気分屋の鮭

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「ほら〜早くしなさい。」
母さんが言っていくる。
「又、ブロッコリー残して、
いい加減チャレンジしてみたら?」
この言葉を何度聞いてきたことか、
ブロッコリー、私は大っ嫌いだ。
小さい頃に虫がついていてそれ以来
見た目も味もダメだ。
「絶対に嫌だ変わることはないよ」と、
いつもより強めに文句を言って
そさくさと学校に行く準備を進めた。


明日、友人のまきの家に行く
まきが昼ごはんを振る舞ってくれるそうだ。
あんなにかわいいお弁当を毎日手作りしている
まきのことだお昼ご飯はすっごく美味しいのだろう。
想像を膨らませワクワクしながら今日が、終わった。


次の日
「ほら〜早くしなさい。あら、又ブロッコリー残して…
母さんが又同じことを言っている。
この人は機械なのだろうか。
私は、二つ返事をして準備に取り掛かる。
今日はまきの家に遊びに行くのだ。
何よりお昼ご飯が楽しみだ。
自転車に乗り私はまきの家を目指してこぎ始めた。


ピンポーン
「はーい」
「菊池です。まきちゃんいますか?」
「ふうかちゃん!今行くね!」
ガチャ
まるメガネのハムスターのような
可愛すぎる少女が出てきた。まきだ。
「ふうかちゃん。ささ、どうぞ上がって」
「お邪魔します」
中は白を基調としたような感じの部屋だった。
まきの黄色いワンピースがよく目立つ。


ここに座ってとテーブルまで連れて行ってもらい。
まきが、キッチンに行った。
すると、まきはオムライスを2人分
持ってこっちにやってきた。
さっきできたばっかりなのと言って
私の前に置いてくれた。
綺麗な黄色だと思ったら
右上に何か見覚えのある緑色がある。
ブロッコリーだ、えぇどうしよう。
母さんの前だったら残しても大丈夫だが、
まきが作ってくれたものだ我慢するしかない。


覚悟を決めて、、、虫はいないな、、、
あむっ
もさ、もさ、
まずい?いやなんか美味しいかも
このほんのりの塩加減もまたいい。
意外といけるな。
変わらないと思ったのに
大人に近づいてる証拠なのか。
母さんの前で食べたら驚くだろうか、

12/27/2023, 8:24:38 AM