『夜の海』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
今宵僕らは星になる。
この海に浮かぶ無数の星の一つに。
幼い頃に初めて二人だけで此処へ来た。
何でだろうな、あまりにも美しくて。
「あの時、此処で死んでもいいって思ったよ。」
乗り捨てたバイクから微かにガソリンの焼ける匂いがする。
鼻につくこの匂いさえ、今は少しだけ愛おしい。
裸足で砂浜に足跡をつけながら、どちらともなく手を繋いだ。
行く先には黒く冷たい海が待ち受ける。
「不気味だな…」
苦笑する。でも、怖くはなかった。
柔らかい月明かりが優しく二人を包んでくれるから。
あの水平線まで いや、もっともっと先
どこまでもお供しよう。
例え地獄に落ちたって、君となら構わない。
長い長い旅になるだろう。だから、重たい荷物は置いてゆく。
心臓は星屑に変えよう。この海に浮かべて行こう。
空から見たら、きっと綺麗だ。
未練はない。後悔もない。恐怖も感じなかった。
お互いずっと無言だったけれど、今更話すことなんて無かったし
掌から伝わる君の体温 それだけで十分だった。
嗚呼、それなのに
塩水が鼻孔から流れ込む。
藻掻くのは生存本能か、それとも自覚していなかった未練なんだろうか。
段々と滲み、ぼやけていく視界。
最後に君の顔が見たい。
振り向けば、精一杯背伸びした君が
「愛してる」
なんて今更 今更叫ぶから
愛してる 愛してる 愛してるのに
何も返せなかった。
今宵僕らは星になる。
この海に浮かぶ無数の星の一つに。
「夜の海」
夜の海____
夜の海に叫んでやりたい。
『あぁぁーーー!!!』
『私だって我慢してんだよ!!!』
『毎日、毎日頑張って生きてんだよ!!』
『もう、疲れたんだってー!!!』
って。
でも、その後、
『でも…、』
『本当は我慢なんてあんまりしてなくて』
『みんなと比べたら大したことしてなくて』
『みんな頑張って生きてて』
『疲れたなんてみんな同じで』
『私は恵まれているからみんなより疲れてなくて』
『あんなの、ただの弱音だって知ってるよ』
って言っちゃう。
現実では、
夜に海へ行くことなんてできないし、
そんな中で叫ぶ勇気だってない。
だから、
毎日、深夜になると想像するんだ。
夜の海とか山の上、
学校の屋上とか体育館、
そこから思いっきり叫ぶんだ。
でも、毎回、想像の中の私は、
誰も聞いてるわけないのに、
最後の最後で言い訳をする。
『でも…みんな一緒だって知ってる』って。
誰も聞いてるわけないのに。
誰も聞いてくれるわけないのに。
情けない気持ちでいっぱいになるんだ。
暗くて
深い
不気味なようで
安心する
ほおにあたるが海水
冷たくあたたかく
夢のような不思議な
夜の海
ザザーザザー
波の音だけがこの空間を包んでいる
月に照らされた水はキラキラ光っている
私は何年もここに通っている
「満月の夜。この場所で待ち合わせね?約束。」
ニコって笑った貴方が目に焼き付いて消えない
こんないつになるのかわからない約束を律儀に守っているなんて自分でも笑っちゃう
でも、それだけ本気だから諦められなくて
「いつ、来てくれるの?もう、待ちくたびれちゃったよ。。。」
一人、そっとつぶやく
「ごめん。待たせて。」
この声は、この透き通る声は、貴方の声
泣いてる顔なんてみられたくないから
「今来たところ。」
なんて強がってみた
そしたら、涙目になっちゃって抱きついてきた
まるで子供みたい
肩を震わせてなく貴方の頭を撫でて慰める
姿は前より大人になったけれど心はまだまだ子どもね
「おかえりあなた」
「ただいま」
ざぱ
ざぱぱ
ざぁぁぁ
黒い海が、波が
こちらへ来たり
帰って行ったり。
君は何処から来たんだ。
君は何処へ帰るんだ。
質問しても
波はこちらへ来たり。
帰って行ったり。
何も答えない。
ただ、ざぱ
ざぱぱ
ざぁぁぁと
音を立てるだけ。
その音がまるで
こっちへ来て、確めにおいでよ
と言っているかのようだ。
私は動かない。
波はまだ
ざぱ
ざぱぱ
ざぁぁぁと
こっちへおいでと
呼びかけている。
「夜の海」
真っ暗。
見えるのは満天の星。
聴こえるのは波の音。
あの人は暗いのが好きじゃないからここに来るのに文句言ってたけど、いつも一緒に来てくれたね。
私はここが好きだった。
モヤモヤした時、イライラした時、悲しい時、全部ここだった。まるで海に相談するように。
今日も足は真夜中の海へ。
あんなに好きだったのに、最後はあっさり。
泪が止まらないな。
夜の海ほど惹かれるものはない、そう言ったのは君だった。
毎夜天候が荒れない限り海へ赴いていた君は確かにそう言ってきた。日中の海には目もくれないくせに、月が昇ると取り憑かれたかのように同じ場所へと向かっていた。
一度聞いたことがある。夜の海の何処が好きなのか、と。君はただただ笑って「わからない」と答えた。そっか、と返した後の無言の間は波の音が埋めてくれた。
君は本当に海を好いて、愛していたのだろう。人に言うことも無く、写真を撮るわけでもなく、ただ海と共に何もせず時間を過ごすだけでも、君が確かに海を愛していたことは伝わっていた。
だから、海にも愛されてしまったのだろう。昼間の君が笑顔を見せてくれた花で繕った花束を海に投げ捨てれば乾いた笑みが零れ落ちてしまう。
君を奪った夜の海は、嫌いだ。
[夜の海]
今夜、僕らが出会ったあの海に行くことは、
ふたりだけの秘密だった。
波打ち際で君と佇む。
目の前に広がる真っ黒な海は、まるで墨を垂らしたよう。
沖から吹く生暖かい潮風が、頬を撫で、髪を梳かす。
握りあった手の温もりだけが、僕にとってのすべてだった。
「どうして、一緒にいちゃいけないのかな」
足下でさらさらと砂がさらわていく。
俯いた君の顔は見えない。
「このまま溶けてしまえたらいいのに」
届かぬ願いは波にかき消され、闇夜の空に吸い込まれた。
▼夜の海
透明な夜は君を透かした
僕は知っているの
本当は夜の影に隠れてるだけだって
君はかくれんぼが上手いだけで
いつまでも見つけることが出来ない
君はいつ降参するの?
