『大好きな君に』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
週末明けの月曜日、昨日の電話で話したいことがあるなんて言ってたあいつはまだ教室に居ない。
電話だと長くなるからあってからなんて一体どんな話だろう。
どんなくだらない話だってあいつが話すと不思議と全部面白い話になるから不思議だ。
早く会いたいななんて思ってるのは俺だけかな?
くだらなくてもあいつと話すのはとっても好きなんだ。
窓際で、おはよう!なんて元気よく扉からあいつが入って来るのを今か今かと待つ俺の隣、窓の外では鳩が羽ばたいた……。
題 : 大好きな君に
いつもありがとう。6年前あなたに出会って本当によかった。あなたと過ごした日々はとても楽しかった。あなたの親友になれて嬉しかった。
あと数日で、あなたが上京してしまうのがとても寂しく感じる。中々会えない距離という訳では無いけど、もう今までみたいに気軽に会うことが出来ない。
あなたは大学で私以上の親友に会うのかもしれない。次に会う時には、都会の色に染っているかもしれない。
私の知らないところで知らないあなたになっていくことがとても寂しい。
お互いの将来の為にも今離れるのは仕方の無いこと。分かってるけど、ずっとモヤモヤしてるんだ。こんなことを思う私は重いのかな。
他の人の縷言は訊かないで、貴女を諦めさせたがるものだから。
語るほどにそうだよねと、辞めるべきだと真に受けてしまうものだから。
彼には極めて良い所があるよ。と云う僕を貴女は、まだ耐えさせる気かと宣うけれど、僕だって苦しい想いの数々がある。
彼に悪いからと、もう会わないほうがと云えない甘えがある。愚かさがある。
前の男より優れた人と結ばれたいと、磨きをかける君を窺うと、恋の数は多い方が良いのだろうと思い知らされる。
僕の一生は恋一個分。渡り漕ぐ櫂はない。
彼は君のことを考えているよ。と云う僕を貴女は、理解してくれないのかと叱責するけれど、時々言い返したい想いの数々がある。
惑わされてはにかむ思い上がりがある。ふと我に帰る情けなさがある。
僕の方が君をと云ってやれないもどかしさが、海嘯のように幾度も押し寄せて薙ぎ払う。
僕の為にと云えないけれど、貴女の為の僕でいたい。
僕の一生は恋一個分。辿り着く島は二度とない。
誰とのあいだの契りもなく、諦めさせたがる世論が嵐のように鳴り響く。
それでも。僕の一生は恋一個分。舫綱は端からなくとも。
僕の一生は貴女への一個分。
どうしよう、大好きな君に見つめられたら鼓動が速くなって言葉が出てこなくなってしまった。君は首をかしげているけど、私はそれどころではない、少し時間をくれないだろうか。せめてこの赤面をなんとかしたいものだ。
大好きな君の笑顔にひとめぼれした。
大好きなあなたの笑顔に 癒された。
イヤなこと全部。
だからきっと恋をしたんだ。
大好きな君に。そんな人はいない。
最近やる気しないな。やっぱ引っ越しの一件が悩みになってるな。
今のところはかすみたいな居住環境だけど家賃はそこそこ安い。でも調べたら同レベルの家賃の場所がない。
だから引っ越したら家賃が上がるし隣人がどういう人なのかという問題もある。
こういう問題があるとなにかやるにも手がつかない。
家賃が上がるのはもうどうしようもないからあきらめるけど早く問題解決してほしいものだ。
ふみへ
突然いなくなってごめん。
手紙でしか伝えることができない私は臆病ものだね。
今まで本当に、本当にありがとう。
辛い時、悲しい時、そばで何も言わずにいてくれて、支えてくれてありがとう。
嬉しい時、楽しい時、一緒にバカみたいに笑ってくれてありがとう。
私は、ふみと住む世界が違う。
白い世界で生きてないんだ、。
詳しくは言えない、この手紙もできることなら燃やして欲しい。でも、持っていて欲しいとも思ってしまう、、
矛盾してるね、。
本当はすぐにここを出ていくつもりだった。
だけどさ、すごくふみとの何気ない会話や空間が楽しくて、居心地が良くて。少し、いやだいぶ、甘えてしまってたんだ。
でも、もうここにはいられない。会うこともないと思う。
ふみと過ごした一年半、私は一生忘れない。
どうか幸せに平和に過ごしてね。
いつもふみの幸せを願ってる。
しらゆきより
覚えていらっしゃいますか?
