変わらないものはない』の作文集

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変わらないものはない』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

12/27/2023, 10:05:29 AM

今まで手をひっくり返すように裏切られたり、組織のリーダーが変わったりと、変わらないものはないんだということは嫌というほど経験してきた。でも変わらないものを私は知っている。それは自分自身だ。自分は腹黒い性格をしていて目立ちたがり屋、でも努力は嫌いだという何一つ取り柄のない性格なのだが今までそれを変えるために努力しようとしてきた。しかしどの努力も長続きしなかった。それはなぜなのかというと無力感だ。今までの自分を変える努力の失敗の積み重ねが無力感を学習させたのだ。そこで無力感を消す方法を私は探し、ついに一つの結論に至った。今はそれを試すところだ。

12/27/2023, 9:58:39 AM

変化とは、水のようである。

ある時は、波のように。

ある時は、雨のように。

時には全てを奪い、時には全てを恵む。

どんな薬も度が過ぎれば、毒となる。

流れに呑まれれば滅び、流れに乗れば栄えを生む。

それは、大いなる自然の理の縮図のように感じた。

12/27/2023, 9:56:48 AM

今日が繰り返される
何も変わらない
日々が過ぎていく

12/27/2023, 9:45:05 AM

スーパーの卵の値段を見て、大きくため息をつく。
 最近どうにも卵の値段が高い。
 変わらないものはないとは言えど、やはり変わらないでいて欲しいものはある。

 卵の値段以外もいろいろ変わった。
 他の食材や、光熱費、社会保険料、ガソリン。
 悪い方にばかり変わっていく。

 自分の給与は変化がないというのに、これは一体どういうことか?
 世の中の不公平のはいつになっても変わらない。
 これを一番変えて欲しいんだけどなあ。

 頭の中で、愚痴を言っていると、小学三年生になったばかりの息子が買い物かごに何かを入れたのが見える。
 見なくても分かる。
 お菓子だ。

「お菓子は買わないって言ったでしょ」
「お菓子じゃないよ」
 違うと言われたので、かごの中を見る。
 お菓子だった。

「お菓子じゃん」
「それはママへのプレゼント」
 プレゼントと言われれば嬉しいが、ママはダイエット中なのでお菓子を食べません。
 知ってるよね。

「僕のはこっち」
 と、指をさした方を見ると、小さなノートが入っていた。
「ノート?何するの?」
「勉強」

 べん、きょう?
 私は一瞬耳を疑う。
 君、勉強嫌いだよね。

「本当に勉強するの?
 『もう勉強しない!』って、この前言ってたじゃん」
「んー、最近勉強が楽くなってきた」
「へぇー」

 褒めるかどうか、悩みどころだ。
 本当に勉強する気があるのかもしれないが、実際にするかは別問題だ。
 ソースは学生時代の私。
 少し考えて、結論を出す。
 よし、おだてて勉強をさせる方向で行こう。

「すごい。勉強楽しくなっちゃったか。
 じゃあ、勉強しないとね」
 そう言うと、息子は嬉しそうに笑う。

 レジに向かう間も、ほめちぎり勉強のやる気を出す。
 この様子を見れば、家に帰っても勉強をするはずだ。
 一時間くらいは…。

 しかし、この息子が勉強したいなんて言うとはね。
 小学生に入ってから、勉強が嫌いだ嫌いだって言っていたのに変わるものだ。
 いい先生が担任になったのだろうか。
 変わらないものはない、ということか。
 よい方向に変わったことに、少しうれしくなる。

 しかも息子が率先して買ったものを袋詰めしてくれている。
 成長したなぁ。
 感心しながら様子を見ていると、あることに気づく。
 なんと、お菓子が二つに増えていた。