僕が進むと波の音がこちらまで歩いてきて
仲良くなりたいのかなって思う
でも話しかけても消えていくから
少し悲しい気分になるんだな
君は僕を見ているのかな
いつまでも現れないから少し疲れてしまった
だからはやく出てきて欲しいけど
きみは負けず嫌いみたいで、
大声を出してもなにも答えてくれないんだ
僕は灯りの消えている街灯を横目にみて、
海に君はどこにいるのと問いただしても答えることは無かったよ、無口な君と似ているの。
真っ黒なその海には月だけがそこにいる
この海はどこまで潜れるのかなと思うけど
入る勇気はないにきまっていた
僕は弱虫なんだ、そう君は言っていたけど
僕はそうは思わない。だれだって、見えないところに足を踏み出すのは無理なんだ。
そう思っているけど、君は違ったのかな
海の底はみえないけれど、歪んだ僕がうっすらと映る
そこに君はいなくて、すこし悲しい気持ちになる
でも君はかくれんぼの最中だから
僕を見捨てたりするわけないと思うんだ。
次はどこを探そうかな
そう考える時間が僕は好きになる
どこまで行ったら君に会えるか
とても楽しみで仕方がないの
ほかになにもいらないから君に会いたい。
彼氏と海の夜
もしかしたら明日世界が終わるかもしれない。
よる彼氏と海行って、Kissしたい・ハグしたい。
ずっとこのままがいいな……………
いつかそう思う日が来るかもしれない。・°°・(>_<)・°°・。
【夜の海】短編③
少女はひとり
夜の街をゆるり
ヒトケの無いところに出まして
古い街灯がチカチカ
淋しい道を進みますと
風がさわさわと道案内
夜の海が見えました
月は少女をやわらかく照らし
波はざわざわ揺れました
夜の海は静かで暗く
穏やかでどこまでも
優しいのでした
少女はひとり
砂浜にふわり
やがてゆっくりと
闇に沈みました
深夜、彼と抜け出してツーリングに行ったことがある。
そこで初めて夜の海を見た。
何もかも飲み込んでしまいそうな、昼間は隠れている恐ろしさ。
暗くて深い波の上に月の光だけがゆらゆらと輝いていて。
聞こえてくるのは横を通り過ぎる風と波の満ち引き、バイクが放つ騒音。
肌寒いのにどこか心地よいその温度は、月が綺麗な夜空を見ると今でも思い出す。
【夜の海】
夜の海。
あの日君は「またいつか!じゃあね!」
と言って溶けた海。
ぼくはこの場所が好きじゃなかった。
だけど、今は君がいる気がしてすき。
『夜の海』
美しい夜空と海で心が癒される。私は学校で辛いことがあったけど夜の海を見たらそんな事どうでも良くなっちゃった
夜の海
夜の海ってなんか綺麗だよね、
周りはしーんとしてるけど
海だけは音を出してるとか
ほんとにすてきだとおもう。
初めて2人で行った
夜の海
暗いけど
静かで心地よい波の音
ずーっとみてたかった
穏やかな波
幸せな時間だったなー
今頃気づいて
悲しくなってしまった
砂浜
海
夜
鳥居
花火
海上の上に鳥居があって
花火が上がってる
そんな神秘的なイラストを書いている
まぁ好きで書いてるわけじゃないんだけどね
お題 夜の海
夜の海ではないが、子供の頃【夜の川】を怖いと思った事がある
昼のその川は、全く怖くなかった
むしろ、【見える】からこそその川や川のそばの汚さがよく目立っていた
怖さのカケラもなかったのが、昼の川の印象だった
だが【夜の川】は違った
何かに引き込まれるかのような、何ともいえない恐ろしさがあった
その先に行ってしまえば、2度と戻ってこられないような、そんな恐ろしさがあったのだ
川でも夜になれば、これだけ怖さ恐ろしさがあるのだ
【夜の海】になんて行きたいなんざ思わない
いきなり、
今夜、海に行こうだなんて
どーゆーつもり!?
貴方と心中をしたいのです
静かな夜
綺麗な海
眩しい星
美しい君
心中、しよっか
『夜の海』
水面に映る月。
響く波の音。
水の音ってね、
人の心を
浄化してくれるらしい。
だからわたしは
苦しくなった時
辛くなった時
よく海に行く。
そしたらね、
心が何故か
少し楽になる気がするの。
波がわたしの心の
苦しさや辛さを
その時だけ
さらっていって
くれるのかな、、、