『夢と現実』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『夢と現実』を思い知る瞬間って、割と残酷だったりする
「レイ君!楽しいね!」
「そうだね、優花」
「お二人さーん、俺らも居るんですけど」
「優花ちゃん、これ、焼きそばとソーダ」
「瑞希先輩、ありがとう」
「ラブラブすんのもいい加減にね、」
「てか、先輩達受験生でしょうが、何後輩と夏休みに一泊二日で海来てんだよ」
「レイー、細かいことは気にすんなー、俺はテニスで大学行くんだよ」
「いくらテニス出来ても、勉強出来なきゃ大学入れませんよ」
「え?そうなの、今度勉強教えてよ、優花ちゃーん」
「人の彼女に手出すんじゃねぇよ、やんのか?」
「怖い後輩だなぁ、受けて立つぜ!優花ちゃんの為だかんな」
「おめーの彼女は私でしょーが、浮気野郎が」
「ごめんて瑞希ちゃーん」
「今夜は寝かせねーよ」
「レイ君私達も今夜は…」
「レイ君、うわっ水かけないでよ大悟先輩!この!」
「優花!部活遅れるわよ!」
「やばっ、はーレイ君と付き合う所かデートすら出来ない現実に戻って来てしまった」
グチュ、
「げ、この感触は…」
「優花ー?起きたの?うわー派手な世界地図ね」
「言わないでよお母さん」
「優花何歳だっけ?五歳くらい?」
「高2だよ!」
「お母さん片しとくから、お風呂入ってきなさい、部活遅れるわよ」
「分かってるよ!」
「片さないわよ」
「ありがとうね!お母さん!」
「いい子でちゅねー優花ちゃん」
「もうっ!」
~なんやかんやで家を出た~
(はぁーマジ最悪、デートは夢だし、おねしょしたし…高校生なのに…)
「おはよ、優花」
「レ、レイ君!」
「どーした?凄い顔してんぞ?おねしょでもした?」
「は、はぁ?私高校生だし!おねしょとかガキンチョがする事だし!そもそも、海行く夢見ておねしょとか、子供でもしないし!」
「もしかして図星だった?顔真っ赤だぞ」
(おねしょしてる優花可愛すぎんだろ、早く付き合いてぇ)
(おねしょしたのバレたかも…責任とって付き合ってよね!)
両想いの二人でしたとさ
身体が浮遊感を覚える。
(何だろう、この感覚)
ふわふわした、は何だか違うな。ぽわぽわした、も違うな。ましてやふわぽわなんてもっと違う。
言葉で表すことが存外難しいこの感覚に今から名前を付けようと思う。
『夢と現実』
人間って、時たま凄いよね。
夢の中でうつつを抜かしていたら、いつの間にか現実で過ごしているんだよ。これを凄いと言わず、なんと言えば良いのかってね。
別に、貶してる、馬鹿にしてる、なんて言わないさ。僕は本当に凄いと思ったんだ。純粋に、心の底から。
だけどさ、僕思うんだ。人間ってそういう現象、というのかな。そういうのに名を付けないよね。僕が知らないだけで、きちんと調べたら名が出てくるのかもしれない。でも僕は調べるとか、探すっていう細かい作業がどうも苦手だからさ。面倒だしね。
そういうことだから、僕が新たに名付けようと思うんだ。幸いにも、この世界には人っ子一人いやしないみたいだしね。この世界は、僕だけの世界ってこと。ちょっぴり寂しい時もあるけど、それなりに楽しくやってるよ。
話が逸れたね。
何の話をしていたんだっけ。
「あぁ、そうそう。名付けだったね」
何が良いかな。可愛らしい名が良いかな、かっこいい名が良いかな。それとも面白い名が良いかな。
「うーむ、悩むなぁ……」
「じゃあこんなのはどうかな、_____」
「それだとそのまんま過ぎて、ちっとも面白くない。もっとネーミングセンスというのを磨いてから出直してもらおうか」
「ははっ、何年になるやら」
あれ。僕は今、誰と話してたんだろう。
現実は
見ないふりで
叶える予定のない夢
語っては二人
理想に胸踊らせた
暑くても寒くても
帰る家が違う二人
分かり過ぎて
互いに
一番言いたい事
一番聞きたい事
言えなかった
聞けなかった
君を思い出すと
涙が
出る日もあれば
出ない日もあって
あれは
夢だったのかな
なんて
本気で思ったりする
今日も
見渡す部屋は
何も変わってない
君と笑い合ってた
8月の終わりから
「夢と現実」
夢を囮にする者
夢から覚めた午前3時
よく覚えていないが、
日向の匂いのする温かくて、ふわふわした心地の良い夢を見ていたような気がする。
現実は真っ暗で冷たく真冬の夜明けはまだ遠い。
でも、再び夢の中に戻るのはためらわれ、寝床からはいだし明かりをつけた。
「ちっ!」
舌打ちした何かの影が部屋の隅から消えたように思えたけれど、それは、気のせいかもしれないし、心地良い夢に乗じて私を連れてゆこうしていた者....なのかもしれない。
はっきりしないけど、このまま朝を待とうと思う。
知らぬ間に闇にさらわれないように....。
お題「夢と現実」
幼い頃の無邪気な夢に全く手の届かなかった現実。
少し大きくなって、冷静になって抱いた
