『変わらないものはない』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「ねぇ、もう別れよっか」
君への気持ちだけは。
それだけは変わらないと思っていた。
好きだった。大切だった。愛していた。
これからもずっと一緒にいるって、そう信じて疑わなかった。
けれど今から私が口にする言葉は。
/変わらないものはない
変わらないものはない
難しい。
変わらないものはないと言われれば、
いや、そんなことはない。
変わらないものもある。
と、言いたくなるし、
変わらないものもあると言われれば、
いや、時と共に変わるでしょと思ってしまう。
結局、“変わらないもの”はあるのかないのか。
とりあえず、自分の中から探してみようかな。
paki
変わらないもの
変わらないものは無い。今でも時間は進む。
もう2023年は終わるし、どうせまたすぐ2025年になる。
予言なんて信じられない。ただの偶然。
もし変わらないものがあっても、不気味でたまらない。
「人間は知らず知らずのうちに変わることを願っているのかもね」
友情だって、
愛だって。
なんだって変わらない。
ほら、
私は今も虐められてる。
ほらね、、、、変わらないものはない。
#変わらないものはない
#4作目
過去やらかしたことは変わらないと思う。
過去に手を入れることは出来ないよ。
そのことの評価は変えられるかもしれない。
そのことが正義にすり替わるかもしれない。
そのことは忘れられるかもしれない。
でも、やらかしたことは変わらないよ。
少なくとも私には変えられない。
(変わらないものはない)
変わらないものはない
十年以上通っていた美容院が、この秋で閉店してしまった。
女性二人でやっていたお店で、私の家から近いし、話題にも困らなくて、とても居心地が良かったし、ずっとそこにあるものとすっかり安心していたから、かなりショックだった。
変化はあった。まずこの夏に私をずっと担当してくれていた美容師さんが辞めた(お別れも言えなかった)。その後は店長さんが一人で頑張っていた。前に行った時、店長さんはかなり痩せていて、「病気じゃない」と言っていたけど、やっぱり体調が良くないのか。そう思って、恐る恐る店を閉める理由を尋ねてみると、地方に移住すると言う。
(移住!?)
四半世紀続けたお店を閉めて、五十歳(だそうだ)から新たな場所でリスタートする。
店長さんの陽気な笑顔の下で何があったんだろう。どんな思いがあったのか。
心配になったけれど思い直した。
大人になってからの人生は、短いようで結構長い。変化が欲しいと思うなら好きにしてもいいじゃない。一度きりの人生だもの。
彼女には美容師としてずっと働いてきた腕があるし、健康さえ気をつければ、どこでもやっていける人だろう。
変わらないものはない。
その言葉には何となくマイナスのイメージを持っていたけれど、まだ変わっていけると新しくとらえ直そう。
そして彼女の次の挑戦が充実したものでありますように。
#131
人も物も好みも変わって当たり前
変わっていくものだから、変わらないように努力するんじゃなくて変化を見る、変化を楽しむ、波にのるをしてみてもいいかも
変わらないものはない
「…またね」
真夏、炎天下で告げられた言葉。
その言葉で、目が覚めることが多くなった
小学5年生の夏、親友やったしょうが転校してしまった。
当時は、スマホなんてものは持ってなくて、
その後、一切連絡もとれんくて、
俺はこの春高校2年生になる。
あのあと、ずっと同じ土地で暮らしてる俺は
地元の、進学校に入学した。
サッカーが好きやったから、サッカー部にはいって
今ではエースをしている。
でも、やっぱりしょうがおらん日々は退屈で
人となるべく関わらんように過ごしていた。
しょうがおったら
そう考えた時に、もしまたしょうにあったとき
俺が変わりすぎて嫌われるかもしれない不安が残る
そもそも、しょうが俺のことをちゃんと覚えてるのか。
「……はぁ、会いたいなぁ」
そう呟いて、返ってきたのは
からすの鳴き声だった。
でも、そんな呟きは実現した。
「……しょうです、元々ここに住んでて、
一度東京に引っ越してまた戻ってきました。
仲良くしてくれたら嬉しいです」
しょうや、そう思った瞬間、想いが込み上げてきたのを
グッと堪えて、毅然と前を向く。
「…そうやな、じゃああの窓際の一番後ろの席行ってね
れん、学校の事教えてやってくれ。」
……さすがに、嬉しすぎるやろ
「…しょう、覚えてる、?
