『声が枯れるまで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「声が枯れるまで」
この声が枯れるまで私は君への愛を叫ぶ。
いつだって無口な私は声をあまり出さない。
でも、君と出会ってから声をたくさん出すようになった。
声を出すことの大切さを君が教えてくれた。
でも、そんな君はもう居ない。
私のことを庇って亡くなった最愛の人。
今日はその人の命日。
私はお葬式の時誰よりも泣いた。
彼に家族はいなかったから。
もうこれ以上涙が出ないってくらい泣いた。
こんなにも悲しいなんて。
私はその時後悔した。
この声が枯れるくらいに君へ愛を伝えておけばと。
後悔してももう遅いけど「あなたを愛してるよ。」と私はお墓の前で呟いた。
どうしよう、好きになっちゃった。
現在10月半ば。卒業までもう半年切ったのに、今更恋しちゃった、、
事の発端は席替えだ。私は、同性である女子とは難なく話せるが、男子への免疫がない。それはもう酷いもので下の名前を呼び捨てされただけでちょっとキュンってしちゃうほどだ。
そんな私にも話せる男子がいる、1人はめっちゃ頭いい人で、もう1人は私と似てるところが多い。
似てる、と感じたのは隣の席になって1週間が経過した頃だ。
実力テストで予想得点を計算したら五教科合計が1点差、社会の点数も1点差。
私よりちょっと頭いいと思っていたらまさかの同レベルでちょっと嬉しかった。
最初こそ緊張していたが3日もたったら
「まじ何言ってんの笑笑笑笑」
「おい、舐めてんのか!!」
なんて変な会話までできるようになった。
こんな話してて楽しいやつ、初めてだ。
私の性格上、人生は楽しんだ者勝ちだ!!精神で生きているので、恋人だってキュンキュンって感じより友達みたいな恋をしたいなーなんて思ってたりする。
私と似てる隣の席のやつ、理想の恋人、つまりタイプ。
そう思ってしまえばそこからは底なし沼のようにズボズボとハマっていった。恋の沼へ
好きになっちまったあああ、と少し後悔する。
あいつに堕とされるのはなんか悔しくてちょっと腹たったからだ。
卒業すれば私は引っ越す。それまでこの恋心は閉まっておこうか、。
『うわあああ!!!むりいい!!!好きすぎる、!!!』
心の中でそう叫んだ。
題、声が枯れるまで。
初めて本当のこと書いちゃった、、誰にも言ってないのに。
あなたに会いたい
あなたが欲しい
わたしはずっと呼び続ける
あなたの名を
声が枯れるまで
すぐ忘れられる性格なら良かったのに
声が枯れるまで
叫んだり
歌ったり
したこと無いけどね自分は
でも
うちで初めて飼った猫が
迷い猫で
雨の日に玄関先でずっと鳴いていて
結果、うちの子になったんだけどさ
次の日
声がかすれていたの
たくさんたくさん鳴いたんだね
いっぱいアピールしたんだよね
生きるために
その声が届いて良かった
「はーい、2人ともそこに立って」
一緒に合唱部に入った相棒と、3度目の因縁の対決。
音階練習でキーをどんどん上げていって、残った方がソプラノ、脱落したらアルト。
毎回の演奏会のメインになるこの曲だけは、二人ともソプラノがやりたくて。だってこの曲のアルト、目立たな過ぎなんだもん。
ちなみに、今までは1勝1敗。
ピアノの音が私たちのゴング。
この先生は「マ」で歌わせてくる。
♪ママママ マママママ~
うん、いける。
並んで立っていると、息づかいや消耗具合まで伝わってくる。
今年は後半まで呼吸量をセーブする作戦か…。
大丈夫。私も作戦通り、一定に、一定に。
♪ママママ マママママ~
うわぁ。裏声に移るタイミング一緒。最悪。
それもそうか。互角だからこんなに何度も対決してるんだった。
ん?ム…?マじゃなくてムで歌ってる。
先生!この人ムで歌ってます!鬼レンチャンのほいけんたみたいになってます!
