『夏』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
誰か教えてくれよ。
夏に迎えに来る彼のこと。
誰か教えてくれよ。
夏って名前のついた追憶を。
アイスの香りがしなくなってるころ、私は、彼を見つめているだけのお馬鹿さん。
誰のせいなのか、私のことを宙に浮かせてくる無責任な彼のせいなのか。
どこにも存在しないいつも耳元をくすぐる人と、私と、夏と。
嘘でもいいの。
線香花火のように、何も見えなくして、光るきらきらだけを、
見せて欲しい。
見え方なんて気にせずに、君に笑って溶け込んだ、夏に。
苦しくなったら、アスファルトの上で転がってもいい、
そんな奇怪な、幻みたいな今があった。
怖いね
感覚もなしにそれをするんだ。
きっと今年も
無理に笑ったことなんて数え切れないけど、
真面目に走って落ちていった私も何度も記憶してるの。
うーん、どうしたのかな?そんな風に考えるのも馬鹿らしいくらい
全部が私のほんとで、めっちゃ馬鹿らしい。
まぁ、待ってみるよ、それが来るのをただ生きて。
暑いのは嫌い。
体力が持たないし、すぐ疲れる。
もちろん、何に対してもやる気が出ない。
宿題も嫌だ。
夏祭りとか楽しいイベントは好きだ。
それは君と行けたら、の話だけどね。
だけどやっぱり夏は苦手。
でも、君の笑顔を見ればそんなことは吹き飛ぶ。
君がいればどんなことでも乗り越えられると思う。
これからも私のそばにいてください。
#夏
ミーチャンの可愛いところ
その4
夕暮れの由比ヶ浜を歩きたい…
何処までも歩きたい…
ふたりだけの秘密の時間…
可愛いからキスしたいから…
夏
夏は嫌いだ
あついし
べたべたするし
やる気が出ない
開け放った窓からは
やかましいほどの虫の声
行き交う車の音
期待していた風なんて
一ミリも入ってこない
あつー
何度目がわからない呻きをあげて
床を転がる僕に声がかけられる
何ころころしてるのよ
だって、あついじゃんー
いつの間にか
君が僕をのぞきこんでいる
素麺買ってきたよ
お昼にしよう
君は微笑んで台所に立つ
ああ、薬味は僕が切るよ
そう?じゃあお願い
僕も、君のとなりにならんで立つ
夏は嫌いだ
あついし
べたべたするし
やる気が出ない
だけど
君と過ごす夏は
嫌いじゃないかもしれない
燈台の灯り
海神の聲なき聲
心地よい波のオルゴール
夜の砂浜を歩く
還る場所はこの大海原
#夏
#7【夏】
子供の頃、夏が好きだった。
いや、夏が好きと言うと
語弊があるかもしれない。
日が長いのが好きだった。
理由はただ1つ。
「日が暮れるまでに帰ってきなさい」
というのが、我が家の門限ルールだったから。
滅多に外に遊びに行かない私にとって
母の言うことは絶対で
約束を破るなんて思考は1ミリもなかった。
そんな感じの子どもだったから
外で遊ぶ日はまだしも
家のなかで遊ぶ日などは
日の暮れ具合ばかり気になって
遊びどころではなかった。
少しでも空がオレンジに色づき始めると
「もう帰る!」と急いで飛び出す私を
友達はいつも笑いながら見送ってくれた。
太陽と競争しながら
自転車のペダルを必死に回す。
約束を守って玄関をあければ
母がカルピスを作って
待っていてくれるのを知っているんだ。
母の作る、ちょっぴり濃いめのカルピス。
それも夏が好きな理由にしようかな。
暑い暑い夏が来る。
私に水着は着れないけれど
あなたと海に行けたらいいな。
ヒールもパンプスも
下手したらミュールだって
似合わないかもしれないけれど
あなたのとなりに立ってみたいな。
あなたが好きな女の子は、
水着姿がキレイで
足がキレイでミュールも
ヒールもパンプスだって
履けちゃう かわいこちゃん
私とは、きっと全然違うね。
【夏】
夏といえば、何を思い浮かべるだろうか。
プールや海、花火大会、潮干狩りなど様々あるが、
私は、夏祭りを思い出してしまう。
去年の夏、ちょうどお盆の前に私達は夏祭りに行った。
高校に入って初めて、友達と外へ出かけたものだから、
