夜の海____
夜の海に叫んでやりたい。
『あぁぁーーー!!!』
『私だって我慢してんだよ!!!』
『毎日、毎日頑張って生きてんだよ!!』
『もう、疲れたんだってー!!!』
って。
でも、その後、
『でも…、』
『本当は我慢なんてあんまりしてなくて』
『みんなと比べたら大したことしてなくて』
『みんな頑張って生きてて』
『疲れたなんてみんな同じで』
『私は恵まれているからみんなより疲れてなくて』
『あんなの、ただの弱音だって知ってるよ』
って言っちゃう。
現実では、
夜に海へ行くことなんてできないし、
そんな中で叫ぶ勇気だってない。
だから、
毎日、深夜になると想像するんだ。
夜の海とか山の上、
学校の屋上とか体育館、
そこから思いっきり叫ぶんだ。
でも、毎回、想像の中の私は、
誰も聞いてるわけないのに、
最後の最後で言い訳をする。
『でも…みんな一緒だって知ってる』って。
誰も聞いてるわけないのに。
誰も聞いてくれるわけないのに。
情けない気持ちでいっぱいになるんだ。
8/15/2022, 12:49:19 PM