『大地に寝転び雲が流れる・・・目を閉じると浮かんできたのはどんなお話?』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
辛さと感動ばかりが涙を唆るけど
深い辛さを知ってこそ
感動して涙が出る。
生きているからこそ
またここからスタート。
―大地に寝転び雲が流れる―
※二次創作
スナフキンは、草原に寝転んで雲が流れていくのを眺めていた。
どんどん姿を変える雲はいつまで見ていても飽きない。
すると、一片の雲に目が留まる。
「あの雲、ムーミントロールみたいだ……」
孤独を愛するスナフキンにも唯一会いたいと思う親友がいた。
その雲は彼の親友ムーミントロールが空を走っているように見えたのだ。
「おーい!スナフキーン!」
そこへ彼を呼ぶ声がした。
スナフキンが身を起こして声のする方を見ると、あの雲と同じように親友が走ってきた。
スナフキンは思わず顔を綻ばせる。
「やあ、ムーミントロール」
「やあ、スナフキン。あれ?何かあったの?」
「どうして?」
「何だか楽しそうだから」
「ん~……内緒だ。それより、君こそ何かあったのかい?」
「え……あ、スナフキンに見てほしい物があるんだ。行こう」
「ああ、良いよ」
スナフキンはもう一度空を見上げる。
さっきまでの雲は既に姿を変えていた。
僕は故郷の景色を思い出した
大地に寝転び風で流れていく
雲を眺めていたあの日
一人前になりたいと僕は故郷を出たんだ
まだ旅の途中で願いは叶っていない
困難だろうと僕はやり遂げてみせる
満月の夜に、
三人で、ひらけた原っぱに寝転んだ。
風が強い。
草や木々のこすれる音が、すごく大きくて、
それ以外、何も聞こえないほどだ。
ラピスラズリ色の空に、
月光によって銀色に光る雲が、
風で波のような模様を描く。
まるで、海の底から水面を見上げているよう。
#大地に寝転び、雲が流れる
《大地に寝転び雲が流れる……目を閉じると浮かんできたのはどんなお話?》
丘の上、外套を敷物代わりにしてごろりと仰向けに寝転んだ。
草原を渡る風が葉を揺らす音が潮騒を思い起こさせる。
不意に訪れた郷愁にも似た感傷を振り払うかのように、ぼくは大きく伸びをした。
故郷を離れて、もうずいぶん経つ。
夢を叶えるまで帰らないと、啖呵を切って飛び出したのは成人してまもない頃だった。
好きだった彼女は、きっともう誰かと結婚してしまったことだろう。
待っていてほしいなんて、あの時のぼくは、とても言えやしなかった。
視界いっぱいに広がる青空には白い雲が悠々と流れていく。
いつか彼女と見た空と雲を思い出し、何となく似た形の雲を探す。
未だ夢半ばではあるけれど。
帰りたい。そして、会いたい。
もしも彼女がまだ独り身だったなら、そしてぼくのことをまだ好きでいてくれたなら。
「一緒に来てくれって言ったら、頷いてくれるかな」
そんなことを夢想するけれど、それが決して現実にはならないことを、ぼくは誰よりもよく知っている。
きっと彼女にそんなことを告げようものなら、ふざけるなと怒鳴られることだろう。
そして、置いていったくせに今更調子のいいことを言うなと蹴飛ばされるに違いない。
いや、そもそも待っていてくれるなんてことあるわけがない。
もしもまだ想っていてくれるとしたら――
「やっと見つけた!」
「え?」
白昼夢でも見ているのだろうか。
ざかざか草を踏みしめる音が近づいてきたと思ったら、不意に頭上に影が差し、今まさに思い描いていた声が降ってきた。
声の主の顔は、影になってよく見えない。
けれど、これが都合のいい夢でないのなら――ぼくが彼女の声を聞き間違えるはずはない。
「待っても待っても帰って来ないんだもの。待ちくたびれて追いかけてきちゃったわよ」
「夢じゃない、のか」
「夢なんかであるものですか。お嫁さんにしてくれるって約束、まだ有効でしょうね? それとも私のことなんかとっくに忘れて、もう他の人のものになってたりしないわよね?」
強い口調とは裏腹に、その声は微かに震えていて。
ああ、彼女だ。
会いたくて会いたくて堪らなかった、いつだってぼくの胸を焦がし続けていた彼女だ。
忘れるなんてできっこない。
だって、ぼくは。
「君に相応しい男になるためにって村を出たのに、忘れるなんてことあるはずないよ」
「それなら良かった」
そう、もしも彼女がまだぼくのことを想っていてくれるとしたら、大人しく待ち続けるより、きっと追いかけてくれることを選ぶだろうと思ってた。
まさか本当に追いかけてきてくれるとは思わなかったけど。
「さっきの」
「うん?」
「一緒に来てくれって言ったらってやつ。あれが私のことなら、答えはもちろん『連れてって』だよ」
「……!」
「だから、もう二度と置いてかないで」
涙の気配を感じさせる声に、ぼくは一も二もなく飛び起きると、力いっぱい彼女の身体を抱きしめた。
久しぶりの抱き心地は以前とは違っていたけれど、布越しに伝わる体温は覚えているままで、胸に甘い幸福感が広がっていく。
大事な人を再びこの腕に抱けたことを神に感謝しながら、ぼくはもう一度空に目を向ける。
流れる雲は、いつか見た雲の形ととてもよく似ていた。
抜けるような青空の下で大声で歌ってみたい。
雲ひとつない空の下でピクニックをしたい。
少し風が強い日に外で走り回りたい。
綺麗なお花を探してそれを積みたい。
全てのことをきみと。
#大地に寝転び雲が流れる…目を閉じると浮かんできたのはどんなお話?