正直とても楽しかった。
屋台で食べる焼きそばやたこ焼きは、格別の味だった。
そして当時、私には好きな人がいた。
同じクラスのスポーツ万能で、だけどとても面白くって素直な人。
私がその人に惹かれないわけがなかった。
その人もこの夏祭りに来ているらしく、どこかで会えないかな、と
密かな期待を抱いていた。
彼を見つけたのは、夏祭りの終盤だった。
かき氷屋の隣にあるベンチで、彼は友達となにやら話し込んでいた。
友達は、「行ってきなよ!」と背中を押してくれたが、
やはり好きな人を目の前にすると、緊張するものだ。
そんなこんなでもたついていると、彼の方が私に気が付いて、
笑顔で手を振ってくれた。
私も、それを見て顔を赤く染めながら手を振り返した。
けれど、私はすぐに友達の方へ戻った。
「ちょっと、もう少し話してきたら良かったのに。」
友達は、私の背中を叩いてゲラゲラと笑っている。
「うん、そうだね、でも、大丈夫。」
途切れ途切れ、私はそう言った。
ラムネ瓶を揺らしてビー玉が動くのをひとり眺めていると、
ふと、背後から足音がした。
雑音に紛れていても、確かにこちらへ向かってくる足音がした。
振り返ると、彼がいた。
彼の手にも、中にビー玉の入ったラムネ瓶があった。
「こんなところにいたの、ここ、暗いじゃん。」
いつも通り気さくに話しかけてくる彼を見て、モヤッとした。
「いつか、好きな人と来れたらいいよね、夏祭り。」
彼は不意に、私の気も知らずに言った。
私は何も言わずに、ただ黙って首を縦に振る。
「おれさ、隣のクラスに好きなヤツいたの。」
私は顔を上げた。随分驚いた顔をしていたと思う。
「でも、振られちゃった。」
彼は恥ずかしそうに頭を掻いた。
「へ、へえ、どっちかっていうと、振る側じゃないかと思ってた。」
私も、なんでそう言ったのか分からない。
彼もとても驚いた顔で、私を見つめていた。
お願いだから、そんなに見つめないで下さい。
私の中の何かが、溢れ出てしまいそうだから。
ラムネ瓶の栓を開けると、炭酸の泡がたくさん出てきてしまった。
彼は慌てて、ポケットティッシュでラムネ瓶を拭いてくれた。
今なら、伝えてもいいですか。
だけれど、きっと沈んでいくのでしょう。
このビー玉のように、瓶の中に残っていなくてはいけないのでしょうか。
瓶の外へ出ることは出来ないのでしょうか。
ぜんぶ、伝えてしまえば出られる。
そして私は、ラムネをぐいと飲み干した。
夏 夏は夜
夜、花火。
記憶の中の花火を見ている自分は、
決して独りではない。
友人と、恋人と、家族と。
友人だった人が、恋人となり、家族となる。
それをずっと花火は見ていた。
一瞬で花開き、散る花火は
連綿と続くそれを見ていた。
一瞬と 永遠と
夏はその繰り返し。
㉝【夏の俳句】
夏休み
ああ夏休み
夏休み
中学の時、国語の便覧で初めてコレ見た時…凄い……と思ったの私、覚えてる。
始めの【夏休み】は『夏休み始まったー、やったー♪』
【ああ夏休み】は『夏休み満喫中♪』って感じかな?
で…最後の【夏休み】は『もうちょっとで夏休み終わりだな…なんか学校行くのヤダな…というか宿題終わってない😭』というのを想像した。
人によって感じ方違うと思うけどね😁
しかし同じ季語3つも、ぶち込んで作れてるのが天才かと思った次第です。
凄い…(꒪꒫꒪ )
テーマ【夏】
今日の天気予報は大ハズレ。
1日雷雨の予報が、晴れて真夏日の気温になり、
夕方に少しの雨、ほんの数回の雷。
明日も雷雨、しばらく雨の予報だ。
まだ梅雨明けはしない。蒸し暑い日が続く。
もう夏だとは思うけれど、燦々と太陽が輝く真夏は
もう少し後の話。
今年も猛暑になるんだろうなぁ…。
まあでも、いろんなイベントがあって楽しい季節だ。行動の規制も緩んで久しいし、どこも活気が
あふれるんだろうな。
私は多分、家に籠もっていると思うけど(笑)。
一つ、生活感あふれることを言ってしまうと、
夏の良いところは、洗濯物がよく乾くってところ
だな(笑)。
「夏」
.
