『天国と地獄』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
天国と地獄
天国と地獄
故人が行くという場所
本当に存在するのか?
実際は遠い宇宙の果てへと飛んで行くのかもしれない
新たな生命に乗り移るのかもしれない
時間の概念が存在しない空間に張りつけられるのかもしれない
誕生から死までの無限ループを無意識に繰り返しているのかもしれない
並行世界の技術者にゴーストバスターされるのかもしれない
答えが分かったときには口がないのが惜しい
お題:天国と地獄
地獄のような世界だった。
子どもを助けても、怪我で動けない奴を助けても、敵の人間を助けても、ただの自己満足。
世界が良くなるわけではない。
そう思っていた私の前に天使が現れた。
「君がいなくなれば世界が変わる」
そう天使は言った。
迷いはなかった。
私の命一つで世界が良くなるのなら。
これで友であるあいつも平和に暮らしていけるだろう。
天使に従ったことで私は天国に行った。
天国はつまらなかった。
数年経った後、神様に呼び出された。
神様は僕がいなくなった時に誕生した魔王を僕に倒して世界の勇者になって欲しいと言った。
私にしかできないことだと。
どうやら世界を変えることに失敗したようだった。
せっかくだから、もう一度あいつに会えるように記憶をそのままに生まれ変わらせてもらった。
私はかつては敵だった人間に生まれ変わった。
自分の種族であった魔族を相手にするのは気が引けるが、魔王さえ倒せれば、今度こそは世界が良い方に変わる。
そう思い、やっとのことで魔王を倒した。
魔王を倒すと魔王は子どもの姿になった。
その子どもには見覚えがあった。
そうあいつだった。
そうして気づいてしまった。
あいつがどれほど大切なのか。
あいつのいない世界に生きる意味がないということを。
だから共に地獄に堕ちよう。
世界を、神を呪いながら。
天国と地獄は隣り合わせだと思っている。
だって死後どっちかに行くなら隣り合っていた方が利便的だ。ひとがいい気になってると急にどん底に行ったり、もうダメだと思ってたら助かったりするのもこの辺りが関係してる、なんて友達に話したら呆れられた。
あながち間違いでもないと思うが。
だってそこに。
私は天国には行けないよ。
別れ際の彼女の言葉が今も胸に引っかかる。
大丈夫だよ。僕は君がいれば地獄だって歩こう。例えそこが死んでしまいたくなるようなものだとしても、君を守り抜くまでこの生を全うしよう。
地獄で生きる僕のただ一つの光になってくれてありがとう。
ー 天国と地獄 ー
「天国とか地獄ってあるの?」
ボクは何気なく彼に聞いた。
彼が天使様であることはとっくのとうに急にバラされた。だから多分そういうこと知ってるだろうと思って聞いてみた。
「天国と地獄の話をするのかい?」
「え、うん」
「ふふ。きみがそんなことに興味を示すとは思わなかったよ」
「あ〜、やっぱいい。ごめん」
「そう言わずに」
そう言って彼は話し始めた。
「まず天国。あるよ、これは」
「どんなとこ?」
「ん〜天使が住んでて、神様がすごいとこ住んでて、基本的に死なないって以外は大体普通。下界と同じ」
「げ、下界って⋯⋯⋯⋯」
「ああ、あれね。迷い子たちが住む世界のことね」
「知ってる」
ユートピアは迷い子たちが住む世界とは全然違うとこにあって、下とか上とかないのにズケズケと言ったことに対してボクは若干引いたのに全く伝わらなかったらしい。
「で、地獄。これは、ない」
「ないの!?」
てっきりあると思ってた。
悪魔が住んでる〜みたいなそういうとこ。
「悪魔はね、魔界に住んでるから。地獄には行かない」
「じゃあさ、悪いことしたらどうなるの?」
「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯そんなこと聞いてどうするんたまい?」
「え、だってほら気になるじゃん?」
