『声が聞こえる』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
誰の声を頼りにしたらいい
どんな言説を信じればいい
眠っている龍はいつ目覚める
ごうごうと吹き荒れる灰色の空の下で
荒波に乗ってやってきた尖った奴らがしぶきをあげる
助けてくれ助けてくれ
頼りにしてくれたらうれしい、と言った人は
もう頼るなといい
大切にしたいと思っていた信念は
余裕のなさとともに揺らぎ、掻き消えた
もう残るはわたしを呼び覚ますだけ
呼び覚ますだけ呼び覚ますだけ
なによりも大きく頼りになる声が言葉が愛が
ただただ出たがりで。
#声が聞こえる
声が聞こえる
産声が聴こえる。祝福を授かった声。あなたは今が1番幸せで、大人になるにつれて、どんどん不幸せになっていく。それでも生まれてきたのだ。愛されるために生まれてきたのだ。
闇夜を照らす星々の産声が
宙の海をやさしく包む時
聞き分けのない私の小さな舟をあやして
眠りにつくまでどうか子守唄を
月まで届けて欲しい
銀の泡で包んだこの想いを
鯨が歌った愛のうたを
淡い光が満たす
丸い水槽を腕に抱いて泣いていた
深い 深い 紺色の中で
微かに耳に届いたメロディー
夜が呼んでいる
遠くからきみの声が聞こえる。
僕を呼んでいるみたいだ。
だんだん近づいてきて消える。
こんな夢を見る。
どれだけきみに会いたいんだろうか、笑
きみの声でも聞いて寝よう。
「カギ」
ファインダー越しに
君の姿を追いかける
ふとした仕草や眩しい笑顔
真剣な眼差しを
たくさん残しておきたくて
君と一緒に過ごせる時間は
後どのくらいあるのだろう
心の引き出しに
君との思い出を
これでもかと詰め込んで
こぼれないように鍵をかける
いつか年老いて
鍵を無くしてしまっても
すぐに君に会えるように
今日も明日もあさっても
大切な君を追いかけて
シャッターを切ろう
【声が聞こえる】
嗚呼そうだったんだ・・・
僕はある日突然音が聞こえるようになった
僕は8歳の時から耳が聞こえなくなった。
それからみんな僕に優しくなったと思ってた
だけど
僕が今聞こえていることを知らない眼の前の好きだった人は
聞こえていないと思い自分の口は見えないようにしながら
僕に対しての悪口や愚痴を吐く
こんなことなら・・・
こんな真実を知るくらいなら・・・
僕は一生音が聞こえなくても良かったのに
真っ暗な部屋
仕事を辞めてから何もしていない
だがなんとか生きている
貯金もそろそろ尽きそうだ
周りに笑われている気がする
嫌われている気がする
人の目が気になる
悪口を言われている
いつしか自分のこともわからなくなった
そんな私にも君は優しくしてくれた
今ならわかる。君は優しかったんだと
ただその優しさがその時の私にはうるさかった
思えばあの時、君の言う事をちゃんと聞いて転職をしていれば
もっとちゃんと周りに相談していれば
あの日の君の言葉に腹を立てる事も、君を突き放すこともしていなければ
後悔だらけの人生
きっとこれからも…
薬もいつ飲んだかわからない
何錠飲めばいいかわからない。どれを飲めばいいのかすらもわからない
とりあえずたくさん飲む
たくさんの視線
たくさんの声
そして、あの日突き放したはずの君
私に朝はもう来ないだろう。
声が聞こえる
なんの声
なんて言うてる
どんな感情
誰に言ってるんだろうね
それでなんて返すつもりなのかな
こうゆう風にひろげる
それに応えていくと割と形になってく
どれかだけを中心にしてもいい
それでもいくつかについては
何故か必然的に書くことになる
矛盾しててもいい
説明が出来ないこともある
形にしたことで見えるものもある
テーマは必然的に己にあるもの
ただ思った通りに書いみたらどうかな
何に載せるかで形を決めることになる
詩、歌詞、小説などなど
ひとまず書いてみて
まずはあなたの為に
そして誰かの為に出直ししてみて
自分は誰かだけに向けて書いてないけど
思ってみたことを書いてみてる
読んで貰ってもいるようなので
有難い限りだと思う
慣れると決めてはいないのに
特定の形になりやすくなるから
色々と読んでみることをお勧めします
君の声
毎日聞こえる
君の''泣き声''
とても大きな声で
まるで「うわあああん」
と、赤ん坊が泣くよう
どうしてそんなに綺麗なのに
涙が溢れるの
【声が聞こえる】
✂ーーーーーー⚠ーーーーーー✂
僕は½成人式で
保育士に
中学生で
病棟保育士に
なりたいと夢を創った
看護師になるのが怖くて、、
でも誰かの役に立ちたかった
子供がいる恩人の先生に聞いた
「私は役に立てますかね、
助けたいんです。」
「保育士は私等母にとって''ありがとう''って
感謝してる存在だよ。がんばってね」
【誰かの夢の話】
声が聞こえる
海の近くにいる時、
木が溢れるところにいる時、
湖の近くにいる時、
雪が心身と降り積もる時、
自然のそばにいる時、
私を呼ぶ声がする
仕事から帰ると
吐き出しの窓際から
お出迎えの声が聞こえます
それはそれは大騒ぎです
甘えた声
歓喜の声
…だと思います
こういうこと