蝉が五月蝿く鳴く季節が訪れた。
今年も変わらず日差しは暑くて、冷房の効いた部屋で食べるアイスは美味しくて、毎日の夏課外は面倒なのに
スマホの画面をつけても君からの通知は疎か、トークすらも表示できない。
じめじめした梅雨を越せば君を思い出すことも少なると思った私の希望に反して、こんな退屈な課外の時間にも考えるのは君のこと。
少しずつ、確実に記憶から思い出が薄れていくのが怖くて、必死にノートの端に君を書き留めてばかり。
授業の内容なんて碌に頭に入っていなかった。
――起立、気をつけ、礼。
当番の号令で課外が終わっても、教室から誰もいなくなっても、私は席から動けなかった。
ぐちゃぐちゃに書き留めた記憶の彼が、こんなにも私の心をかき乱す。
苦しくて、痛くて、どうしようもないのに、なにひとつ溢さずに覚えていたい。どんな小さな欠片も忘れたくない。
両思いだねって言うと、元からでしょって言うところ。
大雨の音が怖いって助けを求めたら、雨の日は連絡するよって言ってくれたところ。
忙しくて疲れているはずなのに、私に連絡してくれていたところ。
そのほうが嬉しいでしょ、なんて見透かして、女の子と関わらないようにしてくれたところ。
可愛い、好きだってたくさんたくさん言ってくれたところ。
あんなにもたくさん愛してくれていたのに、俺はもらってばっかりだって言っていたところ。
「……っ禪、」
寂しかった、苦しかった。
でもそれ以上に愛されて、幸せだったはずなのに。
――あんな少しの嘘、気づかないフリしておけばよかったんだ。
終わらないように友達のままでいればよかったんだ。
「――――嘘まで愛せなくてごめんね」
消してしまった写真を、今になって後悔する。
簡単に忘れられると思っていたから。こんなに引き摺ってしまうなんて、想像もしていなかったから。
もうすぐ一年が経とうとしているのに、自分でも呆れてしまうくらいに彼が好きだ。
「翠洙、ぶか――――……え?」
呼ばれた声に顔をあげると、目を見開いて固まる幼馴染。
「……あ、りく」
「おま、え、……だいじょうぶ、なの」
「大丈夫、それより部活だよね、行こう」
涙で濡れた目を擦って立ち上がる。
まだ心配そうに私を見る幼馴染に大丈夫だって、と笑った。
夏あんまり好きじゃない。全部がいきいきして、鬱々としてる自分が惨めすぎて死にたくなる。
だけど夏特有の彩度が高すぎる景色は好きだよ
夏
夏には色々な行事が沢山あるんだって。
例えば、海水浴、プール、夏祭り、花火大会。そして、みんなが大好き夏休み。他にも沢山の行事があるんだ。
行事だけじゃないよ。食べ物も。すいか、アイス、冷やし中華、流しそうめん。
夏は楽しいことが盛りだくさん。
゛君は何をして、何を食べたい?゛
やりたいことをできる範囲でして、思う存分楽しみ、元気に過ごしたいね。
熱中症や脱水症状、夏バテにも気をつけて。
それじゃ、またね。元気で楽しい夏を。
_2𝑒𝑛𝑑_
セミが鳴いている。
蒸し暑い日。
私には友達がいた。何人も、何人も。
だけど皆んな、私を置いて、どこかに消えた。
1人。
私は皆んなに会いたかった。だから必死に会おうとした。
だけど皆んなは会いたくないというから、
私は会うのをやめた。
どうして?どうして?どうして?
どうして皆んな私を置いて、どこかへ消えたの?
