『大空』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
いつも見る空よりも
旅先で見る空に心が躍るのは何故だろう?
大空
今日は冬至
買ってきた柚子を空に向かってかかげてみたら
月みたいだった
柚子の月はすぐ手に届くのに
広がる空は大きすぎて
指先にも届かない
『大空の下
どこかで生きてるから』
見てしまった
彼と浮気相手との別れのライン
そんなふうにまだ少しだけ
可能性を残した言葉を最後に送る
ずる賢くて優しい言葉が
また私を傷つける
いっそ死んでくれれば
あなたをあきらめて生きていけるのに
我は大空を翔ける、人からドラゴンと呼ばれる存在だ
はるかな昔、人々は我を恐れ、近寄ることはなかった
様々な自然災害の原因を我の怒りに求めるなどし、我に対して祈りや供物を捧げるなどしていたが、正直、我に祈られても困る
供物もたいして美味くないしな
せっかくだから食べたが
それから後の時代には、勝手に災害の原因にした上で、我を討伐しようとする不届きな輩が現れ始める
我を討ったところでお前たちの問題は解決しないと言っても聞く耳を持たん
ふざけおって
どこにでも自分たちの不都合の責任を他者に押し付けて、解決した気になる連中はいるものだ
殺す気はなかったので、大迫力の火炎放射を間近で見せるにとどまったが、それで恐れをなして逃げていったわ
さらに時代は進み、人間界では様々な研究が進み、災害の仕組みもある程度わかってきたらしい
供物だの討伐だの、言ってくる者はいなくなった
その代わり、我を研究したいという人々が現れた
我は痛かったり、おかしなことをされるのは嫌だったのだが、そういったことはせず、色々と話をしたり、負担にならない程度に生態を調べさせてほしいと言うので、熱意に負け、我は承諾した
人との会話や文化に興味もあったしな
研究者たちとの会話は楽しく、我は充実した日々を送れた
ある日、我のもとへ最も熱心に通う一人の研究者が、遠慮がちに空を飛びたいから背中に乗せてくれないかと頼んできた
安全を確保した上でならいいと返事をすると、研究者は喜んだ
人間は空を飛べないから、憧れるのだろう
そうして研究者を乗せて、空を飛んだが、なんと、彼は気絶してしまった
少し速すぎたようだ
しかし、研究者は気絶しないように頑張るから、また乗せてほしいと言ってきた
まあ、彼が望むなら、我はかまわぬが
そうして何度か空を飛ぶと、研究者は慣れてきて、気持ちよく楽しむことができるようになった
こうして、この大空を誰かと楽しく飛ぶなど、昔は考えもしなかったが、こういうのも悪くない
飛んでいる最中、研究者が我に名はないのかと尋ねられた
我に名はないと答えると、つけてもいいかと聞かれた
我は彼を友と思っていたので、彼から名をつけられるのならば、それはとても喜ばしいことだ
我は承諾した
彼は前もって考えていたらしき名を我につけた
我がいつも翔ける「空」を意味する、「シエル」、と
シエル、か
我に相応しい、素晴らしい名だ
我はこれからも、友と空を翔けよう
大空
空って、辺り全体が真っ青で広がっていて空虚な世界なのかなと見せかけて、飛行機やヘリ、鳥、雲、虹、ゴミ塵あらゆるものが動き入り混じっている。
そんな地上の世界からは更地に見えても摩訶不思議なストーリーがそこには広がっている。
そんな大空から僕らの世界を見た時には、細長いスペースの中で小さなありのようなモノが大量に走っていたり、緑や青い気色が広がっていたりと、我々が想像している以上により混沌とした世界観なのだろう。
「大空」
あの大空の様に、広い心でいられたなら。
そうしたら、今でも貴方と一緒に過ごせて居たのだろうか?
