『大切なもの』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
テーマ 大切なもの
いつまでも焦がれていた
私だけの大切なものは
守りたいと思えば思うほど
遠ざかっていった。
大切なもの
大切なものは失いたくない。
でも、どこかになくなって探せなくなってる
いつのまにか。なぜだろうか。
あの現象に名前はあるのか。
大切なもの…
回送の電車のように空っぽな
君の心も大切なもの
大切なものは
『想い』
心に残る大事なモノは
沢山有るけれど
そのモノに込められた
想いが
そのモノを大切にさせる
家族への想い
友への想い
恋人への想い
仕事への想い
恨みや憎しみなどの負の想い
さまざまな想いを抱いて
人は生きる
大切にしたいのは
想う心
大切なものは
『想い』
# 大切なもの
※閲覧注意※
軽率なクロスオーバー。
要素てんこ盛りなモブちゃんが居るよ。
何でも許せる人向け。
《大切なもの》
お預かりしている神様のひと欠片。
『ツイとツイのミコ、それから私のミコ。』
その神様が大切だと想い、探して欲しいと願ったもの。
『見つかったら、あなたにも教えたい。』
嬉しそうに語る神様の本当の姿の話。
『私のツイとツイのミコ、私のミコに逢えたら、きっと仲良くなる。楽しみだなぁ。』
内側から話し掛けてくる神様の声は、無邪気な子供そのもの。
『私の運命。必ず巡り逢うから、大丈夫。』
出逢えば解るのだと、無邪気な声で告げる神託。
(楽しみにしております。)
夢でしか逢えない大切な神様の一部。
運命に巡り逢えるまで、大切にお預かりするのだ。
―――命の限りを尽くして。
いつだって世界は無常だ。
必死に掻き抱いて大事に守ってきた大切なものから、
コロコロとこぼれ落ちていく。
大切なもの
頑張って作ったのだが……。
どう?
イマイチ。 年上の彼女が言う。
なにこれ。
野菜スープ。コンソメの。
味付けは?
だからコンソメ。
だけ?
だけ。
あのさ、ちゃんと味見すればわかるよね、ちょっと薄いなって。
……そう言われればそうかも。
塩こしょうまったくしてないでしょ。
うん。必要?
そりゃそうでしょ。こんなに薄味なんだから。
……ごめん。
あなた、そういうところあるよね。これやっとけばいいや、みたいなところ。料理はね、食べる人のこと、もう少し考えなきゃだめよ。
……だからごめんって。
もう。まあ、いいけどさ。突然料理するっていうから任せたけど。どうしたの?なんかあった?
……最近、野菜足りてないなって言ってたから。
……そっか。
うん。塩こしょう、今からでもする?
んん。いい。これで。
じゃあ僕だけかける。
なんでよ。じゃあわたしのにもかけなさいよ。
あなたの大切なものは
わたしも大切にしたい
そう思っているのに
どうしてだろう
壊してしまいたくなるのは
Fomzというカメラアプリを入れてから早3ヶ月。
自分の心惹かれるものを撮る習慣ができた。
たまにフォルダを見返した時に、そういえばこんなこともあったなあなんて思ってちょっと思い出したりする。
記憶っていうのは儚いね。
きっと写真がなかったら記憶力の悪い僕は大切な思い出をたくさんなくしているだろうね。
食事、風景、人物、日常的なものも非日常的なものもたくさん撮ってたけどあれは全部僕の大切なんだ。
「大切なもの」
大切なものは
ありすぎてはいけない
数が増えると
全てを大切にできなくなる
まずは欲しがらないことだ
大切なものは
その末にやっと見えてくる
【大切なもの】
僕にとっての大切なものは
健康だ
今までいろいろな病気をしてきたし
幼い頃からの持病もあるけれど
いつもより体調がいい日は気分もいい
健康じゃないと行きたいところにも行けないし
やりたいこともできない
食べたいものを自由に食べられるのも
遊んだり仕事をしたりできるのも
ある程度健康だからこそ
だから僕にとっては
健康が大切だ
もちろん僕自身だけでなく
僕の大切な人たちにも
ずっと健康でいてもらいたい
まだまだ一緒に出かけたり
一緒に美味しいものを食べたりしたい
いつまでも一緒にいられるように
みんなで健康に気をつけて生きていこう
私の大切な人
近くにいられるうちに
もう一度会いたい
寂しいよ
大切なもの
『恋心
喜怒哀楽 その他全ての感情
時間も空間も
私の大切なものはワルツ第7番に奪われました』