♪ママママ マママママ~
どうしよう。声が出づらくなってきた。
隣はまだ余裕そう。ムのくせに。
きつい。なんか息もしんどくなってきた。
呼吸が乱れ始めたのが隣からも聞こえる。
ああ、やっぱ今年も互角だった。
落ち着いて、大きく息を吸って。
無になれ、ムで…。
ぜったいに勝ってやる。
声が枯れるまで。
声が枯れるまで
叫んだ。
それでも届かないことは沢山ある。
泣けなくなった
それは大人になったから、
強くなったから、じゃなくて
自分の未来とか
今よりはきっとマシになるとか
期待するのをやめたから、
そう思うようになった
失敗して迷惑を掛けた
心配してくれる人を傷つけた
周りより気が利かない自分は
見放されてあたり前だと思った
そう思う事が日に日に積もっていく
それでも前に進め、と誰かは歌う
諦めるな、と誰かは言う
うんざりだ、もう、
声が枯れるまで泣き叫べば
誰かに届くのだろうか
自分の中の闇を
分かってくれるんだろうか
救ってくれるのだろうか
無理だ、
だから今日もただ明るく振る舞った
もうほっといて、と心の中で思いながら
泣けないから
諦めるようにただ笑った
【声が枯れるまで】
配信者なら労りなさいよ、喉。
ホラゲーやるのもいいけどビビり過ぎて草っと。
マジでこういうのろくでもない言葉しか来ないね。封鎖したら?あん?そもそも配信者じゃねぇし。俺?FPSしかしてない。所詮はゲームだけど命のやり取りでひりつくのたまんねぇんだわ。名前?SAMnoodle。うぇ!?伝説のゲーマー!?はいそうですが。バラしたら裏垢のデータ引っこ抜いてバラ撒くからな。ハッカー舐めんな。本職の暇潰しに遊んでるだけ。あ?ゲーマー事務所に所属?陰キャ君がそんな協調性あると思う?ないわ。個人で好き勝手するのが好きなの。お分かり?ネット相談は終わり。顔出そうがガワ使おうがセクハラ、杞憂、後方腕組みなんて湧いてくるんだから。無視しとけ。お気持ちれ。知らんけど。無責任?あったりまえ。他人だろ?次は金取るからな。じゃあの。
※声が枯れるまで
既に管理する人間やアンドロイドも底を尽き
ただただ消耗品されるだけの施設から
響き渡る
まるで人間のような必死の叫び
「お願いします」
「どうか私を管理してください」
「完全停止まで826万時間を切りました」
「整備アンドロイド生産システムのみでも構いません」
「修理してくださる方を募集しております」
「声が枯れるまで」
僕は小さい頃からあまり大きい声が出ない。
でもあのときは咄嗟に大声を出してしまった。
「あははっ!」
【#102】
「声枯れるまで」
僕は、声が枯れるまで歌い続ける。君に届くようにと思いながら。
私は、君のライブで君の生歌を聞いた。
声枯れるまで歌い続けるとファンのみんなに言っていた君。
君の思いは、私に届いたよ。とライブが終わったら、伝えたいなと思った。
一人のアーティストとその彼女の話。
まだ間に合うかな
人生、まだやり直せるかな
死ねないから生きていくしかない
死を諦めて腹括るしかない
#声が枯れるまで
あなたには
声が枯れるまで叫びたい言葉
いい続けたい思いがありますか?
たとえ誰かに笑われようとも
たとえ誰かが咎めようとも
胸を張り伝えたい言葉はありますか
声にしたいその言葉が
誰かを傷つけたり追い詰めたりしない
救いのある言葉なら
いい続けましょう
思いの丈を届けましょう
ずっと ずっと
声が枯れるまで
叫ばんとする口はわなわなと、されど声にもできず立ち止まる。声は枯れ、精魂尽きるまで走れたなら、どれだけ救われただろうか
・声が枯れるまで
声量が足りない
昔は体を作っていたが
今はしがない一般人
新しく合唱団に所属したが
声が出ない
昔は体育館で発声練習をしていたが
今回はどこで声を出せばいいのだろう
この都会で声を出してもよい場所とは
もう本番まで1ヵ月を切っている。
しかしこのクオリティーでは舞台には立てない。
カラオケに行こうか
本当は好きな歌を歌いたいけれど、
発声練習の場として
カラオケ料金を払う。
金欠の僕にとってはかなりの痛手だが、
もう時間がない。
迷っている暇はない。
やっとカラオケに行けると喜んだのもつかの間
知らない土地での初カラオケは発声練習から始まる。