全てを飲み込んで、受入れて、許して。
貴方と離れる事と比べたら、許す事位、大した事じゃなかったのかもしれない。
でも、それじゃ、私が私でなくなる。
ちっぽけだけど、私の矜持が。
私が私で居続ける為には。
許すべきじゃなかったし、到底受け入れられなかった。
後悔する瞬間も、ゼロじゃない。
1人泣く日も、まだある。
でも、私が私に嘘をついて、自分を誤魔化す位なら。
自分の信念や考え方を曲げる位なら。
私は心が狭くても、自分でいたい。
大空。
この大空の
向こうには
ゆうも
見てるかな。
朝早くても
夜遅くても
同じ大空。
大空で
繋がってる。
大空
見上げれば 大空が
ちっぽけな俺を あざ笑う
そのなかに 落ちそうで
しゃがみこむ頬は 濡れていた
あきらめて しまうには
早すぎるだろって 叱られた
信じたい この俺を
だれよりも強く 思ってた
大空よ
そこで飛ぶには 疲れ果て
大空よ
若いやつらも 増えてきた
大空よ
なんで黙って 待っている
大空よ
それでも俺は 飛ぶべきか
テーマ 大空
人々に幸福をもたらす少女。その姿は綺麗で女神のように慕われていた。
「ねぇ兄様、いつになったら私は外を見れるの?」
幸福な少女は外を見たことが無い。というか見てはいけないと言い聞かされていた。
「うーん、まだまだ先かなぁ」
白衣を纏った兄様と呼ばれる者はそう言った。
「えぇ...」
悲しそうに少女はベッドに顔を埋めた。
ー ? ー
ある夢を見た。
目が覚めるといつもと変わらない室内。白いカーテンはヒラヒラとゆれていて、窓には綺麗な月が室内を照らしていた。
「..早く起きちゃった?」
兄様と呼ばれる者は少女よりもいつも早く起きている。けれどその兄様の足音は一切聞こえてこない。
「ねぇ君、動けないの?」
室内の扉を眺めていたらふと窓の方から声がした。
「ううん、動けるけど『君はここから動いたら駄目だ。絶対に。』って言われたから..って誰?」
窓の方に居たのは一人の少年。少女は目を大きく見開いて少年を見た。
「あぁ、じゃあ自己紹介...と言いたいところなんだが生憎言えない事情があるんでごめんな」
手を合わせて謝る少年。
「はいはい、じゃあ帰ってね〜」
「なんで?僕は連れて行くよ?」
「は?」
少女はこの赤いものが溜まるスタンドが腕の所のどっかについていて動けない状況にある。だから遊べないから帰ってもらおうと思ったのだ。
「行ける行ける〜」
少年は赤いのが溜まるスタンドについてる紐状の物を勢いよく引っこ抜いた。
「痛い..事前に言ってほしいです」
「あぁ、ごめんな。でも言ったら拒否するだろ?」
「うぅ...」
図星を突かれた少女は少し俯く。
そこから2人は室内から飛び出た。長い長い白い廊下を通って、階段と呼ばれる者になれない少女は苦戦しながらも降りていった。
「わぁ...きれい」
夜に星と呼ばれるものを観ることができた。
「だろ?病室から出てきてよかっただろ?」
病室という言葉を知らない少女は首を傾げたが、すぐに考える事を放棄した。理由は簡単、綺麗な星に目を奪われてしまったから。
「君が目が覚めても、眠ったとしても待ってるよ」
そう言い、少年はポピーを少女に渡した。
ーーーー
「また失敗...」
白衣を纏った大人が言う。
「だーかーら言ったじゃんか、もうこのドローンは使えなるって」
怒り顔で大人に言う少年。
「あー、お前の警告を聞くべきだったよ」
「...お前が完成作を作るのは何時になるのやら」
「さぁな」
「ごめんな..次は完璧作を作って救って見せる」
少年はそう言い、341号機を外の庭に埋めた。
おわり
大空
晴れた日の朝、木々が眩しく揺れた。
雲ひとつない空を見るとあの冬を思い出す。
熱を失してゆく躰。
この世界を離れて飛び立つ姿。
今も忘れずにいる。
私の奥深くに、ずっといる。
晴れ渡る空は美しいのに、悲しい。
この手放せない思いが、今も心を震わす。
ずっと、ずっと。
今も私はあなたに夢中だ。
私はあいつが
大嫌いだった
男子と馬鹿みたいにじゃれ合ってるとことか
目合ったら全力で笑わそうとしてくるとことか
すごくめんどくさがり屋なとことか
でも意外といいやつだったりした
勉強教えてくれたり
私に向かって笑いかけてくれたり
困ってたら話聞いてくれたし
いつしか
あいつともっと話したい
って思うようになった
最近の話
趣味の話
音楽の話
テレビの話
心理テストの話
あいつと過ごす時間
全てが楽しかった
大空みたいに広く、優しい心を持ってるところ
満点の笑顔で笑いかけてくれるところ
何事にも一生懸命で一途なところ
私、 あいつに恋してた
「大空」
とにかく好きな人のことを書きたかった。
自分の感情を整理したかったっていうか。
めっちゃ身勝手ですよね。
空を見上げる
この大空は
どこまでも
果てしない
空を見上げる人は
どれくらいいるだろう
この目から今見える光景は
自分だけのものだ
空を飛びたいと…
部屋の窓は開くけど
見えない格子で閉じていた
外から聞こえる生活音に
僕は此処に居るよ…
でも僕は存在していなかった
何処にも…
誰も僕を知らない
戸籍課に資料として
画存在するだけ
区の図書カードにも
スーパーのポイントにも
僕は居ない
僕は死んでいた…
心臓は音を立てているが
肺は左右共に膨らむけど
僕は社会に死んでいた
何も悪いことをした記憶を…
探しても捜しても見当たらない
何年も何十年も探したのに
僕は役所の画面上だけに
存在していた
そう僕は…
殺されていた…
社会のルールの隅で
殺されていた…
合法上で殺られた…
知らず知らずに
記憶が消えてく
僕は誰ですか?