お題 大地に寝転び雲が流れる・・・目を閉じると浮かんできたのはどんなお話?
えっ、、
ラピュタのシータとパズーしか思い浮かばない。
そんなシーンなかった?笑
きょうはラベンダーを植えた。
日に日にさみしかった玄関先にいのちが吹きこまれている。色があって、うれしい。
明日は早く起きれたらいつもの山に行こうと思う。
あそこの頂上で寝っ転がったら、たぶん雲も流れてるし
目を閉じたらなにかしら浮かんでくるのかもしれない。、、たぶん、ラピュタだと思うけど。笑
大地に寝ころび雲が流れる…目を閉じると浮かんできたのはどんなお話?
私は吐き出した、すべての思いを。
彼女の思いを知った。
彼女は表側では明るく振る舞っているが、裏ではいわゆる鬱病だった。
彼女はクラスでもカースト上位の人気者だった。
だが、そんな彼女の美貌に嫉妬した元カースト上位は彼女をのけ者にした。
だが、彼女はクラスで明るく振る舞っていた、それを見た元カースト上位はいじめをエスカレートさせた。
だが、彼女のことを守ろうと私は元カースト上位の所行を先生に報告した。
そうして、いじめは収まったと思ったが、奴らは裏で彼女をいじめた。
彼女は耐えられなくなり、隠していた本当の顔を表した。
それをみて、私は必ず奴らに復讐をする、そう決めたのだ。
私は大人になり危険物取扱店を建てた。
そして、奴らが飛行機で海外に旅行すると聞き爆弾を仕掛けた。
奴らだけを殺すはずだったが一人欠席しており赤の他人を殺してしまった。
奴らを殺したことに何も罪悪感は抱かなかったが、赤の他人を殺したことに罪悪感を持った。
私は、けじめを付けるためにこの世を去った。
私が死んでも誰も悲しまない、そんなことを思っていたが、唯一彼女だけは悲しんでくれた。
彼女のために尽くしてよかったそう思えたのだ。
地獄からでも、唯一悲しんでくれた彼女の事を今でも守っている。
はやくきてね、私を追って。
うつつ
積み重なるたびに姿勢の傾きは前。
上は見えない。
見える時は、現実だろうか。
※大地に寝転び雲が流れる
あなたがいて
わたしがいて
振り返れば笑顔がある、、、
布団で目が覚めた
眠い頭を起こして支度し出勤
十数時間の拘束
疲れ切った体を引きずって帰宅
明日の準備をして布団に潜り
まぶたをそっと閉じた
何度も何度も見た悪夢
きっとこれからも見続ける
私はずっとここで、流れる雲を見ていたい
~大地に寝転び雲が流れる・・・目を閉じると浮かんできたのはどんなお話?~
#35 楽園
期間限定のワンシーズン
白雨の中のワンルーム
映画を観よう
アイスクリームを半分こにしよう
悲しみはきみと二人
薄水色のソーダで割ろう
別れが約束された
あの束の間の楽園にはもう戻れない
二度と行けないし
二度と手に入らない
だけど、だからこそ
あの部屋とあの時代は
紛れも無い
ぼくらの楽園だったのだ
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#39 大地に寝転び雲が流れる・・・目を閉じると浮かんできたのはどんなお話?