 君、そういうところは本当に変わらないよね。

12/27/2023, 9:28:06 AM

変わらないものは無い。

そう思っていたい自分もいる。

人生そう上手くはいかず、

何もかも変わっていってしまう。

いつか見たあの景色、幼少期に遊んだ公園の遊具

気がつくとなくなって、

新しい遊具ができていたりもする。

私の中で変わらないものと言うならば、

昔から犬や動物が大好きなこと、

運動が大好きなこと、

そして何より家族が大好きなことだろう。

変わらないものとは一体何か、

変わらないものよりも

変わってしまうものの方が多いだろう。

人生を生き抜いていく中で、

変わってしまったものというのも

“気がつくと”ということが多いだろう。

変わってしまったことでも、

その“気がつくと”という時に

あの時はこうだったな、。

と、思いかえって見ると

変わってしまったものでも、いつまでも

記憶の中に残っていることだろう。

記憶に残すために、今見ている景色

今いる場所全てに感謝をして、

目に焼き付けておくことだろう。

変わらないものは無い。

自分の中にある限り

何も景色は変わらない。

12/27/2023, 9:26:03 AM

変わらないものはない

 変わらないものはないなんて、嘘だ。
 結婚しないって言ったのに、彼女連れてくるなんて。
 でもよかった。
 変わらないのが私だけで。

12/27/2023, 9:22:34 AM

そんなものないんだって
砕け散った岩の欠片を
蹴飛ばしたあの日

笑われないように
上手く隠して
傷つかないように
遠く離れたり
それでもどうして
捨てられなかった欠片

転がして 転がして
連れてきた石が
いつからか
揺るぎない礎になった
転んでも 転んでも
立ちあがるぼくの
手を引く確かなもの

そんなものはない? ないわけがない!
笑い飛ばせ今日の歌

「変わらないものはない」

12/27/2023, 9:18:28 AM

「変わらないものなんて、ないよね」
弱々しく君が呟いた。続けて深いため息をゆっくりと吐く。もう疲れちゃったな。誰に言うわけでもない独り言を発して、ようやく僕を見た君の目は涙が溢れていた。
「私、何がいけなかったんだろ」
その答えを僕が知る由もない。だからこれも君の独り言なのだろう。でも、それにしたって僕に向ける視線が強くないか。僕に答えを求めているのか。だとするならば、僕はこう言う。
「君は何も悪くない」 
涙の引き金を引く言葉だった。我慢を忘れた君は嗚咽を漏らしながら両目から涙を流す。泣くことは悪いことじゃない。これで少しでも君の気持ちが晴れるなら、僕は君の泣き顔を気が済むまで見守るよ。

変わらないものはない。君の言うとおりだと思う。でも、“変わらないものもある”のも事実だと思う。君は後者が、愛であれば良いのにって思ったんだろう。だけどアイツは君じゃなく別の女の子を選んだ。君の直向きな気持ちがアイツには届かなかった。冷たい言い方だけど、それ以上でも以下でもない。
人の感情なんて、目に見えないからこそ変化の区別のしようがない。アイツが君を選ばなかったことを責める権利は誰にもない。なら僕が君の肩を抱く権利はあるのだろうか。それを決めるのは、君だ。
「変わらないものもあるよ」
僕が君に向けていた思いはもう何年も変わっちゃいない。いつか君が受け取ってくれたらいいな。そんなふうに思っていたら片思い期間はこんなにも記録更新してしまったよ。そろそろ、告げてもいいだろうか。弱っている君につけ込んでいるみたいで多少は申し訳ないのだけど。

変わらないものもあるってこと、証明したいんだ。

12/27/2023, 9:12:19 AM

幼少時代、自分に取っての宝物、それは近所にある公園でした。

放課後は必ずと言って良い程、友達とその公園に集合しました。野球をしたり、かくれんぼをして遊んだり、時には友達と言い争いになったり、遊び場でもあり学びの場でもありました。

そこにあった木製ブランコ、色鮮やかなジャングルジム、プラスチック製の青色と黄色のトンネルに包まれた砂場。公園入口付近の狭い駐輪場や、公園を囲う低いフェンスまで自分にとってはかけがえのない、宝物でした。

ある日、突然父親から引っ越しの話をされます。
あの時は、説教をされた後、ついでのように言われたのを鮮明に覚えています。引っ越すという事実、そんな大事な事を二の次の様に言われた事に対する憤り、悲しみ、屈辱……昔の事ですが、大人になった今でもその感情は心に染み着いています。

公園はおそらくそのまま残り、自分がそこに行かなくなったとしても、子供たちが走り回り、笑顔で遊んでいるその愛くるしい風景はそのままなんだろうなと、思えば思うほど、自分だけが、大好きだったあの公園とそこでの思い出に取り残された気分になりました。環境の変化とその現実に気持ちが追いつかず、引越し先では毎日のように泣いていました。

あの公園を、あんなに大切なみんなとの時間を奪われた、そんな気分でした。

大人になった今は、不思議とその気持ちを受け入れられるようになりました。憤りも悲しみも、自分は余程楽しかった証だな、幸せな時間を過ごしていたんだなと親に感謝をするように……いつしか、感情の変化に教えてもらう事が増え始めました。

12/27/2023, 9:04:58 AM

哲学で「万物は流転する」と習ったことがあります
すべてのものは何かしらの変化を受けます
人の心は案外すぐに変わると思います
仮に今あなたが死にたいという気持ちだったとしても10秒後には友達からの電話が来たことによってまだまだ死ぬわけにはいかないという思いに変わることもあるかもしれません

12/27/2023, 8:58:36 AM

夫婦の仲も変わるのかな?