れん、やで、?」
「……うん、覚えてるよ。れん、また会えて嬉しいっ」
それから一日ずっと一緒におった。
まぁ、あんなに誰とも関わらんかった俺が
他人に、しかも転校生と話してる姿をみて
クラスの皆は驚いていた。
まぁ、一部の女子はイケメンとかいって騒いでたけど。
「なぁー、しょう学校案内するで着いてきてやー」
「……うん、おれもれんとたくさん話したい」
体育館、音楽室を回って教室に戻ってくる時には、
西日が傾いて、オレンジ色に染まっていた。
「……しょう、ほんとに会えて嬉しい。
もう、会えんと思ってたから…
ごめんな、しょうがおらんとなんもできんくて、
このクラスでも、誰とも仲良くできんかったんよ
変わってまったな、俺。ごめんな。」
「……ふふ、そうだね、れんはたくさん友達いたのにね笑
俺がいないとやっぱ駄目なのかな~笑
でもさ、れん。別に変わったっていいんだよ。
俺だって、変わってるよ。標準語になっちゃったし笑
この世に変わらないものはないんだから。
変わったれんも、昔のれんもずっと大好きやで
これからもよろしくな」
「……っ、しょう、話せるやんっ、
ありがとお、俺もしょうが大好きやで
ずっと一緒にいような」
こんな二人が、付き合うのはまた先の話
すべては原子という小さな小さな粒の集まり
形あるように見えても隙間だらけの小さな粒の集まり
だから自分を構成してる以外の粒が
近づいて来たり入って来たら
影響受けて元気になったり不安になったり
ふわふわした小さなたくさんの粒が
しばらく震えて不安定な集まりになる
一粒ずつかもしれないけどそうやって
震えて不安定になってまた落ち着いて
一瞬一瞬小さくても変わってく
「変わらないものはない」
歴史は変わらないものはないと思っていたけど
時代が移る変わりにつれ、新事実が発見される度に
今まで語り継がれていたものが変わっていく
変わらないものはないなんてないんだと。
世界は流動的だ。一刻一刻、様相を着替える。世界を構成する小さな細胞みたいなどれもが、溶岩のように溶けたり固まったりしながら化けていく。四六時中リアルタイムな速さで代謝し続けているものもあれば、中にはそれがあんまりゆっくり少しずつなので、いつも安定しているように見えるものもあるかもしれない。
でもみんながみんな、揃いも揃って化けていくわけなのだ。
速度が違うだけなのだ。
足並み揃えて、常識に従って、ルールに倣って、人の言うことをよくきいて。
当たり前のような気がしても、これらは全て不安定で揺るぐ。
最後に残るのは自分自身だけだ。
だからその己同士で通じ合った相手というのは、我々が思うより希少で尊いものなのだ。
その相手だって化けていくわけだ。だから通じて重なり合っている時間さえ絶対ではなく希少だ。一瞬一瞬かけがえがないのだ。
だから、今を生きてください。変わらないものなんてないのだから。
(お題:変わらないものはない)
変わらないものはない
あなたの言葉によって
あなたの行動によって
少しづつ、良くも悪くも
気持ちは変わっていくよ
変わらないものはない
私達の関係もね
変わっちゃうんだよ この世界は
変わらないものはない。
――というお題を元に物語を執筆していた。
なかなか良さそうな物語が書けた。ちゃんとした物語だ。
操作をミスした。
一瞬で書いたものが消えた。
これだからスマホは嫌いなんだ。パソコンならCtrl+Zで一つ手前の作業に戻せるのに。
泣きたい。
変わってしまった。物語が、一瞬で、白紙に。
変わらないものはない。
わかっているけど。そうじゃない。
こういうのは、時間が経ち、街並みが変わってしまったとか、人が変わってしまったとか、そういった物語の為にあるもので。
物語を白紙に変える為のものではなくて。
今、その実体験は、いらない……。
『変わらないものはない』