私が昔、見とれていた美しい椿のこと。
最近になって、思うのです。
あの美しい椿に見とれていた私の気持ちは、憧れから来るものなのか、それとも恋なのか。
乙女チックな方からすればこの気持ちは恋のソレなのでしょう。
でも、恋愛がよく分からない方からすればこの気持ちは強い憧れのソレでしょう。
まあ、当の本人が分かっていないので真相は闇の中なのですけど…
真相は、分からなくていいと思います。
唯、私はなんというか…あの椿のことを思うと胸が詰まるのです。
憧れのようなものでしょうか。恋のようなものでしょうか。
あの美しい椿みたいになりたい。あの美しい椿と会話してみたい。
でもあの美しい椿をそのままにして見詰めていたい。
触れて、壊してしまうなんて恐ろしい事が起こればそれは間違いなく大罪であり、死すべき事。
はあ…最近物思いにふけってしまうのもあの美しい椿のせいなのでしょうかね…
元気だして咲きますよ!
皆様で言うところの生きる!って感じです。
さてさて、咲き誇りますかねぇ。余りの美しさに卒倒しないでくださいませよ!
18.大好きな君に
ごめんなさい
君のことが大好きです
だから言わなきゃならないことがある
君は傷つくかもしれない
だけど許して
君を一番に考えたんだ
たとえ火の中水の中
いつまでも一緒に幸せにと
誓ったことを忘れるはずもなく
ごめんなさい
私が死んでも
出家などせず
死にもせず
供養もせず
再婚してください
幸せに過ごしてください
青森は雪と雨。気温はやや暖かい。
外に出た時、
なんとなく張り詰めた空気と言うか、集中力で張り詰めた緊張感、そんなエネルギーを感じた。
そういえば、今日は青森県公立高校入試だ。
子供達は今この瞬間、自分の限界に向き合っていると言えば大げさだけど、ここ一番の頑張りどころだ。
それを見守る親も先生も笑顔で送り出しつつ、胃がキリキリしてるだろうな💦
私も子供の頃それを経験してきたし、
親になって子供の頑張りを励ましてきた。
そうやって人として成長してきた。
試験だから結果が必ず伴う。
笑う子も泣く子もいる。
もし、思うようにできなかったとしても
自分を否定する必要は全くない!
なぜなら、
世の中において、良いことも悪いことも同じ分だけ起こる。あらゆる物事は全て、プラスとマイナス、陰と陽、光と影、上と下など相反する2つの要素から成り立っている。
つまり、
私達の人生も良いことと悪いこと、辛いことと嬉しいことなど、相反する正負の要素で構成されている。
良いことも悪いことも同じ分だけ起こるのだから。
だから
「負の先払い」はどこかのタイミングで必ずでてくる。
ずっと不幸が続くこともない。
辛いことや苦しいことを経験した分、必ず後からそれに見合った結果や幸運が返ってくるのだから。
目標をきめて真剣に向き合った君は本当に素晴らしかった。そう自分を褒めて讃えてあげよう✨️
大好きな君に
風を あずけて 明日を 聞く
僕らは 何回 この 太陽を めがけて
大きく 息を 吸った だろう?
雲が 覆った この丘を
凪いで Tシャツの 帆を 広げて
限界まで 息を 吸う
坂道の 途中で 息が 苦しく なって
それでも 坂の 上の 景色が 見たくて
いつか 君と 話した 大きく 広がる 空は
いつ頃から 蠢く 本能を
見上げた 空の 雲の 形を
いくつもの 夢を えがいた だろう?
