流れに逆らい藻掻く翡翠は、魔女に訴えるように鳴いた。自然の摂理に干渉することを嫌う彼女だったが、見殺しには出来なかった。冷えた身体を温め、折れた羽を何日もかけて治す。荒れ果てた住処に帰すわけにもいかず、契約を持ちかけた。そういうわけで、翡翠は義務と権利、終の棲家を手に入れた。『空を泳ぐ蒼炎』太陽の下で(#騎士と魔女)
11/26/2024, 5:58:26 AM