「必要?」
急に質問攻めしてくるのはなんなんだ、貴様。
ボクは気になってるから聞いてる。なんだ『必要?』って。バカにしてるのか。
「必要!!」
「じゃあ言うけど⋯⋯⋯⋯」
演奏者くんは怪訝な顔で言った。
「二つ道がある。一つ目は図書館にぶち込まれること」
「図書館?」
「普通の図書館じゃなくてね、奥に行けば奥に行くほど本の内容は迷い子たちが住む世界の真理に近づいていく。地獄がないとか、天国がないとか、どうやってできたとか」
「へぇ面白そう」
「代わりにどんどん記憶がなくなっていく。自分がどんな人間だったとか、そもそも自分は何者だったとか」
「え、怖」
「で、最終的に全てのことを知った記憶喪失ができ上がる」
「矛盾してない?」
「一応してない」
「それ、なるとどうなるの?」
「ん〜、壊れる?」
「壊れる⋯⋯??」
「理解してるけど到底脳が処理はできない。加えて真理とかは全部分かってるけど、今いる場所がどこすらも分かってないし、出る気も起きないから中で留まり続ける。で、天国に行ったわけじゃないから不死にもならずに肉体が滅びる」
「うわ、えげつな⋯⋯⋯⋯」
そう考えるとユートピアに来て良かったかもしれない。
「永久に死なないのが嫌な人もたまに入るって」
「そんな生き地獄に?」
「生き地獄じゃない。死んでる」
「ぅぇあ⋯⋯⋯⋯⋯⋯」
「で、もうひとつは⋯⋯⋯⋯⋯⋯どこか遠くに飛ばされる」
「は?」
「なんか異世界とかって」
「何そのふんわり」
「知らないよ、僕は正直興味なくて」
「ええ⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯」
本当に??
その言葉は口には出さなかった。嘘だろうと確信はあった。絶対に。じゃなきゃそもそも言うのを躊躇ったりしないでしょ?
きみは知ってるんじゃない? 権力者が集団であること。
上の方の偉い人ってもしかして『異世界に飛ばされた悪いことした人』なんじゃない?
でも、聞かない。君が言わないことを選んだなら。
「⋯⋯⋯⋯演奏者くん。なんか弾いてよ」
「またかい? 全く僕の演奏、本当に好きだね」
「当たり前でしょ」
ただ、黙っとかれるのは気分が悪いから、ボクの機嫌取りはしてね?
天国に行けば、きっと幸せになれる。
そんなおかしな夢を子供時代、心に秘めていた。
無邪気に、外を走りまわる同級生にくらべて
ほんのちょっぴり変な子供だった私は、やはり
浮いていたと思う。
いつも、喉を掻きむしりたくなるような寂しさを
振り切るようによく空想をしていた私は、やがて物語の
世界に逃げるようになった。少しでも、現実から目を背けたかったからだ。
そして、天国と地獄がテーマの物語を読んで
そのヘンテコな結論に至った。
その本のタイトルは、思い出せない。確か、図書館に
置いてある児童書だったと思う。
天国に行く為には、いい人でなければいけない。
悪い人は、地獄に落ちてしまうから。
純粋ゆえに、そう思い込んでしまった私はやたら人に
親切にしたりどんな時も笑顔を心がけるようになった。
だけど、当然それは長くは続かなかった。
いい人になりたいのは、天国で幸せになる為で
自主的でもなければ、心からの行動でもなかったからだ。
当時は、空回りしてばかりでどうして上手くいかないんだと悩んでいたけど今にして思えばずいぶん滑稽な話だ。
「天国に行けばきっと幸せになれる」、なんてそんな
夢に縋った幼き日の自分に言いたい。
天国に逝かなくても、アナタはこの世界で
幸せになれるのだと。
例え、今この瞬間苦しくて、悲しくて不幸でも
それは人の寿命みたいに長くは続かないのだ。
明日の自分が何を考えているかなんて誰にも分からない。
だからこそ、天国という絶対的な楽園を求めてしまった。
ただ、不安だった。現実世界で生きる私は、孤独で
寂しくて今が幸せじゃないから存在するかも分からない夢に焦がれていた。
大人になった、私は過去の私を愚かだと思っている。