なかなかありませんでした
何か嬉しい
ついつい笑顔がこぼれます
彼等はわたしの手をクンクン
足元をウロウロ
肩によじ登り
爪を立てます
右肩あたりは穴だらけ
ずっと一緒
わたしのもふもふ友達
貴方の声が聞こえる。幻聴なのは、分かっては居るがそっと聞こえた方向を見てみた。が、やはりそこには誰も居らずただそよ風に乗ってカーテンが揺れているだけだった。
そういえば、貴方の部屋にはカーテンが無かったことを今思い出した。日差しが強い日でも、豪雨の日でも、どれだけ朝日が早く出る時だって貴方の部屋にはカーテンがなかったから、それが可笑しくて笑ってしまった。少し、変わっている人なんだと思うけれど、私はそこもきっと、大好きだった。
貴方の声は、深夜の本当に数人しか聞いていないようなラジオから流れていそうだと思う。万人受けするような声では無いけれど、だけど私のような寂しく沈んだ夜に耐えられないような人達には、救われるような、傍に居てくれるような、御伽噺のような声に聞こえていた。
ずっと傍にいる訳では無いけれど、祖父の家に遊びに行った先の神社の中の大きな木の影で、見つけ出した人間か分からぬような存在。たった、ひと夏の記憶な筈なのに、永遠に心の奥に残る。トラウマにも似た、そんな感覚なのだ。
きっと、笑われてしまうかもしれない。
たったひと夏の、たった一瞬の存在に捕らわれるような私を、貴方に、もしくは貴方では無い誰かに、笑われてしまうかもしれない。
けれど、忘れることは出来ないのだから、仕方がない。
そういえばそんな貴方は、「人はとても美しい」と言っていた。
貴方の心が美しいから、美しく見えているだけだと思った。心の汚い私には人はとても醜く愚かに見えるから。そう言うと、貴方は笑って
「勿論、愚かだなとも思うけれど。それでも、いや、それだからこそ、美しいんだよ。」と、言った。
その声色が、何処か悲しそうでだけど愛おしそうで、胸が苦しくなる。けれど、その言葉に共感することは出来なかった。
私は人の汚い所を沢山見てきたし、私もそんな汚さを溜め込んだ様な人間だ。ちょっとした事で直ぐに揺れ動く心も、弱い心のせいで強者に頭を下げ続ける心も、全て醜いと思った。
何時だって、今の自分の足を引っ張るのは、過去の自分だ。その愚かさが嫌いだった。
そんな人間を、それでも貴方は美しいと言った。
「揺れ動く心も、媚びへつらう姿も、自分の為、他者の為。人間故の行動だからね。単調さは面白くも無ければ、美しさも見出せない。その愚かさや醜さが合ってこそ、人間は完成する。だから、ね?美しいでしょう。」
やはり、何処か悲しく愛おしい声色で、だけど晴れやかに笑ってそう言う貴方に、やっと私は「まあ、確かに」と、共感出来たのだった。
貴方は、人間が好きで、だけどとても嫌っていた。それは多分自分自身にもそうだったと思う。
それ故に、人間の良し悪しをずっと見つめていたのだろうか。私よりも何歩も先の景色を見てきたのかと思うくらい、大人びた(というよりも人外じみていた気もする)言葉を吐き出し続けていた。
貴方は自分の声が苦手だと言っていた。
けれど全て貴方の声だったからこそ、覚えていた。寂しい夜に何となく聞いた、ラジオから流れてきた何気ない寄り添う言葉のようで。
たったひと夏の事なのに、心に永遠と残る出来事のように、貴方の声が私の心に大きな傷を残していった。
大きな傷は治ったって、跡は残る。その跡のせいでずっと記憶が着いて回る。苦しいけれど、そんな苦しさが貴方の形を綺麗に成しているようで、とても好きだ。
貴方は消えたけれど、貴方の言葉や貴方への感情はずっと残っている。
今も、ずっと耳奥で木霊する貴方の声は、私をクスクスと笑っているような気がした。
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お久しぶりです。
すみません。何も書けないようになってしまいました。だから何となく気持ちを吐き出してみました。
なので、特になんの意味もない空っぽの文字です。ただただ、思いをつらつらと書いただけです。起承転結もない私の人生のような文。
多分、きっと、気がした、そんな曖昧な言葉が好きです。私自身が曖昧で、形を成していないような人間だから、です。そんな私の中に唯一しっかりと形を成しているのが、貴方からの全てで、そんな貴方が消えた今も貴方を消せない私はとても、愚かで醜い。勿論、揺れ動く心も媚びへつらう心も持っている。けれど、そんな私を貴方はきっと今も「美しい」と笑うのだろうな、と心の中にいる貴方を通して思います。
貴方の声が、笑い声が今も消えないのです。
思い出して泣くことは少なくなったけれど、やっぱり、息苦しいです。
この前、バ先の先輩が私のコンプレックスに触れてきました。話題に少し出ただけ、けれど、その少しで私は体の感覚が無くなるくらいのものでした。
こんな時、貴方が居れば、笑って忘れることが出来たのだろうと思います。
例えば、もう二度と、貴方に会えないとしても、貴方が何処かで前みたいに笑っていてくれれば、それだけで私の人生はハッピーエンドです!!