ささやかな夢すら叶えられなかった現実。
やるべきことやれなかった。
努力が足りなかった。
私がダメだった。
夢を見た過去と、それでも続いていく現実。
ならどうにもならない夢を見よう。
宝くじに大当たりして、左団扇で暮らす夢でも。
積み重ねたパンケーキと高く彩る白いクリーム。
「こーゆーのってもっと平べったいパンケーキな気がする・・・何が違うんだろ」
「かなり分厚いね」
更に積み上げられたパンケーキはふわふわとしていて三枚も重ねたら口の中の水分は全て持っていかれそうだ。
「あとさぁ、クリームない」
「コンビニで見たことある」
「これから買いにいくの?生クリーム泡立てるやつないじゃん」
「振ればクリームにならない?」
「ならない。クリームになる前に腕がちぎれ飛ぶと思う」
あーだこーだ言っているうちに六枚目のパンケーキが完成。香りは最高。味だってキギョウドリョクでいいはずだ。
あとはお店のパンケーキのようにデコればいいのだが、
「コンビニで適当なケーキかシュークリーム買ってきてクリームをパンケーキに塗り付ける」
「それはない。マジでない。絶対ない。だったら腕ちぎる」
かわいい夢のようなパンケーキはかないそうもない。
でも目の前にこいつが笑ってる。
それでいいかな
2023/12/04 夢と現実
「夢と現実」
現実の中で夢を見ているのか
夢の中が現実なのか
夢の中では、その手を掴んで引き寄せるのに
実際は触れることすら諦めている
夢と現実を区別し弁えているから、とか
負け惜しみなんて言っていないで
指先ひとつ触れただけで
変わる世界もあるんじゃないの
(夢と現実)
夢と現実が
ごちゃごちゃになること
ただ多い。
なんだろう?
これは夢なのかな?
これは現実なのかな?
ってなること
多くない?
ただ悲しいことより
嬉しいことの方が現実で
悲しいことは
夢で終わらせたいこと多い
幸せだよね?
生きてるってことが…
感謝しながら…
前へ進もう🚶♀️
後悔しないで、
1歩ずつ進もう🚶♀️
#夢と現実
【 夢と現実 】
夜、寝るのが楽しみだ。
入院生活で、これといった楽しみもない僕には、
夢の世界だけが何よりも大事だった。
宇宙飛行士になって、宇宙遊泳したり。
体育教師のときは、子どもたちと本気でスポーツしたり。
デキるサラリーマンなんてのも面白かったな。
朝目覚めて、夢は夢に過ぎないことを痛感するのも、
もはやルーティンだ。
次第に夢を見なくなる日が多くなって、意識も朦朧状態。
自然と、自分の終わりが近いことを察するようになる。
もう、夢見た職業に就くのはもちろん、夢見ることさえ、
僕には許されなくなってしまうんだな…。
(来世とかあるなら、丈夫な体がほしいもんだ…)
意識を手放した僕は、目覚めるんだろうか?
恐怖を感じるよりも早く、僕は必然の眠りについた。
願わくは、これこそが夢であってくれと祈りながら。
#夢と現実
なにかに一生懸命取り組んで、夢叶えて
充実した生活送って
誰かと一緒に生活して……
一生懸命取り組もうにも出来ないことが多くて
夢も叶えられるか分からなくて
充実した生活を遅れるかも分からない
この先誰かと暮らすことも無いかもしれない
夢と現実、その差が大きすぎるし
現実でも分からないことが多い
でも夢は現実にできる
夢と現実。理想の自分を夢見たところで現実の自分は無気力な人間でしかない。
夢というと二種類あるな。将来なりたい職業、あるいはこうありたいという理想の姿。次に寝ている間に見る夢。
このお題はどちらとも取れるな。なら前者の方を書くか。
人には多かれ少なかれ理想の自分がいるはずだ。俺の場合はダイエットに成功して毎日小説を書く自分が理想の自分だ。
しかし現実の俺は食欲に負けて痩せられず眠気に負けて寝てばっかりで小説をほとんど書いていない。
現実とは実に残酷だ。何もできない自分しかいない。
じゃあ努力すればいいと簡単に人は言うが長年怠惰な人生を送った人間がそんな簡単に努力できるはずもなく、こうして今日も寝てばかり。
思えば子供の頃から否定されてばかりの人生。もっとまともな人間の親の元に生まれたかった。
『夢と現実』
そろそろと訪れる夜明けは夢のその身を端からくずおれさせていく。夢は夜明けに食われることを当たり前のように受け入れて、いやむしろうれしそうでさえある。
「終わりの見えぬ私など、この世にあっていいはずはない」
一夜のまぼろしは一夜であるからこそなのだ。
夢と現実の境が曖昧になる。
私は誰なのだろう。その現実の私を表明するものが何も無くなった時、私は何になれるのだろうか。
私はわたしだし、それ以外の何者でもないが、それを表明できるような何か秀でているものも無い。
私という個は、何をもって認識して、他に認識されているのだろうか。
気高き理想も今は在りし日の夢の中。
時代に取り残されたこの身は、何も成すことなく等しく大地へ還る。
本当に?何故、私は剣を握り続ける?
