『声が聞こえる』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
声が聞こえる
どんなに頑張っても
うまくいかない
目の前が真っ暗で
何も見えなくて
身動きがとれない
苦しい
助けて
そんな時
どこからか声が聞こえる
それは私
未来の私からの声
「私は元気だよ
未来は明るいよ
もしつらくて動けないなら
ゆっくり休んでてもいいよ
でもね
つらかったことも
いつかはいい思い出になるよ
だから希望を捨ててはいけないよ」
その声で
私は顔をあげる
前を向いて歩いていく
そして元気になったら
次は少女時代の
もろく繊細な私に
会いにいくんだ
『声が聞こえる』(His Master's Voice)
ラッパ型のスピーカーから今は亡き兄の声が流れてくると、うずくまって眠っていた犬は耳をそばだて首を傾げてとことこと傍へと寄ってきた。
「懐かしい声だろう」
兄の声が犬の名前を呼ぶたびに彼は不思議そうにしながらもしっぽを緩やかに振っていた。ふいに視線を上げたのでつられてそちらを見てみるけれど、そこには変わり映えのしない我が家の一角があるばかり。犬は緩やかにしっぽを振って頻りにクンクンと鳴いていた。
優しい、という性質は手足と同じ。
ゆえに、優しさで苦しむ人に、優しくするのを止めなさいと言うのは、手足を失いなさいと言っているのと大差ない。
同じに、人の命を奪いたい、と思うこともまた性質である。
しかし、だからといって、実際にそれが出来るかどうかはまた千差万別の話。
なぜ殺したいのか?
理由があろうがなかろうが、人を殺したいと思った時点で罪を感じるものはいるし、
人を殺したあとでもなんら罪の意識が芽生えない人もいる。
優しさは善、そして人殺しは悪だ。
しかし、人殺しを庇う優しさは悪で、
優しい人間を守るための人殺しは……。
考え出すとキリが無い。
人の命を奪わないものは、人の命を奪える人間に常に狙われている。なにかきっかけがあろうものなら、彼らは悪びれなく他人の命を奪うだろう。
そして、そのきっかけは常にすぐ隣に存在している。
人は簡単に、悪意がなくとも、意識せずとも、人を傷つけられる。相手が悪ければ、いとも簡単に報復される。けれど、人は何故か、自分が強者だと思い込みたがる。自分は相手より上だとマウントをとる。
彼らはなぜ、自分がマウントを取れない人間などいないと思い込んでいるのだろうか?
それは、彼等の周りにいる人間が、優しいからだ。
優しい人間はマウントを取らない。
だから馬鹿が勘違いをする。
身を守るために、優しさを捨てなさい。
人は優しい人間にそう諭す。
しかし、そもそもの前提が違う。
優しさとは、自分と他人とで解釈が全く違うのだから。
人が優しいと評価しても、優しい人は誰かに優しくした覚えは無いものだ。覚えているのは見返りを求めている人間だけ。
ただ、見返りを欲しがることは、悪では無い。何かを得られるから、人から優しいと言われる行動や言動をとろうと思うのだ。
そしえ、それは自覚出来るものではない。
自覚しようとしても、疑問は消えない。
自分が優しい人間であるのだろうか?
これからも、誰かが優しいと思ってくれるような人間を演じるのだろうか?
疑問に思わないのだとしたら、それは優しさではない。
人殺しよりも罪深く、己の心を殺し、人を悪に陥れるだろう。
『声』がきこえる。
思考は自分の声で、
小説を読むときや漫画を読むときはその人物の声で
私の頭の中ではいつも『声』がする。
頭の中の『声』は時々『会話』をしている。
それは突然降ってきて、私はそれを文章にする。
だから私の文章は書きたいとこだけ。
『声』がする。
いまも私の頭の中の『声』をなぞる。
なぞる
なぞる
『声』がきこえる。
「声が聞こえる」
あなタはだれ?
なにをはなしているの?
たのしみにスるって。わたしなにかいったっけ?
がまんしているの?いったいなにを?
きれいなそのめで、なにをみつめているの?
