「声が枯れるまで」
この声が枯れるまで私は君への愛を叫ぶ。
いつだって無口な私は声をあまり出さない。
でも、君と出会ってから声をたくさん出すようになった。
声を出すことの大切さを君が教えてくれた。
でも、そんな君はもう居ない。
私のことを庇って亡くなった最愛の人。
今日はその人の命日。
私はお葬式の時誰よりも泣いた。
彼に家族はいなかったから。
もうこれ以上涙が出ないってくらい泣いた。
こんなにも悲しいなんて。
私はその時後悔した。
この声が枯れるくらいに君へ愛を伝えておけばと。
後悔してももう遅いけど「あなたを愛してるよ。」と私はお墓の前で呟いた。
10/21/2024, 11:57:53 AM