答えは未だ見つからず。
「夢と現実」2023/12/05
「ここは、夢と現実の間の世界。」
鏡は言った。
「え?」
「あなたがこうなりたい、と思った方向に、私は導く。例えそれが、マイナスのことでも。」
「どういうことだ!?」
「こうなりたくない!と願えば、なりたくないというその思いを、強く受け取ってしまう。だから、こうなるといいなという、イメージを大切にしなさい。」
「なるほど、イメージか……」
明須海は、手にした鏡をもう一度見た。
【夢と現実】
夢と現実
ジリジリと照りつける
太陽を 頭上に浴びて
俺は、目を眇める。
ぐっしょりと濡れて汗染みを
作るYシャツを ボタンを外して
首元に風を入れる。
「はぁ~」俺は、公園のベンチに
座り ため息を吐く
肩を交互に ぐるぐる回し
凝り固まった 疲れを 解す。
営業課に 三六年勤める俺は、
この 営業回りの 仕事も
自分で 言うのは 何だが
板に付いてきたと思う。
新人の頃は、仕事を覚えるので
手一杯で 仕事のミスも多く
よく 上司に怒られ
そのたびに落ち込み
何度 辞めようか 思ったか知れ無い
それでも 入りたての頃は、
それなりに 夢や期待を持ち
仕事の意欲も 早く皆の役に立ちたいと
一生懸命に取り組んでいた。
それが 今は、どうだろう
仕事には、慣れた ミスも減った。
上司に 怒られる事は、減らないが
あの頃よりは、打たれ強くなったと思う。
けどあの頃の気持ちのままかと
いうと そうでも無い。
仕事も意欲や やる気と言うより
しなければならないと言う 抑圧に
変わっている。
嫌というわけではない。
生活が あるのだし
給料を貰っているのだから
働くのは 当たり前だし
年も取ったのだから
あの頃の気持ちのままというのも
おかしな話しだ。
だけど...
「先輩~」
俺が悶々と考えていると
元気な 後輩の声が俺の耳に
飛び込んで来た。
「先輩やりましたよ!契約
一個取れました!」
拳を握って 元気良く言う後輩に
俺は、苦笑した。
「先輩 どうしたんですか?
疲れたんですか
俺飲み物買ってきましょうか?」
「いや...大丈夫だ... ちょっと
お前が羨ましいなぁと思っただけだ...」
「何ですか それ?」
「いや...すまない...忘れてくれ
ちょっと嫌みっぽくなってしまったな...」
「しっかりして下さいよ!」
バシンと後輩が俺の背中を叩いた。
「弱音を吐くのは、良いですけど...
先輩には、いつも前を向いてて
貰わないと...
俺...先輩に憧れて この会社に入ったんですから... だから 先輩が前を向いてないと俺が 困ります。」
後輩の その言葉に 俺は、目を
見開いた。
後輩は、照れくさそうに
頬を掻きながら
「ほら 行きますよ先輩!」
俺に背を向けて走って行った。
「ああ...」俺は、返事をし
後輩の背中を眩しく見つめながら
その後を追い
二人揃って 会社に戻った。
私の親は今で言う毒親だった。
もし親になれるのなら優しいお母さんになりたい。
反面教師にしてみせる。
現在。その意思に反して、子供を叱りつけ罵っては言わなくていい事まで口にしてしまい、後悔する毎日を送っている。
ごめんね、こんなお母さんで。
寝付いた後の顔は天使のよう。丸い頬に小さいお口。
寝起きの伸びをするお顔は赤ちゃんのときのまんま。
だっこをせがまれて抱き上げるといい匂いがするんだ。
現実は昔思い描いた以上に過酷で色鮮やかだった。なんて可愛いんだろう。
お題 夢と現実
どうして夢と現実はこうもかけ離れているのだろう?夢は甘美で現実は残酷だ。夢を叶えようともがくも現実はままならない。
そんなあくせくとした日々を過ごすうちに、夢をみる事を忘れてしまった。変わらない現実に飽き飽きした。
「現実が変わらないなんて事はないよ。昨日と全く同じ出来事なんて、今日起きなかったじゃない?だから昨日と少しづつ変わった事が今日起きたわけ。明日も昨日や今日と全く同じ出来事が起きたりしないのよ。だから少しづつ変わっていっているのよ」
そんな事を言って不敵な笑みを浮かべた彼女がいたな。
そうだな。後少しだけ夢を叶えようともがいてみるか。不敵な笑みを浮かべた彼女を信じてみよう。
夢を夢で終わらせないために……