わたしの父は中学生の頃、よくこうして学校をサボっていたらしい。
同じように目を閉じて思い出したのは、そんな、型にはまらない自分の青春時代に誇らしさを隠しきれてない、父のどこか得意げは笑顔だった。
高校2年から特進クラスに進んだわたしは、急にスピードを増し出した授業に着いていけなくなってきていた。
夏休みを迎えて1週間ほど経った今も、緊張感に満ちた、特進クラスだけの特別な夏期講習が始まっている。
仲のいい友だちともクラスが分かれ、勉強も難しく、成績も自信も愛嬌も何もかもを落として鬱々としていたわたしは、気がつくと、学校とは真逆の道を自転車で駆けていた。
なるべく知らない道を進んだ。
そうしたら、おあつらえ向きな河川敷が現れたので、セオリーに則り、夏服に包まれた体を、青い芝生に預けているというわけだ。
父は、授業をサボるのは自由で楽しかったと言う。
いや、これは楽天家を装った嘘かもしれないが、とにもかくにも、学校にも家にも居たくはなかったのは事実だろう。
今のわたしも夏期講習に行くと言って家を出た手前、そう簡単には帰れなかった。かと言って、行く宛もない。
行きたくないところ、やりたくないことはあふれているのに、行きたい場所ややりたいことが何なのか、自分のことなのに何一つ分からない。……眩しいほどに、憂鬱だった。
それに何より、大地に寝転び雲が流れる空を見るのは、期待はずれも甚だしかった。
暑くて日焼け止めが効いているのか不安になる。
芝生は柔らかくなどなく、硬くてチクチクして寝心地が悪い。
虫が脚を歩き出したら嫌だし、スカートが変な風になっていないか気になる。
眩しくて、泣きそうで、今ものすごいブスな顔をしているはずだし、
サボる行為は開放感よりも、罪悪感や緊張感の方がはるかに勝る。
飄々と生きた父の娘なのに、なぜ“こう”なのだろう。
自分がいかに不自由なのか、こんなにも自由なはずの時間に、ありありと思い知らされた。
容易に想像ができて、溜息が溢れた。
苛立ちに叫び出したくなった。
どうせわたしは明日、何事もなかったように、鬱々と夏期講習を受けているのだろう。
誰か、誰か、誰でもいい。
今すぐわたしを、どこかに連れてってくれ。
あ、流れ星。
『大地に寝転んで、浮かんできた話』
晴れた日のように
暖かい
あなたの笑顔
大地に咲く花のように
優しい
あなたの心
この空のどこかに
あなたがいる
会えなくても
話せなくても
どんなときも
目を閉じて
想い浮かぶのは
だいすきな
あなただけ
#楽園【前編】
勤め先の一駅先にあるテーマパークに、新しいアトラクションが出来たらしい。
その日奇跡的に定時で上がれたので、どんなものかちょっと覗いてみることにした。
夜の7時頃、アトラクションの前まで到着してみると、あたりは真っ暗だというのに、まだ列が出来ていた。30分待ちだそうだ。
寒空の下、この待ち時間には少し堪えたが、今日は金曜日。明日明後日は休みだからと自分を鼓舞し、並ぶことにした。
アトラクションの名前は「楽園の夢〜パラダイスタイム〜」。
並んでいる間に配られた説明書を読むと、仮想現実で遊ぶものらしい。いわゆるVRに近いものだろうか?