らくえんにいケたらいいな?ちがうか。でもわたし…
いま、そんなことをかんがえテいるよゆうはないの。
【#89】
『人生』という名の列車を途中下車しようと思ったことが幾度か、ある
その度に
「今じゃないんじゃない? このまま大人しく乗っていたって、いつかは必ず終点に着くんだ
そんなに先を急がなくても、これからまだまだ出会うだろう美しい景色を見ないなんて勿体ないよ」
という声が私をその場にとどまらせてくれた
辛く苦しい時、嬉しくて舞い上がりそうな時、日々の何かの折に聞こえてくる声
励ましだったり、叱咤だったり、賞賛だったり、共感だったりの声がどこからともなく降りて来るのだ
きっとそれは、私が誰かに掛けて欲しいと無意識に欲している声を、どこからともなく降りてきた声として聞いているのだろう
ここで言葉を綴り始めるきっかけも、
「書いてみたらいいじゃない」
と言う父の声だった
その半年前に他界した、物を書くことを生業のひとつとしていた父
生前父から書くことを勧められたことは一度も無かったが、何気なく父に送ったメールに
「なかなか良いじゃないの」
と珍しく感想をよこした
そんな父の声が聞こえた気がして、今もこうして綴っている
父の言うところの「書く」にはまだまだ程遠く、ようやく文字を羅列し始めたところだけれど、
いつか
「なかなか良いじゃないの」
と言う父の声が聞こえる日を楽しみに、文字を並べていこうと思う
『声が聞こえる』
声が聞こえる
会えない時間が2人を引き裂いて
声も顔も忘れて
これからは一人で生きていこうか、と
ふと考えるくらいには
寂しさを紛らわせていれたのに
私の心の奥底に
微かに残る貴方の温もりが
記憶に色を塗っていくものだから
覚めたら忘れちゃう夢だけど
少し意識を向けてみる
確かに聞こえる
大好きだった人
確かな過去は消せないね
声が聞こえる
赤ちゃんのような鳴き声
まさかね?と思いつつ
1階ベランダ側の窓を開けた
五つ子かな?
子猫ちゃん達だった
3匹が私の脚をすり抜け
部屋へ入ってきた
追いかけっこの運動会状態
可愛かったな…🤗
✴️158✴️声が聞こえる
声が聞こえるで、夫はお弁当の配送先の食堂の弁当を置く時に食べ物があってどかそうとしてそのまま盗み食べてしまう。病気でもなく他界した母親の声で、スピリチュアル的問題です。1社配送したらパンでもおにぎりでも1個食べないと脳が糖分不足になると置く場所に食べ物があって、取れと声がすると取って食べてしまうのでしょう。10社配送先があれば10個パンかおにぎりがいると言うことです。それが20日だと200個いることになります。家計が赤字で、生活できないです。それプラス夕食に丼大盛り2杯白米を食べるから10キロのお米夫婦2人で、1ヶ月半でなくなり、2ヶ月分もありません。あきれてると言うか感情がないし、表現のしようがないです。毎月食費赤字になってます。脳の糖分が足りないと暴力にするので、外食することが多いです。してもショ糖を摂っているわけではないので、スイーツを食べないことには脳が満たされません。てんかのある人が食べるブドウ糖が良いのだろうと思う。私は、これからブドウ糖を夫にこまめに摂取されることにします。
声が聞こえる
君はもうここにはいないんだけど
あの場所へ行けば声が聞こえる
そんな気がするのは
僕だけじゃないと思う
もうすぐ逢えるから
心静かに待っているんだ
声が聞こえる。
「ん……」
上を見ると、知らない天井が目に飛び込んできた。
「え?」
横には、知らない男もいた。
「あ、ごめんね、起こしちゃった?」
嬉しそうに私の頭を撫でる変態から慌てて距離を取り、睨む。おおよそ30代後半くらいだろうか、体を起こして不思議そうに私を見つめている。
「だっ、誰ですか!」
「えぇ?傷つくなあ」
『声が聞こえる』
昔よく遊んだ公園のバスケットリング。
君とよく遊んでたな。大きくなった今もボウルをつく声が聞こえる。
声が聞こえる
身体が疲れてるのはわかってるから
眠りたいのに眠れない時ってあるよね
身体の声が脳に届かないから
アドレナリンが出っぱなしなのよ𐤔𐤔𐤔
きこえるよー
悪口とか言われてんやろね
人の声が雑音にきこえる
さいこーだね
耳を塞いでも声が聞こえる。
皆私の悪口を言ってるんでしょ。
声が聞こえる(9月23日)
どこからか声が聞こえる
これは誰の声?
どこから聞こえるの?
