだった様子。
『お前が俺の下で働いてるのを、よく思ってない総務課のいち派閥、数名の悪いイタズラさ』
緒天戸が言った。
『「それ」をやったヤツの証拠が欲しい。
お前もちょっと手伝えよ。藤森』
秋 味覚 焼き芋🍠おかいし ニコニコと
やっとです 暑さ乗り越え ほっとする
太陽の下で
彼らは歩き続ける
人間というものはいつの日も歩いている
疲れて休んだって 怪我をしたって どうしても心は急ぐ
ゆっくり止まれば良いのに
疲れたと言いながら何かをしなければ と言う
なぜだろう
人間が考えて動く生物ゆえか 止まらないよう生まれたのか
僕には何もわからないけれど
見倣って歩く
不老不死者であったとしても
人間の彼らと隣り合って歩き 時間を共に過ごしたいと願う
僕は月の下を歩くから
太陽の下歩く貴方たちは随分と眩しいけれど
それでも歩き続けよう 刻み続けよう
時を 歴史を
終わりがあるから始まりがあるのだから うんと楽しんで
青空の手前には、濃ゆい影を持つ輪郭のはっきりした細長い雲がいくつも浮かび、
その下には透明な冷たい空気が通る。
家々の屋根瓦は濡れて、山々の洗い流された緑は色を濃ゆくし、道端のビオラは雫を落として震える。
黒々としたアスファルトの上には今日も人々の乗った車が列をなし、あちらやこちらに向かっている。
それらが全て青空の向こうのおひさまの光に照らされて、アクセサリーのように、キラキラと光を纏う。
昨日はそんな朝だった。
ちなみに今日は曇って風がすごいです。
「太陽の下で」
お題 太陽の下で
ほら、朝だよ。起きて。
隣に横たわる少女はぎゅっと顔を顰めたと思えば
すぅ...と再び眠りにつく。
僕たちがいるこの場所は人気のない山の中。
こんな薄暗い森にも
目覚めるには心地よく、優しい朝日が差し込む。
僕には眩しすぎるくらいなのだけれど。
顔を覗き込み、前髪をそっとかき分ければ
寝返りをうつ君の顔に木漏れ日が落る。
僕はそれを避けるように手を離して
もう一度耳元で起きてと優しく声をかけるのは
いつもの事。
少し不便なこの関係もくすぐったくて愛おしい。
んぅ...
まだ中々開かない目をしぱしぱ瞬かせながら
こちらを見る君はきっとそんなこと考えていないんだろうな。
微睡みながら君は僕の手にそっと手を重ねてふふと笑う。
罪な子だなぁ。こっちの気も知らないで。
暫くして君は朝の身支度を終え、今日も行ってきます!
とどこかへ行ってしまう。冒険好きな少女は
軽く1週間ほどは帰ってこないことだってあるし、
その度にいつも沢山傷を負ってくる。
君はここが帰る場所だと言うものの、いつも気まぐれでここに訪れる。
もういつここへ戻ってこなくてもおかしくないのだから。
僕も一緒に行けたらいいのに。
木陰と日向の境の土を撫でながら
そんな馬鹿げたことを考える。
この太陽の下で太陽より眩しい笑顔で笑う君と
歩ける日が来ればいいのに。
家を出る時は曇り空でも
歩いていればだんだん
背後から日が差してくる
太陽はいつだってきっと
味方でいてくれる
太陽の下で陰を望む
あまりにも眩しく輝かしい太陽は
全てを焼き尽くしてしまうから
あの尊くも苛烈な光に
私はきっと耐えられないから
太陽の下で傘を差す
あまりにも眩しく輝かしい太陽は
私から雨を奪ってしまったから
あの優しくも厳格な光は
一点の曇りさえ許さないから
太陽の下で
私は私でいられるのだろうか
太陽の下で
澱みなく、真っ直ぐに
前を向いて、笑顔で、
進んでいける。
そんな人でいたい。
分厚い雲の上にも
太陽はある
巡り行く銀河系の中に
小さな地球があって
小さな地球の中に
さらに小さな動物、人が居て
人の中にそれぞれの宇宙があって
それぞれ生きて思考して
小さな宇宙も実は大きくて
宇宙は巡る
人の外部から
内省から
誰かにとっては誰かが太陽だったり
月だったりする
太陽のような人の元に
私たちは活かされているのかもしれない