気持ち悪いくらい美しいピアノの音色が私の皮膚を剥がし、脂肪や筋肉を食い散らかします。邪魔な骨は綺麗に取り除かれ、心臓が露わになります。
心地の良い三拍子に合わせて、もう無い足を揺らします。ぐちゃぐちゃになってしまった顔は、微かに紅潮しております。抉り出された目は、鍵盤を叩く貴方を見ています。
貴方の曲を聴くたびにこんなに心を締め付けられているのに、貴方は私の存在すら知らないのですね。
貴方の人生を覗くたびにこんなに心躍らせているのに、貴方の心臓はもう動かないのですね。
ワルツ第8番が響き渡ります。
軽快な音を聴き、少し冷静になった私は骨を正しい位置に戻し、食べられた私の一部を吐き出させ、最後に皮膚を被りました。愛の時間は終わりました。
あぁ、なんて健気なのでしょう…
それでも私の心臓はまだ愛するあの曲のリズムを刻んでいるのです…ずっとずっと、刻んでいるのです……
『大切なもの』
「これからあなたは、大切なものを毎日少しずつ失っていきます」
そう言われたのは昨年、年の瀬のことだった。職場の同僚に半ば強引に誘われて占いに出向いた時に告げられた言葉だ。
「え、大切なものって……」
「あなたにとって、とても大切なもののはず。何かってところまでは──そうね、今はまだ分からないですが」
いかにもな怪しいベールで顔を覆った占い師は、これまたいかにもなセリフを平然とした口調で述べた。
彼女が指し示した手元のカードの意味は私にはよく分からなかったが、そのイラストが平和な絵ではないことは一目瞭然だった。
「じゃあ、私はどうしたらいいんですか」
曖昧な忠告に、私は若干苛立ちながらそう尋ねる。
「うーん。もしかしたら何かそれに気づくきっかけがあるかもしれないですね。例えば──そうね、誰かとの出会いとか」
「え〜! それって男の人ですかぁ〜?」
占い好きだという同僚が甘い声で嬉しそうにそう尋ねる。
まだ微かながらその場に残っていた私の興味は、その時点でその次に控えるちょっとお高いランチへと焦点を移した。
そんな出来事を何気なく思い出したのも、職場での部署移動が決まり、今の部署に残るその同僚ともしばらく顔を合わせることはないんだろうな、などと考えていたからだろう。
年度末最終日の午前中、お世話になった部署の面々に簡単に挨拶をすませた私は、引き継ぎのために新しい部署を訪れた。
「すみません……」
そう声をかけると、一人の男性が入り口の方までやってきた。
「もしかして百瀬さんですか?」
男性が私にそう尋ねる。
「あ、はい。そうです。百瀬です」
「僕は田口といいます。百瀬さんに業務を引き継いでもらう予定の者です」
そう名乗った彼は今年度で退職が決まっており、そのためにちょうど私物をダンボールに詰めているところらしかった。
シャツのボタンは一番上を一つ開け、袖は肘までまくっている。
「あ、そうでしたか。お忙しいところすみません」
「こちらこそまだ片付いてなくてすみません。引き継ぎにいらしたんですよね。散らかってますが、どうぞ中へ」
引き継ぎ内容はすでに彼によって丁寧にデータにまとめられていて、それについて質問を交えながら分かりやすく説明がなされた。
「ざっとですが、大体はこんな感じです」
ふとパソコンから視線を上げて壁掛け時計をさり気なく見上げると、時刻はもうすでにお昼の1時を回ろうとしていた。
そんな私の視線に気がついたのだろうか。彼がハッとした表情を浮かべる。
「もしかして、お昼まだでしたか? すみません。そこまで気が回らなくて」
「大丈夫です、そんなにお腹すいてないですし。それにこれが終わったらもう今日は上がりなので、あとで下のコンビニにでも寄って何か買って帰ります」
「あ。──あの、サンドイッチお好きですか?」
「え……?」
「いやその、近くにおいしいサンドイッチのお店があって。ご存知ですか?」
「いえ……知らない、と思います」
「じゃあ、もしお嫌いじゃなければですが。僕の業務を引き継いでもらうお礼に、ランチ奢らせてもらえたりしませんか」
いきなりの申し出に私は目を見開いた。
「えっと、サンドイッチは好きですけど、そんな奢ってもらうなんて……」
慌てて大きく首を振る。
「僕も今日で当分はこの辺に来ることもなくなりますし……そうだ、これも引き継ぎですよ。おいしいランチのお店の引き継ぎ」
そうもまっすぐな笑顔で言われて断るに断れなかった私は、まぁ今日ぐらいはいいか、という気持ちなりその提案を受け入れた。