23と33で結婚して、、、

現在、52と62

随分と時が経ったものだ。

一番経済的に楽になった今が、

一番幸せを感じないのはなぜだろう。

やるせない、虚無感。

相手を愛することが出来ない。

一緒に居たいと思わない。

君は今の僕ん見て、なんて素っ気ない、

冷たい人なんだろうと感じているのだろうね。

残念だけど、僕も君に対してそう感じているのかもしれないね。

ご飯を作って、洗濯してくれるのは有難いと思っています。でもね。ソレが愛情の証なのかな?

もう、戻れないかもしれない、、、

そんな気配を感じる。

今の二人に、笑顔は無い。

12/27/2023, 8:52:35 AM

私は小さい頃から

サンリオ、ディズニー、ポケモン

大好きで変わらない

むしろ増える

好きなキャラクター

ちいかわ、すみっコぐらし

こんにちわ(*´∀`*)ノ𝓌ℯ𝓁𝒸ℴ𝓂ℯ


꒰ঌそれでも私の夢は変わらない໒꒱

夢が変わったり無くなったら私じゃないꕤ•ᴗ•

12/27/2023, 8:52:05 AM

変わらないものはない

小さい頃、田舎によく行ったっけ
いとこやはとこ達と遊んだな

今ごろ、子どもができたという話も聞く

今年も正月が近いけど
みんな元気かな

12/27/2023, 8:35:13 AM

明日の私は今日の私と同じとは限らない。

それでも明日も変わらず友達と呼んでくれまいか。

いつか君が変わって別の道を歩みはじめるその日まで。


題目「変わらないものはない」

12/27/2023, 8:33:56 AM

[変わらないものはない]
 自分の思いは変わっていく。成長していくたびに、何かが変わっていくのだ。
 
 私は、カメラマンになりたい。自然が好きだから、感動する美しい写真をたくさんの人に見てもらいたい。そう思っていた。今でも思っている。
 
 だが、他にもやりたいこと興味があることができた。教師や学芸員、研究者。私には興味がある職業がたくさんある。

 高校では、なりたい職業を見つける。興味がある分野、苦手教科を克服する。写真部に入り、技術を磨く。これが私が高校でやりたいこと。


 No.10

12/27/2023, 8:32:46 AM

─変わらないものはない─

何に置いても、変わらないものはない。

簡単に言ったら、年齢や時間。

深く考えて言ったら、人生や愛情。

全てのものが、いつか何かへと変わって行く。

その変化は、それぞれ良いことであったり、

はたまた悪いことであったり。

どちらにせよ、それを受け入れるしか、方法はない。

12/27/2023, 8:24:38 AM

「ほら〜早くしなさい。」
母さんが言っていくる。
「又、ブロッコリー残して、
いい加減チャレンジしてみたら?」
この言葉を何度聞いてきたことか、
ブロッコリー、私は大っ嫌いだ。
小さい頃に虫がついていてそれ以来
見た目も味もダメだ。
「絶対に嫌だ変わることはないよ」と、
いつもより強めに文句を言って
そさくさと学校に行く準備を進めた。


明日、友人のまきの家に行く
まきが昼ごはんを振る舞ってくれるそうだ。
あんなにかわいいお弁当を毎日手作りしている
まきのことだお昼ご飯はすっごく美味しいのだろう。
想像を膨らませワクワクしながら今日が、終わった。


次の日
「ほら〜早くしなさい。あら、又ブロッコリー残して…
母さんが又同じことを言っている。
この人は機械なのだろうか。
私は、二つ返事をして準備に取り掛かる。
今日はまきの家に遊びに行くのだ。
何よりお昼ご飯が楽しみだ。
自転車に乗り私はまきの家を目指してこぎ始めた。