それと同時に、感謝したかった。天国に逝かなくて
ありがとう。現実世界を諦めないでくれてありがとう。
あなたのおかげで、私は大人になった。
行けるか分からない、眼には見えない天国より
今、この世界に存在している事が私にとって重要だ。
存在しているのなら世界に祝福されている証拠だから。
この世界こそが、私にとっての天国なのかもしれない。
「天国と地獄」
天国はあなたを忘れられないこと。
地獄はあなたを思い出すこと。
たばこの匂いはあなたがいつも纏っていたもので
たばこの匂いが混ざった私の髪は「私はあなたのもの」という証だった。あの煙が私の拠り所だったの。
でもね、思い出すの。
あなたの部屋の灰皿には口紅のついた吸い殻があって、ベッドの脇のゴミ箱には私の知らない空箱が捨てられていて
私の知らない誰かと私の知らないあなたの姿がいつまでもいつまでも頭のなかにこびりついて
あなたを忘れられない私は思い出に浸るたび
知らない誰かもずっと思い出している。
「天国と地獄」
「オレのために人生まるごとフルスイングしたお前に今さら何言われてもな」
「こちらの台詞だ。俺に殺されたくせに死後もご丁寧に俺を待っていたお前に何を言われても愉快なだけだよ」
軽口を叩き合いながら、地獄へ続く道をようやく揃ってまっすぐ歩き始めた。
"天国と地獄"
本格的な暑さが訪れようとしている5月中旬。
賑やかな校庭で、体操服を着た子供たちを囲むように親や教師たちが見守っている。
("かけっこといえば"のあの曲も、流石にもう定番ではなくなってるよなあ)
最近では徒競走のような順位がつく種目をやらない学校もあるようだが、我が子の活躍がほぼ約束されているとなったら現代の教育理念など後回しだ。
──息子は俺に似て脚の速い子に育った。
中学に上がれば陸上部のエース…いや、今頃からサッカーをやらせて脚力を鍛えるのもアリだな。
ゴールの瞬間がよく見えるポジショニングも完璧。
カメラだって、最高の瞬間を切り取れるよう一級品を用意した。
『お、〇〇くんじゃあないか』
「(…まずい)」
「奇遇ですね、会長もいらっしゃるとは」
『うちの子の出番、次なんだよ』
…運命とは時に残酷だ。
我が社の当代会長のご子息が俺の息子と同じクラスってだけでも息が詰まるのに、こんなときにも当たるなんて。
『私の息子は随分と脚が速くてね、毎年一等賞でゴールするんだ』
「それは期待できますね。ご活躍が楽しみです」
遠くでスタートを知らせるピストル音が鳴るのが聞こえる。
いつか息子が聞いてきたっけ。
『どうして天国はお空にあって、地獄は地面の下にあるの?』
息子が一番にゴールしたとき、そこは天国なはずだ。
そうでなければいけない。
一瞬でも息子の負けを描いた己を憎んだ。
いや……勝ったら天国で、負けたら地獄なのか?
天国も地獄も同じ場所にある表裏一体の世界ではないのか?
(……勝って味わう地獄も悪くないな)
【天国と地獄】
『天国と地獄』
「天国と地獄」と見て思い浮かんだのは、
何回も経験してきた、
『運動会』や『体育祭』。
幼稚園や低学年のときはかけっこのときに、
高学年や中学、高校生になるとリレーのときに流されているBGM。
メロディーは分かっているのに曲名を知らない人がいるのもこの曲。
人によって、嫌な思い出か、楽しかった思い出かは違うだろうけれど、誰にとっても大切な思い出であることには変わりはないはず。
人生の中のたった一ページもない思い出かもしれないけれど。
そんなことを考えていると、近くの小学校や中学校から、
日々の練習の声が聞こえてきた。
暑い中練習おつかれさまと思いながら、
私は優雅に家でアイスコーヒーでも飲んでいるのだった。
#6
『 天国と地獄 』
天国と地獄だなんて
どう思うかは自分の判断で決まるのではないか
その判断の受け取り次第で気持ちは変わってゆく
地獄という苦しい世界の中でも
天国とおなじ見方もあるのではないか…
ましてやその逆も…?