変わらないものは無いらしい、だから君が1人が死んでクラスのヤツらが何も変わってないのはおかしいし、君が死んでも私の考え方が変わらないのもおかしい。まだ、まだ死にたいままなんだ。助けてくれどうか戻ってきて。
いくら時間をかけて作り上げたところで
変わらないものはないのだから
形あるもの、形のないものも
いつかは無くなるか、別のものに取って代わられる
今だけ、この瞬間を切り取って永遠にしようとしても
明日にはきっと忘れてしまう
だからどうか、変わることを許して
変わっていく僕ごと、愛して
(変わらないものはない)
変わらないものはない、絶対だ。
この一文でさえ矛盾しているのはおかしいだろうか?絶対とは何においても必ずという意味である。不変の必ず。クラスメイトたちは納得し確かに、と呟く者もいた。矛盾を子供に押し付けて困惑させる。数学のように複雑にしているだけではないか。
僕は学校が嫌いだ。それはいじめでも勉強嫌いでもない。ただただ人と関わると裏切られるからだ。修学旅行で友達を失った。自分は好きでも相手からは裏切られる。相手は友達が沢山だから切り捨てることに問題は無い。嫌な世界だ。
「しゅうとー。起きなさい。学校行くんでしょ?」
今日も今日とて生ぬるい地獄がやってくる。中途半端な温度が最も気持ち悪い。そして何かが吹っ切れたのを皮切りに学校は向かう…。その足取りは重かった。囚人がつけてそうな足枷をつけているかと思った。
足枷は重力に縛りているんだ。だから自由落下はなんの苦でもない。今まで抱えてきた友だった者に対する憎しみ、彼女への愛情。全ての重みから開放されるんだ。
ーーー〜ー
「しゅうと……。なんで飛び降りなんて……。」
彼女の思いだけは変わらなかったみたいだった。この行動はもう取り返せない。変わらない事実だった。
変わらないものはない、確かにその通りだ
社会や価値観は時が流れれば凄まじく変わっていく
様々な精神病の研究が進んだり、多様性やらを
尊重する社会になってきている感じがする
周囲の人々も変わっている
友人たちは次々に結婚しているし、子供も出来てる
...でも俺だけは変わっていない
陽を閉ざした薄暗い部屋で、薬を噛み心に
せめてもの高揚をねじ込む日々の繰り返しだ
ずっと俺だけが置いていかれる世界がまわるのだろう
(注)長めです。展開が暗めです。
《変わらないものはない》
ずっと、変わらないと思っていたのに。
君だけは、ずっと俺の友達だと思っていたのに。
「お父さんを返してよ! この嘘吐き!!」
涙を伴った悲痛な叫びが、応接室に響き渡った。
どうして、そんなことを言うんだ。
そんな言葉が出かかったけど、ああそうか、彼女は結果しか知らないのだろうと思い口を噤んだ。
彼女の父親は商人で、売れ行きが伸びず生活に困っていた。そこで彼女と親しかった俺が、商品価値を上げる為家の名前を貸してやったのだ。
由緒正しき名家である俺の家は、彼女たち平民と違って貴族だ。そんな家のお墨付きの商人とあらば、誰だって買い付けをそこでしたいと思うだろう。
その狙いは正しかったと言えよう。
あらゆるものが、相場の倍以上の価格で飛ぶように売れたのだ。
だが、それを己の努力の結果だと勘違いした彼女の父親は驕ってしまった。
そして、商人仲間に恨みを買い続けた末に借金を妻と娘に残し失踪したという。
「……たしかに、君のお父さんが失踪した理由は俺の行動にある。感情論で、軽々しく一介の商人に家の名前を貸した俺が悪かった。でもな、しっかりやっていれば問題なかったんだ」
「何言ってるのよ! お父さんは、ずっと地道に頑張って——」
「じゃあなんで、ギャンブルに手を出したんだよ。挙句、借金を作って逃げ出したのはなんでだ。おかげでお前たちは二度と商いなんてできなくなったぞ」
「っ! それ、は」
身に余る権力を得て、おかしくなったのだろう。