ピンポーン
「はーい」
「菊池です。まきちゃんいますか?」
「ふうかちゃん!今行くね!」
ガチャ
まるメガネのハムスターのような
可愛すぎる少女が出てきた。まきだ。
「ふうかちゃん。ささ、どうぞ上がって」
「お邪魔します」
中は白を基調としたような感じの部屋だった。
まきの黄色いワンピースがよく目立つ。


ここに座ってとテーブルまで連れて行ってもらい。
まきが、キッチンに行った。
すると、まきはオムライスを2人分
持ってこっちにやってきた。
さっきできたばっかりなのと言って
私の前に置いてくれた。
綺麗な黄色だと思ったら
右上に何か見覚えのある緑色がある。
ブロッコリーだ、えぇどうしよう。
母さんの前だったら残しても大丈夫だが、
まきが作ってくれたものだ我慢するしかない。


覚悟を決めて、、、虫はいないな、、、
あむっ
もさ、もさ、
まずい?いやなんか美味しいかも
このほんのりの塩加減もまたいい。
意外といけるな。
変わらないと思ったのに
大人に近づいてる証拠なのか。
母さんの前で食べたら驚くだろうか、

12/27/2023, 8:10:23 AM

「はぁ、変わらないものはないんですね」
 「どうし――――ン゛、ぼくデジャヴ感じてる」

 カチャリと置かれたカトラリー。はぁ、とまたため息をしたきみはキッチンにおかわりを盛りに行った。
 常々思う。きみはよく食べる。
 ほんと、まあ、よく食べること。
 一般的に言えばきみは細身なほうなのに、本当によく食べる。カレーなんて一晩寝かせる間もなく、その日に食べきっちゃう。

 巻き戻されたみたいに盛られたお皿を見て、ふと思った。

 「話変わるんだけれど、きみってばそんなにたくさん食べて、将来、お腹出るんじゃない?」

 お皿に向かっていたきみの手が止まる。

 「――――――ません」
 「え?」
 「話変わってませんッッ‼」
 「あー……」

 頭を過ったのはここ数日の食事。
 世の中が浮かれてるってことはその世の中に生きるぼくたちも浮かれてるってこと。イベントだからって手の凝ったものをつくっては食べ、甘いケーキで普段の摂生をなかったことにし、年末だからと冷蔵庫の中身もあれよあれよと捌けさせた。
 のに、新年に向けて冷蔵庫に蓄えている。
 ついでにお酒も。
 今年はおいしいワインをきみと呑めてよかった。

 ……じゃなくて。
 
 きみを見れば止まっていた手は順調にお皿の上を片付けていた。さめざめとしていた割には、ひょいぱく、ってなかなかの食べっぷり。

 「おいしい?」
 「……えぇ」

 少し硬い声で、でも確かに頷きながら答えるきみに思わず苦味を含んだ笑いがこぼれちゃう。
 盛っちゃったものは仕方ないね。食べなきゃもったいない。

 味変がしたくなって傍らのビールを一口。
 しゅわしゅわの大人の味が口の中で弾ける。炭酸の爽快感が喉を通って油っこいのももったりとした味覚の集合体もぜんぶ流してくれる気分。思わず目を細めちゃうほどおいしいやつで、これぞ至福! って感じに近い。
 あーお酒おいしい!

 「あなたもですよ」
 「え」

 じーーっと見てくるグレイの目。
 エッいつから見てたの?

 「あなた、わたくしほど食べませんけれど、うんとお酒を吞みますよね?」
 「えー? 普通じゃない?」
 「だとしても、それが蓄積されてゆけば後々、将来お腹は出るでしょうね」
 「エ゛ッ……」

 それは困った。
 とっても困る。

 お皿を持ったきみがスッと席を立つ。

 「変わらないものはないんですよ、何事も」
 「……そうだね。ところでそれは?」
 「? おかわりですけれど」
 「そ…っか」

 ゆるく、ゆるーーーく変わってゆくのもいいよね。
 ウン。



#変わらないものはない

12/27/2023, 8:05:40 AM

俺は昔からこの性格が嫌いだった。
何に対しても無差別に煽ってしまう癖。
何度治そうと思っても治らないばかりか、どんどん悪化してるような気さえする。
最初は仲良くしてくれてた友達もだんだん離れていった。俺はただ楽しく会話をしていただけなのに。無意識に煽ってしまうため、相手をイライラさせてしまう。所詮、どれだけ取り繕っても中身は変わらないのだ。どれだけ笑顔でいても、明るくいても、話を合わせても。自分の悪癖も、周りとの距離感も、最後にできる関係性も、何もかも変わらない。
もう、疲れた。もういいんだ。無理に人と関わるのはやめよう。
そう諦めがついた。諦めさせた中学生活。
傷つくくらいなら初めから何もいらない。
と心に決めて入学した高校生活。
入学式でたまたま隣の席になった彼はどこかで聞き覚えがある声で。
まだ声変わりのしていない幼さが残った声で挨拶をされた。