概要の下には、160センチ以下は入場できないこと、心疾患や心臓が弱い人は使えないこと、料金等、よくある遊園地のアトラクションの注意事項が記載されていた。
20分2500円か…結構するな。
そう考えている間に、思ったよりもするすると列は溶けていった。
自分の番になると、雰囲気づくりのためか占いの館のようなところに通された。
中にはスタッフと思われる人が一人、アラビアの踊り子のような格好をして座っている。
「ようこそ。楽園の夢、パラダイスタイムへ。説明書はご覧になりましたか?」
周りの怪しげな雰囲気に反して、口調は事務的だった。
「はい。VRのようなものですよね?」
説明書を読み込んだ上での自分なりの解釈を述べると、
「仮想空間で遊ぶという点ではそうですが、少し違います。VRではゴーグル等を用いるかと思いますが、この最新機器ではそんなものは必要ありません。このパラダイスタイムはお客様に半強制的に楽園の夢を見て頂くことが出来るのです」
どこか誇らしげに踊り子スタッフは微笑んだ。
「この最新機器では、5つのパターンからお好きな夢をお客様にお選び頂き、その夢の中に入って快適にお過ごし頂くことが出来ます。こちらから夢をお選び下さい。」
ラミネート加工された用紙を手渡された。書いてある項目に目を通してみる。
※5つの中から夢をお選び下さい※
①南の島でバカンス
②ヨーロピアンなお城で王族気分を
③気分は宇宙飛行士♪月旅行
④美男美女だらけのプールランド
⑤可愛いペット囲まれて遊ぼう
なんだか4番だけひどく世俗的だったが、まあそういうのが好きな人もいるんだろう。
自分はそういうには興味がなかったので、無難に1番を選択した。
「1番ですね。かしこまりました。」
そう言うと、スタッフは自分の斜め後ろにかかっているカーテンをめくり、ドアを出現させた。
「こちらへどうぞ」
通された部屋には紫色の薄暗い照明の中、ぼんやりと日サロマシーンのようなものが鎮座していた。
「この中に入って頂くと、貴方は夢とは思えない夢を見ます。ただし、注意としましてはあくまで夢は夢ですので、感じ方に個人差が出ます」
「というと?」
「はい。夢を見ている時、色を感じる人、味を感じる人、痛みを感じる人、色々いるんですよね。その人の夢見の傾向がこのマシーンにも反映されてしまうんです」
スタッフは早口に続けた。
「ですから、夢の中で何か食べようとするとその瞬間に目が覚めてしまう人は、この機器に入った際も同じようなことが起きると思われます。いつも見る夢が白黒の方はこの機械でもモノクロになってしまう可能性があります。」
自分はモノクロの夢を見たことはなかったが、前半の説明はまさにそのタイプに当てはまっていた。
「じゃあ、南の島に行っても、何か飲んだり食べたりしない方がいいってことですね?」
「そうです」
私が説明に了解すると、スタッフは慣れた手付きでマシーンの扉を開け、中へと誘導してきた。
中に入れられ、扉を閉められた私は、紫の怪しい光の中、ものの5秒ほどで深い眠りについてしまった…。
【中編】へ続く
ぼーっと通り過ぎていく雲を見つめて
あの雲はあの形に似ているとか
流れの速さが違う雲があるなぁとか
やがて飽きたら立ち上がる
急に立ったものだからふらついた
雲の上はきっと壮大なんだろうなぁと思いながら
家路を辿る
*大地に寝転び雲が流れる
新緑の季節がやってきた。
天気のいい日は、芝生にでも寝転んだら、
さぞかし気持ちがいいだろう。
ハイジの世界みたいな。
大人になってから、外で寝転んで空を見上げる
なんて、ほぼしていないと思う。
周りを気にするというか、恥ずかしいというか。
子どもの頃は、きっとしていた。
きっとみんなでゴロゴロと転がっていた。
今、それをしようとはもう思わないけれど、
流れる雲を追ってみようか。
青空に映える白い雲を。
「大地に寝転び、雲が流れる」
僕は草の上には寝転がれない
だからアスファルトか砂浜に寝転ぶ
アスファルトはたいてい暖かい
砂浜はその時々で違う
あったかい時も冷たい時もある
寝転がると空しか見えない
流れる雲はどこへ行くのか
南風に吹かれたら北の方へ
西風に吹かれたら東の方へ
雲の行先はいつも風が決める
風に抗うと雲は消滅する
そこには青空しか残らない
新たな風が吹いて
また新たな雲がやってくる
今度はどこへ向かうのか
みんなどこへ行くのか
あぁ、気持ちのいい天気だねぇ
ねぇ、見てよ
あの雲、パンみたいだよ
蟹にも見えるね
お腹が減ったなぁ
今日の夕飯はシチューにしようよ
パンをつけて食べたくなっちゃったや
空をとべたら
あの雲まで飛んでいって
雲に座ってお菓子を食べるんだ
チョコレートとあめとラムネとそれ以外にもいーっぱい
おなかいっぱいになったらそこで昼寝しよう
その後は雲の上を探検だ
何が見つかるだろうか
雲のお城、雲の巨人、雲の花も見つかるといいな
夕方になったらおうちに帰らないと
ちょっとだけ遠回りをして海まで行こう
お日様が海に帰っていくのを見送ったら
おうちに帰ろう