建物を出ると外はすっかり春めいていた。朝着てきた上着は羽織らずに手に持つくらいでちょうどいい、過ごしやすい気温だ。
同じようなことを考えていたのか「春ですね」と彼が言い、「そうですね」と私が返す。
会社から歩いて5分ほど行ったところ、少し路地に入った場所にその店はあった。
彼は慣れた様子で注文をする。
「僕はオリジナルサンドイッチとアイスコーヒーで。百瀬さんはどうしますか?」
メニューにさっと目を通す。メニューに添えられた写真のサンドイッチはどれもおいしそうで、値段も思ったより手頃だ。
「じゃあ私も同じものを」
「はい。では、オリジナル2つとアイスコーヒー2つですね。店内で召し上がっていかれますか」
店員さんがこっちを見る。私が隣に視線を送ると、彼は少し考えたあと前を向き微笑んでこう答えた。
「テイクアウトでお願いします」
「あの、どこに行くんですか?」
お店でサンドイッチを受け取ったあと、「せっかくだからちょっと歩きましょうか」と彼は言い、どこかへ向かって歩き始めた。
「もう見えてきますよ──ほら!」
彼の視線の先を見ると、ベンチとブランコが1つずつあるだけの小さな公園があった。そしてその真ん中に大きな桜の木が薄桃色の花びらをいっぱいにつけて咲き誇っていた。
「うわー!」
ちょうど満開で見頃を迎えた美しい桜に、私は言葉を失った。
「どうでしょう、この桜。綺麗でしょう。ここ、僕のおすすめランチスポットなんです。いつ来てもあのベンチは空いてるのでおすすめなんです」
彼がいたずらな笑みを浮かべる。
「さぁ、そこに座ってお花見しながらサンドイッチ食べましょう」
ほとんど初対面の人間と、こうしてベンチで桜を見ながらお昼を食べていることがなんだかおかしく思えてきた。でも不思議と嫌な気持ちではない。
春の心地に身を委ねると、時の流れが心なしかゆっくりに感じる。
「本当に綺麗ですね。それに何と言うか、すごく生命力を感じます。この今しかない美しさを存分に見てって言われてるような」
私がそう言うと、彼もゆっくり頷いた。
「分かります。負けてられないって、僕も思います」
その声のトーンは、さっきまでとどこか少し違うように感じた。さり気なく隣を見ると、彼の視線はただぼんやりと桜の木の方を見つめていた。
「桜、あと何日持ちますかね」
静かに彼がそう尋ねるのと同時に、肌寒い風が吹いて、花びらをいくつか落とした。
「どうですかね、来週くらいまで持つでしょうか。もう新芽も開きそうですし」
「そうですね。でもやっぱり植物は強いですね。咲いて散っても、すぐに葉をつけてまた来年には咲く。ずっと何十年も何百年もそれを繰り返す。人間は散ったら終わり。もう咲くことはできない……生まれ変わったら僕も桜になろうかな」
彼はそっと微笑んだ。風に散ってゆく花びらと同じくらい、儚げに。
私は彼の言った言葉の意味を考えながら、ただ黙って満開の桜を眺めた。
それから数カ月が経ち、朝礼で上司から話があった。
数日前に彼が病院で息を引き取り、すでに近親者のみで葬儀を終えたという。
後から聞いた話では、私が彼と桜を見ながらお昼ご飯を食べたあの時、もうすでに彼は病気で余命を告げられていたらしい。彼には自分の命の残り時間が分かっていたのだ。おそらくあれが最後に見る桜だということも。
まだ若かったのに──などと弔えるほど私は彼のことを知らない。ただ彼と見た桜を、私はきっと一生忘れない。
あれからふと考えることがある。前に占い師が言った言葉。
『これからあなたは、大切なものを毎日少しずつ失っていきます』
人は生きていれば、当然日に日に残りの時間が短くなっていく。気づかないうちに、大切なものが少しずつ減っていくのだ。
でもそのことに気づけば、もうそれはその時間を"失う"ことにはならない。残りの時間をどう使うか、何を得るか何を失うかは全て自分次第なのだ。
私にそう気づかせてくれたのが彼だった。
大切なもの
(本稿を下書きとして保管)
2024.4.2 藍
今の自分に大切なものは、愛である。