流れ行く 雲たちは 僕らが いつか
大人に なって 順風を 浴びながら
ペダルを こいだ 坂道を 全速力
鼓動に 任せて 駆け上る アドレナリンが
迸る 呼吸が 進化を 遂げて
限界まで 疾走る ビートが 加速を 上げてる
行き着く ところまで いかなきゃ
どうなるか わかんないよ
とにかく 大好きな 君に
太陽が 熱く 呼んでる
この坂の 上に 輝く 太陽を 捕まえて
君が ぎゅっと 捕まった Tシャツが
反射する 夏風を 追い越して 疾走る
アナザーソング
あなたの 正面から 映る 顔は
鏡の中 違って見えた
夏色の 少年の 面影を 讃える
その影は 見えない 向こうへ 伸びてく
音叉の 波の中 透明の 明け方に
金色の 瞳の 奥へと
星影は 幾千の 街明かりを 照らして
何万の 人たちが 語り合う
その日を 昨夜に ともして
何回目の 春が来て やがて 人は 彼方を
その 在り処さえ 今は 過ぎてく
風の 音の 向こうに 無辺の 嵐よ吹け
咲いて まだ 春が来て
過ぎゆく 花は まだ 香る 春が来る?
夜の 果に 花は 散るらむ
野辺ふく 風よ 待つらむ 人は来る?
やがて 幾千の 願いの 向こうに
街の 上に 星が 光る 夜を あなたと 見上げて
アナザーソング
向こう側の 景色に 映る 星影は 夜も 明るく
あんなに 待っていた 夏だって
もうすぐ 風が 過ぎ去って
顔を 撫でる 風は まだ 冷たく
丘の 上照らす 月影は 返事を まだ 遠く
でも 待っていて 大声よりも
駆け上がる 鼓動が 心臓を 押すけれど
もっと 待っている 街の灯りは
見えない向こう 空の下 輝きを 放つから
あなたと ふざけあった 星の下
昨日とは 違う 明日先 ペンで なぞる あいのしるしを
覚えた 言葉は 何回でも 叫ぶから
さりがたし 季節は 移ろい 君を 少し
忘れていきそうだけど
あんなに
広く見えた 空はない この風に 祈りを込めて
君に歌うよ
アナザーソング
ずっと ずっと 奥の そこから
遥か 彼方 水平線から 吹き抜けた 風が
沸き立つ 血液が
深海の ような 暗闇の 中で ざわめく
満月が 僕を 変えるため
何度も 何度も 脈を 変えていく
止まった 時間は 今も
瞬間に 飛び散る 閃光の ように
消えていく 儚い 存在さえも
重力の かけ方を 今は 探して
湧いて 泣いて 狂った ワルツに 戸惑う
稲光が 窓から 光って
旋律を 歪める 音階は 水の中に
潜った 音のように
消えかけた 日々を 彷徨う 膨大な
喪失を 振り切って 夜を 生きる
熟柿の潰れる山道を行った 熟柿の腐れるにおいがした 目覚めたのちの夢に種は芽吹いたか 捨て置いた夢にも夢でいてほしいか
もふもふ。
ぽよぽよ。
ふかふか。
のほほん。
わが家にはたくさん、ぬいぐるみがある。ほとんど子どものものなんだが、圧倒的に猫型が多い。子どもが寝るときに使っている着ぐるみは招き猫だ。猫ねこ猫ねこ猫まみれ。下の子どもは猫が好きだ。
子どもが学校の行事に役割を得て、家でも練習したのだが、そのさい「練習相手」としてそのぬいぐるみ達を子どもが持ち出してきた。大勢の前で演説を打つから、ぬいぐるみ達をギャラリーに見立てるんだと。そして、練習に付き合え、と。
そうか、じゃあこの「ギャラリー達」を小学生ぽく振る舞わせればいいんだな、と、上の子どもと私はそのようにした………ら、練習が進まない。我ら「小学生」が演説者をあさってに、もきゃもきゃ遊んで、「先生に怒られるフラグ」を立てるからだ。もちろん、まじめなシミュレーションとして。
下の子どもは言った。「今の小学生はちゃんと静かに聞くんだよ。そんなふうじゃないよ」…えっ、そうなの? マジ? 演説者ガン見されるの? 目に見えない「何かの矢印」がたくさん静かに飛んでくるの? そうか、じゃあ静粛にガン見の圧を出そう。