小学生の頃に仲良くしてくれていた彼だった。
まだ子供ながら、その頃から煽り癖のあった俺にも仲良くしてくれていて。たくさん遊んでくれて。喧嘩になることが多かった俺とクラスメイトとの間を持ってくれることも多くて。常に明るく笑顔が絶えなかった。小学生ながら周りがよく見えていて、彼の周りには常に人が集まっていた。彼のおかげで小学生時代はクラスメイトとの関係性は大きく悪くなることはなく楽しいまま終わることができた。
そんな彼は中学は進学校に行くらしく地元の中学にはいなかった。なにひとつ言われなかった。てっきり俺は中学でも同じだと思っていたからその事実を知った時勝手に裏切られたと傷ついた。
彼がいなくても友達が作れるようにと彼を真似て。お手本にして友達を作ろうとしてて。まぁ、それも結局失敗してる訳なんだが。

(今思えば実に勝手な話だ。
 アイツからした俺もたくさんいた友達の1人だっただろうし。教えるぎりなんてまったくないんや。)
…第一。もうお前は俺のことなんて覚えてないんやろ?
俺は決めたんや。何もいらない。誰もいらない。
もう…傷つきたくない。
と、無視を決め込んでいた俺にアイツはもう一度話しかけてきた。
「ん〜?聞こえんかったか?
 おはよう。久しぶりやね!小学生以来や」
んふふ。とあの頃から変わっていない笑い方をしながらこちらを覗き込んでくる。
…。今、なんて?
「ひ、……ひさしぶり?」
「ん、あれ?もしかしておれのこと覚えてないん?」
震える声でこぼした言葉を彼は丁寧に拾ってふんわりと笑った。
だって。覚えてるはずがないと思ってた。
その他大勢の俺のことなんて。
「んふ。変な顔。また、今日からよろしくな!」
泣きそうな顔を笑われて、嫌な顔をされずに純粋に俺に話しかけてくれて、また。“また”よろしくと言ってくれた。諦めた関係性。無理なんだって思った普通の会話。
「…。ま、またなんてよく言えたもんやなぁ。
 久しぶりなんに、小さいところはお前は昔から変わらんなっ。成長期こなかったん?」
あぁ。違う、ちがうんだ。こんなことを言いたかった訳じゃない。
「あんさんは相変わらずやなぁ。んふ、成長期はこれでもきた方なんやで?」

「…また。またなんて言わんといて。
 そうせお前も変わるんや。俺を置いていくんや。
昔のままなんてありえないんや。
お前にはわからんやろ?黙って置いて行かれた気持ちが。俺は、友達だと思ってた。たった1人の友達だと思ってた。でもお前はちゃうもんな。お前には友達たくさんいるもんな。」
これは自分勝手な感情で。アイツは何も悪くなくて。
言うつもりがなかったことまで口走ってしまって。
一度口を開くと止まらなくって。止められなくって。
誰かにぶん殴ってでも止めて欲しくって。
たった1人の俺の友達をこれ以上傷つけたくなくて。

「…せやなぁ。何も言えなかったことは本当に悪いと思っとるんよ。
……生きているうえで変わらないものなんてないんよ。人は常に変化して、成長していくもんやからさ。
でも、でもな。変わらないものもあるねん。
あんさんの癖やったり、おれの悪癖やったり。
おれらがずっと友達だってことやったり!」
「、、、は?」
「いろいろ、あったんや。本当に沢山。
いろんな人に会って、いろんな経験をした。
嫌なことも沢山あって、しんどい時もあった。
でも、おれはずっとおれだったし、ここであんさんとまた再開できたのも運命だと思ってる。
たしかに友達は多いほうや。けど、あんさんを他の誰かと一緒にしたり、蔑ろにしたつもりは一切ないんよ。
でも、あんさんを傷つけたことには変わりない。
それでも、こんなおれとまた仲良くしてくれたらうれしいな。」