「天国と地獄」
表現として、天国から地獄へ叩き落とされるということはあっても地獄から天国に一気に行くことはほぼないと思う。地獄へ堕ちるのは一瞬で天国へ行くのは徐々に昇る他ない。
天国と地獄。良いか悪いか。明るいか暗いか。楽しいか苦しいか。白か黒か。
両極端で中間がない。
人々は死後、必ずどちらかに行くとされている。
良いことをしたら天国に行けるのか。
はたまた、なにかしてしまったら地獄に行くのか。
〜ができたから天国に行けるだろう。そう考えるのはなぜか難しい。だが、〜してしまったから地獄に行くだろう、そう考えることのほうは容易い。
私はどちらに行くのだろうか。
私のしてきたことを考え天秤に乗せたとしてもやはり地獄に傾くほうが想像がしやすい。
良いことをした記憶よりも、なにかしてしまったときのほうが記憶に残るためだろう。
神様、私はどちらに行くのでしょうか。
その答えを今、知れたらいいのに。
最後まで貴方は頑張っていましたね。
抗がん剤治療で髪は抜け苦しい治療にも愚痴は吐かず、それでも友人に見せていた笑顔今でも鮮明に覚えている。
貴方の強くて凛とした姿、息子として誇りに思ってます。
天国と地獄は分からないが、痛みのない所で見守っていて欲しい。
逆らえない大きな存在に、
感情も行動も管理される毎日。
みんなが「地獄」だと感じる、
この環境。
だけど、僕にはここが「天国」だと
思うんだ。
自分で考える事を放棄して、
何かに依存するのは、とても楽な事だから。
2024 5/28(火)随筆
私が死んだ後望むのは
天国でもなく地獄でもない。
楽園でもなく生き地獄でもない。
程よい環境が、世界が欲しい。
そう、例えば、生きている「今」と同じような環境。
楽しさもあって、でも辛さもある、そんな世界。
楽だけの世界じゃ飽きてしまいそうだ。
今が楽、楽、楽、獄、獄、獄、なら
死の世界は楽、楽、楽、楽、楽、獄が良い。
#26 天国と地獄
天国と地獄
あの人がいる時は
どんなに苦しい時でも地獄でさえ
ここは天国だった
なんて、過去形だけど
今はただあの人が恋しい
生きるというのは、天国と地獄を行ったり来たりすることなのかな、と思う。
例えば自分へのご褒美としてプリンを食べるとする。
プリンを食べてるその時は天国だけど、その後でお腹を壊したら地獄になる。そんな感じで、天国と地獄を行ったり来たりしながら、最期にどちらに傾いていたかを振り返って、人は自分の人生を総括するのかな、と思う。
――今の例え話のプリンのように、些細な天国と地獄ならいい。恐ろしいのは、自分ではどうにもならないもののせいで取り返しのつかない結末を迎えてしまうこと。
行ったり来たり出来ない本当の地獄の入口は、きっと私のすぐそばで、気付かれぬように密かに、でもぽっかり大きな口を開けている。
すぐそばにある本当の地獄に気付かないまま、行ったり来たり出来る天国と地獄を繰り返し、「ああ良かった」で人生を終えられるだろうか。
いつか来るその日を、私は恐れている。
END
「天国と地獄」
天国と地獄は
正反対のようでよく似ている
人によってものの見え方が変わるように
居心地の良さも違う
誰かにとって天国なら
その場は
誰かにとっての地獄かも
天国って何だろう。
地獄って何だろう。
__________
死んでも死ななくても考え方一つで
目の前が天国にも地獄にもなる
この世の中で
これまで天国だったのにいきなり地獄になるかもしれない
逆もまた然り。
地獄と言うと聞こえが悪いが
実際地獄だったとしても時間が経つに連れ
その感覚も薄れていくでは無いか。
地獄も悪いばかりでは無い。
苦しいかもしれないが
その中でどうにか地獄から抜け出そうと
抗い何かしら考えるだろう。
中には何も思い付かず
ずっと地獄だと言う者も居ると思うが。
結局はその人の気の持ちようだ。
天国も地獄も一つの概念に過ぎない
では、今一度考えてみよう。
天国とは何か。
地獄とは何か。
今貴方の目に映るそこはどちらなのか
貴方が立つその場所は天国か地獄か
若しくはその両方か。
題名:天国と地獄