持たざる者が力を急激に得て呑まれるというのは、よくある話だ。
「っでも、あなたがお父さんにやったくせに!」
「俺が? 何を」
「とぼけないで! 一生を掛けたって払えない額の借金を背負わせたのはあなたでしょ!? 助けるって言ったのに、嘘吐いて!」
冗談じゃない、俺が、借金を負わせただなんて。
道理で憎そうに俺を睨むなと納得するが、捏造も甚だしい。私財がギャンブルに溶けたからと商人仲間から少しずつ借金をして行った結果だろうに。
とはいえ、今更俺が真実を口にしたところで信じては貰えないだろう。
「……あなたのせいで、お母さんだってっ……!」
「待て、母親の死まで俺のせいにするのか」
「何その言い方! だってお父さんがいなくなったから、頑張って稼がないとって……それで体壊して、風邪を拗らせてっ……!! あなたのせいでしょ!!」
経緯は知らないが、母親が倒れたことは知っていた。家の者に見張らせていたからだ。
なるほどたしかに、間接的だが俺のせいかも知れない。だがここまで責められる謂れはない筈だ。
「俺が仕事を斡旋すると言ったのに、断ったのはそっちだろ。自業自得だ」
「当たり前でしょう!? 誰が、お父さんを追い詰めた奴から仕事を紹介するって言われて頷くのよ。危ない仕事に就かされるに決まってるわ!」
ここまで俺は信用がないのか。
何を言っても無駄だな、と判断した俺はソファから立ち上がる。
「もういい、出て行け」
「せめて謝って! お母さんのお墓の前で」
「俺は出て行けと言った筈だ、聞こえなかったのか」
喚く彼女を回収しに、使用人を呼ぶ。
扉の近くで待機していたのか、直ぐに現れた。
「いいか、よく聞け」
「うるさいっ! 嘘つきな奴の言葉なんて私は、」
「黙れ」
幼馴染で、仲の良かった唯一の少女の首を掴む。
腕は使用人に拘束されている為身動きが取れない彼女に、俺は笑んだ。
「お前の父親は愚かだったんだ。権力に呑まれ、金の亡者となりどこかで野垂れ死んでいるだろう」
漸く恐怖を覚えたのか、表情を強ばらせる彼女。
「お前の母親もまた、愚かだったんだ。俺の誘いに乗っていれば今頃、お前と幸せに暮らせたものを。俺の慈悲を蔑ろにしたのだから、死も当然だ」
怒りなど消え失せ、血の気が引いたその顔。
「そんな愚か者共の娘のお前に、俺が慈悲をくれてやろう」
腰を抜かして立っていられなくなったか、俺を見上げるその瞳に映るは絶望。
「今すぐここを出れば、命の保証と僅かだが金をくれてやろう」
一瞬映った希望は。
「だが、今後謝罪を求めたり俺と関わる様なことがあれば命はないと思え」
震え頷くことで成立した。
後のことは使用人に任せ、俺は手を離し応接室から立ち去る。
「国を出る資金と馬車の手配、追加で平均年収一年分の貨幣、借金返済、父親の捜索隊に増員をしろ」
すれ違い様に使用人に命令を下し、俺は自室へ戻った。ベッドに倒れ込む。
「きっついなぁ……これは……」
はは、と乾いた笑いが漏れるのも仕方がないだろう。まさか、そんなシナリオができあがっているとは思わなかったのだ。
使用人から、幼馴染の少女が俺に会わせろと言って聞かない、と聞いた時は何事かと思ったが。
真面目な彼女のことだ、聞いた話を鵜呑みにしてしまったのだろう。
「言い過ぎたかなぁ……言い過ぎたよなぁ……」
流石に言葉がきつかったかもしれない。
だが、ああでも言わないと俺が彼女を突き放せないのだ。国内にいると借金取りが来るだろうと見越して、早く国を出てもらう必要があるというのに。
「……でも、まあ。変わったのは俺かも知れないな」
昔の関係が、幼馴染だったのに。
今では、方や憎しみを募らせ。
方や、それに甘んじているのだ。
笑って過ごしてくれれば、それでいいのに。
変わらないものはないのだと、理解させられた。
変わらないものがあれば
私は、ここで泣いていなかった。