こいつはこんな時でも俺の気持ちを汲んでくれて、自分だけが悪いというような言い方をして。
こいつにも言えない事情があったかも知れないのに、こんな自分勝手気周りない俺を許してくれて、受け入れてくれて。”また“と何度も言ってくれて。

必死に涙を堪えながら俺が今できる精一杯の笑顔で
「なんや。おもろそうなことがあったんやなぁ。
 まずはその話を聞くところからやな!」
と煽ってしまった。

お題「変わらないものはない」
黄視点(黄桃)学パロ

P.S.
着地ミスりました。どこだここ〜?( ᐙ )ナンダコレ

12/27/2023, 8:05:32 AM

「まぁ、まぁ。ベタなハナシよな。『不変は無い』」
伝統工芸とか郷土料理とか、「変わらないように」を目標にしてそうな分野の方々のことは、どうなるんだろう。某所在住物書きは配信の通知文に8割9割賛同しつつ、残る1割2割の「変わらないものはない『わけではない』」を探してネットをさまよっている。
ことに、菓子や料理の世界では、「味変わったね」より、「いつもと同じ美味しさだね」を尊ぶ界隈も、ありそうで、そうでもなさそうで。

「……無いと断言されると反例探したくなるやつ」
何か無いかな。物書きは諦め悪く、ネットの中を探し続ける。

――――――

職場の先輩が、なんでも年末に捻挫だか肉離れだかを起こして自宅のアパートで在宅ワークしてる、
って聞いたから、日頃の恩だの借りだのもあるし、私もちょっと急だけど、リモートの申請出して先輩のアパートに様子を見に行ってみたら、
先輩は普通にお昼ご飯の準備してるし、歩く時どっちかの足をかばってる様子も無いし、ベッドの上では「エキノコックス・狂犬病対策済」の木札を首からさげてる子狐がヘソ天してるし、
本人に「どしたの」って聞いたら、「治った」、「多分気のせいだった」って言われた。

捻挫と肉離れって簡単に治るもんじゃないと思う。
どしたの。何があったの。

「そもそもお前、どこから私が『足を捻った』なんて情報拾ってきたんだ」
せっかく見舞いに来てくれたからって、先輩はお得意の、ちょっと低糖質なパスタを出してくれた。
「隣部署の宇曽野か?まさかこのアパートの管理人じゃないだろうな?稲荷神社の狐とか冗談はよせよ」
元々は、100g食べたって糖質30gにも満たない、バチクソ優秀な低糖質のやつを使って作ってくれてたやつだ。
3週間くらい前、たしか12月9日近辺のことだと思うけど、製造元がその乾燥パスタを「おいしくリニューアル」して、塩分量がバチクソ多くなっちゃったから、今は、他のパスタよりは糖質少なめって程度の、全粒粉パスタが、代用品として使われてる。

低糖質麺の、低塩分なパスタ。需要はニッチ。
売るためには時々「おいしくなってリニューアル」をしなきゃいけない。
相当「いや、ウチはこの味で/この形で/この方法でずっと通すんだ」って強い信念が無きゃ、
商業品で、変わらないものは、無いんだと思う。

「宇曽野主任が、『お前の先輩、昨日の夜、俺の目の前で足腰捻って、痛そうにしてたぞ』って」
わかめスープの素と小さくされたミンチ肉、それから少しの大葉とアマニ油で、たらスパみたいな風味になってるパスタを、くるくる。
「てっきり私も主任も、捻挫とか、肉離れとかだと思ってたのに。来てみたらコレだもん」
プリン体少ないし、塩分ちょっとで済むし。たらスパモドキはなかなかにアリだと思う。
「うん。先輩の料理、変わんないね。おいしい」

「これでも色々、変更箇所は有るんだがな」
野菜じっくり煮込んだらしいベジスープをよそいながら、先輩が言った。
「ところでお前、油揚げ食うか?諸事情で大量に手に入ったんだが」

「油揚げ is なんで」
「お前と同じく見舞いに来たやつが、昨日居てな。約200年、変わらない製法で、伝統を守って作られているそうだ。炊き込みご飯が美味かった」
「新人ちゃん?」
「『稲荷神社の狐』と言ったら、お前どうする」
「はいはい冗談冗談。で?」

「子狐触るか?」
「さわる」

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