練習は首尾良くできたようだ。大好きなぬいぐるみは、「変な迫力のある姉」と「ちょっとアレなドスがきくママ」が立ち上らせる「何かの矢印」の中でも、落ち着いた自己評価と素早い試行と改善出力をするためのバランサーになってくれたらしい。一度、自分自身で工夫した結果に会心の出来を経験できれば、それが自信の種のひとつになる。
翌日、学校から帰って来た子どもは、先生の指摘した箇所をクリアできたと、開口一番に教えてくれた。
好きだよ愛しているよだけじゃ足りないから
贈り物をしたくなるんだ。けれど。
バッグ、アクセサリー、服、靴、ぬいぐるみ…君はどれも興味無いようで。
君の好む本は頭の無い俺にはわからない。
花は好きなようだけど少しで良いって言っていたし。
それならばと
今日はめちゃくちゃ早起きした。最高の朝ごはんを作るためだ。
ベーコンエッグ、クリームチーズ、サラダにスープ。
オレンジジュースでもカフェオレでもいつでも出せる。
ついでにパンなんか焼いちゃってさ。
テーブルに一輪だけのガーベラを添えて。
そうだバトラーは身なりも整えないとな。
おはよう、と可愛い小鳥のさえずりが聞こえた。
今日も素敵な1日になりますように。
大好きな君に
大好きな君へ
この気持ちをどう伝えようか
ただ、抱きしめて
君に伝えたい
ありがとう
いつも、キラキラと輝いている一等星の君。
オレはたくさんの地球人を幸せにしなきゃ、故郷の星には帰れないけど、その地球人の中には君も含まれているんだよ。
君の幸せは何だろう? オレがそばに居ることを許してくれているのは、少しでも君を幸せに出来ているってことで良いのかな?
君が楽しそうに日々を過ごし、笑っているところを、他の誰よりも近くで眺めていたい。
この先、オレがずっと君のそばに居るとは限らないけれど。君が許してくれている限り、オレはずっとそばに居るよ。
大好きな君に、幸せを。
※二次創作
大好きなキミへ
優しさに溢れるキミの想いに触れるたびに、心が踊る。
もし許されるのであれば、キミの想いの隅っこでもいいから、僕のことを考えてほしい。
だからもう少し、もうちょっとだけ近づいてもいいかな。
『大好きな君に』
墓参りには年に6回ほど行っていた。正月、春分、盆、秋分、君の命日、君の誕生日。今日はそのどれでもない日だけれど、報告したいことがあった。
君の命を奪った通り魔は有罪判決となり懲役刑が確定した。けれど模範囚になったとやらで刑期は短くなり、判決よりも早く社会に帰ってきた。それを許すことができなかった私は興信所などを頼って居場所を突き止め、何も言わずに後ろから刺した。事切れたのを確認してから自分で警察へ出向き、刑務所で服役した。
「これで思い残すことなくそちらへ行けます」
真新しい線香と真新しいろうそくに火をつけて手を合わせる。墓石は何も語らない。
生きる気力はすでに失われてしまった。立ち上がってからどこへ行こうかと考える。海がいいだろうか。山がいいだろうか。
無糖のピーナッツバターとオートミールで作ったクッキー、ほら、ヘルシーなのよ。
君は美味しそうに食べるね。
君に作ったついでに私も食べようかな、全然甘くないね。
メープルシロップをかけてみようかしら。
あ、君は糖分はダメだよ、獣医さんに叱られちゃうよ。
君のため。
題「大好きな君に」
「自分が、『君』のことを大好きなのか、
たとえば『お菓子が大好きな君』がいて、その君に向けて『チョコが大好きな君』へのプレゼンか。
『君』だから、捻くれれば『大好きな君主に』も、書けるっちゃ書けるわな」
某所在住物書きは今日も通知文をざっと見て、いじり倒し、最終的に面倒になって努力を放棄した。
お題の「大好きな君に」の前後に、少し言葉を付け足す。物書きの常套手段である。