声が聞こえる
風の音。雨の音。虫の声。草の音。
いろんなところに、声が、音が、
溢れている。
君の声がずっと聞こえるのは幻聴でしょうか?(がんばれーって応援されてるように感じるのも幻聴でしょうか?)#声が聞こえる
庭にひとつふたつぶら下がった、あまいあまい実にかじりつくひなたの下のきみは、息をのむようないとおしさとしあわせをまとっていて、ふときみの遠い未来に当りまえのように存在している自分を想像してみて、あまりのまぶしさに泣いてしまう、胸のノートに、しわをつけたような痛み
『秋月の夜道に配慮下さい(しゅうげつのよみちにはいりょください)』
秋分の日が色味を帯びる今日この頃。
家路に刺さった風車が夏の残り香に吹かれ、カラカラと鳴っている。
今日も学校は平和だった。なんら変わりない日常。
まだ青みを残したイチョウが「それでいいんだよ」と僕を諭す。
ふと赤の信号で足を止めると思い出すことが一つある。
丁度二年前の今日のことだ。
_二年前
僕は人と話すのが苦手だ。もう数ヶ月とたった教室の笑い声を後に、そそくさと校舎から家という名のシェルターを目指し出発した。
右手には、かの有名な文豪の本を。
左手には、今日雨が降ると勘違いして持ってきた傘を。
雨が降るならば本は読まないが、嬉しいことに雨はもう止んでいた。
太陽に照らされる水染みたアスファルトが、紅葉の落ち葉と混ざり合ってこれぞ風流というような美しい風景になっている。
意図せず、心が浮き立つ。
本を鞄に仕舞い、その上を歩いてみた。
まるで、暁に宿る月の表面をふわふわとなぞり歩く感覚だった。
歩く度に水分を含む紅葉の音が僕の心をざわざわと吹き抜ける。
頭上から降り注ぐ暖かな光はその様子を見守っているようで。
僕はついつい、お気に入りの歌を口ずさんでしまった。
「この大空に翼を広げ飛んで行きたい~...」
「「なー」」
「なー…?今僕じゃない声が聞こえたような気がする…」
僕では出すことのできないソプラノが聞こえたような気がして、僕はたまらず辺りを見回した。
だが、周りには、はらはらと色とりどりの葉が舞うだけで他には何も見当たらない。
「やっぱり気のせいかな…」
そう思い、もう一度歌うために息を吸う。
「「悲しみのないー自由な空へー翼はためかせー行きたいー」」
やはり気のせいではない。何処からか声が聞こえる。
右か左かはたまた下か。美しい声の主を近くから遠くまで見て探す。
「「こっちだよ」」
シャラン
と鈴の音が聞こえたかと思えば、それに混ざって誰かの声もする。
そして、上を探していないと上を見ると、
一人の少女が浮いていた。
ゆらゆらと黒のセーラー服をはためかせ、何もない空間にちょこんと座ってこっちを見ていた。
黒く長い髪、対して白く長いまつ毛、さらには黄金ととれる目の光が僕の胸を鋭く通り去った。
「ねぇ、君、どこの子?」
名前を聞くことすら苦手なこの僕が、口をついて出た言葉だった。
「どこの子…ねぇ。まぁ、黄昏の幽霊ってとこかな」
いつの間にか夕暮れ時に染まっていた家路は彼女を安心させるかの如く、とても眩しく輝いていた。
それから僕は、彼女と色んなことを話した。
好きなこと、嫌いなこと、好きな本のこと、嫌いな教科のこと、
好きな季節、嫌いな季節、楽しかったこと、悲しかったこと、
好きな人のこと。
毎日のコミュニケーションの中で、こんなことを彼女は教えてくれた。
「私の死因はね、交通事故なの。飲酒運転のトラックに跳ねられて即死亡。死んで幽霊になってもしばらく自分が死んでるって気づかなかったね」
そう彼女は言って、じゃあまたねと静かな闇に消えていった。
彼女の死因なんて僕は気にも止めないでぐっすりと眠りについた。
翌日、僕はいつも通り寝坊し少し遅い時間に家を出た。
走って走って、やっと休める開けた大通りの赤信号。