聞き覚えのある声
・
・
・
あっ、わかった
自分の声だ
多分、心の中からの声
しまいこんでいた本当の気持ちが
奥底から叫んでいる
声が聞こえる
不意に、何かを捉えて足を止める
気のせいだろう
と、その場を立ち去ることは簡単だろう
だが
何か感じるものがあり耳を澄ます
しばらく集中していると
確かに、聞こえた
弱々しい、助けを求める声
聞こえたのはほんの数秒
だけど、集中していたから方角はわかる
まるで幻聴のような声に導かれ
俺はその扉を開けた
昔、ここらで大きな戦争があった。国の勝利のため、村の女子供まで戦場に駆り出され、あえなく殺されていったのだ。後にその魂を供養するため、村の跡地には大量の墓石が建てられたという。
「でも、今になってはそれすらも無くなってしまったわけだけどね」
「どうして?」
眉を寄せた娘は父親に尋ねた。
2人は荒野となった村の跡地に立っている。
「噂によれば、何者かが持っていってしまったらしいよ。理由は分からないけどね」
「ふーん」
娘は平坦な返事をした後、静かに目を瞑った。黙祷しているのだろうかと、父親が娘の顔を覗き込もうとしたその瞬間、
「あ」
ふいに娘が目を開いた。
父親はあわててのけぞり「どうしたの」と尋ねる。
「聞こえた。声が聞こえたの」
「声?」
「生きてたんだね、本当に」
それだけ言うと娘は歩いて行ってしまう。
何が何だか分からず、首をかしげながらその後をついていく父親の背を、太陽は優しく照らしていた。
《声が聞こえる》
僕は、夢を見ているのか。
そこは木漏れ日が差し込んでいるような、優しい光溢れる空間だ。
周りには、何も無い。空も、自分の身を支える地面さえも。
しかし、恐怖や疑念という負の感情は全く湧いてこない。
ふわふわとした感覚。まるで暖かなものに包まれて宙に浮いている、そんな不思議な感覚だ。
その心地好さに身を浸していると、何処からか声が聞こえてきた。
「…あなたはいつもいつも頑張って、周りに気を使って。尊敬するけど、倒れないか心配になる。」
聞こえてきた声は、僕への気遣いと慈しみに満ちている。
この感じは…、そうか。今僕を包みこんでいる、この暖かい感覚そのままだ。
今まで感じたことの無いような、しかし懐かしさすら心を過るような暖かさ。
ずっと揺蕩っていたくなる幸福感の中、また同じ声がした。
「本来厭うはずの私にまで、あんなに優しくて。物凄く嬉しいけれど…無理はしないでね。」
厭うはず…そうか。この声は…。
銀にも見える、綺麗に靡く白い髪。星の輝きを内包したような、赤紫の瞳。
これは、闇に魅入られた者が持っていた色と酷似している。
なのに貴女の行動からは、全く悪意が感じられない。
僕の信念も、それ故に先走る癖も何もかもを飲み込んで、ずっと傍で微笑んでくれていた。
貴女を疑った僕を毛程も否定せず、僕に命を預けるほど信頼を寄せてくれた。
そう。あの旅の仲間の心の中に住んでいた、僕を信じてくれた彼女のように。
「…い…き。だ…すき。…だから。」
え? 何と言ったのか?
その言葉は囁きよりも密やかで、遠く耳の傍を擽るだけだった。
それでも、思った。
もう一度、聞かせてほしい。
その言葉を、貴女の声で。もう一度。
ふわふわと宙を揺蕩うような感覚の中、さらりと僕の髪を撫でる暖かい気配。
そっと目を開けると、そこは薄暗くなり始めた自宅の書斎で。
そうか、僕は書類の整理中にうたた寝をしてしまっていたのか。
最近は仕事量が増えているとは言え、効率の悪い事をしてしまった。
少しでも己の目を覚まそうと眉間を指先で解していると、肩に暖かな重みを感じる。
その重みを手にすると、それは彼女が使っているブランケット。
ブランケットを、そっと指で撫でる。
その柔らかさの中に夢の中の懐かしいような暖かさを思い出し、僕の頬は自然と綻ぶ。
僕は眠りの中の幸福感を再び心に満たしながら、丁寧にブランケットを畳んだ。
声が聞こえたら
背を向け走り去りましょう
決して後ろをふりかえってはいけません