『夜景』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
人生そこそこ長めになってきて
色々な夜景をみてきました。
山から街並みや海、湖
高い建物からビル群や大きな公園を
車で次の街や対岸の街、行き来する車。
飛行機では訪ねる街、帰ってきた街
そして、昼と違う顔の工場群。
いつも夜景を見て
「あの光の中に色々な人がいて、色々な
思いを持って生活しているんだなぁ〜」
って、いつも思ってしまう。
日の高い時は全然思わなくって
自分の事で精一杯なのに。
なんでなんでしょうねぇ。
きっと、この景色は綺麗だ。
僕もそう思う。
でもね、何かが足りないというなら、
あなたと共に見た方が
もっとこの夜景が綺麗に見える気がするんだ。
太陽が傾き、沈み始めている。
街灯や建物の明かりが灯る頃。
ぽつ、ぽつ、と
街中が夜の賑やかさを持ち出す。
その光景を、その時に見ていると
今、流れる時間を肌に感じられる。
一室の窓から。
マンションの屋上から。
展望台から眺めてみるのもいい。
日の出ている時間だけじゃなく
月の在る時間も人は活動する。
四六時中、いつでも。
そんな様子を見て強く、
"生きている"を実感するのだ。
───『夜景』(2024.09.18.)
車窓から過ぎていく夜景は、手を伸ばせば届きそうな、そんな星空のようでした。
その星の一つ一つに人生があるのだと思うと、なんだか考え深いもので。
手の平でグッと、握り潰してみたりもして。
しかしそんなことをしたってただの遠近法で、実際には何も起こりはしないのですが。
そして私は、光の街を後にしたのです。
『夜景』
今でも心のどこかで
降り止まない雨の音が
行かなくちゃ 待っているのに
けれども忙しくただ日々は過ぎるばかり
今も迎えは来ないげど
忙しない日々にもう少しだけ眠らせていて
降り止まない雨(5/25お題)
(めっちゃゲームやりたい気持ちはある)
仕事中の私語で注意されたんだけど
うん、自覚はあった
なんかもうテンションおかしくなっちゃって
仲良くなった人と二人なんだけど
壁の方向いてるから余計に自分たちだけのムードで盛り上がっちゃって。
私は喋りながらも手は動いてるからいつも通りの作業内容だったけど
相手の人は相槌打つために気が散るんだろうね
いつもよりもっと遅くなっちゃって
そういう意味でも反省。
前の職場で、朝会うと前日退勤してから何してたか延々聞かせてくる御局様がいて
その人にメンタルやられて病んで辞めたのに
ふと気づいたら私も退勤後に何してたか語るおばさんになってるじゃんってショック
おばさん、引っ越してきてから誰も友達いないし
子育てでバタバタしてるだけだし
なにかこう
仕事中の私語以外になにかでストレス発散しないといけない……
誰が苦情いったんだろうなあ
支店長はちょいちょい見てたからまず支店長だろうけど、他の部署の人って誰かなぁ
普段寡黙な感じのあの人かなぁ
静かに仕事したい派なんだろうなあ
夜景
夜、ドライブで向かった山の展望台から、きらきら光る街の灯りを君と見下ろした。
「きれいだねえ」
「うん」
「あたしの家はあの辺かなあ」
弾む声で君は夜景を指差して、ぼくはあいまいに肯いた。
君とぼくが帰る家の灯りが、この夜景の中にあればいいのに。
――そうなればいいのに。
毎日できるだけ、前を向いて歩いた。
背筋を伸ばして、自分を奮い立たせて歩き続けた。
着実に、一歩でもよかった、強くなるために。
涙のせいで上を向くこともあった。
流れ落ちた涙が道を濡らしても、
気にせず、立ち止まらず、歩き続けた。
例え胸が張り裂けそうになっても、
この道を進み続けるために。
落ち込んで、下を向くこともあった。
いつもより歩幅が小さくたって、気にしなかった。