、、、
そうだ、、、そうだった、、、
みんなが消えたのは私のせいだ。
夏が悪いんだ。
暑くて、五月蝿い夏が、悪いんだ。
川で遊んでいた。みんなで遊んでいた。だけど誰が溺れて、私とあの子は助けようとした。だけど2人とも、水圧によって消えてしまった。
公園で遊んでいた。皆んなで遊んでいた。だけど車が突っ込んできて、消えてしまった。
ドライブに連れていってもらった。家族皆んなで行った。
だけど相手はスマホをいじっていた。私と相手以外、みんな消えた。
夏だった。皆んなが消えたのは、夏だった。
皆んな私を責めた。私といると人が消えると。
私は私を責めた。私がいるから人が消えると。
辛かった。だから私は、皆んなが置いていっていると思い込んだ。
本当は、私が皆んなを置いていっていたのに。
夏だった。思い込みが解けたのは。
夏だった。蝉の鳴き声が五月蝿く聞こえたのは。
夏だった。踏切の音が大きく聞こえたのは。
夏だった。 私が私を殺したのは。
夏だった。
"夏" ごめんなさい。
虫の音が響く。強く照り付ける陽の光が、肌をジリジリと焼く。陽炎が見えるほど暑い日だった。
こんな日は、今迄になかった訳では無い。こんな時に外には出ない性分だったが、用が有ったのだ。なんの用かは、忘れてしまった。
でも、其の帰りの事だった。白き人を見た。其れはそれは、幽霊見たく肌が白く、髪も白い。目を閉じているのに、器用に煙管に火を付けて吸っていたのが印象的な麗人だった。
「どないした、おまえさん。そないなとこに突っ立って、ワレになんか用かいな。」と、澄んだ優しい声で話掛けられた。
私は、まさか気付いているとは思わず、しどろもどろした。そんな私に気付いたのか、鈴が転がるみたいに高笑いをして…煙管に口付けた。
その仕草が、妙に妖艶で…その瞬間だけ鮮明に覚えていた。
子どもだった私は、「幽霊どすか。」とおずおずと聞いた。
「おまえさんは、幽霊怖いか。」と白き麗人が聞いた。
「怖おす。」と私が応えると。
「そうか…。気ぃつけてな。」と、少し悲しげに微笑み手を振った。
私は、幼いながらに申し訳なくて「やっぱし怖ない。ほな、また。」と言いなんだか照れくさくて、目を逸らして走った。
白き麗人の顔は見れなかったが、嬉しそうな声で「おおきに。」と聞こえた。
夏
夏の風物詩
風鈴を鳴らす
チリン…チリン…
涼しげで綺麗な音色…
聴き惚れて…
うっとり…
本格的な夏の始まり
…チリン…チリン…
その音色を聴きながら
…うとうと…
夢心地…
【夏】
暑いのがあまり好きではない。
汗をかかない人が本当に
羨ましくなってくる。
夏終わったら一瞬で今年が終わる感じする
15の夏
15の夏、私は大人になった
意味のない理由ならいくらでもある
学校に居場所がなかったから
クラスの皆と私は違ったから
そんな心の閉塞感から逃げたくて
酒と大人の男に手を出した
けだるい夏の雨の下で
不登校になった私は酒ばかり飲んでいた
気がつけば夏休みに入っていたけど
どうでもいいことだった
幼稚な私は自分の将来に何の興味もなかった
愛を知りたくて、知らない男と交わった
15の夏
それは私がみんなより早く大人になった季節
家族のことなんてどうでもよかった
一人前の大人になったのだから
サイレンの音に吐き気がした
男はどうなったか知らない
私は入院した
病室の窓から入道雲を見た
私の身体に新しい命が芽生えたのを聞いた
少しも嬉しくなかった
15の夏、私は大人になったと同時に
自分自身を廃人にした。
日本の夏。
ひと昔前とは随分と変わった価値観。
「夏」といえば
風鈴、花火、蚊取り線香、扇風機…などなど。
しかし、
涼しげな風鈴の音はやがて
「うるさい」
と言われる時代になり
公園には「花火禁止」
の立て札
「蚊取り線香の匂いはちょっと…」
と言う人
扇風機にはプロペラが無くなり…
日本の夏…どこに行ったのだろう。
春は桜を楽しみ
秋は紅葉を楽しみ
冬は猫はこたつで丸くなってる。
変わらない。
なんだか、夏だけ、価値観の変化を1番感じる。
暑すぎるのか…。
耳で感じて、目で眺め、
風を感じる。
それを、しなくなったのか、
時間が無くてできなくなったのか。
見直したいライフワーク。
心にゆとりを持ちたい、夏。
#夏 -5-