ふぅと息を吐き、無さすぎる呼吸を無理やり整えようとする。
その瞬間だった。
トラックが、僕を目掛けて走ってきた。
正確に言えばそう見えただけで実際は違ったのかもしれない。
あまりに衝撃のことすぎて、声も出ず、たった一言
「あ」
_現在
今思うと、本当になんだったんだろうか。
意識を失ってから僕は病院に運ばれた。
しかし、それはトラックに引かれたからではない。
「''急に叫びだして、引かれる、引かれるって言いながら周りの子供を捕まえて道路に飛び出したんだって''」
嘘だ。そんなことするはずがない。
しかし、その時僕の脳内にある声が走ったんだ。
「''私のこと好きなら、なんで死んでくれなかったの?''」
あまりにも狂気的で冷たい声で、冷や汗が止まらなかった。
その日はそのこともあり、一旦学校を休んだ。
はてさて、これは彼女が幽霊と触れあえる僕をあちらの世界に連れ去ろうとしたのか。
それとも、ただ単純に''好き''が止まらなかったから?
そんな疑問を頭に浮かべ、僕は今日も右手に本を持つ。
題名は
『秋月の夜道に配慮ください』
そう言えば、今日は帰りが遅れて夜の帰り道なんだよね。
秋、生き残った蝉が虚しく、何よりも悲しくないた。
お題『声が聞こえる』
声が聞こえる
誰かと遊ぶ笑い声、悔しくて泣いた声、抑えきれなくなった怒りの声、幼い私が自分に問いかけてくる。
ありのままの自分でいられてるのか。
無意識に環境に流されるまま、今の私はいる。
しがらみがなくなって自由になったとき、
今の私は居なくなるだろう。
拙い私を明日に繋いで、儚い今を生きていこう。
―――声が聞こえる
十年前に亡くなった祖母は小さな漁港がある田舎に住んでいた。
祖母の家は港が見える丘の上にあり、居間の大窓から海を眺めるのが日課のようだった。
祖母は生前、海から祖母よりずっと前に亡くなった祖父の声が聞こえる、と話していた。
「あの人は腕のいい漁師だったから、海に還ってしまったの」
そう言って笑う祖母は少し寂しそうだった。
祖母が亡くなったあと、親戚一同で話し合い丘の上の家は売却された。
立派な屋敷だったが祖母が亡くなって以降、毎晩声が聞こえるようになったからなのだそう。
その声は若い男女が嬉しそうに囁き合う声だとも、「みんなもおいで」と嗄れた女性の弾むような声だともいう。
薄く1枚隔てた向こうで
何が起きていようと俺は知らない
(声が聞こえる)
【56,お題:声が聞こえる】
「貴方って人は!また他の女と遊んだでしょ!?いくら使ったと思ってんの!」
「うっぜーなァ!お前こそ、たいして働いてもねーくせに!」
「なんですって!?そんなに言うなら離婚すればいいじゃない!」
パパとママ、きょうもケンカしてるなぁ...
閉じきった扉の向こうで響く、怒声と物音
電気も付いてない薄暗い部屋で、少年は描き上げた絵を片手に暇をもて余していた
『悠、今は向こうに行っちゃダメだよ』
「うん、わかった」
ほんとは、はやくママたちにみせたいけど、おにいちゃんがダメっていってるし...
「はやくケンカおわんないかな~」
『......そうだ悠、なぞなぞ好き?』
「んー、まあまあすき!」
『じゃあ、俺が出すから答えてね-』
少年には、不思議な声が聞こえる
初めて聞こえたのは、3歳くらいのときだろうか?
頭に直接響いてくる若い男性の声、親がケンカしている時の話し相手は決まって彼だった
『パンはパンでも食べられないパンはなーんだ』
「?パンはぜんぶたべられるよ」
『うーんw、そうだけど違うなぁw』
自分にしか聞こえない声、怖がらずに受け入れてるのはその幼さ故か
それとも、小さいながらに押し殺した心細さが見せた幻影か
「たべられないパンは、パンじゃないじゃん!」
『ブフッwww違う、wそうじゃないww』
どちらにせよ、関係ないことなのだろう今の少年にとっては