「……恋愛ネタも君主もムズい」
ぽつり。物書きは本音を呟く。
唯一の救いは「『◯◯が大好き』な君に」か。
――――――
年度末、残り1ヶ月だけど、
突然支店異動を食らって、長年一緒に仕事してきた先輩とも離れ離れになっちゃって、
その先輩から届いた手紙を、部屋で読んでる。
届けてくれたのは子狐の郵便屋さん。
比喩でも冗談でもなく、先輩がヒイキにしてるお茶っ葉屋さんの看板狐、稲荷神社在住のコンコンが、
頭に郵便屋さんキャップな飾りをつけて、郵便屋さんユニフォームなポンチョ羽織って。
ポンチョのおなか部分にはマジックテープで、郵便屋さんバッグなナイロン製がくっついてる。
撫でて、とばかりにおなか見せると、丁度そこに封筒入りバッグが有る設計になってた。
どうやって私の部屋知ったんだろう。
狐だよ。子どものおつかいバイトじゃないよ。
どうやって私の部屋知ったんだろう。
「『付烏月さんには、お前の寒暖差等々による体調の酷い崩れのことは、ある程度話してある』」
封筒を切って、シンプルな便箋を引き上げる。
いつもの明朝体な綺麗さで書かれた真面目な文章は、手紙って言うより、引き継ぎ書だ。
「『付烏月さん自身も、お前ほどではないが、体調に少し波がある。サポートは惜しまないと言っていたので、安心して頼ってほしい』。……あのさぁ……」
手紙に書かれてる「サポート」とは、多分先輩とのシェアランチ、シェアディナー、それから先輩の部屋でのお泊りのことだ。
私と先輩は、別に恋人同士でもないし、お互いにそういう目でお互いを見てるワケでもない。
でも生活費節約術として、それから主にお人好しで優しい先輩の自称お節介で、私はたまに先輩のアパートに行くし、一緒にごはん食べるし、寒暖差とかで体が本当に動かないときは泊めてもらったりする。
今、先輩の部屋に先輩は居ない。
居るのは、先輩の旧姓「附子山」を名乗る、お菓子作りがバチクソ上手な「謎の男」。付烏月さんだ。
別に大好きだからってハナシでもないし、付き合ってるワケでも全然ないけどさ。……だけどさ。
「私、先輩だったから先輩を頼ってたんだけど」
ねー。 なんなんだろねー。
悶々々。悶々悶々。このモヤモヤをグルチャで先輩にぶつけたけど、ごはんの準備でもしてるのか、既読は1分経っても5分経っても付かなかった。
「なんなんだろね。なんだんだろうねぇー」
私の心が分かるのか、子狐の郵便屋さんは私の膝に飛び乗って、コテン。おなかを見せた。
「よーしゃしゃしゃ。待っててね。お返事書くから」
読み終えてない先輩の「引き継ぎ書」を机に置いて、100均で買ってきたばっかりの便箋1枚出して、
久しぶりに、なんなら十数年ぶり以上かもしれない、手書きで長文の文章を書く。
「……なに書こう」
十数字、多くても百数字くらいの短文なら、グルチャでポンポン送れるのに、
ボールペン持って便箋を前にして書く百数字千数字は、最初の1字も出てこない。
手紙って、不思議。 先輩は何を書いてたっけ。
ふと「引き継ぎ書」に目を戻したら、最後に
『私などが作る簡素な飯が大好きなお前に』
って題して、先輩がよく作ってくれた粉スープ活用オートミールとか、ホットミルクとかのレシピが、
相変わらずの真面目さと見やすさで、書いてた。
「ホットミルク飲みながら考えよっと」
子狐抱っこして、牛乳温めて、ジンジャーと砂糖とシナモン入れてたら、5分経っても既読が付かなかったグルチャにピロン、返信。 先輩のお返事は、
『文句なら附子山に言ってくれ』
「……ん?」
手紙では「付烏月さん」って本名を書いてたのに、グルチャでは、付烏月さんを「附子山」って呼ぶ先輩。
「女の勘」でもないけど、なんか、ピンときた。
『拝啓 先輩』
メモ帳アプリで、私は手紙の下書きを打ち始めた。
『もしかして:グルチャ誰かに読まれてる説?』