けして若年性認知症でなく…
合法上で殺られた
忘れてく
大事な事を…大事な人の名前を…
みんな忘れてく…
ねぇ…待ってよ…
ねぇ…僕を忘れないで…
僕は此処に居るから…
……
過誤ってさぁ…
人を人でなくしてしまう
被害者も当事者も加害者も
その三者の家族と周りの人も
ある日突然…
被害者になる
普通生きてきた
そんな普通の
何でもありふれた毎日に
突然…
ありふれた日は奪われて…
エンドレスな地獄の底へと
何をしても戻らない…
昨日には帰れない…
鏡の中の自分はシワが増えて
僕でなくて…
そしてぜんぶ諦め…
被害の見えない鎖に繋がれ
自分の弱さに幽閉され
昨日を夢視ている…
…そんなある日
インターホンが鳴った
そこには…
張り切って撮る日ばっかり曇り でも 影も光も別けないまるみ
2024.12.21-大空
大空に向かって
叫びだしたくなる時がある
わたしはここにいるぞーって
そしたら向こうから訪ねてくれるかもしれない
宇宙から?
それともどこかの
同じような星から?
そうであって欲しい
好きな人のことを思うと自分の存在がちっぽけに思えてくる。というより、自分なんて見失ってしまう。
その人が魅力的すぎて、その人しか眼中になくて。
好きな人と話せたり、目が合ったりと、そんな些細なことで機嫌が良くなって、前向きになってしまう。
好きな人による影響は、自分にとって絶大だ。
…だからこそ、傷つきやすくもある。
勇気をだして告白してふられたら、自分の存在意義が分からなくなってしまう。自分の今までのあの人に対する想いはなんだったんだろうって、これからどうすればいいんだろうって。
打ちのめされた時にはよく空を見る。
夜の大空に広がる数多の星々は一つ一つ恒星として光を放っていて、それは何億キロと離れている。
そう考えてると、自分のことがちっぽけに思えてきて、今悩んでいることも馬鹿馬鹿しく思えてくる。
そして告白失敗による苦しさという名の足枷を壊し、僕を前向きにさせる。
だから僕は空が好き
大空
真っ青な空に、ハラハラと白い雪が落ちて来る。
愛犬と散歩しながら、なごり雪かなぁ〜と手の平に受け止める。愛犬は何が落ちたのか見たい様子。ごめんね、溶けちゃった。大空を仰ぎ見て、春を待つ!
夜空を見るとなぜなんだろう
寂しくも嬉しくも思えたりするの
きっとあれかなぁ 人ってやつはさ
無限の空の中 自分の心を見るのかなぁ
#大空
大好きだ
ずっと変わり続ける
この空が
同じ空の景色
なんて見たことがない
ときには綺麗な化粧を纏って
ときには悪魔のような顔をみせ
ときには大地を豊かにし
ときには命を奪う
愛好も憎悪も
この大空から感じる
そのくらい力強い存在なのだ
“空”というものは。
お題 「大空」
注意
この物語はフィクションです。
実際の人物や団体とは関係ありません。
物語 ▼
ぼく、おおきくなったらいつか、おそらにいきたい。
おじさんがいつてた.ままとぱぱはおそらにいるんたよつて
おそらにいったら、もくもくしててふわふわのくもをたべるの
それで、ままとぱぱにあってぎゆーしてもらって、
なでなでされるの!
子供の頃に書いた手紙。
母上殿、父上殿、僕は今、パイロットです。
僕は、今、大空に居ます。
まだ、雲を食べることもできていないし、父上と母上に会うことすら出来ていない僕。
あぁ、親不孝者ですね。
少しだけ、待っていてください。
僕の子供が大きくなって、妻と一緒に老いていって、
行く日がきたら、会いに行きます。
それまで、もう少しだけ____。
青々しい大空に吸い込まれそうになりながら、手紙を読み返した。
ーーあとがき。
「ままとぱぱはおそらにいるんだよ。」
そんな言葉を聞いて書いた子供の手紙が、今にまで繋がっていれる。
大人になって、辛い事実が分かるでしょう。
雲は食べれない。おとうさんとあかあさんは、死んでしまってもう会えない。
それでも、大空に夢を選んだ者の物語。
ここまで読んでくれてありがとうございます。
12月も後半、今年を楽しんで過ごしてください。
ーー