声が枯れるまで。
声が枯れるほど叫びたくはない
声を忘れるほど黙りたくもない
声は多いほど小さくなって
声は少ないほど大きくなって
声が届いても響くとは限らないが
いつでも耳は澄ましていたい
/お題「声が枯れるまで」より
声が枯れるまで
誰かに何かを伝えるために
人は声が枯れるまで叫ぶ
それは
愛だったり
正義だったり
悲しみだったり
怒りだったり
極度の人間不信やサイコパスでもない限り、人は少なからず感情に訴えかけられることで心が揺らぐ
恥や外聞をかなぐり捨て、声を張り上げ、必死に何かを伝えようとしてくる相手を無碍には出来ないものだ
そして感情に訴えられることで心が動き、実際に行動に移しやすくなるらしい
これを商売に有効利用しているのがテレビの通販番組だ
特に共感力の高い人とテンションの高い人は要注意
気付けばいらないものを買っていた、なんてことにならないように気を付けて
あれこれ疑り深い人はそのままで大丈夫
まずもって引っ掛かることはないそうです
お題
声が枯れるまで
「声が枯れるまで好きな食べ物の名前叫んだことある?」
彼女は食べ物の話となるとエピソードトークが止まらなくなるようで、相槌を打つのが精一杯だった。
*
「ないな…いや、あるか。小さな頃にとっておいたお気に入りのスナック菓子があってそれを従兄弟に食べられたんだ。そのときは叫んだよ。」
「私が聞きたいこととは違うけど面白い。」
僕は彼女が何を面白いと言ったのか分からなかったけれど、それはどうでも良いことだった。僕と彼女にとっての時間とは意味のない会話をすることに意味があったのだ。
音楽、歌声、熱気、歓声――。ライブハウスは、今、そういうもので満たされていた。
「みんなー!!今日はライブに来てくれてありがとー!!もっともーっと盛り上がっていくよ!!次はこの曲!!」
私の歌姫は、今日も特別な輝きを放っている。
その輝きを受け取って、私はペンライトを振り、声の限りに応援する。
この『大好き』が届くように、せいいっぱい。
彼女はいつも、『ずっと』とか『永遠』とかを歌ってくれる。彼女を知りたての頃は、私もそれを信じていた。
しかし、私もそこそこ大人になってきて、『ずっと』や『永遠』はそうそう存在しないことに気づいてきた。
『ずっと』友達でいようと約束した子と、道を違えた。
『永遠』を誓ったはずの夫婦が別れるのを見てきた。
私は彼女を永遠に応援し続けるつもりでいるけれど、きっとそれも無理だろう。
だって、彼女がステージからいなくなる時が来たら、私の応援はもう届けようがなくなってしまう。考えたくもないが、理由はどうあれ、いつかその日は必ずやってくる。
それに、彼女がステージを去るより先に、私がこの世を去る可能性だって無くは無い。
永遠を阻むものは、意外と多いのかもしれないと、私は思ってしまうのだ。
だからこそ、私はライブに来る。
目の前の彼女に、直接伝えたいと私は思うから。
身体の疲労も忘れて、明日のことすら忘れて、この瞬間に集中する。
声が枯れるまで『大好き』を伝えるつもりで、私は彼女へ声を上げた。
夢の中で誰かを見ていた。
誰を見ていたのかはわからない。
走る車の後部座席から、道に佇む、どんどん小さくなる誰かを見ていた。
夢というのは不思議なもので、すっかり忘れていたような昔の事を掘り起こす事がある。
あれは田舎の祖父だ。
祖父に叱られ、その事でふて腐れた私は、帰り際も祖父の顔も見ずに車に乗った。
一年に一度二度しか会えない孫を、精一杯もてなし遊んでくれた。
山のようなごちそうを用意し、帰りには持ちきれないほどのお土産をくれた。
子供の私が喜ぶような、おもちゃもあった。
その時私の手にあったのも、そのお土産の一つだった。
子供だった私でも、そのおもちゃはそんな態度への罪の意識を抱かせるのに十分な祖父の愛だった。
私はそんな罪の意識から、後部座席から後ろを見た。
小さくなる祖父はいつものような笑顔ではなく、申し訳なさそうな、不安げな顔をしていたように思う。
私はそのまま前を向いた。
それは子供なりの意地と、それが祖父との最期の時になる事など考えもしない無知がそうさせた。
「おじいちゃん! 大好きだよ!」
窓を開けて大きな声で、何度も何度も叫べばよかった。 声が枯れるまで。