どれだけ遅くたっていい、歩き続けていくうちに、
きっといつか前を向けるのだから。
友と歩き、横を向いて歩くこともあった。
笑いあった日も、悲しみを分かちあった日も、
歩幅を合わせて、共に歩むために歩き続けた。
少しでいいのだ、優しい人になれるように。
後ろ髪を引かれ、振り返ることもあった。
でもその度に、振り積もった後悔が襲ってきて、
馬鹿みたいに耳を塞いで、歩き続けた。
どんなに後悔しても、また光を見つけられるように。
どこを見ていても、どんなときも、
結局前を向いて、歩けるように。
歩幅が狭くともいい。
無理だと思えば無理をしなくていい。
見たくなければ、聞きたくなければ、無視していい。
ただ、歩き続けるだけでいい。
いつか、立ち止まってしまったら、
また歩き出せるように、準備をすればいい。
言い訳しろ。
嘘をつけ。
自分を守れ。
逃げたっていい。
かっこ悪くなんかない。
それはいつか頑張った証に、勲章になる。
そして、また歩き出せ。
2024-09-19
”夜景“
私の家は高台の上にある
初めて越してきた時は
夜景が綺麗で毎日眺めていた
いつからか
毎日同じ風景に
綺麗と感じる事も
ゆっくり眺める事も無くなった
それはまるで夫婦のよう
初めて夫婦になった時は
新しい生活や二人でいれる事や
二人での共同作業に
幸せを感じていたが
月日が流れると同時に
それが当たり前になり
時には幸せさえ感じなくなる
時もある
当たり前ってある意味怖いな
そんな事を思いながら
夜景の見える高台の家に向かって
今日もゆっくりと
坂を登って行く
夜景
いろんな人と見に行ったね…
わたしも青春してたんだ!
死ぬ時、誰を想うかな?
想われた恋?想った恋?
「君と一緒に来られてよかった」
そう言って彼は目線を外へと向けた。私も釣られて外を見る。
ローストビーフが美味しいと評判の、都心にあるホテルのレストランに連れられてきた。高層ビルが建ち並ぶ都会で癒しのスポットとして、最上階にある庭園とそれに面したフレンチレストランがよくテレビやSNSで紹介されている。
確かにその通りだった。
ローストビーフ狙いで訪れたレストランは、一面ガラス張りで外がよく見える。ライトアップされた庭園には季節の花が咲いていて、管理が行き届いているのが分かった。その庭園の先に夜景が広がっていた。
暗闇の中、キラキラと輝くビルの灯りと、控えめに輝く星空。全席窓に面していて、案内された時に思わず「わあ」と声を上げてしまったほどだ。すっかりローストビーフのことなんて忘れてしばらく夜景を満喫していた。ローストビーフに釣られたことを知っている彼は、私の変わり身の早さに終始苦笑いしていた。
ちなみに噂のローストビーフは本当に絶品だった。柔らかくて、ジューシーで。今まで食べてきたどのローストビーフよりも群を抜いていた。オープンからずっと客が絶えないわけである。
「どうしても君に見せたかったんだ」
コース料理のデザートまで食べ、食後に出されたコーヒーをちびちび飲んでいると、彼の手が伸びてきた。咄嗟にカップを持っていない左手を差し出し、彼の手を掴んだ。私に手を掴まれた彼は一瞬目を丸くして、笑った。
「察しがいいんだか悪いんだか」
「え?」
私がカップをソーサーに戻したタイミングで、私の左薬指にスルッと何かが通った。第一関節に若干引っかかりつつも、指の根本まで通ったソレ。私の手から彼の手が離れると、夜景のように輝くシルバーリングが見えた。私は勢いよく手を引いて、まじまじとシルバーリングを見た。ダイヤモンドがあしらわれたデザインは、先月彼に見せたSNSの写真とそっくりそのままだったのだ。
言葉が何も出てこなくて、無言でひたすらシルバーリングを見つめる私に、彼が笑って言った。
「そちらを婚約指輪にしてもよろしいですか?」
『夜景』