恋人が一度もできたことの無い自分、恋とはなにか、これが恋なのかがよく分からない自分。そんな自分は、今、好きな人がいる。しかし、誰とも付き合ったことの無い自分にとって恋愛はとても難しいもので、今好きな人は本当に好きなのかも分からないでいる。そのうえ、その人以外にも気になっている人がいる。どっちも好きだ。けれど、付き合ってデートだ何だしたいという気持ちにはならない。今以上の関係になりたいという気持ちもわかないし、その人をずっと好きでいられる自信が無い。今までだってそうだ。好きだと思った人が違う人と付き合うとなった途端、あぁ、まあいっか、諦めよ、となる。それが数ヶ月、一年想っていたとしてもだ。そうなると、本気で恋をしていなかったのではと思ってしまう。そんな自分はよく恋人がいる人を見ると、愛されたいな…、本気で愛してみたいな…と思う。愛が欲しいのだ。純粋に。まだ運命の人に出会えてないだけなのかもしれないが、そんなのどうだっていいから、今、愛し愛されたい。今好きな二人だって、どっちの方が好きなんだと聞かれても分からない。二人ともいい人だ。今の自分では精一杯な恋な気がする。けれど、分からない。どうしても。どちらも好きだからこそ、選べないし、選んで付き合いたい気持ちにもならない。けれど、愛し愛されたいという欲求が溢れ出そうになっている。自分には、愛が大切で、愛がないと生きていけないのに、、、。最近愛が足りないと思うのは、母の私に対する素っ気ない態度だ。ほぼ無関心で、愛されている気がしない。そういうことが重なり、今溢れ出そうになっている。大切なものが愛なのは、おかしいだろうか、醜いであろうか。もっと大切なものは他に、沢山あるのではないのだろうか。なぜ、自分は愛なのだろうか。
「大切なもの」
想い出に浸っているというのは格好悪いものだ。だって自慢話ばかりするケンはなんかナルシストっぽい。それにまだそういうキラキラした過去を持っていない者などにとっては聞くだけで赤面ものだ。羨ましいのだろうか。わたしもあんなふうに、ワイングラスを片手にくるくるさせたいのだろうか。
久しぶり押入れにあるそこに手を伸ばす。ふたりの想い出がそれにはたくさん詰まっているはずだった。そこには屈託のない笑顔を満面に浮かべる幼いころのケンとわたしがいた。いつからこんなふうになったのだろうか、とゆっくり頁をめくりながら考えた。
詩『くだらない日々』
ぼーっとしたり、テレビを見たり、ゲームをしたり、だらだらスマホでSNSを眺めていたり、時間の無駄遣いは天才だった。
学校の授業は、いかにも聞いてるふりして空想の世界へ飛んでいた。気づけば?好きな子の横顔を盗み見ていたこともあった。
親の言うことは聞かず、逆らい反発することがカッコいいとさえ思ってた。
社会の歯車に順応しようとする大人が滑稽で、馬鹿にして笑っていた。
くだらない日々。
くだらない日々が、満点の星になる夜がくる。
手の届かない光は過去のもの。
ひとつひとつが後悔の日々。
それがどんなに大切なものだったかを知るのは、人生の小説の後半だ。
その星に名前をつけるられるのは、わずかな人さ。
くだらないが意味はあった。
そんな答えを追いかけて、私の残りの人生がある。
『Rapport』
覚悟を忘れた世界にいきたかった
選択肢は多いほうがいいとも思った
欲張りなところは変わらないね
何かを得るには代償が必要みたい
死後の世界との狭間でも同じなら
きっと生への執着を見せる
白馬に乗った王子様を諦めてから
もう、八年が経とうとしているの
赤い実はじけた迷い道
なんとなく、なんとなくだけど
好きという感情を思い出しては忘却し
この手の中の光を護りたいと願った恋は盲目
ガランドウの中を埋めるものを探した
一人きりでは御しきれないことを知り
ネジを外す行為を一旦辞めさせて
今できるたくさんの愛に触れて幸せを得る
そんな僕を惑わせるお前の存在が憎い
欲張りなところは変わらないね。
大切なものは何ですか。
そう問うと、
「さぁ? 今は彼氏かな〜」
と、女子高生が言った。
「感謝かなぁ、親とか先生、友達に」
と、卒業間際の女子高生が言った。
「ゲーム!!」
と、小学生男児が言った。
「家族かしらね」
と、買い物カゴを提げた母親が言った。
「命かなあ」
と、どこかの大人が言った。
「仕事に決まっているだろう」
と、隈の取れないワーカホリックが言った。
「お金」
と、節約家の守銭奴が言った。
「声ですかね」
と、画面の中の声優が言った。
「パコソンですな」
と、オタクの友人は言った。
さて、貴方の大切なものは何ですか。
わたしの大切なものは、本、です。
そばに置いておくと落ち着くのはもちろん、読んでいても安心感を覚えますし、一冊一冊に思い出があります。
今の自分にとっての大切。
それを心に思い浮かべると、すごく幸せな気分になります。
さあ、貴方の大切なものは、何ですか。