【太陽の下で】
雲ひとつない晴天だった。
私たちは一面に敷かれたような草原の真ん中で、馬鹿みたいにはしゃぎ回った。
私たちはずっと一緒だった。集まろうなどと号令をかけずともいつも一緒にいるような。
鬼ごっこからピクニックなんて、遊び方が変わっても、私たちの関係は変わらないと信じていた。
信じていたからショックだった。
始めからそれぞれの道が分かれていることが嫌だった。
分かれていても、ひとつ同じ道を行くと思っていた。
一人は昇進し、一人は結婚し、一人は夢を追いかけ、一人は…一人は…。
そうやってみんなの道を行く背中を見送り続けて、私は現実を受け入れられずに分かれ道の真ん中で立ち尽くしているだけだった。
だからせめて、誰かが戻ってきた時、一人にならないよういつでも帰ってこれる居場所であろうとした。
誰もここに帰らないと分かっていても。
私は今まだ、こうしてここに立っている。
遊び場の草原でさえ変わっていってしまっていた。
それでも私は、みんなを祝福して一人笑う。
皮肉みたいな青い空、輝き続ける太陽の下で。
11/26/2024, 6:19:07 AM