「ね、綺麗でしょう?」
彼女は僕のほうを見てそう尋ねた
暗い闇の中、ピカピカとネオンが光る
「私のお気に入りの場所なの。」
「…そう、なんだ。」
口づまってしまったのはきっと、夜景が眩しすぎたせい
ピロッピロピロっキュイーーーンピピッ
店内に響く音がうるさい
それもそうだ、なんせここはパチンコ店なのだから
彼女と夜景を見たあの日から、もう、3年もの月日が流れようとしていた
別にその間に彼女は死んでしまった…なんてドラマのような話はない
ただ別れた。それだけである
理由は僕の浮気
もちろん、そんな事実は無いのだが、あのとき僕達はすれ違っていたのだ。とても、すごく、盛大に
故に、小さなことでもすぐ喧嘩して、お互いにイライラ
を募らせていた
そして一気に爆発したらしい
彼女はいなくなった
仕事が終わり、外へ出る
街は今日もピカピカと輝いていた
その輝きが目に染みる
鼻の奥がツン、と痛くなった
浮気は一切、していない
けれど彼女を不安にしてしまったのは僕のせい
(君にあのとき、伝えればよかった。
綺麗だって、君がとても綺麗だって、伝えていればよか った。)
そうすれば、こんな後悔に襲われることもなかったはずなのに
自分が口下手だって分かってて、「もしかしたら怒らせてしまうかもしれない」、なんて思ってて、だから何も言えなくて
それでも、そんなんでも僕は自分が愛を伝えてるって思ってた
本当はそんなこと無いのに
「あぁ、綺麗だなぁ。」
今、どこに居るのかさえわからない君に向けて言葉を紡ぐ
愛してるよ
そして涙が溢れたのは、きっとネオンが眩しすぎたせい
遠距離の2人で夜景を見るなんてね
そんなのそーじゃんね
「夜景」
毎月祖父母の家に遊びに行くのですが気持ち遠いので高速道路を使っています。
その高速道路から見える海辺の工場が夜キラキラ輝いていてとても美しいんです。
そして同時に巨大地震が来たらこの美しい夜景がひとつも残らないんだなととても怖くなります。
何気なく見ている夜の工場、街、空がパタリと消えてしまうのが1番怖い。
今夜は夜景を見に行こう
君との約束の為に今年も一人
夜景の見える高台へと車を走らせる
君と見た景色をまだ見られそうにない私は
今年も車から出られないまま
来年こそは思い出の景色を見てみたい
ー夜景ー
夜景
誰かが言った。命の瞬きのように見ていた星空が、実は死んでいく灯だったとしたら綺麗だと声に出して言えるのかと。私は声に出していえなくなってしまった。無知は自分の思いに対する冒涜だと思った。でも、それを知らなかった私はただ綺麗だと、心の底から思ったんだ。だって、その気持ちに嘘はないから。今はそんな気持ちが大切だと思ってる。
【夜景】
儚く、触れてしまえば崩れそう
そんな綺麗な景色を背景に
今日も夜を見上げている
「こんな風になれたらな…」
覚えてる?
あの日、夜中の学校に君と忍び込んで、屋上から見るの街の光が輝いている夜景は今でも、忘れられないよ。けど、君はあの後すぐに転校してしまったね。それからずっと、ずっと連絡を取りあって居なかったね。けど、最近君とまた出逢えた時は本当に嬉しかった。今は僕らの母校は無くなって、ビルになって、屋上の所はレストランになってしまったね。けどさ、あの夜景はまた君と見たいな、今度は学生時代に言えなかった言葉と、指輪も一緒に…
お題 夜景
(学校が取り壊して、ビルになるかは分かりせん。私の知識不足ですごめんなさい。)
『夜景』
「あ、」
気がつくと十五夜はとうに過ぎ去っていた。毎年のように見ていたのに、今年に限って忘れていた。だけど、満月は今日らしい。久しぶりに見上げた空は綺麗で、子どもの頃の気持ちを少し思い出した。
都市夜景の窓の明かりひとつひとつに生活があるように
星の明かりひとつひとつに生活があるのかもしれない